けいおん!・けいおん!!・映画けいおん!の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「けいおん!」とは、かきふらい作の4コマ漫画作品、およびそれを原作としたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品である。廃部寸前だった軽音楽部を舞台にした学園コメディー。帰宅部、楽器経験ゼロの主人公が仲間と共に成長する、等身大の女子高生の日常を描いた作品である。
アニメ第1期・第2期だけでなく、卒業旅行を描いた映画も公開された。
女性キャラが中心であり、友情を感じる名言・名セリフが多く存在し、楽曲とともに高い評価を得ている。

梓と純はコンビニへ買い出しに訪れた。梓たちのクラスは模擬店で喫茶店をしているようだ。桜高は学園祭初日を迎え賑やかである。
唯たち3年2組の劇「ロミオとジュリエット」も大道具などの仕上げに追われている。ロミオ役の澪は緊張している。唯が「手のひらにカボチャって書いて飲み込むとといいって隣のお婆ちゃんが言ってたよ」と教える。クラスメイトや和から「人って字を飲み込むのよ」と訂正されていた。澪はカボチャと書いて拳ごと飲み込もうとして和に止められている。3年2組の様子を見に来た梓は声を掛けずにクラスへと戻る。

梓・憂・純は休憩となり、学園祭の見学へと出かけ、「マンモスの肉」と屋台を展開する2年2組を見かける。衣装も可愛く、記念撮影ができるなど評判がいいようだ。通りがかった生徒が「あれも(マンモスの肉屋)3組のバンパイヤ喫茶の衣装も山中先生が作ったんだって」と話しているのを耳にした梓は、「先生一体どこまで手を広げてるんですか?」と疑問を抱く。「ロミオとジュリエット」の衣装の確認に訪れていた和も梓と同じ疑問を抱いていた。さわ子先生は目の下にクマを作りながらも「今年はちょっと手を広げ過ぎちゃったけど大丈夫。その衣装も気合を入れて作ったから!」と満足感に溢れていた。

「ロミオとジュリエット」の衣装も仕上がっており、緊張が高まる澪。円陣を組み「頑張って行こう!」と気合いを入れていた。
ロミオとジュリエットが始まり、澪も上手く演じている。後ろには木Gの唯がいて、梓は唯の心配をしていた。順調に劇が進み、唯も役目を終えて一安心している所に「ラストのお墓のシーンで使う大道具のお墓が無い!」と舞台裏では騒動となるのだった。

唯が「教室にも無い」と息を切らせて戻って来た。「お墓無しでやるか?」と律は提案するが、紬は「墓地のシーンはクライマックス…」と言い、クラスメイトも「中途半端にしたくない」と言うのだった。唯は「今から作れば」と提案するが間に合わないと律は返した。「お化け屋敷やってるクラス借りてくればいいんじゃないの?」と紬も提案するが、日本のお墓じゃ合わないと悩む。「オカルト研の展示にお墓に似たような物があったような…」と思い出したシズカ(クラスメイト)は、紬とオカルト研の友達に頼みに走った。シズカは出演予定があったが「唯任せた!」と唯が代役となる。律に「今からセリフ覚えられんのか?」と言われ、慌てふためく唯は和に「落ち着いて唯」とたしなめられた。唯はセリフのない木Hの代役であった。オカルト研に頼みに行くと「これはロゼッタストーンという石碑の模型です。使えるのなら喜んで」と借りる事ができ、何とか間に合った。

「何かバタバタしてるわね…大丈夫かしら?」とさわ子先生も心配そうに見つめる中、クライマックスシーンは無事に終了し、劇も拍手に包まれ幕を下ろした。澪と律のクライマックスシーンを見て「スゴイ…」と感動しながらも「(やっぱ軽音部の事忘れてそう)」と涙している梓。隣にいた純に「そんなに感動したの?」とツッコまれていた。

