浜崎あゆみ（Ayumi Hamasaki）の徹底解説まとめ

「LOVE～Destiny～ / LOVE～since1999～」

1.LOVE〜Destiny〜（フジテレビ系ドラマ『セミダブル』挿入歌）
2.LOVE〜since 1999〜（フジテレビ系ドラマ『セミダブル』主題歌）

1999年4月14日発売の7thシングル。
今作は「浜崎あゆみ／浜崎あゆみ&つんく」名義で、「LOVE〜since 1999〜」はつんくとのデュエット曲となっている。
浜崎あゆみにとって、歌手デビューから丸1年で7枚目のシングルにして初のオリコン初登場1位を記録した。
ロングセラーとなり、累計65.1万枚を記録。
浜崎あゆみのクリアな高音ボイスとつんくの絶対的な歌唱力が見事にマッチしており、大きな話題となった。

「A」

1.monochrome "Original Version"（日本たばこ産業「桃の天然水」CMソング）
2.too late "Original Version"（本田技研工業「ジョルノクレア」CMソング）
3.Trauma "Original Version"（日本たばこ産業「桃の天然水」CMソング）
4.End roll "Original Version"
5.monochrome "Keith Litman's Big City Vocal Mix"
6.too late "Razor 'N Guido Remix"
7.Trauma "Heavy Shuffle Mix"
8.End roll "HΛL's MIX"（森永製菓「こんがりショコラ」CMソング）
9.monochrome "instrumental"
10.too late "instrumental"
11.Trauma "instrumental"
12.End roll "instrumental"
13.End roll "NEURO-mantic Mix"
14.monochrome "Dub's full color Remix"

1999年8月11日発売の10thシングル。
タイトル『A』はロゴ表記。

当時業界としては異例の4曲A面作品であったため、初動売上は前作の『Boys & Girls』から倍増し初の50万枚超えとなり、浜崎あゆみの人気を急激に押し上げた作品である。

「SURREAL」

1.SURREAL "Original Mix"（たかの友梨ビューティクリニックCMソング）
2.Duty "Eric Kupper Big Room Mix -Radio Edit-"
3.SEASONS "BUMP & FLEX RADIO EDIT"
4.Duty "Under Lounge club Mix"
5.Duty "nicely nice remix"
6.Duty "STEPPIN DUB MIX"
7.Duty "Sky Modulation Mix"
8.Duty "Dub's mellowtech 002 Remix"
9.Duty "GENIUS BEAT MIX"
10.SURREAL "Original Mix -Instrumental-"

2000年9月27日発売の17thシングル。
3rdアルバム『Duty』と同時発売の初回限定生産シングルである。
シングルリリースが3ヶ月以上途絶えることは、デビュー3年目にして初であった。
『Duty』同様、豹柄の全身タイツや耳を着用したジャケットが大きな話題となりオリコンシングルチャート初登場1位、累計売り上げは41.7万枚である。

「H」

1.independent（日本テレビ『THE BASEBALL 2002』CMソング）
2.July 1st（コーセー「VISEE」CMソング）
3.HANABI（KDDI「ツーカー」CMソング）
4.independent (Instrumental)
5.July 1st (Instrumental)
6.HANABI (Instrumental)

2002年7月24日発売の27thシングル。
3曲A面構成となっており、タイトル曲『H』が存在しない。
夏らしくノリの良い2曲「independent」、「July 1st」と、失恋をテーマに歌った「HANABI」の3曲となっている。

「Dearest」

1.Dearest "Original Mix"（アニメ『犬夜叉』エンディングテーマ、KDDI「ツーカー」CMソング）
2.Dearest "Depth Nostalgic windmix"
3.NEVER EVER "Jonathan Peters Radio Mix"
4.Dearest "Energized MIX"
5.Dearest "Huge '20011002' mix"
6.Endless sorrow "Hex Hector Main Radio Mix"
7.Dearest "Laugh & Peace Mix"
8.Dearest "Fresh energy Mix"
9.M "Johnny Vicious RADIO VOX"
10.Dearest "Original Mix -Instrumental-"
11.Dearest "Acoustic Piano Version"

2001年9月27日発売の24thシングル。
デビューから僅か3年半にして24枚目のシングルであり、1年間で平均8枚という驚異的なペースでのリリースとなった。

今作で、同年『第43回日本レコード大賞』の大賞を初受賞した。

浜崎あゆみの代表曲

「SEASONS」

2000年オリコン年間ランキング5位。
ドラマ『天気予報の恋人』の主題歌。
単体A面では一番の売上であった。

「vogue 」「Far away」とともに”絶望三部作”と呼ばれた。
実はこの時期、浜崎あゆみは真剣に引退を考えていた。
言うこと、やること全て「若者のカリスマ」と祭り上げられ、世間に与える影響の大きさ、プレッシャーから身動きがとれなくなった。
中身をしっかり見てもらえず、曲もしっかり聴いたことのないマスコミから「若者のカリスマ」のレッテルをはられる事に息苦しさを感じていた。
この3部作で状況が変わらなかったら、引退しよう。そう決意して作ったのが「vogue 」「Far away」、そして「SEASONS」。

この3曲は、ファンに対しての”遺書”のようなつもりで書いたと本人が語っている。
ミュージックビデオでは、喪服を身にまとい熱唱している。
ラストは自身の姿が映し出されているスケッチブックを、まるで遺影かのように持ち淋しげに立っている姿で終わる。

そしてこれが、100万枚を越えるミリオンセラーに輝いた。
若者以外の世代からも人気を得て、新たなファン層を掴むきっかけとなり「若者のカリスマ」からの脱却に成功した。

「これを書いて、歌ったことで、3曲すべてが救われたの。あるかないかわからないような未来に対しての光を感じるようになった」と後に浜崎あゆみは語っている。

「ℳ」

2000年リリース。
2001年オリコン年間ランキング2位。
浜崎あゆみが初めてCREA名義で作曲を手がけたシングルである。

タイトルの「ℳ」は、サビの歌詞である「MARIA（マリア）」の頭文字が由来とされていたが、実際は自身のプロデューサーである松浦勝人であることを2019年8月1日発売の小説内において公表した。
その際、「当時の携帯電話の電話帳に愛する彼を「M」というイニシャルで登録していた」ことを明かし、小説の最後には、「もしも誰かに『人生で一生に一度きりだと思える大恋愛をしましたか？』と問われたなら、私は何の迷いもなく『はい。自分の身を滅ぼすほど、ひとりの男性を愛しました』とこたえます」と、綴られている。

「ℳ」は、男女の出会いと別れ、愛する人と結ばれない苦しみ、それでも愛する人を思う切ない気持ちがストレートに綴られており大ヒット。
今作は浜崎あゆみ自身が、愛することによる苦しみに体当たりでぶつかったことにより生み出された、愛の結晶といっても過言ではない代表曲である。

「Boys&Girls」