真人(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

真人(まひと)とは、『呪術廻戦』の登場キャラクターで、人の負の感情が形を成した呪霊にして、その中でももっとも高位の特級に分類されている怪物。
“人間への恐怖”から生まれた呪霊で、言動は無邪気かつ快活。人間の命を玩具のごとく捉え、戯れに人を惨殺し弄ぶ危険な存在。人類の廃絶を目論む特級呪霊の一味に属し、そのリーダーを任されるも、導き手たる自覚は薄い。
主人公虎杖悠仁の仲間を次々手にかけ、「絶対に倒すべき相手」と目される。当人もまた幾度も邪魔してきた虎杖に強い敵意を抱き、殺す機会を狙っている。

宿儺の怒りに触れ、真人は一瞬で切り刻まれる。

一級呪術師たる七海をも追い詰めた自分が虎杖に後れを取るはずがないと当初は甘く見ていたが、宿儺を内に宿す虎杖は本人にもはっきりした自覚のないまま“魂を直接攻撃する術”を心得ており、さらにその宿儺が真人より格上の存在であるため無為転変も通じない。あげく宿儺当人から「自分の魂に触れるなど不遜だ、次にやったら容赦はしない」と告げられ、攻め手を全て奪われる。改造人間をメインに立ち回るも食い下がられ、そこに七海までもが現れる。両者の連携に追い詰められるも、ここで呪力の究極の形ともいわれる領域展開に開眼。劣勢を覆し、領域内に捉えた七海の命をその手にかける。
しかしここに虎杖が乱入し、形はどうあれ領域展開に巻き込むこと自体を「自分の魂への接触」と見なした宿儺に強烈な一撃を食らって致命傷にも等しいほどのダメージを負う。改めて虎杖らにトドメを刺されんとするも、逃げに徹してなんとか命拾いした。

呪術高専東京校への潜入

宿儺の力を思い知り、彼を味方につけるという方針の正当性を痛感。一方で虎杖に対しては憎悪を募らせていく。
表向きは夏油のアドバイスに素直に従い、花御による交流会の襲撃に乗じて呪術高専東京校に潜入。保管されていた宿儺の指と、呪胎九相図三体を奪取する。

その後、呪胎九相図を人体に埋め込むことで受肉させ、脹相、壊相、血塗の三人を仲間に加える。壊相と血塗には宿儺の指の回収任務を与えるが、向かった先で彼らは虎杖らと遭遇し敗北した。

与幸吉との決別

交流会で呪術高専京都校の生徒たちを巻き込んだことで与と決別し、彼から自分たちの情報が呪術師側に漏れるのを防ぐため、彼を殺害せんと夏油と共に出撃。
与の治療自体は“縛り(特定の条件を守ることを条件に自身の呪力を上げる、もしくは契約の証とするもの。破ると呪力の暴走など重大なペナルティを招く)”を設けて交わしたものであったため、約束通りに請け負う。治療を受けた後、真人たちが自分を生かしてはおかないだろうことを察していた与は、彼らを返り討ちにするために「究極メカ丸 絶対形態」を起動。加勢する気の無い夏油に見物されながら、これと交戦する。
真人を倒すために与が用意していた策に追い詰められるも、これまでの先頭から得た経験を活かしてそれを凌ぎ、彼を始末した。

渋谷事変

渋谷駅一帯に、人の往来を妨げる結界“帳”を展開し、無数の一般市民を人質に五条を呼び出す。果たして現れた彼を漏瑚や花御らと共に襲撃し、自身は千体もの改造人間を放つも、五条の圧倒的な力の前に花御は戦死。それどころか全員まとめて倒されかける。
ここで夏油が策を用いて五条を封印し、一味の目的の一つを達成する。しかし五条を封印した呪具が彼の力を抑えきれず、その場から動かせなくなってしまう。五条を解放するため押しかけてくるだろう呪術師たちにどう対応するか検討する中、「宿儺がいなくても自分たちなら勝てるから、(宿儺の宿主である)虎杖を殺してしまおう」と言い出す。一味に新たに加わった脹相は弟たち(壊相と血塗)の仇を取るためこれに同調し、なお反対する漏瑚に「なら早い者勝ちで好きにすればいい」と告げ、その場を飛び出していった。

この世に生まれ堕ちるために

虎杖への殺意こそは、真人がこの世でもっとも強く感じた「人間らしい感情」だった。

渋谷を徘徊する中、漏瑚によって重傷を負わされた七海と遭遇。ちょうどその場に現れた虎杖の前で彼を殺害する。怒り心頭の虎杖と殴り合う一方、密かに作り出した自身の分身に彼の身内を捜索させる。天敵である虎杖を仕留めるため、徹底的にその精神をいたぶるという作戦だった。
首尾よく虎杖のクラスメイトである釘崎野薔薇を発見し、これに襲い掛かるも、彼女の呪術は真人に対して極めて有効で、虎杖とは別のタイプの天敵だった。分身を通して本体にまでダメージを通され、自滅的な形で劣勢に立たされるも、両者を移動させて戦場を近づけ、分身と本体を入れ替えて釘崎を奇襲。彼女に致命傷を負わせる。
七海に続いて釘崎までをも目の前で失い、衝撃に思考を停止させる虎杖に襲い掛かり、呪力による打撃の極致・黒閃を決める。ついに虎杖を倒す寸前まで至るも、今度は京都から駆けつけた東堂葵がその場に乱入。彼の激励と、同じく現れた新田新の治療で虎杖は息を吹き返し、東堂ともども再び戦う意志を見せる。

