トラファルガー・ロー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ローが使用している大太刀。ONE PIECEの世界の名刀の一つだが、その中では珍しく「位列」が無い。それでいて「妖刀」でもあるという非常に特殊な刀である。その長さからか、ローは腰に差さずに持ち歩いている。
鞘は黒く、十字架のような紋様があしらわれている。鍔には白い毛皮がついている。
位列無しとはいえ、切れ味は凄まじい。オペオペの実の力を併用して全身に武装色の覇気を纏ったヴェルゴごと山を両断した。
ローのオペオペの実の能力は応用性は非常に高いものの、攻撃性に欠けている面があり、戦闘においてその攻撃面を補いつつオペオペの実の能力のサポートを行うのが鬼哭の役目となっている。
ときには手術の執刀も鬼哭を用いて行われることがある。

トラファルガー・ローの必殺技

トラファルガー・ローは悪魔の実「オペオペの実」の能力者。十分な医療知識なく、扱うのは困難な悪魔の実だが、ローは両親が医者であり、自身もまた医者であるため、十全に「オペオペの実」の能力を使いこなしている。ローが医者であるからか、技名の多くは医療関連用語が由来となっている。

トラファルガー・ロー（ONE PIECE）の必殺技まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

トラファルガー・ローとは、『週刊少年ジャンプ』の『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物である。主人公モンキー・D・ルフィと同時期に台頭してきた11人の懸賞金億超えルーキー海賊・超新星の一人。北の海（ノースブルー）出身で、初登場時の懸賞金は2億ベリーだった。新世界編では最悪の世代と呼ばれるようになり、王下七武海となって登場。ルフィ率いる麦わら海賊団と同盟を組み、様々な戦いに身を投じていく。超人系悪魔の実の中でも希少とされる「オペオペの実」の能力と自身の持つ医療知識を用いた技を使って戦う。

トラファルガー・ローの来歴・活躍

シャボンディ諸島・頂上戦争

超新星・最悪の世代の集結

ルフィ達が偉大なる航路（グランドライン）にあるシャボンディ諸島についた時、島には億超えのルーキー達が集まっていた。シャボンディ諸島には天竜人（世界政府を作った王たちの末裔。絶大な権力を持っている）が来ており、人々に横暴を働いていた。
ルフィ達と行動していた人魚のケイミーは悪人に捕まり、奴隷として売りに出されてしまう。それを目にした天竜人はケイミーを買おうとした。さらに、ルフィ達と一緒にいた魚人のハチを銃撃して捕らえようとする。それを見たルフィは天竜人を殴りつけた。それにより天竜人は海軍大将と軍艦をシャボンディ諸島へと呼びつけた。

ルフィ達がいた場所はすぐに海軍に囲まれてしまう。その状況を打開しようとしたのがその場に居合わせたルフィ、キッド海賊団のキャプテン・”ユースタス”・キッド、ハートの海賊団の船長トラファルガー・ローだった。3人の船長は悪魔の実の能力を使い、海軍を圧倒した。ローは天竜人の奴隷だったジャンバールを自身の仲間にして海軍大将・黄猿から逃亡した。

この時、シャボンディ諸島に集まっていた億超えのルーキー11人を超新星と呼び、新世界編に突入した後はこの超新星に黒ひげを加えた12人が最悪の世代と呼ばれて恐れられるようになる。この時、ローの懸賞金は2億ベリーだった。

マリンフォード頂上戦争でルフィを救う

四皇”白ひげ”エドワード・ニューゲート率いる白ひげ海賊団の2番隊隊長でルフィの義兄であるポートガス・D・エースの処刑を巡り、白ひげ海賊団と海軍・王下七武海の全面戦争・マリンフォード頂上戦争が勃発する。ルフィはエースを助ける為に戦争に介入するが、エースは赤犬（本名：サカズキ）に殺害されてしまう。ルフィは度重なる死闘による傷とエースを殺されたショックから気を失った。海軍大将の赤犬はルフィを殺害しようと躍起になっていた。白ひげ海賊団の船員たちや、王下七武海のジンベエが必死にルフィを守ろうとする中、突如ローが潜水艦に乗って姿を現す。ローは「麦わら屋をこっちへ乗せろ！そいつらをここから逃がす！おれは医者だ！」と告げ、ルフィを連れて戦場を離れた。
ローの治療により一命をとりとめたルフィは女ヶ島へ送られ、レイリーと2年に渡って修行を積む事になる。

