鬼舞辻無惨（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ

炭治郎の妹。炭治郎が不在のある晩に無惨の襲撃を受け、家族は惨殺。自身も無惨に血を流し込まれて鬼にされてしまう。強靭な精神力と鱗滝に施された暗示で人喰いの衝動はほぼ抑え込んでいるが、その反動か情動が幼子のような状態にまで退行している。
「妹を人間に戻す」ことを目的に旅を続ける炭治郎に同行し、時に鬼としての力を振るって兄を助ける。鬼は日光に弱いため、昼間は炭治郎の背負う箱の中に体を縮めて身を潜めている。
刀鍛冶の里での戦いの際、日光を浴びても肉体が滅びることなく生存できることが判明。無惨は「ついに日光を克服する鬼が生まれた」と狂喜し、彼女を取り込むことで自身も日光への耐性を得ようと画策した。

竈門禰󠄀豆子（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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竈門禰󠄀豆子（かまど ねずこ）とは、『鬼滅の刃』に登場するヒロインである。
主人公・竈門炭治郎の妹である禰󠄀豆子は、ある雪の日に鬼の首魁である鬼舞辻無惨によって鬼にされてしまう。通常、鬼になってしまった者は人間を襲ってしまうが、禰󠄀豆子は兄である炭治郎を守ろうとし、生かされた。それから禰󠄀豆子は炭治郎と一緒に鬼を討ち、人間に戻る方法を探す旅に出る。
非常に愛らしいキャラクターで、国内外問わずに人気のあるキャラクターである。

鬼舞辻無惨の名言・名セリフ／名シーン・名場面

下弦の鬼の解体

累が鬼殺隊によって敗れたことを知り、無惨は下弦の鬼たちを自身の居城である無限城に招集する。いったいどんな用件なのか、鬼殺隊への報復の命令かと顔を見合わせる下弦の鬼たちに無惨が告げたのは、「今からここで下弦の鬼たちを自ら処分する」という驚愕の宣告だった。「鬼殺隊ごときに倒される下弦の鬼は役に立たない」というのがその理由で、必死に弁解し、あるいは逃げ出そうとする鬼たちを、言葉通りに次々手にかけていく。
鬼殺隊の最高戦力である柱に対して、下弦の鬼が後れを取り続けているのは事実である。それでも彼らは鬼の中でも別格で強力な存在で、ここでまとめて処分することに戦略的な意味はなく、鬼の戦力をダウンさせることにしかなっていない。ファンの中には「無惨は1人で下弦の鬼の半数以上を討ち取った鬼殺隊の功労者」とまで揶揄する者もいる。

しかし、だからこそ無惨の底知れぬ恐ろしさを感じるシーンでもある。ただ自分が「気に入らない」というだけの理由で有力な配下を抹殺していく無惨の姿は、読者からすれば「まったく理解不能の怪物」であり、恐怖の対象としてしか認識できなくなっていく。無惨の横暴さと怪物性をこの上なく巧みに演出した、インパクト溢れる名場面だ。

「鬼狩りは異常者の集まりだからだ」

鬼殺隊と鬼の最終決戦の中、ついに無限城の最深部にまで到達する炭治郎。その前に姿を現した無惨は、彼を一瞥するなり見出しの言葉を口にする。以下がその全文である。

「しつこい お前たちは本当にしつこい 飽き飽きする 心底うんざりした」
「口を開けば親の仇、子の仇、兄妹の仇と馬鹿の一つ覚え」
「お前たちは生き残ったのだからそれで十分だろう」
「身内が殺されたから何だと言うのか 自分は幸運だったと思い元の生活を続ければ済むこと」
「私に殺されることは大災に遭ったのと同じだと思え」
「何も 難しく考える必要はない 雨が風が山の噴火が大地の揺れが どれだけ人を殺そうとも天変地異に復讐しようという者はいない」
「死んだ人間が生き返ることはないのだ いつまでもそんなことに拘っていないで 日銭を稼いで静かに暮らせば良いだろう」
「殆どの人間がそうしている 何故お前たちはそうしない？」
「理由は一つ 鬼狩りは異常者の集まりだからだ」
「異常者の相手は疲れた いい加減終わりにしたいのは私の方だ」

あまりにも呆れ果てた、身勝手かつ傲慢極まる物言いである。無惨という男がいかに邪悪で醜怪な精神の持ち主か、彼のような怪物の存在を許してはならない理由が一瞬で理解できる、まさに“悪の権化”にふさわしいセリフである。
これを聞いた炭治郎は、かつてないほどの怒りに身を震わせながら「お前は生きていてはいけない生き物だ」と言葉を返している。連載当時、ほとんどの読者が同じ思いを抱いたという。

