ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝II』とは、1992年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『古代皇帝の呪い(CURSE OF THE ANCIENT EMPEROR)』。日本国産ウィザードリィの第二作である。
城塞都市アルマールで遺跡が発掘され、埋葬された古代皇帝の呪いが災厄となって街を襲う。その災いを取り除くべく、冒険者たちが遺跡に挑むというストーリー。

「真っ暗闇だ!」と表示され、視界が闇に閉ざされる仕掛け。照明呪文「ロミルワ」も打ち消される。

転送と転生

『外伝II』のロムを2個あるいは『外伝I』と『外伝II』のロムを1個ずつ、そして通信ケーブルがあれば、前作からキャラクターの転送が可能となる。
レベルは1になりアイテムも失われるが、育て上げたキャラの職業や称号は引き継ぐ事ができ、新規に訓練場で作成するキャラより有利になる。
なお普通に転送すると元の『外伝I』のロムからキャラクターはいなくなってしまうが、それを防ぎたい場合『外伝I』のアイテムコンプリート達成時に入手できる「転生の書」のパスワードを使う事で、元ロムからのデータ消失を防げる。また引き継げる所持金の上限も150ゴールドから500ゴールドに増額される。

迷宮画面の切り替え

前作のユーザーアンケートより「線画モードでプレイしたい」という要望が多かったため実装された機能。
キャンプ時の設定で「面画」をOFFにすると線画モードでプレイする事ができる。なお隠しフロア「黄泉界」は自動的に線画になる。

オートマッピングの切り替え

これも前作のユーザーアンケートに多かった要望で、オートでマッピングするか否かも設定画面で切り替えられる。
OFFにすると座標呪文「デュマピック」を使用してもマップが表示されず、座標が出るのみ。またテレポート呪文「マロール」を使用する際もマップは表示されず、移動したい座標を数字で指定しなくてはならない。

マニアモード

本作では、本家アップル版『ウィザードリィ』で採用されていたセーブモードを選択できる「マニアモード」が実装されている。
マニアモードを選ぶと、FC版のようなオートセーブではなく、城に帰還した時にしかセーブされない。リセットをするとダンジョンの入り口に入った状態に戻される。
マニアモードはゲーム途中でキャンセルもできるが、一度キャンセルするとデータを初期化しない限り選び直す事はできない。またマニアモードでゲームをクリアした場合、得られる称号がノーマルモードと異なる上、記念品である「眩ましのケープ」を入手する事ができる。

『ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)』の登場人物・キャラクター

城塞都市アルマールの人々

ウディーン

領主ウディーン(左)とその娘マナヤ

アルマール領主。本作で災いの原因となった古代遺跡の発掘を命じた。その結果、娘のマナヤが危篤状態になった事で冒険者にハルギス討伐を依頼する。
ハルギス討伐直後はマナヤが倒れた真の理由に気づいておらず、冒険者に対しても傲慢な態度を取っていた。
が、スケイリーエンプレス討伐後は真の原因を知り、己の罪を恥じて贖罪の旅に出る事になる。

マナヤ

領主ウディーンの娘。古代遺跡が発掘された直後、ハルギスの呪いにより視聴覚を奪われたと思われていた。
が、真の原因は竜の女帝スケイリーエンプレスに依り代として乗っ取られそうになった事であった。
スケイリーエンプレスが打倒された後、彼女はアルマールの新たな領主として采配を振るう事になる。

敵モンスター

サンドクラッド

サンドクラッド(左)

地下4階の固定敵。戦闘に勝利するとイベントアイテム「砂のメダル」を入手できる。
設定上は高いヒーリング能力を持つが、本作に存在するバグのため長期戦では全滅の恐れもある難敵である。

ハルギス

古代遺跡に埋葬されていた、古代帝国最後の皇帝にして妖術師。アルマール領主ウディーンの遺跡発掘によって目覚め、その呪いにより数々の災厄を引き起こす。
領主の娘マナヤに呪いをかけた張本人であり、本作における表ボス。彼を倒せばクリアアイテム「皇帝の兜」を入手できる。

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