部室で一人練習する梓。そこに唯たちがやってきた。唯に劇の感想を訊かれ言葉が出ない梓。律は「最近構ってなかったから寂しかったのか?」と茶化す。「皆さんあんまり部室に来てなかったからライブの事あんまり大切に思ってなかったのかなって心配になっちゃって…」と言い、続けて「あんなにいい劇やろうと思ったらたくさん練習しなきゃ無理ですよね!」と労う言葉を言う梓であった。律は「明日のライブに向けて今日は泊まり込みだ!」と言うのだった。そこへさわ子先生が「寝袋持ってきたわよ」とやって来た。さわ子先生も明日のライブの衣装を作るために被服室に籠ると言う。
明日のライブへ向けて練習を始めたHTT。憂が差し入れを持ってきた。律は今夜は徹夜だと言い、盛り上がっている所へ和も部室へやって来た。和が「宿泊届出した?」と言うと、案の定律は「忘れていた!」となる。それを見越して和は宿泊届を持ってきてくれていた。今度は純が「梓ぁ一緒に帰ろう」と訪ねてきた。軽音部が徹夜と知り「ずるいですぅ!」と言う純であった。
深夜0時。気分転換に校内を散歩するHTT。唯はマンモスの肉屋を見つけテンションが上がる。するとジュリエットのお墓がマンモスの肉屋にあった。憂の差し入れをオカルト研にお礼を兼ねておすそ分けしようと紬は提案した。深夜3時前、HTTは就寝した。

早朝。
さわ子先生が部室に「ライブの衣装できたわよー!」と駆け込むも寝ているHTTにショックを受ける。「スルーだけは止めて一番堪えるからぁ」と律を起こそうと揺さぶるが、起きない。「せっかく皆のために頑張って作ったのに…」と衣装を広げるさわ子先生。それを見て目が覚めた唯・梓・紬・律はさわ子先生を絶賛する。疲れも吹き飛ぶ称賛にさわ子先生は「もっと言ってぇー!」と満足していた。

律「バカだなぁ梓は」、紬「私たちも軽音部の事大切に思ってるのよ」、澪「心配かけてゴメンな梓」

「ロミオとジュリエット」でクシャミを我慢しながら木Gを熱演する唯。

学園祭初日を迎えた桜高。梓たち2年1組は喫茶店をやっていた。唯たち3年2組は「ロミオとジュリエット」の準備に追われていた。
大道具が無いハプニングも乗り越え、拍手の中、「ロミオとジュリエット」は幕を閉じた。
梓は「ロミオとジュリエット」を観劇し、澪と律の演じるクライマックスシーンに「スゴイ…」と感動していた。梓は「澪先輩も律先輩も本物のロミオとジュリエットみたい…そりゃ音楽室に来る暇ないよ…軽音部の事忘れてそう…」と涙していた。
部室で梓が一人練習している所に唯たちが興奮冷めやらぬ状態でやって来た。唯は梓に劇の感想を訊くが、言葉の出ない梓。
ライブを楽しみにしていたため不安を口にした梓に、律・紬・澪が言った見出しのセリフ。

部室で一人ギターを弾く梓。
そこへ劇を終えやって来た唯たち。
唯「どうだった私たちの劇!」
梓「…えーっとぉ…」
律「あれぇ?最近構ってあげらんなかったから寂しかったのかぁ?」
梓「そ、そんなんじゃないです!…ただ… 皆さんあんまり部室に来てなかったから …ライブの事あんまり大切に思ってなかったのかなって…心配になっちゃって…」
澪「梓…」
梓「す、すみません 皆さん劇で忙しかったんですよね!あんなにいい劇やろうって思ったらそりゃたくさん練習しなきゃ無理ですよね!」
律「んもぅ バカだなぁ梓は」
紬「私たちも軽音部の事大切に思ってるのよ」
澪「心配かけてゴメンな梓」
梓「皆さん…」

#20「またまた学園祭!」

ラストシーンで和が「幸せそうな顔」と言った場面。

唯たち3年2組は学園祭で「ロミオとジュリエット」をやる事になり、ライブの練習をあまりできずにいた。不安を抱いていた梓だが、律の提案で学校で徹夜してライブの練習をすることになった。早朝、さわ子先生の衣装に目が覚めた唯・律・紬・梓であったが、澪だけは熟睡していた。

学園祭2日目。
起きない澪にイタズラをする律。目を覚ました澪は自分の手に「ひと・ヒト・人」と書かれていることに戦慄する。律にゲンコツして怒る澪に「澪が緊張しないように」という理由でイタズラ書きをしたという律。唯は「生命線も太くしておきました」と言うのだった。舞台は順調に進行している。HTTも気合いを入れ、さわ子先生の作ったTシャツを着て舞台袖へと向かった。

