ピューと吹く!ジャガー(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ピューと吹く!ジャガー』とは、集英社『週刊少年ジャンプ』によって2000年から2010年にかけて連載されたギャグ漫画。著者はうすた京介。単行本全20巻。アーティストを目指しスター養成校に入った酒留清彦(通称ピヨ彦)が謎の縦笛使い・ジャガージュン市に振り回される日常が描かれる。

『ピューと吹く!ジャガー』の概要

ピューと吹く!ジャガーは、うすた京介によって2000年から2010年にかけて連載されたギャグ漫画。ギタリストを目指す高校3年生・酒留清彦(通称ピヨ彦)は、アーティストを目指して上京、スター養成校・ガリクソンプロダクションに加入する。ガリクソンプロダクションふえ科講師・ジャガージュン市の押しの強さに流されてふえ科に加入したピヨ彦は、ヒップホップを愛するナルシスト忍者・ハマー、人見知りをごまかすために人を殴り罵倒する女性・高菜らふえ科に集まる色濃い面々と日々を過ごす。
うすた京介の前作『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』のシュールな作風を受け継ぐ作品。週刊少年ジャンプでは読者アンケートに関係なく巻末に掲載され、1話は7ページまたは5ページと通常より短いという特徴を持っていた。2008年には映画『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』が公開。その他OVA・ドラマCDに加えゲーム化も果たしている。

『ピューと吹く!ジャガー』のあらすじ・ストーリー

ギタリストを目指す高校3年生・酒留清彦(通称ピヨ彦)はアーティストを目指して上京し、いくつものオーディションを受けていた。そこで出会ったのはギタリストのオーディションに笛で参加する破天荒な男・ジャガージュン市。ジャガーはピヨ彦が受けるオーディション会場にことごとく現れ、ピヨ彦に縦笛の魅力を語る謎だらけの行動を繰り返していた。
ある日、ピヨ彦が各社にデモテープを送るとガリクソンプロダクションという音楽事務所から声がかかる。デビューへの道と思いきや養成校への入学と寮への所属を強いられたピヨ彦は、巧みな話術に流されて契約を決める。時を同じくしてガリクソンプロダクションへの加入を決めたジャガーとピヨ彦は寮の同室で共同生活を始めることとなる。しかしジャガーはレッスンをほぼ受けることなく事務所にふえ科の開設を提案、ふえ科レッスンの講師となってピヨ彦をふえ科に加入させた。
やりたいことが見つかるまでジャガーの下で働こうと決めた元ヒップホップ科講師兼忍者のハマーや、アイドル科ながらジャガーの魅力に取り憑かれふえ科を訪れる女性・白川高菜、ジャガーに憧れ大学を辞めてガリプロに加入したリコーダー奏者・高幡不動などふえ科には個性的な面々が集まっていく。ピヨ彦はジャガーに流され続け、ギターの練習もそこそこにふえ科での日々を過ごしていく。

『ピューと吹く!ジャガー』の登場人物・キャラクター

ジャガージュン市

CV : 藤原啓治 / 実写 : 要潤
ガリクソンプロダクションに所属するふえ科の講師。逆立った赤髪と笛型に穴の空いた服が特徴。傍若無人で破天荒、何食わぬ顔で非常識な行動に出てピヨ彦らを振り回す。ギタリストを目指すピヨ彦を笛の魅力に気付かせるため様々なアプローチをかける。
卓越した笛の実力を持つが実際に笛を吹く機会は稀。

ピヨ彦 (酒留清彦)

CV : 金丸淳一 / 実写 : 大村学
17歳の高校3年生。ギタリストを目指し上京、夢をかなえるためガリクソンプロダクションに入ったもののジャガーらに流されふえ科に加入せられる。常識を重んじる真面目で純粋な青年。ジャガーらの破天荒なボケにツッコミを入れる立ち位置。
父は縦笛職人と珍笛(珍妙な笛の略)専門店の経営をしており、幼少期に天才的な笛の才能を持っていたが笛の世界とは決別した。しかし珍笛の開発では天才的なセンスを見せた。

ハマー (浜渡浩満)

CV : 小西克幸 / 実写 : 小木博明
アレクサンダー流忍者学園に所属するヒップホップを愛する忍者。一人称は『拙者』、口癖は『YO』『ござる』。ガリクソンプロダクションにてヒップホップ術の講師をしていたがジャガーと出会ってふえ科に加入した。ナルシストかつ女性好きで、ふえ科を始めとする多くの人間に見下されている。
ある日音楽プロデューサーの目に留まり『なんかのさなぎ / 浜~』でCDデビュー・大ヒットを飾るが2ndシングルで大コケした。

白川高菜

CV : 笠木泉 / 実写 : 高橋真唯
ガリクソンプロダクション・アイドル科の18歳。極度のあがり症で、人前では緊張のあまり相手を殴ったり罵ったりと暴走してしまい、後でそれを自己嫌悪する。自分勝手で自由に生きるジャガーに憧れてふえ科に顔を出すようになる。
オフ会に参加したりネットアイドルとして活動したりなどインターネットが趣味。連載初期は苗字が決まっていなかった。

高幡不動

CV : 田村慧
ジャガーにあこがれて音大を中退してふえ科に加入した19歳。音楽家の父の下で英才教育を受けて一流音楽大学に入学後、スランプに陥っていたときにジャガーの出演していた笛番組を見て『このひとについて行こう』と決意した。
真面目で自分を追い込むタイプで、ジャガーの無茶振りを真に受けてしまうが一般人離れしたポテンシャルを発揮して難題をクリアーする天才肌。

酒留父字郎/ハメ字郎

CV : うえだゆうじ
ピヨ彦の実父。ジャガーによってハメ次郎とあだ名をつけられた。
かつては縦笛の名工と呼ばれていたが、『珍笛(珍妙な笛の略)』作りに没頭し始めた結果人気は凋落。現在は珍笛専門店『ピヨひこ堂』にて一部のファンに向けた珍笛を開発・販売している。

山田サヤカ

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