彼方のアストラ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『彼方のアストラ』とは、篠原健太が『少年ジャンプ+』で2016年5月から2017年12月まで連載していた漫画、及びをそれを原作としたTVアニメ作品。
舞台は宇宙への往来が当たり前になった近未来。宇宙空間で何者かに狙われ遭難した、9人の少年少女のサバイバルを描く。宇宙船という閉鎖空間で、彼らを襲った犯人が仲間の中にいるというサスペンスと、仲間達との友情と恋愛を描く学園ドラマのような要素、そしてギャグが融合した作品となっている。
CV:武内駿輔
年齢:17歳
誕生日:6月9日
身長:185cm
体重:76kg
宇宙科学を専攻するIQ200を誇る天才。宇宙船の操縦免許を持っている。機械的な知識も豊富で、いろいろ役に立つ機械を創ったりもする。
ポーカーフェイスで常に冷静でいることもあり、何を考えているか判らない所がある。
キトリーとは幼なじみで、子どものころキトリーと交わした「結婚の約束」をずっと覚えていて、本気でキトリーのことが好き。
旅の途中で改めてキトリーと結婚の約束をする。
帰還して7年後、結婚したキトリーを置いてカナタたちと冒険の旅に出る。
キトリー・ラファエリ
CV:黒沢ともよ
年齢:17歳
誕生日:6月1日
身長:157cm
体重:43kg
医師を目指し、医学を学んでいるお嬢さま。医療関係の知識に長けている。
気が強くワガママな性格が災いし、なかなか周りに溶け込めなかった。
旅を通じて仲間達との垣根も取り払われたが、ツンデレは健在。義理の妹フニシアを溺愛している。
感情の起伏が激しく、自分が母親のクローンだと知らされた時のショックはメンバーの中で一番大きかった。しかしザックの存在とカナタの言葉で立ち直り、生きて故郷に戻ることを決意する。それと同時にザックと結婚することも打ち明ける。
帰還して7年後、ザックと結婚したが、夫は自分を置いて冒険の旅に出てしまう。
フニシア・ラファエリ
CV:木野日菜
年齢:10歳
誕生日:10月19日
身長:136cm
体重:31kg
キトリーの義理の妹。(実は同じオリジナルから創られたクローン)。周りからは「フニ」と呼ばれており、自分も「フニ」と呼んでいる。
「10歳の少女を同行させる」というキャンプの課題のために参加したが、実はクローンを一斉に処分するために、B-5班に入れられていた。
思っていることをアニメキャラの喋りで再生するパペット「ビーゴ(アニマロイドB5号)」を持っていて、時々ビーゴを使ってしゃべり、鋭い突っ込みを入れることがある。
最初は義姉のキトリーから煙たがられていたが、惑星ヴィラヴァースでドラゴンに似た生物に掠われそうになった出来事をきっかけにして、姉妹として仲良くなった。
帰還してから7年後、ケアード高校に通う高校生になったフニシアは、キトリーが着用していたヘアバンドと同じ物を使っていて、キトリーにそっくりだと言われている。
ウルガーの車に同乗するポリーナをうらやむなど、ウルガーに好意を寄せている。
ルカ・エスポジト
CV:松田利冴
年齢:17歳
誕生日:8月19日
身長:162cm
体重:47kg
手先が器用でセンスも抜群の芸術家肌の少年。陽気で人懐っこく、誰とでもすぐに打ち解けられる。
一人称は「オイラ」で、語尾に「っす」と付ける独特の喋り方をする。
父親は上院議員だが、実の親子ではない。実は芸術家であるフェリーチェ・ジェンマのクローンであり、オリジナルの強い希望により男女混合という特殊な身体になるよう、遺伝子改造を施されて生まれた。
上院議員マルコ・エスポジトの息子であることから、ウルガーに命を狙われる。ウルガーは、ジャーナリストであった兄フィンがマルコ・エスポジトの不正献金疑惑について調べている途中で転落したことで、マルコ・エスポジトを兄の敵として復讐することを誓っていた。
しかし「自分は父親の実の息子ではない。そして男でも女でもない中途半端な自分は跡継ぎにはなれない。」「弟の方を溺愛しているので、自分を殺しても父親は悲しまない」と語る。
その時、自分が男でも女でもない身体であることを示すために、皆の前で服を脱いで見せる。
