フライト・ゲーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『フライト・ゲーム』とは、2014年に公開されたアメリカのサスペンスアクション映画である。航空保安官としての任務でニューヨーク発ロンドン行きの飛行機に搭乗したビルは、何者かから機内で20分後に人を殺すというメッセージを携帯電話に受信する。ビルは周囲の協力を得ながら事件解決に向けて動くが、徐々に彼自身がハイジャック犯なのではないかと周囲から疑われてしまう。監督はジャウマ・コレット=セラが務め、主演したリーアム・ニーソンとは2度目のタッグとなった。共演はジュリアン・ムーアら。

日本語吹替:山岸治雄

TSAの捜査官。ワシントンから捜査の指揮をするが、指示を無視するビルをハイジャック犯ではないかと疑う。ビルによって乗客が救われると、電話でビルに謝罪する。

『フライト・ゲーム』の用語

航空保安官

ハイジャック犯などの犯罪者から乗客や乗務員を助けるため、他の乗客に混じって飛行機に搭乗するアメリカ政府の法執行官である。本作ではビルやハモンドがそれにあたる。

アクアランティック10便

アメリカのニューヨーク発イギリスのロンドン行きの飛行機。機内は前方にビジネスクラス、後方にエコノミークラスの席があり、約150名の乗客が乗り合わせている。

魔法のリボン

ビルが娘のオリヴィアからもらった青いリボン。航空保安官でありながら離陸が苦手なビルは離陸時にいつもこのリボンを手に巻いている。後に少女のベッカが怯えていると、このリボンを渡して勇気づける。

『フライト・ゲーム』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ハイジャック犯だと疑われたビルが身の潔白を晴らすために訴えるシーン

ビルが身の潔白を晴らすために乗客らに訴えかけるシーン。

ビルは乗客の命を救うために行動してきたが、複数の被害者を出してしまい、周囲からは自分がハイジャック犯だと思われて孤立無援の状態になってしまった。テレビで報じられたアルコール依存症であることも認めて、乗客の命を救いたいと乗客に訴えかけるシーンは、演技面での評価も十分なリーアム・ニーソンだからこそ成立しているシーンでもある。

ビルが宙に浮いた銃を手に取ってボーウェンを撃つシーン

ビルがボーウェンを撃つシーン。

犯人のボーウェンを追いつめたビルだったが、ボーウェンに銃を奪われて形勢が逆転してしまった。爆弾の爆発まで1分を切ると、副操縦士のカイルがビルの要望通り8000フィートまで急降下を始め、機内は無重力状態になる。ボーウェンは天井に直撃したが、事前にシートベルトを手に巻いていたビルはその場に留まることができた。ザックが落とした銃が宙に浮いてビルの近くに来たのを確認すると、ビルはその銃を手に取って発砲し、ボーウェンを殺すことに成功するのだった。本作撮影時に63歳を迎えていたリーアム・ニーソンによる華麗な銃撃シーンである。

『フライト・ゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

実際よりも大きめに作られた飛行機のセット

本作はほとんどが機内のシーンであり、撮影用に全長50mのセットが作られた。ただ、主演のリーアム・ニーソンは193㎝と長身であるため、彼に合わせて少し背の高いのセットが作られることになった。

約4分間に及ぶ長回しとなった中盤の捜査シーン

本作の中盤に、ビルがデヴィッド機長に無許可で怪しい乗客を捜査するシーンがある。素行の悪いトラヴィスを捜査するシーンからボーウェンを捕まえて手にビニールテープで縛る直前までのシーンは切れ目のない約4分間に及ぶ長回しになっている。

『フライト・ゲーム』の主題歌・挿入歌

メインテーマ:ジョン・オットマン「Main Theme」

ジョン・オットマンによる本作のメインテーマで、本作の終盤からエンドクレジットにかけて流れる。本作のサウンドトラックにも収録されている。

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