東のエデン(Eden of the East)のネタバレ解説・考察まとめ
『東のエデン』とは、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」にて放送されたテレビアニメである。同枠初のオリジナルストーリーであり、原作・脚本・監督は神山健治、キャラクター原作は羽海野チカ。アニメーション制作はProductionI.G。記憶喪失の青年が謎の携帯電話によって、日本全国を賭けたゲームに巻き込まれるサスペンス・アクション。テレビアニメ放送後、映画化もされており、「ノイタミナ」初の映画化作品となる。
第11話「さらにつづく東」
「迂闊な月曜日」事件の時、滝沢はネット上で2万人のニートからなる有志を集め、彼らを警官や自衛隊員に扮装させるという犯罪すれすれの方法で住民を避難させた。しかし避難した住民たちは、なぜミサイルが落ちることを知っていたのかと疑惑の目を向け、さらにニートたちの中には現場で盗みを働く者もいたため、ニートたちの立場が危うくなった。これに対して、住民達を恩知らずと誹謗中傷する声がネット上で高まり、傍観していた人々も巻き込んで事態は複雑化。
この事態を治め、疑惑を向けられたニートたちを世間の目から守るために、滝沢は自分がミサイルテロの犯人だと名乗り、さらにニートたちを騙して3か月間ドバイに逃がした。すべてが終わった後、自分が助けた人々や協力してくれた人々に裏切られたと感じた滝沢は絶望し、自分の記憶を消すことを選んだのだった。
豊洲のショッピングモールになだれ込んできたニートたちから逃げながら、平澤はみっちょんと連絡を取り、セレソンゲームについて情報を共有する。
全てを知った東のエデンメンバーは自分たちでミサイルをどうにかしなくてはと考えるが、肝心な板津のデータが入っているPCは、逃げる際に置いてきてしまい、ニートたちの手の中だった。そこで、平澤、大杉、春日の三人は全裸になってニートに紛れ込み、なんとかPCを取り返す。
豊洲にたどり着いた咲とみっちょんは大杉らと合流し、おネエの案内でスタッフルームに避難する。板津のデータを解析した結果、ミサイルの目的地には豊洲も入っていることがわかった。その時、皆の携帯をジャックした滝沢からのメッセージが流れる。滝沢は事件の口封じのためニートたちをミサイルで攻撃するといい、「生き延びたいやつはショッピングモール屋上に集まれ」と告げる。
屋上に集まったニートたちに対し、現れた本物の滝沢は「まもなくミサイルが飛んでくる。今回は直接ミサイルを撃ち落とす方法を東のエデンサイトに書き込め」と指示する。
ニートたちのアイディアを元にジュイスにミサイルの迎撃を依頼した結果、航空自衛隊が全てのミサイルを撃ち落とした。
豊洲に向かうミサイルの破片が降り注いだ衝撃で吹き飛ばされる滝沢と咲。倒れた咲を抱き起こす滝沢は、ジュイスに「今回はテロリストを演じるだけじゃこの事態をかばいきれないんだ。だから、残りの金で俺をこの国の王様にしてくれない?」と電話をする。その申請は受理され、滝沢はもう一度記憶を消し、自分の携帯を咲のポケットに入れるのだった。
『東のエデン』の登場人物・キャラクター
主人公
滝沢朗(たきざわあきら)
CV:木村良平
本作の主人公。セレソンNo.9。黒髪黒目の青年。性格は明るく、初対面の人や、ニート・引きこもりなどともすぐに打ち解けることが出来る。人を惹きつける魅力を持つ青年。ホワイトハウス前で記憶喪失・全裸の状態で咲と出会う。「ノブレス携帯」と呼ばれる謎の携帯電話を持っており、そこから自分が12人のセレソンの一人として、100億円をつかって日本を救うゲームに参加させられていることを知る。
森美咲(もりみさき)
CV:早見沙織
本作のヒロイン。22歳。大学4年生。両親を亡くしてからは、姉の朝子とその旦那である良介に面倒をみてもらい、大学へ進学した。義理の兄にあたる良介には、姉との結婚以前から片思いをしていた。卒業旅行で、一人別行動をしたワシントンD.C.で記憶を失っている滝沢と出会う。
大学サークル「東のエデン」メンバー
平澤一臣(ひらさわかずおみ)
CV:川原元幸
22歳。大学4年生。サークル「東のエデン」の創設メンバー筆頭。咲やみっちょんや他のメンバーに比べて、特別な才能がないが、その分経営や法律を学び、天才ニートをバックアップする天才ニートになろうと努力してきた。卒業旅行には同行しておらず、内定を6個も取っていたが、大学を計画留年した。起業を試みていたが、東のエデンサイトが悪用されたトラブルで、挫折している。だが、のちに滝沢の援助をもとに起業する。
大杉智(おおすぎさとし)
CV:江口拓也
22歳。大学4年生。高校時代から咲に片思いしている。咲に好意を寄せていることから、滝沢との交流をよく思っておらず、独自に滝沢の正体を探っていた。東のエデンメンバーの中では唯一就職が決まっている。
葛原みくる(かつはらみくる)
CV:齋藤綾夏
