MAYU（VOCALOID）の徹底解説まとめ

MAYUの代表曲

夕立のりぼん

ボカロP みきとPによるMAYU歌唱楽曲。ニコニコ動画での公開日は2012年11月7日である。2015年2月6日に、YouTubeにても公開された。
元は『VOCALOID™3 Library MAYU』発売時に付属されたスペシャルCDに収録されていたMAYU歌唱楽曲。「隠し事がしたいよ したいよ 内緒だよ」というみきとPのコメント通り、人には言えない禁断の関係にある2人の恋愛模様を描いた楽曲となっている。情熱的なロックサウンドに載せて歌われる、危うさと怪しさが混じり合った不穏な恋愛模様に思わずドキリとさせられる1曲となっており、「怪しい関係にある2人がどのような人物なのか」、「どのような背景があるのか」といった考察が多く行なわれている楽曲でもある。

路地裏ユニバース

ボカロP 蝶々PによるMAYU歌唱楽曲。公開日は2014年10月20日である。
「僕等が駆け巡ったあの夏は、もう二度と戻ってこない。」という哀愁漂う蝶々Pからのコメント通り、いつの間にか終わってしまっていた幼い頃の夏を振り返る内容の歌詞が特徴的なサマーソングとなっている。澄んだピコピコ音とピアノの旋律が特徴的なバンドサウンドで奏でられた旋律が生み出す謎の切なさや、「キラキラ輝く ビー玉の向こうに」や「明日も一緒に ここで遊ぼうね」など、幼少の夏を思い出させるようなワードが飛び交う歌詞が生み出す懐かしさには、一種の郷愁のようなものを感じられる。蝶々Pの隠れた名曲としてファンから名高い1曲である。

エメラルドシティ

ボカロP TOKOTOKO（西沢さんP）によるMAYU歌唱楽曲。2014年12月28日である。
ボカロ界のロキノン系ロックの制作者として有名なボカロP TOKOTOKO（西沢さんP）が制作した楽曲となっており、本作はバラード系のバンドサウンドの楽曲となっている。「叶う望みの方が少ないからね。」 というTOKOTOKO（西沢さんP）切ないコメント通り、かつて望んでいた事を叶えられなかった人間の切ない心情を歌った楽曲となっている。MAYUのボイスの調整にも高い評価が行われており、動画には「落ち着いた歌声が心地よい」といった内容のコメントが多く寄せられている。MAYUを代表する楽曲の1つだ。

MAYUのミュージックビデオ（MV/PV）

farewell blue

ボカロP ヘリP（add9）が作曲編曲を、作詞家のかなきが作詞を担当する形で制作されたMAYU歌唱楽曲。公開日は2012年12月4日である。
元は『VOCALOID™3 Library MAYU』発売時に付属されたスペシャルCDに収録されていたMAYU歌唱楽曲だった。MAYUの発売日である12月5日の前日にMVが先行公開された形になる。「爽やかMAYUｻﾝとご一緒しました！いやん、カワイイ。」というヘリP（add9）のコメント通り、爽やかなバンドサウンドのMAYUソングとなっている。ネット上における初のMAYUオリジナルソングの公開でもあり、ニコニコ動画のコメントではMAYUの声に注目したコメントが流れるなど、人々に注目される動画となった。動画師のkoyubiが手掛けたMVの中では、MAYUが相棒の兎のぬいぐるみ「宇佐乃ミミ」と共に仲良く海辺を散策したり、海を眺めたりしているさまが描かれており、それらに関しても「可愛い」というコメントが多く飛び交っている。

もやし女

歌い手兼ネタい手である＿＿（アンダーバー）によるMAYU歌唱楽曲。公開日は2012年11月17日である。同日に本人歌唱版の動画も公開されている。本作は歌い手兼ネタい手として有名なアーティスト・＿＿（アンダーバー）による初のボカロ楽曲となっている。作詞作曲からMVまで全て＿＿（アンダーバー）が1人で手掛けている。
「もやし女（細すぎてひょろひょろな女）」と好きな男からバカにされた女が男に復讐するまでを描いた物語音楽。一見すると恐ろしい内容の楽曲ではあるが、ネタい手としての＿＿（アンダーバー）のギャグセンスが活きた歌詞に、笑いが止まらなくなる楽曲に仕上がっている。楽曲の後半に行けば行くほど激情的に奏でられるピアノの旋律も相まって、恐ろしいのか面白いのかわからなくって笑えてしまうという、謎の笑いで満ちた楽曲であったりもする。＿＿（アンダーバー）による落書きにも似たイラストで制作された、ふざけているのか真面目なのかわからないMVの内容も多くの視聴者の心を掴んでいる1つの要因である模様。
なお、＿＿（アンダーバー）自身のオリジナル楽曲「マッチ売りの女」と物語が繋がってもいる事が判明している。

過食性:アイドル症候群

ボカロP スズムによるMAYU＆GUMIのデュエットソング。公開日は2013年1月24日である。
元は『VOCALOID™3 Library MAYU』発売時に付属されたスペシャルCDに収録されていた楽曲で、スペシャルCD収録時は「過食性アイドル症候群」という曲名のMAYU単体での歌唱楽曲であった。
アイドルとしての成功から自尊心が高くなってしまい、どんどん高飛車になっていくのが止められなくなってしまった人物の心情や、周囲で巻きおっている物事について歌った物語音楽チックな楽曲となっている。驚異のハイテンポで作られた楽曲となっており、そのテンポに乗ってリズミカルに歌われる歌詞に魅了される中毒性が高い1曲である。投稿から1年と1週間と1日後という奇跡の日数でもって、ニコニコ動画に投稿した動画の再生回数がミリオンを達成した。

MAYUの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

キャラクターデザインを担当した「左」が描くMAYUとは異なるヤンデレの「マユ」

MAYUのキャラクターデザインを務めるイラストレーター・左には、実は過去描いたキャラクター達の中にMAYUと同名の「ヤンデレ少女」が居る事が発覚している。それが左が表紙・挿絵を担当したライトノベル『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』（作：入間人間）に登場する「御園マユ（みその まゆ）」である。タイトルに出てくる「まーちゃん」にあたる人物であり、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』のメインヒロインでもある。
過去に誘拐された事がきっかけで頭のネジが外れてしまった少女で、その為、度々常軌を逸した言動を取るヤンデレ少女となっている。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』は、入間人間のデビュー作であるが、マユことまーちゃんの行動を含む様々な逸し具合を持った展開が繰り広げられていた事で、受賞させるべきか否かの物議が醸された程の問題作として話題となった作品でもある。
MAYUとの直接的な繋がりはないが、左の代表作として『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』をあげる者が多い為、「ヤンデレ中学生」という設定のあるMAYUから連想されるキャラクターとして、MAYUファンからは高く認知されていたりする。