いよいよHTTの出番。準備が整ったところで唯が「学園祭ライブも3回目だよね」と言い出した。律は「2年前は初めてで凄く緊張したっけ」と言うと澪は「2年前…」とイヤな記憶を思い出した。慌てた律は「でも去年は」とフォローしようとすると「私が熱出してギー太を家に忘れてきたんだ…」と唯もイヤな記憶を思い出してしまい、さらに慌てる律だった。
和が「さぁ皆さんお待ちかね桜高祭の目玉イベント「放課後ティータイム」の演奏です」と紹介する。
幕が上がると、そこにいたオーディエンスに驚愕するHTT。自分たちと同じデザインのTシャツを着ていたのだった。さわ子先生が用意してオーディエンスに配ったという。嬉しくて唯は泣きながらMCをする。ライブは「ごはんはおかず」からスタートする。

1曲目を終え、唯のトークはグダグダながらウケている。「ふわふわ時間」を演奏後は唯がメンバー紹介をする。唯は顧問のさわ子先生・澪・和・紬・とんちゃん・律を紹介して次の曲へ行こうとするが、自分の紹介を忘れていた。HTTメンバーから一言ずつ紹介される唯。
唯は自分の周りにいる人たち、部室にありがとうと叫び、最後の曲は「U&I」となる。演奏前に唯は「放課後ティータイムはいつまでもいつまでも… 放課後です!」と言い、会場にいた全員をキョトンさせる。演奏途中でオーディエンスは携帯(ガラケー)をペンライトのように振りライブを盛り上げるのだった。

部室の床に座るHTT。
各自感想を言っている。唯が「この後何する?」と言うと、クリスマスパーティ、初詣、新歓ライブなど話題は尽きない。律が「次はないない」と涙をにじませる。唯たち3年生は最後の学園祭ライブであるため涙が止まらない。

さわ子先生と和が部室へ行くとHTTは寝ていた。それを見て「幸せそうな顔」と和はつぶやいた。

これは汗だよぉ

最後の学園祭に涙する唯・澪・律・紬の3年生部員。

学園祭2日目。HTTはライブを終え部室の床に座っている。
夕陽を受けながら感想を言うHTT。
この楽しい時間が永遠に続くかのように次の事で盛り上がるが、律の言葉で「3年生は最後のライブ」であることに気付き涙する唯・澪・紬・律。
梓になだめられ、珍しく強がる唯の見出しのセリフである。

唯「…大成功…だよね?」
澪「何か…あっという間だったけどな」
紬「…ちゃんと演奏できてたか全然覚えてないわ」
律「てゆうかTシャツのサプライズでいきなり吹っ飛んだ」
梓「私もです もう何が何だか」
唯「…でもすっごく楽しかったよね!」
澪「今までで最高のライブだったな!」
律「皆の演奏もバッチリ合ってたし」
唯「合ってた合ってた!」
律「ギー太も喜んでるんじゃないか」
唯「うん!エリザベスもね!」
澪「エリザベスぅ」
梓「私のむったんだって!」
律「梓のギターは『むったん』て言うのか」
梓「ムスタングだから『むったん』です」
紬「うふふ」
唯「ねぇねぇこの後何する?」
梓「とりあえずケーキが食べたいです!」
律「おぅおぅ部費ならあるぞぉー」
紬「ダメよぉ私持ってきてるもん!」
唯「やったぁ!じゃそれ食べてから次の事考えよう!」
澪「この次はクリスマスパーティだよな」
紬「その次はお正月ね!」
梓「初詣に行きましょう!」
澪「それから次の新歓ライブかぁ」
律「また学校に泊まり込んじゃおっかぁ」
唯「今度はさわちゃんも誘おうよ!」
梓「いいですね!それ!」
律「夏になってもクーラーあるしぃ」
紬「合宿もあるしぃ」
唯「楽しみだねぇ~!その次はぁ…」
梓「えーっとぉ その次はですねぇ」
律「って その次はないない」
涙を浮かべながら律は3年生にその次がない事を言う。
唯「来年の学園祭はもっともっと上手くなってるよ」
唯も涙を浮かべながら言う。
律「お前留年する気かぁ 高校でする学園祭はもうないの」
唯「そっかぁ それは残念だねぇ」
紬「ヤダヤダぁ」
紬は泣きながら言う。
梓「ムギ先輩ワガママ言わないで 唯先輩も子供みたいに泣かないで下さい」
唯「これは汗だよぉ」
そう言って泣き出す唯。
律「みーお… リコピーン」
泣いている澪に声を掛ける律。
澪「…律だって泣いてるくせに」
律「私のも汗だ!」
笑い合う律と澪。
梓「ほらムギ先輩も」
紬にハンカチを差し出す梓。
紬「梓ちゃん…」
梓「ハイ!」
紬「梓ちゃんありがとう」
紬の涙を梓が拭く。
梓「ムギ先輩 大丈夫ですから落ち着いてください」
澪「良かったよな!本当に良かったよな!」
紬「ウン!とっても良かった!」
梓「皆さんと演奏できて幸せです!」
唯「みんなぁー!」
鼻をすすりながら両手を広げる唯。
抱き合うHTT。

