Subnautica(サブノーティカ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Subnautica』とは、2018年にUnknownWorldsEntertainmentによってsteam上で発売された深海サバイバルゲームである。日本ではPlayStation4版が2020年に発売され、NintendoSwitch版が翌年発売予定となっている。海に囲われた水の惑星に不時着してしまった主人公が、脱出を目指し危険あふれる深海を探索する。美しい深海の情景が評価され、2018年にはSteam上で「ベストサバイバルゲーム大賞」「PCゲームオブザイヤー」を受賞した。

テガシ号

十数年前、この星の近くを通りがかった際に撃ち落されてしまった宇宙船。
地球のインドネシアに籍を置く大企業の社長とその息子。元傭兵の女用心棒が乗っていたとされる。
マップの端々に生き残った彼らが残したデータを見つけることが出来る。

PDA

PDAのデータバンクの項目。
物語の細かな設定を眺めることが出来る。

アルテラが乗組員たちに派遣した非常時用の携帯端末。
手持ちアイテム・装備や設計図の確認。収集したデータの閲覧などができる高性能デバイス。
PDA自体は世界共通の物らしく、別企業であるテガシ号の乗組員たちも同様の物を持っていた。

惑星の用語

リヴァイアサン級生物

「リーパー・リヴァイアサン」や「リーフバック・リヴァイアサン」など、50メートルを優に超える巨体を持った生物を表す単語。
リヴァイアサンとは聖書の中に登場する巨大な体を持ったウミヘビの怪物。それが転じて海中に出現する巨大な怪物全般を表す言葉になった。

ロストリバー

第一層。酸の川に沈むシードラゴン・リヴァイアサンの化石。

水深1000mを超える深いところに広がる深海洞窟。
酸の川が流れ、ゴースト・リヴァイアサンの繁殖場所にもなっている第一層。
火山活動が活発で、原始的な生物が生き残っている第二層。
そして異星人の最重要基地がある第三層の、三つの層で成り立っている。

危険はあるが、このゲームを攻略するうえでは探索が必要不可欠な場所である。

『Subnautica』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

クリア時のタイムカプセルは、別のプレイヤーの元へ

深海を探索している最中、メッセージ付きの写真と幾つかのアイテムが手に入る「タイムカプセル」というアイテムを拾うことがある。
これは別のプレイヤーがこのゲームをクリアした際に残したもので、ゲーム内での思い出を共有できる。
脱出用ロケットから自分でも用意することが出来、発射されたタイムカプセルは運営側で審議された後、別のプレイヤーの元へと送られる。

デバッグコマンドを使えば思う通りにゲームを動かせる

他のゲームにも存在するが、このゲームにおいてもデバッグコマンドというものが存在する。
使用するとアイテムや素材をすぐさま用意したり、体力が減らなくなったり、行きたい場所にワープすることが出来る。
ゲーム性が著しく崩壊したり、ひどいときはデータが破損する場合もあるので普通にプレイするのであればまずお勧めしない。

デバッグコマンドの使用方法
PC版
1. F3キーを押すとデバッグ用オプションパネルのようなものが表示される。
2. 表示された状態でF8キーを押すとバグレポートパネルと同時にマウスカーソルが表示されて、マウスでF3キーで表示した項目をクリックできるようになる
3. "Disabled Console"と書かれたチェックボックスがあるので、チェックを外す(コンソールを有効状態にする)。
4. ここで再度F8キーでバグレポートパネルは非表示にして、さらに再度F3キーでデバッグ用オプションパネルも非表示にする。
※これを非表示にしておかないと、コマンド入力のキー操作がデバッグ用オプションパネルのボタンを操作してしまう事がある。
5. 今後はいつでも(今回のゲーム終了までは)Enterキーを押すと画面左下にテキスト入力欄が表示されるようになる。
6. キーボードでテキストが入力できるので、コマンドを入力したあと、Enterキーを押せばコマンドが有効になる。
XBOX ONE版
RB、LB、Aボタンを全て同時に押すと文字入力用のコンソールが表示されるのでそこにコマンドを入力して決定するとコマンドが有効になる。

デバッグコマンドの一例
・nosurvival
空腹ゲージと渇きゲージが減らなくなる。
・clearinventory
インベントリ内のアイテムを空にする。
・explodeship
オーロラ号がすぐさま爆発する。

”ほぼ失敗”のアーリーアクセス。プレイヤーとのコミュニケーションを大事にして大成功へと。

www.4gamer.net

サンフランシスコで2019年に開催されたゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2019」にて、開発者はアーリーアクセス開始時の『Subnautica』は”ほぼ失敗”の出来だったと語る。
元々iPad向けのカジュアルゲームとして企画されたものを、1000万という予算と五年にも渡る開発期間というリソースを使ったのにも関わらず、アーリーアクセスで得られたユーザーからの評価は芳しくなかった。一時期は会社存続の危機に陥ったとまで言われた。
この状況をいかに打開し多くの売り上げとSteamでの高評価を得るに至ったのか。開発者は「プレイヤーとのコミュニケーション」と「開かれた開発環境」が、『Subnautica』をここまで大きなタイトルへと成長させたと語った。

「プレイヤーとのコミュニケーション」の為に彼等はフィードバックを徹底的に集めた。ゲーム画面に感想や評価を送るボタンを作り、プレイヤーがゲームを遊びながらいつでも感想を送れるように設定した。
また、月に一度はアップデートを入れ、専用のTwitterで逐一開発状況を伝えることで「開かれた開発環境」を構築し、プレイヤーが意見を送りやすい環境を整えた。
当時力を入れていた「潜水艦のカスタマイズ」という要素を断念するという大きな決断をすることにもなったが、こうして『Subnautica』は誰からも高評価を得るゲームへと成長していった。

また開発者はYouTuberやStreamerの配信がブームに火をつけたということも語った。
「ゲーム開発者の行動とプレイヤーの反応はループする関係にある。彼らにもゲームをクリエイトするうえで強い力がある」
”ゲーム開発のサービス化”、つまりゲーム開発という今までプレイヤーが踏み込みづらかった舞台裏をさらけ出したことが、成功につながったのだと振り返る。

yamadanishomoto
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@yamadanishomoto

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