麻倉葉(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ
麻倉葉とは、『シャーマンキング』の主人公で、「なんとかなる」が口癖の心優しいシャーマンの少年。侍の霊・阿弥陀丸を相棒に、「楽に生きられる世界」を作るため、500年に一度行われるシャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加する。人類滅亡を目論む宿敵にして兄・ハオを止めるべく奔走する。争いごとを好まない穏やかな性格で、特に人殺しは決して許容しない。多くの出会いと戦いを通して成長し、自分の行いの結果を受け止める覚悟を持つようになる。
ハオとの決着
ムー大陸の10のプラントを突破して、シャーマンキングが誕生する「王の社」へ辿り着いた葉たち。しかし到着と同時にハオはシャーマンキングとして覚醒してしまった。
立ち上がったハオの姿を直視しただけで、仲間たちの魂が吸い取られ、バタバタと死んでいく。持霊たちも同様にハオに吸収されて消えていく。葉たちに同行していたハオの仲間の少年オパチョが「ハオ様はここにはいない」と涙をこぼした瞬間、葉が踏み込んで一太刀のもとにハオの首を切り落とした。シャーマンキングとなったハオは既にこの星にあまねく魂となっており、いま目の前にいるハオは、ハオが操っているだけのただの死体なのだと葉は見抜いていた。ハオは首だけでニヤリと笑い、葉と阿弥陀丸もまた魂を奪われてしまった。
この世のすべての魂は、死後G・S(グレートスピリッツ)という魂の集合体へと還る。そして各々が所属する文化圏の「あの世」、コミューンへと送られる。シャーマンキングはこのG・Sを持霊とする資格があり、シャーマンキングとなった者は肉体を捨ててG・Sと一体となる。
葉が目を覚ましたのは何もない真っ白な世界だった。葉の目の前にハオが現れ、ここはG・Sの最上部、シャーマンキングのコミューンだと説明する。そこはハオが招いた者しか入れない世界で、葉は初めてハオと正真正銘のふたりきりになる。
葉にこれからどうするのかと尋ねられたハオは、「大嫌いな人間を滅ぼす」と答えた。それを聞いてたいして動揺もしない葉に、止めないのかとハオが尋ねると、葉は「知ってんだろ オイラもあんまり人が好きじゃねえってこと」と答える。人間はガン細胞のように資源を食い尽くし増え続け、やがては自滅するだろう。その流れは一度滅ぶか、よほど強い力で覆さない限りは止められない。ためらいもなく人を殺すハオのことは決して認められないが、葉もまたハオと同じ思想を人類に対して持っていたのだ。ハオはそんな葉であるから共感し、求めたのだった。これから破滅へと向かっていく地上の地獄から葉たちを守るためにG・Sという永遠の楽園に避難させたとハオは言う。だが、葉はまだ地上に未練があった。ハオの人間への絶望に共感しながら何故だと問われた葉は、「未来がねえからだよ」と答える。これから生まれる子供や、新しい家族のいる未来、そんな未来はG・Sにはない。だから葉は、ハオのすることを黙って見ているわけにはいかないのだ。
そんな葉の気持ちがあるうちは自分たちは相いれないと判断したハオは、葉をシャーマンキングのコミューンから追い出そうとするが、何故か葉は消えない。シャーマンキングのコミューンはハオの意思がすべての世界であるはずなのに葉が消えないことにハオが動揺していると、ふたりの目の前に蓮、ホロホロ、チョコラブ、リゼルグが現れる。
ガンダーラがハオを止めるためにG・Sを構成する五大精霊をパッチ族から奪い、葉たちに届けていた。その力で葉以外の4人はシャーマンキングのコミューンに入り、葉もハオの意思で追い出されることがなかったのだ。
スピリットオブサンダー、スピリットオブレイン、スピリットオブウインド、スピリットオブファイアの力でハオを攻撃する蓮たち。G・Sは魂だけの世界なので、肉体の死はなく、ハオの心を折らなければ勝利することはできない。1000年にも渡って人類への憎悪を募らせてきたハオは、自分に勝つことなど決してできないと言い切るが、蓮たちはどこ吹く風で、「自分たちはハオに勝ちに来たのではなく、ハオをまっとうな王にするために来た」と言う。葉もまた、初めからそのつもりでいた。