#21「卒業アルバム!」

卒業アルバムの個人撮影を前に髪型を研究している唯。画像は紬に結んでもらった髪だが、和に「こんな犬を見た事がある」と言われてしまう。

卒業アルバムの撮影を前に髪型が決まらない唯。それを見ていた憂は吹き出す。

学園祭ライブが終わり腑抜けた梓は、髪を結んでくるのを忘れていた。憂に結んでもらい髪形の話題で盛り上がっていると純が登校してきた。唯と同じ髪型にした憂を見て「平沢姉妹似すぎ!?」と驚く純。朝、唯の髪型研究のために協力していた憂は唯の髪留めをしたまま登校していた。いつもの髪留めがない唯は違和感を覚えていた。髪留めをしてない唯に「留めるの持ってない?」と訊かれた和は「こんなのしかない」とクリップを差し出した。紬がゴムを出し、「よかったら結ぼうか?」とセットすることになった。紬にオデコを出された唯は「いやぁ」と悶絶する。そこに憂と梓が唯の教室へ髪留めを持ってきた。

放課後、「何かグラウンド寂しいね」と話す梓・憂・純。「3年生は引退しちゃったからね」と聞き、梓は急いで部室へと向かうといつものように3年生部員がいた。梓は「学祭が終わって3年生は引退」と心配していたのだが、梓は「何でいるんですか!?」と言ってしまう。澪は「これからは部室で受験勉強をしようと思って」と部室にいる理由を梓に教えた。
いつものようにお茶をしながらさわ子先生は唯と律に「進路希望用紙まで出てないけど?」と言うと、唯は「さわちゃんみたいにお菓子食べてお茶飲んで毎日楽しくおしゃべりしたい!」と言う。澪は推薦入試の書類を出すように促される。紬は私立の女子大を受けるらしく、それを聞いて律と唯は「私もムギと同じとこ受けよっかなぁ」と言うのだった。さわ子先生が部室を出て行くと唯は「卒アルに映る髪型を研究しよう」とヘアカタログを広げた。律は「明日デジカメ持ってくるから試し撮りしてみるか」となった。
唯は小中学校の卒業アルバムを見て、ニヤケてる、緊張しすぎ、顎弾いた方がいい、顎引きすぎなどを挙げ「今回はバッチシ決める!」と意気込んでいた。

律の試し撮りから始まる。律の髪をセットしている紬がカチューシャの位置に迷っていると、澪が「この辺」と一発で決める。澪曰く「あんま写真写りとか気にしないくせにキマるんだよな律って」との事。律曰く「澪は卒アル写真いつもド緊張で写ってるんだよな」との事。紬は頬を膨らませて撮ったのだが「いつもねポワ~っとした顔で写るからキリっとした顔しようと思って」と言うが、唯に「ムギちゃんはポワポワでいいんだよ」と言われ「じゃあポワポワでいく!」と決めたようだ。唯の番となり、みんなは好感触なのだが「ちょっと前髪長くない?」と自分でカットしだすのだった。みんなは心配して美容院に行くように言うが「美容院は切りすぎるし時々自分でやってる」と部室でカットを始めた。「まだちょっと長い」と再度カットをしようとハサミを構える唯。クシャミをしてしまい前髪を切りすぎてしまう。

翌日、前髪を切りすぎた事を気にして唯はマフラーを頭に巻いて登校する。教室でも頭に巻いたままの唯に紬が「そんな事してたら今日のおやつ無しにしちゃいますよ!」と言われ、即座にマフラーを取る唯であった。
何とか写真撮影を終えると、澪はさわ子先生に職員室に呼び出される。唯たちは心配して澪の後を尾け、澪に問うが澪は答えない。律は「もしかして推薦入試断ったとか?」と呼び出しの理由を当てる。澪は「みんなと一緒の大学に行ければなって」と推薦を断った理由を話した。

