セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさんの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』とは、ナンセンスギャグを得意とするうすた京介が、『週刊少年ジャンプ』で描いた伝説的なギャグマンガである。
謎の格闘技「セクシーコマンドー」の使い手である本作の主人公・花中島マサルの繰り出すシュールで支離滅裂なギャグが本作の見所である。
本作に出てくる名言もシュールなものばかりで、名言と言うより、どちらかと言うと迷言に該当しそうなものばかりである。

ある日、教室に入ったマチャ彦は違和感を感じた。教室の中は知らない人だらけで、桜の季節を1回多く過ごした気がしたのだ。

マチャ彦はセクシーコマンドー部の部室に行って、マサル達に「オレ達さ、留年してないか?」と言ったが、マサル達はまったく信じようともしなかった。フーミンだけは顔を青ざめて「留年してるよ、ぼく気付いていたよ、みんなとっくに知っていると思っていた」と言ったが、マサル、キャシャリン、アフロ君は信じようとせず、校長の元へ言って確認してみることにした。

マサル達が、校長の下へ行って、自分達は本当に留年しているのか聞いてみると、校長は「うん!留年!」とあっさりと答えてしまう。マサル達は再び留年してしまったのだ。

マサル達は自分達の何がダメで留年したのか、校長に聞くと、校長は「最近のお主らの目は死んでいる、シェクシーコマンドーの「シェ」の字も出てこん!!そんな事で立派な高校生活を送ったと言えるのか!?そんな中途半端なままで、一体何を卒業したと言うのかー!!!」と言った。

マチャ彦達は、「はっきり言って意味はさっぱりわからんが…なんかぐっとくるセリフだー!!」と言うと、校長は「それじゃよ!その胸のそこからこみ上げてくる気持ち…!その目の輝き…!!」と校長は涙をぬぐった。校長は「お主ら…ええ留年したのう」と続けて「合格じゃーっ!!!」とマサル達に言った。

校長の言葉を聞いたマサル達は「おれ達何かに合格したぞぉー!!」とはしゃぎまわっているが、具体的に何に合格したのかはまったく明かされていない。少なくとも学校を卒業していない事だけは確かである。

モエモエ「ロボだこれー!!!」

湿度の高い6月のある日、めそは着ぐるみ中で体をモゾモゾと動かしているようだった。放課後になり、マサル達が部室に入ると、中にいるめその動きが硬く、まるでロボットのようだった。周囲がめそはロボットだったのかと疑るが、モエモエだけは「めそ君、ロボットじゃないよね!?」とめそに聞くと、めそは口から「ロボ チガウ」というテープを出してきので、モエモエも「ロボだこれー!!!」と言ってパニックになってしまった。

実はめそは、湿度にまいって、とうとう着ぐるみから抜け出して外に出てしまったのだ(着ぐるみの中身はロボットで代用した)。大慌てでめそを探しに行くマサル達だが、見つからないまま部室に戻ると、めその中身らしき者がトレパン先生のトレパンを被って部室に現れた。

マサル達はこれを機にめその中身を見てみようとした。マサルとマチャ彦は綱引きのように左右同時にトレパンを引っ張ってトレパンを剥ぎ取ろうとした。しかし、あまりにも力を入れて引っ張ったためにトレパンが裂けてしまった。すると2つに裂けたトレパンの布地が動き出した。めそは元々2匹だったようである。そしてめそは煙幕のようなものをだして周囲の視界を塞ぐと、元の着ぐるみの中に戻って行った。

結局、めその正体は不明だが、機械ではないことだけは確か。

マサル「ガンダムに似てらっしゃる…」

ある日、マサルは婦人服店でアルバイトをすることになった。バイトの初日にマサルは店長から、試しに接客をやってほしいと言われ、マサルは眼鏡をかけたほっそりとした婦人と応対し、普段まったくやらない礼儀正しい振る舞いをして接客した。