スピリットオブアースを手にした葉はハオに戦いを挑むが、世界そのもの、宇宙そのものとも言えるG・Sの力を手に入れたハオの前に、五大精霊の力はあまりにも小さかった。圧倒的なハオの力の前に、それでも葉たちの心は折れない。力づくで葉たちを消滅させようとしたハオだったが、そこにハオの仲間たちが現れる。それだけではなく、ハオが殺したシャーマンたち、麻倉家、道家、ホロホロやチョコラブ、リゼルグの家族たち、X-LAWS、アンナ、まん太、これまで葉とハオが関わってきた多くの人々が、ハオの意思がなければ入れないはずのシャーマンキングのコミューンに次々と現れた。ありえない事態に困惑するハオの前にガンダーラのサティが現れ、ハオが心のどこかで誰かが「あの方」を連れてきてくれることを願っていたから皆が集まれたのだと言う。サティが連れてきた「あの方」とは乙破千代(おはちよ)、1000年前、まだ幼かったハオの友達だった小さな鬼だった。転生を繰り返したハオがあの世とこの世をどれだけ探し回っても見つけることのできなかった乙破千代は、ハオの母親の魂と共に、ずっとハオの側にいたのだと言う。
怒りと悲しみは誰にも超えられない絶対的な力をハオに与えたが、それと引き換えに母の持つ愛の波長を感じ取れなくなったのだった。
1000年の時を超えて母と再会を果たしたハオは人の心を見透かす力を失い、大勢の人々が見守る前で母に諭され、シャーマンキングとして地上を滅ぼすのではなく、見守ることを決めた。ただし人を滅ぼす意思は変わらず、葉たちがこれからの人生の中でどれだけ地上に蔓延る争いと憎しみを止められるか、少しの間見守っていてやる、という譲歩をする。
こうして葉とハオの兄弟は別れを告げ、シャーマンファイトは終幕を迎えた。
葉はハオとの約束を果たすべく、高校卒業後は世界中の無法地帯を渡り歩いて平和をもたらし、「大地の交渉人」と呼ばれる人物となるのだった。
麻倉葉の関連人物・キャラクター
阿弥陀丸
600年前の侍の霊で、親友との約束を果たすために地縛霊となってこの世にとどまっていた。
葉の協力で親友との約束を果たして以来、葉の持霊(もちれい/シャーマンの相棒)となっている。
葉と阿弥陀丸の間には主従を超えた固い友情がある。蓮が阿弥陀丸を狙って挑んできた際は、ふたりの気持ちをひとつにして憑依合体100%を達成し、蓮に勝利した。
普段は葉にあまり意見などはしないが、葉が迷っているときには背中を押す言葉をかけることもある。
当初はただの人間の霊だったが、アンナの修行を通して精霊へと進化した。
阿弥陀丸(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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阿弥陀丸とは、『シャーマンキング』の主人公・麻倉葉の相棒で、600年前に千人斬りの伝説を残した侍の霊。この世に未練を残して地縛霊となっていたが、墓地で出会った葉に未練を解消してもらったことで彼に仕えることを決める。葉の持霊(もちれい)として500年に一度行われるシャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加し、数々の猛者と戦い、葉の修業のためなら地獄であってもついていく。シャーマンファイトが終わった後は葉の息子の花の持霊となって面倒を見ている。
小山田まん太
葉が東京の森羅学園に転校してから出来た、葉にとって初めての人間の友達。
霊やシャーマンとは無縁の世界で生きてきたまん太はシャーマンとしての葉の在り方を理解できないこともあったが、交流の中で徐々に理解を深め、シャーマンファイトの予選や第一次トーナメントは必ず応援に駆けつけている。
シャーマンファイト予選第二回戦で葉が戦ったファウストに大怪我を負わされた後、葉は責任を感じてまん太をこれ以上巻き込まないために冷たく突き放してしまう。だがまん太は葉を諦めず、葉のことを正しく理解するために葉の実家のある出雲へと向かう。ちょうど実家での修行を終えた葉はまん太と再会し、ふたりは友情を確かなものとする。
小山田まん太(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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小山田まん太とは、『シャーマンキング』の主人公・麻倉葉の友人の少年。家は世界的な電子機器メーカーを経営する大富豪で、社長である父の跡を継ぐため、まん太は日々勉学に励んでいる。もとは霊の存在自体を信じていなかったが、ある晩、墓地の近くを通りがかり、葉が幽霊たちと談笑する姿を目撃して以来、霊が見えるようになる。葉にとっては生まれて初めての人間の友達だ。シャーマンの力は持っていないが、葉の身をいつも案じるよき友人であると同時に、作中いちのツッコミ役でもある。