鬼舞辻無惨の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

SNSでも話題になったパワハラ会議

下弦の月・伍の累（るい）がやられ、緊急招集された下弦の鬼たち。状況が呑み込めない鬼たちの前に、無惨は美しい女性の姿で現れた。しかし短慮かつ感情的な行動が多く、性格も非常に自己中心的な無惨。加えて沸点も低いために不愉快なことがあるとすぐ怒りを露わにし、たとえ自身が精鋭を集めて組織したはずの十二鬼月相手であっても、容赦なく理不尽な制裁を加えるのだ。
「何がまずい？言ってみろ」「誰が喋って良いと言った？」「全ての決定権は私にある」など、下弦の鬼の言動に対するパワハラ上司っぷりが凄まじく、ネットでもパワハラ会議と揶揄され、話題になった。

叶恭子が披露した鬼舞辻無惨コスプレ

人気漫画やアニメのキャラクターのコスプレで人気を博している叶姉妹。2020年3月29日、叶恭子が『鬼滅の刃』のラスボス・鬼舞辻無惨のコスプレ画像を公開し、「ファビュラスすぎる」と話題になった。彼女が挑戦したのは、下弦の鬼たちを粛清した際の美女のコスプレ。帯や着物の柄、髪形はもちろん、相手を圧倒する無惨の雰囲気はかなりクオリティが高い。

ネット上で「完璧」と絶賛

美女に扮した無惨のコスプレ姿を目にした人たちからは、「期待を裏切らない完成度」「完璧」「叶恭子様の無惨がファビュラスすぎる」と絶賛された。見た目の完成度の高さはもちろん、叶恭子のクールな表情が、下弦の鬼を見下ろす無惨の表情を見事に再現したのだ。

下弦解体時の女装への考察

個々に基本となる姿こそあれど、鬼の外見は千差万別である。玉壺などのように怪物同然の姿をしている者もいれば、人間とほとんど同じ姿で市井に潜伏している者もいる。無惨も同様で、大人になったり子供になったりと、様々な姿に変化して世間と鬼殺隊の目を欺いている。
しかし、その無惨が無限城という誰かを欺く必要が一切無い場面で、なぜか女装していたシーンがある。下弦の解体を宣言した際、彼はどういうわけか女性の姿をしていたのだ。

鬼は自由に姿を変えられるのだから、女性の姿になること自体は問題無く可能だと思われる。問題は「なぜ特に姿を変える必要がなさそうな無限城の中で、本来とは違う姿になっていたのか」という点である。役立たずと断じた下弦の鬼たちにわざわざ自分の真の姿を見せる必要はないと考えたのかもしれないが、それなら処分役を他の上限に任せてもよさそうなものではある。無惨が女性の姿になったのはこの時だけで、女装癖があったような描写も他では見られない。
公式では特にこれについてアンサーは示されていないが、ファンの間で実しやかに語られている説がある。「縁壱と同じ耳飾りをした鬼殺隊の剣士（炭治郎）が怖くて、彼と遭遇した時の自分とはかけ離れた姿に化けていたのではないか」というものだ。

縁壱との戦いは、無惨にとって生まれて初めて命の危険を感じたもので、その記憶は恐怖と共に彼の脳裏に焼き付いている。鬼殺隊との最終決戦でも「あの男はもっと強かった」とわざわざ思い返すほどで、拭い切れぬトラウマとなっていることがうかがえる。
その無惨が、縁壱と同じ耳飾りをつけた鬼殺隊の剣士と唐突に遭遇し、「お前を必ず倒す」と宣言されたらどう思うか。確かに少なくない恐怖を感じただろうことは察せられる。しかも炭治郎は刺客として送り込んだ、「並みの鬼殺隊の剣士ならまず負けないだろう」と踏んだ鬼たちを撃退しているのだ。

結局のところ、これもまたファンの間でそういう意見が出ているだけであり、真相は闇の中である。しかし最強の鬼である無惨が、炭治郎怖さに必死で別人を装っていたと考えると、彼にどこか小悪党めいた魅力が感じられてくる。

鬼舞辻無惨の身体に関する考察

過去、いかなる剣士たちをも退けてきた無惨。彼が圧倒的な力を持っていたことはもちろん、複数の心臓と脳を有していたことも最強の鬼だった原因のひとつと言える。
縁壱と対峙した際の無惨の体内の描写を見たファンの間では、「首の切断を無効化した鬼」や「小腸や大腸が無いのと筋肉が足りないようにも思えました」、「漫画『寄生獣』に登場するパラサイトに動きが似ている」「脳や心臓が複数ある＝複数人でひとつの身体をシェアしているのではなく、あくまでバックアップ機能」など、彼の身体に関する様々な意見が述べられた。
また、「無惨様心臓7つあるから頭に血が上りやすいんだと思う。だからすぐ怒っちゃうんだよ」といったように、心臓の数が多すぎるからキレやすい性格と関係しているという声も上がった。

鬼舞辻無惨の性格は七つの大罪の関係しているという考察