後日、唯・澪・律は揃って進路希望用紙を提出した。それを見たさわ子先生は「受け取りました」と受領する。

私も一緒の大学行けたらなって…

澪(左上)・紬(右上)・律(左下)・唯(右下)の卒業アルバムの個人写真。

学園祭も終わり腑抜ける梓。唯は卒業アルバムの撮影が迫っており髪型を気にしていた。
律のデジカメで試し撮りをしながら「ちょっと前髪が長い」と自分でカットしだした唯。クシャミをして前髪を切りすぎてしまう。
卒業アルバムの撮影を終え、さわ子先生に職員室へと呼び出された澪。そんな澪を心配する唯たち。職員室から出てきた所で呼び出された理由を訊くも答えない澪。
澪の成績なら公立の推薦選抜入試を余裕で受かると言われるが、紬の受ける私立女子大に律と唯も受けようかと聞いた澪の想い溢れる見出しのセリフとなった。

職員室から出てくる澪。
唯「澪ちゃん呼び出しって何だったの?」
何も答えない澪。
律「もしかして推薦入試断ったとか?」
驚く唯と紬。
澪「…なんでそれを…」
律「やっぱりなぁ 推薦の書類忘れるなんて澪らしくないなって思ってたんだ」
唯「でもなんで断ったの?もったいないよぉ」
澪「あ…あの… 私も皆と一緒に勉強して… できたら… できたらだけど… 私も一緒の大学行けたらなって…」
唯「…一緒の…」
律「…大学…」
顔を見合わせ喜ぶ唯・律・紬。

#22「受験!」

「せーの!」で掲示板を確認する手前から唯・紬・律・澪。

2年1組、カイロで手を温める梓。純はお菓子レシピの本を読んでいる。「純てお菓子作りするんだっけ?」と梓が訊くと「バレンタインでしょ」と純は呆れている。純はジャズ研の先輩にあげるためレシピ本を読んでいた。「軽音部の先輩とかにあげないの?」と純に訊かれた梓は去年、紬がベルギー王室御用達のチョコを持ってくるという苦い思い出を話すのだった。

部室で英語の勉強に励む唯たち3年生。唯は「いざとなったらアレがあるよ!」と言い、律は「マークシートなら任せとけ!六角くん7号!」と六角鉛筆を転がして出た数字で解答しようとしていた。しかし、澪に「選択肢1から9まであるけどな」と言われ、「じゃあ不合格だ」と机に突っ伏す唯と律。梓がその横でギターを弾くとリズムに乗って体を揺らす唯と律。紬の提案で休憩となり、律はドラムを叩き始めた。澪もベースを弾き出した。紬からチョコの差し入れ(おやつ)が無さそうだと判り、今年は梓もチョコをあげる事にした梓。純と憂に固く口留めをする梓であった。

雪のチラつく早朝、唯たちは受験へと向かう所であった。憂は合格祈願をしていた。梓はチョコの材料を買っていた。そこで純と会い、一緒に買い物をすることになった。憂もチョコの材料を買いに来ていた。憂が「一緒に作らない?」と言い、純と梓は一緒に作ることになった。平沢家でチョコ作りをしていると唯が帰ってきた。チョコ作りを秘密にしている梓は焦る。唯に訊かれ言葉に詰まる梓。「チョコケーキだよ」と憂は答える。憂は「いつもお菓子作ってるから」という理由だと梓に言った。粉砂糖が無いことに気付き、憂と梓は買い出しに出掛けた。

通学路で先輩を待つ梓。純はジャズ研の先輩に渡せたようだ。「ここで渡しちゃっていいのかな?」と疑問を抱く梓。純は妄想を展開し、「確かに照れくさいやね」と一緒に悩む。そこへ唯たちがやって来た。梓はファンクラブ会員から澪がチョコを貰うところを見てしまい渡せずにいた。「放課後でもいいんでしょ?」という憂の言葉でも渡しに行こうとしない梓。純が「憧れのベーシストだもん」と澪にチョコを渡しに行く。梓たち3人は3年2組を訪ねると、先輩たちは職員室にいると教えてもらう。
唯と律は第3志望に合格、澪と紬は第2志望まで合格しているようだ。紬が梓を見つけて声を掛けた。純は澪チョコを渡し、梓もチョコを渡すように促すが梓は逃げ出してしまう。梓を追いかける純と憂。恥ずかしくて逃げたわけじゃなく、「卒業しちゃうんだなぁ…」という思いに駆られていた。