恐山アンナ
葉の祖母、イタコの木乃(キノ)の弟子で、葉の許嫁。唯我独尊、傍若無人な性格と強烈なビンタであらゆる人物から恐れられている。
葉をシャーマンキングにするため、幾度となく過酷な修行を葉に課し、葉のトラウマとなっている。
もとは親のない捨て子で、生まれ持った高い霊能力が災いして嫌でも他人の心を見透かしてしまう体質を持ち、恐れと恨みの心が鬼として具現化してしまうという業を背負っていた。他人を遠ざけて生きていたアンナだが、許嫁候補として引き合わされた葉はアンナの体質を知ってもアンナを忌避せず、アンナが巨大な鬼を生んでしまってもアンナを救うことを諦めなかった。そんな葉の姿がアンナの心を動かし、人の心を見透かす力は消えてしまった。それ以来、アンナは葉をシャーマンキングにすると誓い、厳しくしごいてきたのだった。
シャーマンファイト終了後は息子の花を出産し、葉とふたりで世界を少しでも平和にするため各地を旅している。
恐山アンナ(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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恐山アンナとは、『シャーマンキング』のヒロインで、主人公・麻倉葉の許嫁。葉の祖母の弟子で、霊峰・恐山のイタコだ。キツすぎる物言いと手の早さで、葉をはじめとするあらゆる人物から恐れられている。ハオが麻倉家に残した秘伝書「超・占事略決」を短期間でマスターし、書を守っていたハオの式神「前鬼」と「後鬼」をねじ伏せて持霊にするなど、シャーマンとして桁外れの能力を持っている。葉をシャーマンキングにするべく地獄のような修行を課すが、すべては葉への深い信頼と愛情のためだ。
道蓮(タオレン)
葉の宿命のライバル。中国の歴史あるシャーマンの家系、道(タオ)家の長男だ。
キョンシーという死体を操るシャーマンの家系であるためにあまりに多くの死を見てきた結果、破壊すること以外に事を成す手段を知らず、当初は葉の持霊である阿弥陀丸を力づくで奪おうと葉に襲いかかった。
シャーマンファイト予選第三回戦で葉と戦い、試合は引き分けに終わったが精神的には葉に敗北を覚える。二度の敗北を通し、壊すことばかりが道ではなく、世界は自分が見てきたように醜いものばかりではないという境地に至る。
その後、シャーマンファイト第一次トーナメントでも葉と戦うが、決着をつける前に第二次トーナメントの出場人数が揃ってしまったことで試合は中断となる。それからはハオを倒すために尽力することになるので、決着をつける機会は訪れなかった。
大学卒業後は自身の会社を立ち上げてアイアンメイデン・ジャンヌと結婚、男の子をもうけ、社長でありながら育児休業を取るなど忙しくしている。
道蓮(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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道蓮(タオレン)とは、『シャーマンキング』の登場人物で、中国の歴史の影で1800年もの間暗躍してきたシャーマンの名門・道家出身の少年。1800年間道家に仕えている武将の霊・馬孫(バソン)を持霊(もちれい)としている。頭頂部のトンガリがトレードマーク。シャーマンとして高い実力とプライドを持つ。家の残虐な所業を見てきたために人間を汚いものと断定し、憎んできたが葉との戦いを通して自身の弱さを自覚し、乗り越える。シャーマンファイト終了後は大学在学中にメイデンと結婚し、一男を設けている。
ハオ/麻倉葉王
麻倉家1000年の宿敵にして葉の双子の兄。麻倉家の始祖である大陰陽師、麻倉葉王(ハオ)が人間の醜さに絶望し、地上の人間を減らして優秀なシャーマンだけの「シャーマンキングダム」の建国を掲げてから、麻倉家は幾度となくハオと戦ってきた。シャーマンファイト・イン・トーキョーでいよいよシャーマンキングになるべくハオが転生した先が、葉の父母のもとだったのだ。
アンナと同じように嫌でも人の心がわかってしまう霊能力の持ち主だったが、シャーマンキングになってからグレートスピリッツの中で1000年探し続けた母親の魂と再会を果たし、人の心を見透かす力を失う。そして、人類を滅ぼす意思は変わらないが、葉たちに時間を与え、その間どれだけ地上を変えられるかを見守っていてやる、と言い残して葉とハオは別れを告げる。