二人の連携に苦戦するも、どうにか東堂を排除。さらに黒閃を決めたことで自身の呪力への理解度が飛躍的に高まり、「無為転変 遍殺即霊体」を発動。身体能力を爆発的に増大させ、これまで搦め手を用いて戦っていた虎杖相手の肉弾戦で優位に立つ。
しかしこれまでの戦いで負ったダメージは甚大で、自身でも限界が近いことを悟りながら、なお決着をつけんと虎杖と拳を交わし続ける。最終的に東堂渾身のフェイントと、虎杖の逕庭拳からの黒閃という連携攻撃の前に敗れる。これまでとは比にならぬほどに強烈な虎杖の殺意に戦慄して逃亡するも追撃され、いよいよ追い詰められたところで夏油と合流。
しかし夏油は「真人を呪霊操術で自分の手駒にする」ことを目論んでおり、それを見抜いてはいたが瀕死の状態では太刀打ちできずにあっさりと封じられてしまう。
そのまま抵抗もできずに偽夏油に取り込まれ、彼に使役される存在となる。あげく「呪霊操術で支配下とした呪霊を純粋な呪力に変換して撃ち出す」という“極ノ番”うずまきで純粋な呪力の塊に変換され、使い捨ての火力として消費され、自身の術式無為転変を彼に奪われた上で消滅した。

真人の関連人物・キャラクター

虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)

特級呪霊・両面宿儺をその身に宿す少年。真人が自分の能力を把握するために人体実験を重ねていた際、その被害者の痕跡を辿ってきた虎杖と遭遇。自ら呪術の手解きをしていた順平を、彼の目の前で殺したことで、強烈な殺意を向けられる。
魂を歪めることで相手を殺す、一触即殺の「無為転変」を持つ真人ではあるが、自分より格上の存在である宿儺(と、これを宿す者)には通じないため、虎杖に対しては非常に相性が悪い。さらに「(宿儺と肉体を共有しているため)常に他人の魂を感じている」虎杖は、“魂を直接攻撃されない限り無敵”である真人にダメージを与えることが可能。これらから、真人は虎杖を「自分の天敵」だと認識している。
初戦でギリギリまで追い詰められて以来、真人の側も虎杖に強烈な殺意を抱く。渋谷事変でその想いは爆発し、一味の目的よりも虎杖の抹殺を優先。壮絶な死闘を繰り広げた。

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吉野順平(よしの じゅんぺい)

学校でイジメに遭い、不登校になっていた少年。真人が呪術で殺人を犯すところを目撃し、暴力に屈しない力を得るため(あるいはイジメっ子への復讐のため)彼に弟子入りする。
真人は順平を「バカな人間」だと蔑む一方、表面的には親身に接し、彼の脳をいじることで呪術が使えるように改造する。虎杖たち呪術師が自分のことを調べていることを悟ると、これを誘い出すために順平の母親を謀殺。これをイジメっ子たちの仕業だと思い込ませることで、順平が復讐に走るように画策した。
虎杖の決死の説得で順平が復讐を思い留まると、これ以上の利用価値は無いと断じて惨殺。自身と虎杖の間に殺意に満ちた因縁を作るきっかけとなった。

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漏瑚(じょうご)

大地への恐怖から生まれた特級呪霊。人の本能から生まれた自分たちこそ真の意味で人間なのだと考え、現生人類を廃絶させて呪霊による新世界の創生を目論む。志を同じくする特級呪霊の花御(はなみ)、陀艮(だごん)らと徒党を組み、様々に暗躍する。
人の人に対する恐怖から生まれた真人の潜在能力を認め、さらに一味の活動理念を体現する存在だとしてリーダーに推す。サブリーダーとしてこれを補佐するも、一味の目的より自身の欲求を優先して行動する真人に終始手を焼いていた。アニメでは、戦闘による負傷で頭部のみになった折、これをボールに見立ててサッカーに興じられている。
一方、真人のことを“奔放ではあるが我々の理念を理解していないわけではない”と根本的な部分では信頼しており、死の間際に仲間から「真人に後事を託そう」と諭された際は素直にこれを受け入れている。

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呪術廻戦名勝負「髙羽史彦 vs. 羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ

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「髙羽史彦 vs. 羂索」とは、呪い呪われつつ悪を討つ呪術師たちの活躍を描く芥見下々の漫画『呪術廻戦』で行われた戦いの1つ。「おもしろい」と感じたことを実現する超人と、己の好奇心のために日本を滅ぼそうとする魔人による異色の対決である。 新宿で現代の術師たちが史上最強の呪霊両面宿儺と死闘を繰り広げていた頃、羂索は岩手で「日本人全てを使った呪霊」を生み出す準備を進めていた。自分を倒しに現れた髙羽を「取るに足らない雑魚」と断じる羂索だったが、あまりに異質な彼の術式にがぜん興味を掻き立てられる。

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呪術廻戦名勝負「乙骨憂太 vs. 夏油傑」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「乙骨憂太 vs. 夏油傑」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「乙骨憂太 vs. 夏油傑」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。同作最後の戦いであり、『呪術廻戦』本編にも大きな影響を与えている。 強大な怨霊と化した幼馴染の祈本里香に呪われた乙骨は、東京都立呪術高等専門学校に入学して里香を御する術を学び始める。呪術師の楽園を作ることを目論む夏油は、里香を自身の使い魔とするため乙骨の抹殺を画策。幼馴染への愛と呪術師の未来を懸けて、両者は激突する。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公である虎杖、ベテラン術師である七海の両名と凶悪な呪霊である真人との間に最初の因縁が生まれた戦いである。 映画館で呪霊による死者が発生し、虎杖は七海と共にこの調査に赴く。その犯人は真人という強大な呪霊で、なぜか吉野順平という学生と行動を共にしていた。真人を追う七海から順平のことを調べるよう命じられた虎杖は、彼に接触して次第に友人になっていく。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。

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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。

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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ

呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。

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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。

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