SCRAP三太夫(ゆでたまご)のネタバレ解説・考察まとめ

『SCRAP三太夫』とは集英社の『週刊少年ジャンプ』上で、1989年24号から40号まで連載したゆでたまごによるギャグ漫画作品。連載前に2度の読み切りを経て連載化された。
西暦20XX年の未来を舞台に、ダメなロボット警察官である三太夫が悪を倒すストーリーである。第1話にて読者アンケートによる人気投票で第2位を獲得したが、第2話以降でどんどん人気が下降して連載打ち切りとなった。ゲストキャラクターとして、ゆでたまごの大人気作品『キン肉マン』に登場した超人ウォーズマンが登場している。

二本背負い

ロボット警官三太夫の師であるサンタローの得意技であり、三太夫の頭部のバケツにサンタローの技が封印されている事から三太夫の得意技となった。相手の両腕を掴み、一本背負いの形で敵を投げ飛ばす、三太夫の必殺技である。

地獄風車(じごくふうしゃ)

かつてサンタローのライバルであったショーベン・タラシが作り出したロボット、ショーベン・チビリが得意としているサンボ技。相手の頭を両足で挟み、その両足を掴みながら回転して地面に叩きつける技である。

スクリュー・ドライバー

『キン肉マン』でも登場したウォーズマンの必殺技。手の甲に内蔵された鉄の爪を突き出し、回転しながら相手を貫く技。 普段は片手のみで使用するが、両手のベア・クローを使用した強化技「二刀流スクリュードライバー」もある。

二本背負い+スクリュードライバー

本作の最終回で、三太夫とウォーズマンが合体技として繰り出した技である。ベアー・クローを装着したウォーズマンが三太夫の二本背負いの勢いを利用して、必殺技スクリュードライバ-を出す。この技で、超人博物館を襲った缶ヘッドを撃破した。

『SCRAP三太夫』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

三太夫「ジェット小便でゴワス」

ジェット小便は、主人公であるスクラップ三太夫の必殺技の1つ。「ジェット小便でゴワス」と言いながら小便を撒き散らす。本作はギャグ漫画として連載開始したが、そのギャグは低俗な下ネタが多く、このジェット小便以外にもウンコマシンガンというウンコを撒き散らす技もある。こういった小学生レベルのギャグの連発に読者はついてこれず、結果として早期の連載打ち切りに繋がったと言える。

マイケル「これがニューヨークロボ警官のやり方だ!」

「ロボット警備隊基地「ROK(ロック)」」ニューヨーク支部の警官であるマイケルは、ニューヨーク仕込みの荒っぽい捜査が得意。「これがニューヨークロボ警官のやり方だ!」と犯罪者を滅多撃ちにした。これ以外にも、「犯罪者は絶対に許すべきでなく、罪の重い軽いにかかわらず容赦はしてはならない」という過激なセリフもあり、犯罪者に対しては容赦のない性格である。冷酷な信念の持ち主で、悪に対しては力による制圧をモットーにしていたが、後に三太夫に諭され改心し、このスタイルを改めた。

ウォーズマン「へへへ…こいつは俺の命の源さ」

「ロボット警備隊基地「ROK(ロック)」」港シティ支部所属の警官で、酒ばかり呑んで孤独と絶望の中で死に場所を求めている飲んだくれのロボットとしてバトルマンが登場した。その後、三太夫に自分の正体は正義超人ウォーズマンである事を明かすが、登場時から外見はウォーズマンそのものであり、『キン肉マン』で正義の味方として大活躍したウォーズマンが、「へへへ…こいつは俺の命の源さ」と酒を飲みながらダメロボットとして登場した姿は当時読者にショックを与えた。

三太夫「いろいろ悩みもあったけどロボットに生まれてよかったでゴワス!」

本作品の最終シーン。

本作品の最終話である16話目と17話目には、時代設定が『キン肉マン』のその後の時代という事が明かされ、人気キャラクターであるウォーズマンがゲストキャラクターとして登場する。最後の敵となった缶ヘッドは、主人公の三太夫ではなくウォーズマンが倒し、盗まれたベルトを取り戻した後に、三太夫が唐突にウォーズマンに向かって「いろいろ悩みもあったけどロボットに生まれてよかったでゴワス!」と言った。これは本作の最後のシーンとなったコマでの三太夫のセリフ。これまでの流れからは唐突なセリフであり、ある意味インパクトのある伝説の最終回として印象に残る最終話となった。

『SCRAP三太夫』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ゲストとしてウォーズマンが登場

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