マサルは眼鏡の婦人に対し、「奥様のようにスマートな方なら何を着てもお似合いですよ」と歯の浮くようなセリフを言った。さらにマサルは「スタイルもいいし…カッコイイし!それに奥様どことなく…」と続けたが、その後「ガンダムに似てらっしゃる…」と言ったので、客も店長も呆然としてしまう。

マサルのセリフをよく聞くと、「スタイルもいいし…カッコイイし!」のくだりで「ガンダムに似てらっしゃる…」伏線を張っていることがわかる。原作者であるうすた京介は、この名セリフを気に入っていると発言していた。

尚、この後マサルは店長からクビを申し渡された。

トレパン「何なんだあの男は!?この僕から顧問の座をうばったばかりか…今度はボクのボクの…僕のマリコにまで…まで手を出すつもりかぁ!!!」

校長はある日、新しい顧問を連れてきた。それはわかめ高校に新しくやってきた教師・無し元子銀で、彼はセクシーコマンドーの使い手でもあった。

トレパンは「校長先生、今日から顧問が2人に?」と聞くと、校長は「いや…お主は…その…今までありがとう!」と言ってトレパンを顧問から解任した。新しい顧問に沸き立つセクシーコマンドー部であったが、ショックを受けたトレパンを見て流石に気まずくなってしまう。

しかし、トレパンは元々権力には潔く屈する男であったため、校長の命令ということで納得しているのか、さしたるダメージは受けておらず、逆にこのことを理由に前から好意を抱いている養護教諭のマリ子先生に慰めてもらおうとしていた。

トレパンは珍しくジーパンを穿いて決め込み、保健室に行こうとすると、先に来ていた子銀がマリ子に花束を渡しながらあいさつをして、保健室の中に入っていった。その様子を物陰で見ていたトレパンは流石に嫉妬して、「何なんだあの男は!?この僕から顧問の座を奪ったばかりか、今度はボクのボクの…僕のマリコにまで…手を出すつもりかあ!!!」と言って、体に力をこめるとジーパンを破ってしまった。

「僕のマリコ」と言っているが、2人は付き合っているわけではなく、トレパンの完全な片思いである。トレパンの身勝手な性格が表れたセリフである。

尚、無し元子銀の元ネタは80年代にジャンプで連載されていた漫画『アカテン教師梨本小鉄』である。

わかめ高校生徒「そうだ!みんな!!相手が得体の知れない奴だろうと…こっちにもあやしい奴らがいるぜ!!」

最終回。

突然現れた謎の男・暗黒先生ジゴック。彼は放送室にいた校長を倒して放送室を乗っ取り、めそそっくりな生き物を学校に大量に放って、学校を支配しようとした。

柔道部の主将がジゴックに戦いを挑もうとしたが、ジゴックはめそそっくりな生き物達の一匹にサイコパワーを送って屈強な肉体に変身させた。そして、めそそっくりな生き物は、柔道部の主将を軽々と投げ飛ばしてしまったのだ。

絶望的になるわかめ高校の生徒達。そんな時、ジゴックに果敢に立ち向こうとする者達が現れた。それは学校一あやしい集団、セクシーコマンドー部であった。

生徒の1人が、「そうだ!みんな!!相手が得体の知れない奴だろうと…こっちにもあやしい奴がいるぜ!!」とジゴックに果敢に立ち向かうマサル達に元気付けられ、みんなで力を合わせて、ジゴックに戦いを挑もうとした。それを目の当たりにしたジゴックは、自分に刃向かうものを皆殺しにすべく、メソそっくりな生き物全部にサイコパワーを送った。
メソそっくりな生き物達は屈強になっていくが、なぜか動きが途中で止まってしまう。
放送室では、臨死状態から蘇った校長がジゴックを見て、彼が心臓発作で死んでいることに気付いた。

セクシーコマンドー部という、あやしい奴らに元気付けられたわかめ高校の生徒達であったが、敵はあっけなく自滅して物語は終了した。

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