パンクハザード編

シーザー・クラウンを誘拐する

マリンフォード頂上戦争から2年後、集結した麦わらの一味はパンクハザードという島へたどり着く。そこは海軍元帥の地位を巡って海軍大将・赤犬と、同じく海軍大将である青キジが戦った島であった。その島は2人の壮絶な戦いにより、マグマと吹雪が同時に存在する島となっていた。
麦わらの一味を追ってパンクハザードへ入った海軍中将・スモーカーは、そこでローの姿を目にする。その当時、ローはロッキーポート事件と呼ばれる事件などを起こし、懸賞金が4億4千万ベリーに上がっていた。さらに海賊100人の心臓を海軍本部に送り届けた事により王下七武海となっていた。ローは別荘としてこの島を使っており、他には誰もいないと話したが、海軍は通信の傍受によってこの島に複数の人間がいる事を知っていた。それを聞いたローは海軍相手に戦いを始める。その時、ローはナミ、サンジ、チョッパー、フランキーの姿を目にする。ローは島から逃さないようにオペオペの実を駆使してナミ、サンジ、チョッパー、フランキーの人格を入れ替えた。
ローは圧倒的な力で海軍を圧倒した。そしてスモーカーとの一騎打ちでも上回り、スモーカーの心臓をくり抜いた。

その後、ローはルフィの前に現れて「四皇・カイドウを落とせる可能性がある」と話し、ルフィに海賊同盟を申し込んだ。それを聞いたルフィは二つ返事で同盟を受け入れた。パンク・ハザードにはシーザー・クラウンという科学者がいた。シーザーは王下七武海であるドンキホーテ・ドフラミンゴの部下であった。ドフラミンゴはカイドウと取引をしており、人造悪魔の実「SMILE」を提供していた。その「SMILE」を製造していたのがシーザーだった。ローはシーザーの誘拐をルフィ達に命じる。
その後、ローはシーザーの誘拐を目指す。しかし、突如ドフラミンゴの部下であるヴェルゴ（海軍に潜入しており中将の座に就いている）がやって来る。ローはパンクハザードに滞在する対価として自身の心臓をシーザーに渡しており、その心臓はヴェルゴに渡っていた。それによりローはヴェルゴに敗北し、麦わらの一味やスモーカー達と一緒に投獄された。
予め仕込んでいた仕掛けにより脱獄したローは再びヴェルゴと戦うが、心臓を奪われているために本気で戦う事ができずに圧倒される。そこへやって来たスモーカーは自身がヴェルゴに勝てない事を察し、ヴェルゴからローの心臓を奪う為に戦った。スモーカーが取り戻した心臓を受け取ったローは、武装色の覇気を全身に纏うヴェルゴをパンクハザードの島ごと真っ二つに両断した。こうしてヴェルゴを下し、ロー達はシーザーの誘拐に成功する。

ドレスローザ編

藤虎・ドフラミンゴとの戦い

ローは通信してきたドフラミンゴに対し、シーザーを引き渡す代わりに王下七武海を脱退するように要求した。シーザーがいなければ「SMILE」は作ることができず、ドフラミンゴはカイドウの怒りを買う恐れがあった。次の日の朝刊にはドフラミンゴの王下七武海脱退が報じられた。
その後、ローはシーザーの身柄の引き渡し場所であるグリーンビットへと向かった。その時、ルフィ達はSMILEの工場を破壊しようとしていた。ローは海軍に情報をリークして、ロー、ドフラミンゴ、海軍の三竦み状態を作り、時間を稼ごうとしていた。しかし、グリーンビットでローが見たのは海軍大将・藤虎とドフラミンゴが肩を並べる姿だった。その時、世間にはドフラミンゴの王下七武海脱退が誤報であると報じられていた。ドフラミンゴは実は元天竜人であった。
ローはドフラミンゴと藤虎の攻撃を受けながらも、シーザーをナミ達に渡して逃がす事に成功した。そしてローは『（麦わらの一味と）手を組んだ時から…あいつらを利用して「SMILE」の製造を止める事だけがおれの狙いだった！もしこの戦いでおれがお前を討てなくても「SMILE」を失ったお前はその後、カイドウに消される！お前が死んだ後の混乱も見てみてェが、おれには13年前のケジメをつけるほうが重要だ！ジョーカー（ドフラミンゴのもう一つの名前）！』と告げ、ドフラミンゴと一騎打ちを繰り広げる。しかし、ドフラミンゴに敵わずに捕らえられてしまう。

