天穂のサクナヒメ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『天穂のサクナヒメ』とは、同人ゲームサークル「えーでるわいす」が制作し、マーベラスから発売されたアクションRPG。PS4、Nintendo Switch、PC版が発売されている。戦神であり豊穣神でもある主人公・サクナヒメが鬼の蔓延る島「ヒノエ島」で稲作に従事しながら鬼を退治し、島の秘密を解き明かしていく物語。ゲームは稲作とアクションの2つのパートに分かれて進行する。稲作パートの本格的な作りこみから「農林水産省のHPが攻略wikiになる」と話題になった。
米には「量」「味」「硬」「粘」「美」「香」の5つのステータスがあり、それぞれサクナヒメの「命」「力」「体力」「神気」「運気」「食力」に対応している。
命はHPのことで、戦闘中に0になるとゲームオーバーとなる。力は武器で攻撃する力のこと。体力は防御力。神気は術攻撃の力。運気はアイテムのドロップ率やクリティカル率に関わる。食力は食事効果によるパラメータアップに影響する。
それぞれのステータスに合わせた育て方があり、例えば美を上げたければ元肥は与えない方がよい。詳細は農書で確認できる。
戦闘・採集
戦闘
オーソドックスな2Dアクション。各ステージのボスを倒したり、探索目標をクリアすることで「総合探索度」が上がり、一定の探索度に達すると新しいステージが解放されたり、ストーリーが進行する。
1日は昼と夜に分かれていて、夜になると見通しが悪くなり、鬼も強くなる。夜しか出現しない鬼や、手に入らないアイテムもある。また、夜にしか開放されないルートのあるステージもある。ストーリーを進めると明かりにできるアイテムが手に入ったり、装備次第で夜でも十分戦えるようになっていく。
武器での攻撃以外には、羽衣を使った移動や攻撃が特徴。壁や天井に羽衣を張り付けて移動したり、敵に張り付けて背後に飛んだり転ばせたりできる。
装備
サクナヒメに装備できるのは笠、着物、面、片手武器、両手武器の5種類。
笠や着物は材料を揃えてゆいに作ってもらう。面はステージ内に隠されている。片手武器と両手武器は素材を揃えてきんたに作ってもらう。
各装備に様々な効果があり、空きスロットのある装備には枝魂(しこん)をつけて効果を付属させることができる。条件をそろえて効果をアップさせることもできる。
武技と羽衣技
武技は武器攻撃、羽衣技は羽衣を使う攻撃。それぞれ4つずつセットできる。サクナヒメの成長と共にあらゆる技を覚えるが、セットしないと使えない。
技は使えば使うほど熟練度が上がり、効果範囲が広がったり威力が上がったりする。
峠の坂を下っていくと昔タケリビが作った訓練場があり、技の練習ができる。
枝魂(しこん)
サクナヒメの装備に付けられる効果を持ったアイテム。装備の空きスロットに入れて使う。
稲作で一定の条件を達成すると田んぼに出現したり、ステージ上で拾えるものもある。
食事効果
サクナヒメたちは毎日夜に食事をする。献立によって翌日のサクナヒメのステータスを上げたり、自動回復などの特殊効果を付与することができる。献立は家にいるミルテに話しかけることで変更できる。
一定の時間が経過することで空腹状態となり、食事効果がなくなる。
各地で採集した食材や、鬼を倒したときにドロップする食材によって食べられるものが変わるので、初期の備蓄が乏しい頃は献立も貧しくなる。当然、米は作ってある分しか食べられない。都と交易ができるようになると、島では手に入らない食材も使えるようになる。
ゲームを進めるにつれて色々な料理を食べられるようになっていき、食事をする仲間たちの反応も変わっていく。
食材は日数が経つと腐って食べられなくなる。氷があると腐らないが、冬に採集するか都と取引しないと手に入らない貴重品。
採集
島のステージの中には鬼が出現しない採集地がいくつかある。行動時間を消費することで採集が行える。場所によって採れるものが変わる。採集できるのは食材、肥料の素材、装備品の素材など様々。
かいまるが峠に犬を連れてくると、仲間を採集に派遣できるようになる。派遣する場所によって採れるものが変わり、何を持って帰ってくるかはランダム。夕方になると帰ってくる。犬は1匹ずつ増えていくので最初はひとりしか派遣できないが、犬が増えるごとに派遣できる人数が増えていき、最終的にはアシグモ以外の全員を派遣できるようになる。派遣するキャラクターによって採ってくるものの傾向が変わり、例えばかいまるは肥料の素材を中心に拾ってくる。