放課後、純はジャズ研へと向かう。純と憂に「ちゃんと渡しなよ」と励まされた梓。部室へ行くといつもの様にティータイムとなる。紬はとっておきのお茶を用意していた。律が「今日のお菓子は?」と言うと「今日は梓ちゃんが用意してくれてるみたいよ」と紬は言った。梓は「何でバレてるのっ!?」と焦る。さわ子先生は勘付いていたようで、「私の分残しておきなさいよ」という事であった。
梓のチョコは好評で、唯は「ホワイトデーのお返し」と飴を梓にあげるのだった。澪が雪が降っている事に気付き、5人で窓の外を見ている。梓は「先輩たちといると何か寒くないっていうか」と言うと、唯は梓にもたれ「あったかあったかだよあずにゃん」と言うのだった。さわ子先生が部室に入口でそれを見守っていた。

チョコ作りの時に、憂がお百度参りをしている事を知り、梓は10円×100回と1000円を賽銭箱に入れ「先輩たちが絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対ぜーったい!みんな揃って第1志望に合格しますように!」と参拝していた。唯たちは合格発表会場で掲示板を見る練習をしていた。緊張しいの澪は「それぞれの大学へ行っても親友でいような!」と言い出し、律に「見ないで帰ったら絶交だから!」と言われるのだった。

2年1組、授業を受ける梓に唯から桜が4つの絵文字だけのメールが届く。

みんないなくなっちゃうんだなぁって…

梓に届いた唯からのメール。

唯たちの受験も近付く中、梓は先輩にバレンタインのチョコをあげる計画を立てる。
先輩たちは受験へと向かい、梓はチョコ作りの材料を買っていた。そこで純と憂と会い、憂の提案で一緒にチョコを作ることになった。
梓は通学路で先輩たちを待っていたが、ファンクラブ会員からチョコを貰う澪を見て渡せずにいた。憂の「放課後でもいいんでしょ?」と言われても煮え切らない梓。純が「憧れのベーシストだもん」と澪にチョコを渡しに行くことになった。
3年2組を訪ねると、唯たちは職員室にいると教えられた。職員室へ行き、さわ子先生と合格状況の話をしている先輩たち。梓は「卒業か…」としんみりしている。
紬が梓に気付き声を掛ける。固まっている梓をよそに純は澪にチョコを渡した。梓は「ちょっとトイレに」と逃げ出した。
梓の後を追いかける純と憂。「恥ずかしがらずに普通に渡せばいい」という純に「そうじゃないよ」という梓。
梓の寂しさいっぱいの見出しのセリフが言われる。

職員室前の廊下でさわ子先生と先輩たちの会話を聞く梓。
さわ子「まぁ、これで試験も全部終わりでしょ?今まで頑張った分卒業までのんびりしてるといいわ」
唯・澪・律・紬「ハーイ!」
梓「卒業か…」
憂・純「えっ?」
梓「ううん なんでも…」
梓に気付き声を掛ける紬。
紬「あれっ 梓ちゃんだ」
唯「やっほぉ」
梓たちの方へやってくる唯たち。
唯「どうしたの?何か用事?」
憂「実は…」
純「ほら梓 …あの コレ…受け取ってください!」
澪にチョコを渡す純。
澪「ど…どうも… あっ 先輩たちにも…はい」
その様子を見ているさわ子先生。
唯・律・紬「ありがとー!」
律「小っさ」
紬「でも可愛いらしいわね」
純「ほら梓も」
梓「う…うん…」
澪「へぇー梓も持ってきてくれたのか」
唯「あずにゃんチョコぉ!食べたい!」
梓「あ…あの…」
たじろぐ梓。唯たちは期待して梓を見る。
梓「あの…私…ちょっとトイレに…」
逃げるように駆け出す梓。
純「ちょちょっと梓ぁ」
唯「どうしたんだろう?」
さわ子「青春ねぇ!」
後ろにいたさわ子先生に驚く唯たち。

梓を捜す純と憂。
純「梓ぁ…あっ」
梓を見つけた純。梓のもとへ駆け寄る純と憂。
純「あーずさ どうしたの?そんなに恥ずかしがることでもないじゃん 普通に渡せばいいのよ『はい』って」
梓「そうじゃないよ」
純・憂「えっ!?」
梓「そうじゃなくてさ… 卒業しちゃうんだなぁって… みんないなくなっちゃうんだなぁって…」
梓に寄り添う純と憂。
純「よしよし…」

#23「放課後!」

「最後の放課後」と焦る唯。

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