ローはドフラミンゴが拠点としているドレスローザの王宮へと連れてこられていた。ローはルフィにより救出されるが、ドフラミンゴは「鳥かご（糸で国を取り囲み、逃げ場をなくさせる。糸は徐々に収束し、最終的には糸の中にいる者を全て殺害する）」を発動させ、ドレスローザの国民にルフィやローの殺害を命じた。王宮から落ちたローはルフィとドフラミンゴの元へ向かう中、「13年前、おれは大好きだった人をドフラミンゴに殺されたんだ…！彼の名は"コラソン"。元ドンキホーテファミリー『最高幹部』。…おれに命をくれた恩人で、ドフラミンゴの…！実の弟だ！」と話した。

見捨てられた国『フレバンス王国』で育つ

ローは北の海にあるフレバンス王国に生まれついた。ローは医者の両親と妹と幸せに暮らしていた。ローは幼少の頃から両親から医学を学んで育った。ローが育ったフレバンスの地中には「珀鉛」と呼ばれる白い鉛が採れた。フレバンスの建物は珀鉛に覆われており「白い町」と呼ばれていた。珀鉛は食器、塗料、甘味料などに使用することができ、莫大な利益を生んだ。世界政府もその事業に加わって金を得るようになった。しかし、実は珀鉛には毒があった。世界政府はその事実にとっくに気づいていたが、珀鉛が生み出す金の為にその事実をフレバンスを知らせる事はなかった。やがてフレバンスの人々は「珀鉛病」という病にかかった。珀鉛病は皮膚や髪が白く染まり、やがて死に至るという病であり、治療法は確立されていなかった。
珀鉛病は伝染することはなかったが、世界政府は伝染病だと思い込みフレバンスを隔離した。フレバンスから外に逃れた人物もいたが、珀鉛病を患っている者は迫害されて殺害された。どうすることもできないフレバンスの住民たちは武器を取って戦争を仕掛けたが、周辺諸国はそれにより大義名分を得て、フレバンスの住民たちを焼き払った。こうしてフレバンスは滅びてしまう。ローは死体の山の中に隠れて国境を超えた。ローはフレバンスの唯一の生き残りであった。

ドンキホーテファミリーへの加入

ローは王下七武海であるドンキホーテ・ドフラミンゴの元へ現れ、ファミリーに加えるように頼んだ。ローは全身に爆弾を巻き「目に入るものを全部壊したい…！」と話した。ドフラミンゴはそんなローを気に入り、ファイリーに迎えた。それからローはドンキホーテファミリーのメンバーに砲術、体術、剣術など、戦闘に関する英才教育を叩き込まれた。そんな中、ドンキホーテファミリーの幹部であるコラソンはローに冷たく、事ある毎にローに暴力を振るった。ローはその仕返しにコラソンを背後から刺したが、コラソンはその事について何の報復もしなかった。

ある時、ローはドンキホーテファミリーの一員であるベビー5とバッファローにトラファルガー・D・ワーテル・ローという本名を教えた。ローは「『D』は隠し名で『ワーテル』は忌み名、本当の名前は本来ならば教えてはならない。」と話した。それを聞いていたコラソンはローを人気のない場所に連れて行った。ローはその時初めてコラソンの声を聞いた（コラソンはファミリーの誰とも一度も話さなかった）。コラソンは「…さっきの話は本当か？隠し名"D"…それが本当なら出ていけ。ドフィ（ドフラミンゴの事）から離れろ！ローお前は…！あいつと一緒にいちゃいけねェ人間だ！」と話した。ローが詳しい事情を聞くと、コラソンは「おれの故郷では子供はこうしつけられる。『行儀の悪い子は"ディー"に食われてしまうぞ。』しばしば世間で名を上げる"D"の名を持つ者達に対し、老人たちは眉をひそめてつぶやく。「"D"はまた嵐を呼ぶ」…！」「そしてある土地では"Dの一族"をこう呼ぶ者達もいる…！"神の天敵"」と続けた。コラソンは凶悪なドフラミンゴを止める為にファミリーの一員となっていた。ローに暴力を振るうのは、子供であるローをファミリーから追い出すためだった。
その時、ローの命は後一年ほどになっていた。コラソンは「ローのビョーキをなおしてくる。」という書き置きを残し、嫌がるローを縛り付けて旅に出て、珀鉛病の治療法を探した。

