ウィッチウォッチの種族まとめ

篠原健太によって2021年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている漫画『ウィッチウォッチ』。作中には修行中の魔女である若月ニコや、幼馴染で鬼の末裔である乙木守仁、天狗の風祭監志、狼男の真神圭護、吸血鬼の霧生見晴といった様々な種族のキャラクターが登場している。本記事では「魔女」「鬼」「天狗」「狼男」「吸血鬼」達が持つそれぞれの特徴や特殊能力をまとめた。

『ウィッチウォッチ』(WITCH WATCH)の概要

『ウィッチウォッチ』とは、篠原健太によって2021年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている、魔女の末裔とその使い魔たちの日常生活や、彼らを取り巻く陰謀との戦いを描いたファンタジー漫画である。

鬼の末裔として人並外れた力を持っていた乙木守仁(おとぎもりひと)は、突如父親から幼馴染の魔女・若月ニコ(わかつきニコ)との同居を命じられる。ニコの母親である伊吹(いぶき)から、「1年以内にニコに災いが訪れる」という予言がもたらされたのが理由だった。
戸惑いながらも同居を受け入れた守仁だったが、ニコの魔法によって巻き起こる予測不能なトラブルに日々翻弄される。それでも守仁は「予言」を巡る戦いの中で出会った天狗の風祭監志(かざまつりかんし)、狼男の真神圭護(まがみけいご)、吸血鬼の霧生見晴(きりゅうみはる)と協力しながら、にぎやかな共同生活を楽しむのだった。

基本的にはニコの魔法によって巻き起こる様々なトラブルや個性的な「使い魔」たちの日常を描いたギャグコメディだが、予言を巡る戦いなどシリアスな場面も存在しており、そのギャップが非常に魅力的な作品である。

種族について

作中に登場する主な種族として、「魔女」「鬼」「天狗」「狼男」「吸血鬼」がある。

魔女は「白魔法を信奉する白魔女(ウィッチ)」と「黒魔法に心酔する黒魔女(ウォーロック)」に大別されており、通常の魔女が悪に魅入られたり孤独を深めたりすると「黒魔女」に変化する。なお「黒魔女」にはわずかだが男性も存在している。

鬼は並外れた力と耐久力を併せ持っており、車など軽々と持ち上げることができる。鬼艮術(もしくは鬼艮闘術)と呼ばれる独特の技を開発しており、相手にフェイントを仕掛けたり、鍛えられた筋肉を隠して相手を油断させるなどのテクニックを用いることができる。

天狗は烏を操ることが可能で、上空からの探索や広範囲での監視に非常に役に立つ。姿を消すことができる蓑や風を操る団扇等も所持しており、汎用性が高い。

狼男は三日月形の物を見ると変身してしまうという性質があり、国旗や齧りかけのパンなどにも反応してしまう。戦闘能力は非常に高く、嗅覚にも優れている。

吸血鬼は他人に触れてエネルギーを吸収することにより、瀕死の重傷を負っていても回復することができる。一方日光には非常に弱いため傘が手放せない。

『ウィッチウォッチ』(WITCH WATCH)の種族

白魔女(ウィッチ)

若月ニコ(わかつきニコ)

守仁の幼馴染である魔女。小学校4年生の頃から魔女の聖地で修業を行っていたが、6年ぶりに守仁が住む町へと戻り彼と同居することになった。「1年以内にニコに災いが訪れる」という予言が母親の息吹によって出されている為に守仁、監志、圭護、見晴という4人の使い魔と乙木家で同居している。
通常の魔女であれば使える魔法はごくわずかだが、ニコは非常に強い魔力を持つ「千の魔女」と呼ばれており、使用可能な魔法は100種類を超えている。

幼いころから守仁に恋心を抱いているが、自分が気付かないうちに「守仁とニコはずっと友達」という呪いを掛けてしまっていた。守仁もニコの事を意識しているが「護衛対象」であるニコに特別な思いを抱くことは許されないことだと、煩悩を封じ込めている。
初めて守仁と会った時のニコは舌が短く「モイヒト」としか発音できなかったため、高校生として再会した後も「モイちゃん」と呼んでいる。

宮尾音夢(みやおねむ)

魔女の家系の中でも名門と言われている両家の娘だが、母親から過度に期待を掛けられていたためネガティブ志向になっている。空を飛ぶなどの基本魔法の他、変身魔法を習得している。基本的には猫に変身しており、眠ると魔法が解けて元の姿に戻る。
変身魔法は見たものを強くイメージすることで姿を変えているため、周囲の状況に影響を受けやすい。一度ウルフと共に動物園に赴き、彼に変身魔法の修行に付き合ってもらった時には、集中力が途切れて人魚の姿など中途半端な変身を繰り返していた。
ニコとは初めての黒魔女の襲撃事件以降はいい友人関係を築いており、桃を交えてお泊り会を行ったこともある。

ウルフには「猫に変身できる」という秘密を握られているため、守仁たちに正体を黙っている代わりに月に一度圭護を変身させてウルフを自由にさせるという約束を交わしている。ウルフに変身させるために圭護と関わりを持つうち、徐々に圭護の事を意識するようになった。

倉持桃(くらもちもも)

3年前突然魔法の力に目覚め、ニコと入れ替わりで「魔女の聖地」に赴き息吹に面倒を見てもらった女性。自分の体重と引き換えにものを移動させる魔法を使用することができる。魔法を使うと急激にやせてしまうため、初めて乙木家を訪れた際にはずっと何か口にしていた。
世話好きで豊満な優しい女性で、ニコは彼女の事を姉のように慕っている。

若月伊吹(わかつきいぶき)

ニコの母親で予言の魔法を使うことができる。「1年以内にニコに災いが訪れる」という予言を回避するため、鬼の末裔で幼馴染の守仁にニコの事を託した。また「魔女の聖地」でニコが修行をしていた頃知り合った、天狗の末裔の監志にも同様にニコの護衛を依頼している。

黒魔女(ウォーロック)

付与の魔女/牧之瀬文子(まきのせふみこ)

ウルフと組んでニコを捕らえようとしていた黒魔女。元々は厳格な家庭に育ち、青春時代を勉学に費やすような生活を送っていたが、やがて魔力に目覚めて「自分には特別な力がある」と思うようになった。
魔力を使って犯罪行為に手を染めていたが、満たされない気持ちのままやがて寿命を迎える。しかしとある人物から「もっと魔力を増幅させないか」と持ち掛けられ、代償として手のひらサイズに縮むも不老不死の状態になった。

監志とニコのコンビネーションによって捕らえられた付与の魔女は、「誰の指示で騒動を起こしたのか」と問われて口を開いた瞬間に魔力を失い、元の人間の姿に戻る。かろうじて「ふういん」と呟くと付与の魔女は炎に包まれてその生涯を終えた。

淵亮平(ふちりょうへい)

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