花咲かサクナ
火山の噴火により灰を被ってしまった田んぼを再生するため、サクナヒメが主神カムヒツキに「うつろいの玉」をもらいにいくイベントがある。「花咲かサクナ」というミニゲームをクリアすることでうつろいの玉を入手し、田んぼを再生することができるが、これ以降、「花咲かサクナ」は好きなときに遊べるようになる。
画面中央の創世樹を「アブラムシくん」から守るタワーディフェンス形式のゲームで、守った回数に応じて報酬がもらえる。うつろいの玉さえもらえればストーリーは進められるが、強力な武器なども手に入るので、取り組んで損はない。
『天穂のサクナヒメ』の登場人物・キャラクター
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目次 - Contents
- 『天穂のサクナヒメ』の概要
- 『天穂のサクナヒメ』のあらすじ・ストーリー
- 怠惰なサクナヒメ
- 鬼島での生活
- 囲炉裏を囲んで
- 少ない実りとテクサリ団子
- 二つ世と創世樹
- 石丸の行方
- ヒノエ島
- 宣教師ミルテの旅
- 問題児ゆい
- ミルテの学校
- かいまるの才能
- きんたと麦飯
- 鬼退治の計画
- 問題児きんた
- 二つの世界を超える方法
- 河童とかいまる
- アシグモ族
- 南の火山
- 天穂(あまほほ)
- 偽の天穂
- ココロワヒメとサクナヒメ
- 火山の神
- 傷ついた兎鬼
- タケリビとトヨハナ
- 田右衛門の願い事
- 砦の石丸
- 大龍と戦うには
- 壊滅
- 出直し団子
- ココロワヒメの知恵
- 蘇った鬼たち
- 石丸と田右衛門
- 田んぼを復活させるには
- 機織り小屋、鍛冶小屋、家畜小屋の再建
- 兎鬼の行方
- 石丸の最後
- サクナヒメの決意
- 鍛冶師きんた
- 星魂剣(ほしだまのつるぎ)
- ゆいの恩返し
- 残るか帰るか
- かいまるの未来
- きんたと和尚
- ゆいの選択
- 祭
- ヤナト田植唄(たうえうた)
- 大龍(オオミズチ)
- 家に帰ろう
- 『天穂のサクナヒメ』のゲームシステム
- 基本的な流れ
- 稲作
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 肥料
- 病気、害虫、益虫
- 稲作会議
- 農書
- 米のステータス
- 戦闘・採集
- 戦闘
- 装備
- 武技と羽衣技
- 枝魂(しこん)
- 食事効果
- 採集
- 花咲かサクナ
- 『天穂のサクナヒメ』の登場人物・キャラクター
- 峠の仲間
- サクナヒメ
- タマ爺(じい)
- 田右衛門(たうえもん)
- ミルテ
- きんた
- ゆい
- かいまる
- ヒノエ島の住民
- アシグモ
- 河童(かっぱ)
- 都の神
- カムヒツキ
- ココロワヒメ
- サクナヒメの両親
- タケリビ
- トヨハナ
- サクナヒメの敵
- 石丸(いしまる)
- 黄泉火産零(ヨモツホムスビ)
- 大龍(オオミズチ)
- その他
- 訪れし者(おとずれしもの)
- 『天穂のサクナヒメ』のアイテム
- 戦闘で入手するアイテム
- 木魄(こはく)
- 夜しか入手できないアイテム
- 採集で入手するアイテム
- 採集ポイント
- 仲間の採集
- 峠の中で手に入るもの
- 拾うアイテム
- 交易で入手できるアイテム
- 『天穂のサクナヒメ』の用語
- ヤナト
- 二つ世
- 創世樹
- 天浮橋(あめのうきはし)
- ヒノエ島
- 鬼島(おにじま)
- 星魂剣(ほしだまのつるぎ)
- 異世渡りの領巾(いせわたりのひれ)
- 木魄(こはく)
- 『天穂のサクナヒメ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主要開発メンバーは同人サークル「えーでるわいす」の2人だけ
- 制作者は稲作を理解するため実際に稲を育てた
- えーでるわいすの前作『花咲か妖精フリージア』の話題がサクナヒメ作中の会話に出てくる
- 『天穂のサクナヒメ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:朝倉さや『ヤナト田植唄・巫 -かみなぎ-』