ウルガーが「この時ルカに恥をかかせた」と後悔しているのを知っているルカは、普段は男同士として接しているが、時々女らしい振る舞いを見せて、その時の事を思い出させることで、ウルガーをからかっている。
シャルス・ラクロワ
CV:島﨑信長
年齢:17歳
誕生日:4月28日
身長:176cm
体重:58kg
生物に関する知識が豊富で、惑星探査で活躍する。料理も得意でメンバーの食事を作っている。しかし、生き物への愛情が強すぎて、好奇心が高まると未知の生物に頬ずりして恍惚となるなど、振るまいが変態的になるという、残念なイケメン。
最後まで自分の素性を明かそうとしなかったが、途中で「ヴィクシア王政地区」の貴族出身だと説明した。しかし、実はヴィクシアの王ノア・ヴィクスのクローンである。
幼い時から「王の為に死ぬ定め」だと言い聞かされて育ってきたため、ゲノム管理法が成立したことで、王を含むオリジナルたちがクローン製造が明るみに出ることを恐れて計画した「一斉殺処分計画」の刺客を命じられ、その遂行が自分の使命だと考えていた。
元々は自分を含め全員を殺すつもりだったが、アリエスが愛しいセイラのクローンである事に気づき、アリアスだけは生かしたいと計画を変更する。
そしてカナタたちとの旅を続け、皆を仲間として大切に思い、自分も彼らの様に生きたいと考えるようになっていたため、カナタたちの説得により真相を明らかにし、生きる道を選んだ。
帰還後は、オリジナルである逮捕された王に代わり、ヴィクシア王政地区の王になる。
そして即位後すぐに、政治的権力を放棄し、王家が隠し続けてきた「アストラの秘密」を公開した。帰還して7年後、王城を抜け出し、カナタたちと共に冒険の旅にでる。
ユンファ・ルー
CV:早見沙織
年齢:17歳
誕生日:8月25日
身長:179cm
体重:67kg
黒髪と眼鏡が特徴の女の子。積極的に人前に出たり、自分を表に出すことができない。
個性豊かなメンバーに劣等感を抱き、いつも目立たないようにしていた。
母親はルーシー・ラムという有名な歌手で、本人も歌う事が好き。しかし、母親から常に「目立たないようにしなさい」と言われ続けたことで、極端に内気な性格になってしまった。
それでも「歌いたい」という思いは持ち続けており、将来の夢は「歌手になること」。
惑星シャムーアで毒に苦しむ仲間を癒やしたい一心で歌った歌が、仲間を救ったことにより自信を取り戻す。そして、顔を隠すために伸ばしていた髪をバッサリと切り、伊達眼鏡も外してイメージチェンジする。
帰還して7年、歌手として成功したユンファは、コンサートの中で冒険の旅に出るカナタたちに捧げる歌を歌う。
ウルガー・ツヴァイク
CV:内山昂輝
年齢:17歳
誕生日:8月30日
身長:165cm
体重:56kg
メンバーとのなれ合いを拒む一匹狼。無愛想な皮肉屋で普段表情を表に出さない。
拳銃、弓矢などの射撃全般を得意としている。いつもニットキャップをかぶり、長い前髪で固めを隠している。「うるさい黙れ」が口癖。
父親はケアード高校の教頭。父親から疎まれながら育ったことで、いまの性格になった。
唯一彼が慕っていたのが、ジャーナリストになった兄・フィン。その兄が上院議委員のマルコを追っていた途中で転落死したことから、マルコの息子であるルカを「兄のカタキ」と考えて、殺害しようとする。しかし、ルカも自分と似た境遇にあることを知り、復讐を断念することになる。
この事件をきっかけにメンバーに心を開き始めた。
帰還してから7年後、ジャーナリストになり世界を飛び回っている。
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目次 - Contents
- 『彼方のアストラ』の概要
- 『彼方のアストラ』のあらすじ・ストーリー
- 惑星キャンプでトラブル発生
- 星へ帰る旅
- B5班抹殺の理由
- 惑星アストラ
- 犯人の正体と動機
- B5班帰還
- 『彼方のアストラ』の登場人物・キャラクター
- B5班のメンバー
- カナタ・ホシジマ
- アリエス・スプリング
- ザック・ウォーカー