続編の『シャーマンキングFLOWERS』では、葉の息子でありハオにとっては甥っ子にあたる花に助言したり、手を貸す姿が見られる。
ハオ/麻倉葉王(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ハオとは、『シャーマンキング』のラスボスであり、人類せん滅を企む麻倉家の始祖、麻倉葉王(ハオ)が転生を繰り返して主人公・葉の双子の兄として生まれた少年。「ちっちぇえな」が口癖で、シャーマンのエネルギーである巫力(ふりょく)は約125万という圧倒的な数値を叩き出すほど規格外の力を持つ。主人公を含めて誰にも超えられない絶対的な壁として作品全体に君臨する。最後は大勢の人々が見守る前で実の母・麻ノ葉に諭されるという恥ずかしい思いをした。シャーマンキングとなった後は葉の息子である花を見守っている。
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これで終わり!?打ち切り漫画の最終回・最終ページまとめ【シャーマンキングなど】
新連載があれば、当然打ち切りになる漫画もありますよね。作品自体の人気はもちろん、作家都合や雑誌休刊など理由は様々ですが、ここでは唐突に打ち切りとなってしまった漫画の最終回・最終ページをまとめてみました。
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[このキャラどっかで見たかも!]スターシステムのあるマンガまとめ
マンガを読んでいて、自分の思入れのあるキャラが同じ作者の違う作品に出ていたらテンションあがりますよね。 そこでそんな「スターシステム」が使われている作品をまとめました。
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ジョジョの奇妙な冒険を愛してやまない漫画家まとめ
独特のセリフまわし、「能力バトル」という概念、個性的なキャラクターなど、ジョジョの奇妙な冒険にまつわる魅力はつきる所がありません。やはりそんな作品に影響された漫画家さんも多いようです。そこで、ジョジョを愛してやまない漫画家をまとめてみました。
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有名声優の年収ランキングTOP10!【なりたい職業上位】
小中学生のなりたい職業上位にランクインする声優。一般的なサラリーマンのように毎月決まったお給料がもらえるわけでもなく、仕事がなければ収入も保障されない厳しい世界ですが、その分人気が出れば年収1000万円超えも夢じゃない!?ここでは誰もが知る有名声優の方々が年にどのくらい稼いでいるのか、ランキングの形でまとめてみました。
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目次 - Contents
- 麻倉葉のプロフィール・人物像
- 麻倉葉の能力
- 憑依合体
- オーバーソウル(O.S.)
- オーバーソウル(O.S.) スピリットオブソード
- 甲縛式オーバーソウル(こうばくしきO.S.) スピリットオブソード 白鵠(びゃっこう)
- 麻倉葉の必殺技
- 如来
- 阿弥陀流 大後光刃(だいごこうじん)
- 阿弥陀流 真空仏陀切り(しんくうぶっだぎり)
- スピリットオブソード
- 巫門遁甲(ふもんとんこう)
- 三日月ノ祓(みかづきのはらえ)
- スピリットオブソード 白鵠(びゃっこう)
- 無無明亦無(むむみょうやくむ)
- 引力(アトラクション)
- 麻倉葉の来歴・活躍
- 道蓮(タオ レン)
- シルバ
- シャーマンファイト第一次予選 ホロホロ
- シャーマンファイト第二次予選 ファウストVIII世(はっせい)
- シャーマンファイト第三次予選 道蓮(タオ レン)
- アメリカの旅
- シャーマンファイト第一次トーナメント
- 恐山ル・ヴォワール
- ゴーレム
- 地獄修行
- 蓮・ホロホロとの戦い
- ラジム
- シルバとの決着
- ハオとの決着
- 麻倉葉の関連人物・キャラクター
- 阿弥陀丸
- 小山田まん太
- 恐山アンナ
- 道蓮(タオレン)
- ハオ/麻倉葉王
- 麻倉葉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「なんとかなる」
- 「やったらやり返される。でも大切なのは心だ。オイラ達にはその覚悟がある」