コラソンはいくつも病院を回るが、ローが珀鉛病に侵されていることを知った医者はローを迫害した。コラソンはそんな医者たちを殴り飛ばした。ローは「コラソン…治るどころか…おれつらい。」と言って泣いた。コラソンはそんなローを「泣き言いうな！次こそ治る！治るか死ぬか！命の瀬戸際だ！ふんばれ！」といって励ました。ある夜、コラソンは寝ているローの隣で「まだ幼いクソガキがよ…「俺はもう死ぬ」なんてーかわいそうで…！あん時お前おれを刺したけど…痛くもなかった…！痛ェのはお前の方だったよな…かわいそうによォ…！」と言って涙を流した。目を覚ましていたローはコラソンの言葉を聞いて泣いた。それからローはコラソンになつくようになった。
ある時、ドフラミンゴからコラソンに連絡が入った。ドフラミンゴはオペオペの実を海軍に売り渡そうとしている海賊の情報を突き止めていた。ドフラミンゴはコラソンがオペオペの実を食えばローの珀鉛病を治せると話した。コラソンは実は海軍に所属しており、現在はスパイとしてドンキホーテファミリーに入っていた。コラソンは海軍のセンゴクに連絡を取り、オペオペの実の取引の情報を聞き出した。コラソンは既に自身がスパイだという事をドフラミンゴが知っていると思っていた（コラソンがファミリーを去ってからドフラミンゴが海軍の襲撃を受ける回数が激減している）。コラソンはドフラミンゴが自身の命を使って不死になろうとしている事を悟った（オペオペの実は術者の命と引き換えに不老手術を行う事ができる）。コラソンはオペオペの実をローに食わせる事を決めた。

コラソンとの別れ

「ナギナギの実（無音にすることができる悪魔の実）」の能力者であったコラソンは、オペオペの実を所持している海賊のもとに侵入した。そしてローにオペオペの実を食わせた。しかし、コラソンは多数の銃撃を受けており、倒れてしまう。コラソンはローにドレスローザについての情報文書を預け、それを海兵に渡すように頼んだ。そしてその後に2人で脱出しようと言った。ローは近くにいた海兵に情報文書を渡したが、瀕死のコラソンを助ける為に海兵をコラソンの元へ連れて行った。しかし、その海兵はドフラミンゴの命令で海軍に潜入していたヴェルゴであった。
裏切り者だということが明らかになったコラソンはヴェルゴによる制裁を受ける。その時、ヴェルゴにドフラミンゴから通信が入った。ドフラミンゴはコラソンがオペオペの実を奪った事を知っており、激怒していた。通信の隙をついて逃げたコラソンは、ローを宝箱に入れ、ナギナギの実でローの音を消した。コラソンは「ドフィの狙いはお前と"オペオペ"の能力だ。おれはドフィと血を分けた兄弟。そりゃブチ切れられるだろうが…殺されやしねェよ。じゃ…となり町で落ち合おう。」と話した。コラソンは最後に「おい、ロー。愛してるぜ！」と言って笑った。
その後、ローはやって来たドフラミンゴ達にコラソンが痛めつけられるのを宝箱の中で聞いていた。コラソンはドフラミンゴに「ローはお前にゃ従わねェぞ…ドフィ。年後に死ぬって"運命"にあいつは勝ったんだ…！自分を見失い"狂気の海賊"の元へ迷い込んだあの日のローじゃねェ。破壊の申し子の様なお前から得る物は何もない！もう放っといてやれ！あいつは自由だ！」と話した。ドフラミンゴはそんなコラソンを何度も銃撃した。
海軍が来てドフラミンゴが逃げ出した後、ローは涙ながらに島を後にした。

その後、ローはコラソンの復讐を果たす為、ドフラミンゴの元へと戻った。