21歳。大学3年生。皆からはみっちょんと呼ばれているが、滝沢だけみったんと呼ぶ。平澤のいとこ。画像検索エンジン「東のエデン」のプログラミングを全てこなすほどの、凄腕のプログラマー。幼い頃から平澤としか遊んでこなかったため、極端な人見知り。
おネエ
CV:斉藤貴美子
年齢、性別、本名、全てが不明。様々な学部にいるとのうわさだが、本当に学生なのかどうかも不明。東のエデンメンバーの中では母親のような存在である。
春日晴男(かすがはるお)
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目次 - Contents
- 『東のエデン』の概要
- 『東のエデン』のあらすじ・ストーリー
- 第1話「王子様を拾ったよ」
- 第2話「憂鬱な月曜日」
- 第3話「レイトショーの夜に」
- 第4話「リアルな現実 虚構の現実」
- 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
- 第6話「東のエデン」
- 第7話「ブラックスワン舞う」
- 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
- 第9話「ハカナ過ギタ男」
- 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」
- 第11話「さらにつづく東」
- 『東のエデン』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 滝沢朗(たきざわあきら)
- 森美咲(もりみさき)
- 大学サークル「東のエデン」メンバー
- 平澤一臣(ひらさわかずおみ)
- 大杉智(おおすぎさとし)
- 葛原みくる(かつはらみくる)
- おネエ
- 春日晴男(かすがはるお)
- 主要なセレソン
- 物部大樹(もののべだいじゅ)
- 辻仁太郎(つじじんたろう)
- 北林とし子(きたばやしとしこ)
- 近藤勇誠(こんどうゆうせい)
- 火浦元(ひうらはじめ)
- 直元大志(じきもとたいし)
- 篁カオル(たかむらかおる)
- 立原憲男(たちはらのりお)
- 結城亮(ゆうきりょう)
- 白鳥・D・黒羽(しらとり・ダイアナ・くろは)
- No.12
- そのほかの人物
- 板津豊(いたづゆたか)
- Mr. OUTSIDE(ミスター・アウトサイド)
- JUIZ(ジュイス)
- 江田一彦(えだかずひこ)
- 亜東家四姉妹
- 森美朝子(もりみあさこ)
- 森美良介(もりみりょうすけ)
- 豆柴(まめしば)
- 横瀬兼元(よこせかねもと)
- ジョニークリーチャー
- 石居(いしい)
- 弘瀬悠大(ひろせゆうだい)
- 土橋文也(どばしふみや)
- 飯沼誠次郎(いいぬませいじろう)
- 飯沼千草(いいぬまちぐさ)
- 岩下あや(いわしたあや)
- 『東のエデン』の用語
- セレソン
- サポーター
- ノブレス携帯
- 東のエデン
- 作中の事件
- 迂闊な月曜日
- 11発目のミサイル
- 二万人ニート失踪事件
- ジョニー狩り
- 60発のミサイル
- 世間コンピューター
- 『東のエデン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 火浦:「その君が過去を捨ててまで新しい自分に賭けたわけだから、そのままの君でいればいいんじゃないか」
- 平澤:「俺はニートであるが凄腕のニートであることを自負してきた。ニートではないものの手は借りたくない。持たざる者の、持てる者への嫉妬と思ってくれ」
- 滝沢:「ニートってのは、あがりを決め込んだおっさんたちに対抗するために、一人一人が自発的に始めたテロ行為だろ」
- 滝沢:「あいつらは直列に繋いでやれば、結構なポテンシャルを発揮するんだ。きっと「迂闊な月曜日」の時のように、すごい奇跡を思いつく。」
- 滝沢:「この国には頭のいい連中がいっぱいいるのに、損な役回りをやる奴がいないんだ。できれば、俺だってあんまりやりたくないけれど、一人だけ信じてくれた子がいたから」
- 咲:「自分にとって都合のいい噂で、簡単に自分の意見を変えてしまう無責任な大多数。滝沢くんは一番守りたかった人達に裏切られ、絶望し、記憶を消すしかなかったんだよ」
- 『東のエデン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 監督が同じ作品である『攻殻機動隊S.A.C』シリーズとの繋がりがある
- 登場人物のモデルが『ハチミツとクローバー』の登場人物であるものが多い
- 『東のエデン』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):OASIS『FALLING DOWN』
- ED(エンディング):school food punishment『futuristic imagination』
- 挿入歌:Brenda Vaughn『Reveal the World』