蹴撃手マモル(ゆでたまご)のネタバレ解説・考察まとめ
『蹴撃手(キックボクサー)マモル』とは、集英社発行の『週刊少年ジャンプ』上にて1990年から1991年にかけて連載された原作者ゆでたまごによる格闘技漫画作品。単行本は全4巻。中学生の走り高跳びの選手である蹴田マモルが兄の敵を討つため、ムエタイのチャンピオンであるパイソンに挑み、修行を始めるストーリー。日本の子供にムエタイを広める事を目的に連載開始したが、5ヶ月で打ち切りになってしまった。2014年夏には電子書籍化が発表されている。
キング・パイソン
20歳と若きムエタイチャンピオンで、タイの英雄的存在。胸にはニシキヘビの頭のタトゥーとニシキヘビを模したヘッドギアを着けている。バンコク郊外の密林の奥で、自らが総帥となって「ニシキ蛇会」を立ち上げて、道場では訓練生を育成しているが、「ニシキ蛇会」の練習は過酷を極めるために、道場から逃げ出す門下生は後を絶たない。天才的なムエタイ戦士であるが、相手を徹底的に痛めつけて力でねじ伏せて業界を牛耳っているため、恐れられている存在でもある。プライドが人並外れて高く、試合中にリングに上がってきたマモルに激怒した。 ファイトスタイルは、相手を徐々に痛めつけ、動きが鈍ったところで一気にトドメを刺す野生のニシキヘビに近く、リングネームはキング・パイソンである。
チンタオ・スコルピオン
サソリのようなヘッドギアを着用したキング・パイソンの直系の弟子のムエタイ戦士。「ニシキ蛇会」に所属している。胸にはニシキヘビの尻尾の端のタトゥーが入っている。まだ13歳ながら、血を見るとエキサイトする凶暴な性格である。必殺技は左ひざで膝蹴りを連続で往復ビンタのように繰り出す「ティムティム人形の舞」。ニシキ蛇会からの第一の刺客としてマモルに挑戦したが、敗れた後は改心しマモルとの間に友情が生まれたものの、敗北者は始末されるというニシキ蛇会の掟によって腕を折られてしまい、再起不能の体にされてしまった。それ以降は出番がない。
マンティス・ボーイ
「ニシキ蛇会」第二の刺客としてマモルに挑んだムエタイ戦士。カマキリの頭飾りを付けて細長いグローブを手にはめている。「ゴム人間(ラバーメン)」の異名を持ち、ゴムのような体を利用したファイトを行い、あらゆる攻撃を吸収してしまう。必殺技は「ウォーター・ホイール・蹴り(テツ)」。胸にはニシキヘビの尾のタトゥーを入れている。ニシキ蛇会に入る前は、クリーンな実力者だったが、ラフ殺法を繰り返す対戦相手に負け続けたことで、生活のために残虐ファイターへと転進し、幼い兄弟を食べさせるために「ニシキ蛇会」へと入門した。
ダニエル
「ニシキ蛇会」所属のパイソンの直弟子の1人で、マモルへの第三の資格であったと思われる。胸にはニシキヘビの胴体のタトゥーを入れている。足技格闘技、カポエイラの使い手で、何故か逆立ちして登場した。棘のあるカメのような形のヘッドギアをかぶっている。実際にマモルと戦う前に連載が終了したため、試合のシーンは描かれていない。
クロコダイル
「ニシキ蛇会」所属のパイソンの直弟子の1人で、おそらく第四の刺客であったと思われる。胸にはニシキヘビの頭部のタトゥーを入れている。連載打ち切りのため、本作で戦うことはなく、頭が本当にワニになっているのか、ワニの頭のようなヘッドギアをかぶっているのかは不明。
その他のキャラクター
プーアン
タイ人のショートカットの女の子で、ツアーガイド。陸上競技大会に出場するためにタイを訪問したマモルをはじめとする日本選手団の観光ガイドを務めていた。パイソンに出くわしてムエタイに心を奪われかけていたマモルを市内観光に連れ出して、ムエタイのことを忘れさせようとしていた面倒見の良い女の子。
部田 丸男(ぶた まるお)
マモルの小学校からの友人で日本の陸上選手団の1人として一緒にタイに来ていた。兄を救うためムエタイに転向したマモルをサポートするため、タイに残る決意をした。マンティス・ボーイとの試合前、偵察するが見つかってしまい、その制裁としてマンティスのスパーリングをさせられて痛めつけられたが、その際にマンティスの肉体の弱点を発見し、これをマモルに伝えて勝利に導いた。
山田監督(やまだかんとく)
中学校の先生で、マモルの走り高跳びの才能に惚れ込んでいた。兄を救うために走高跳を捨ててムエタイ修行に転向したマモルからの手紙を読んでショックを受けた。しかし、その後は他の部員たちと共にマモルのムエタイを応援すると決めた。
ヒガンテ
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目次 - Contents
- 『蹴撃手マモル』の概要
- 『蹴撃手マモル』のあらすじ・ストーリー
- キング・パイソンへの挑戦状
- ムエタイ戦士となる修行へ
- ニシキ蛇会との死闘
- 『蹴撃手マモル』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 蹴田 マモル(しゅうた まもる )
- 蹴田 イサオ(しゅうた いさお)
- ゼペット・チャンガー
- タノン・ムアスリン
- ニシキ蛇会
- キング・パイソン
- チンタオ・スコルピオン
- マンティス・ボーイ
- ダニエル
- クロコダイル
- その他のキャラクター
- プーアン
- 部田 丸男(ぶた まるお)
- 山田監督(やまだかんとく)
- ヒガンテ
- バカンボ
- 『蹴撃手マモル』の用語
- バツヤリ
- ムエタイ
- 九十日殺し蛇刻印 (きゅうじゅうにちごろしへびこくいん)
- ティムティム人形の舞
- 『蹴撃手マモル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マモル「足の力だけで壁に90度に立っている!!」
- キング・パイソン「九十日殺し蛇刻印!」
- マモル『戦いはこれからだ!!』
- 『蹴撃手マモル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連載5ヶ月で打ち切り
- ムエタイとはかけ離れた格闘シーン
- 「チャランボ」という言葉を全国に広めた