- キトリー・ラファエリ
- フニシア・ラファエリ
- ルカ・エスポジト
- シャルス・ラクロワ
- ユンファ・ルー
- ウルガー・ツヴァイク
- アーク6号の乗組員
- ポリーナ・リヴィンスカヤ
- B5班メンバーの家族
- レイ・ホシジマ
- エマ・スプリング
- オリーヴ・ラファエリ
- ジェド・ウォーカー
- マルコ・エスポジト
- フェリーチェ・ジェンマ
- ソフィ・ラクロワ
- ルーシー・ラム
- ゲルト・ツヴァイク
- フィン・ツヴァイク
- ヴィクシア王政地区
- ノア・ヴィクス
- セイラ
- マルク・ヴィクス
- その他
- ギンジ・チュウマ
- グレース警部
- 『彼方のアストラ』の用語
- 惑星アストラ
- アストラ号
- ケアード高校
- 惑星キャンプ
- 惑星マクパ(MACPA)
- 惑星ヴィラヴァース(VILAVURS)
- 惑星シャムーア
- 惑星アリスペード
- 惑星イクリス
- 惑星ガレム
- 地球
- ゲノム管理法
- クローン技術
- 記憶移植技術
- 人工ワームホール
- ヴィクシア王政地区
- クラストスーツ
- 第三次世界大戦
- 『彼方のアストラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- カナタ・ホシジマ「くっそ嫌いなんだよ。絕望とかいう言葉!」
- ザック・ウォーカー「おい手を貸してくれ」
- アリエス・スプリング「あんなに怖かったのに、手をつないでいると宇宙ってキレイに見えます。」
- カナタ・ホシジマ「暗闇なら手を繋ぐしかねぇ」
- アリエス・スプリング「カナタさんは、仲間のために、命をかけられる人なんです」
- キトリー・ラファエリ「ずっとずっと、わたし素直になれなくて、友だちと上手くやれなくて」
- カナタ・ホシジマ「危険なのは、お互いが疑い合って、団結が崩れることだ」
- シャルス・ラクロワ「未知の動物の背中に乗って、未開の荒野を走れるなんて、僕の夢が叶ったよ」
- ユンファ・ルー「私は、透明になりたいの」
- ルカ・エスポジット「見くびってもらっちゃ困るな。仲間見捨てるほど腐っちゃいないっすよ」
- ザック・ウォーカー「俺の役割は冷静でいることだ。クルーが取り乱している時こそ、俺は冷たくなる」
- カナタ・ホシジマ「俺たちは同じ運命の元に生まれて、一緒に苦難を乗り越えて来た家族じゃねえか!」
- キトリー・ラファエリ「この旅であたしは変わった。それがうれしい」
- カナタ・ホシジマ「助け合いながら、死にものグルイで一緒にやって来た俺たちを仲間じゃねえなんて言わせねえぞ!」
- カナタ・ホシジマ「今、信用しねえでどうする!? 俺たちの旅は嘘だったのか!?」
- アリエス・スプリング「自分の目で世界を見て、考えて、疑って、本当の自分になるって、きっとそういうことなんだと思います。」
- アリエス・スプリング「困難を乗り越えて、その先へ。私たちは行くのです」
- 『彼方のアストラ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アストラ号のキャプテンを決める時、シャルスが「右腕」になると約束する
- アリエスの「映像記憶能力」は見た物すべてを記憶している
- タイトルの『彼方のアストラ』はダブルミーニングになっている
- アストラ号のブリッジに飾られていたプレートに書かれた格言「PER ASPERA AD ASTRA」
- アリエスとシャルスには共通点が多い
- OPムービーでアリエスの文字だけが逆さまになっている
- ルカが実は男でもあり女でもある、半陰陽であること
- 名前に見られるアナグラム
- 『彼方のアストラ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):nonoc『star*frost』
- ED(エンディング):安月名莉子『Glow at the Velocity of Light』
- 第4話挿入歌:ユンファ・ルー(CV:早見沙織)『Star of Hope』
- 第12話挿入歌;ユンファ・ルー(CV:早見沙織)『アストラ号の冒険』