けいおん!・けいおん!!・映画けいおん!の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「けいおん!」とは、かきふらい作の4コマ漫画作品、およびそれを原作としたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品である。廃部寸前だった軽音楽部を舞台にした学園コメディー。帰宅部、楽器経験ゼロの主人公が仲間と共に成長する、等身大の女子高生の日常を描いた作品である。
アニメ第1期・第2期だけでなく、卒業旅行を描いた映画も公開された。
女性キャラが中心であり、友情を感じる名言・名セリフが多く存在し、楽曲とともに高い評価を得ている。

卒業式前日、唯が自宅でスカートにアイロンをかけていると、律から電話があった。
憂は唯にメールを打っていた。純は「先輩たちいなくなっちゃうんだよねぇ…」とポツリ。梓が窓の外に目をやり「居る」と言う。そこには唯が走っていた。唯が部室へ行くと澪・律・紬がお茶をしていた。

律はノープランで唯たちに集合をかけていた。授業もなくやる事のない唯たち。唯は双六を作りだすが、ゴールを作れなくなったためにできなくなっていた。律は「立つ鳥跡を濁さず」と持ち帰ってない荷物を3年1組の教室でまとめ始めた。澪は「自分たちの教室なのに何か違うみたいだな」と感慨深げであった。唯も机から紙を出している。それは律から授業中に回ってきた手紙で、「理想のパフェ」などが書いてあった。「若気の至りだよねぇ」という唯に、「ソレみんな私欲しい!」と紬が全部貰う事になった。そこへ和もやって来た。和は生徒会室の整理と明日読む原稿の最終チェックのために登校していた。教室へ行こうか部室へ行こうか悩んでいると、職員室から和が出てきた。和は「生徒会室へ行く」と言い、生徒会室について行った唯たち。生徒会室を見学していると、唯は生徒会のアルバムを見つける。赤くなる和を見て「(新鮮だ!)」と感動する澪であった。和の眼鏡を借りた唯は「生徒会長っぽくなった?」と訊くが「あんまし」と不評だった。

昼休み、梓を見つけ「あずにゃーん!」と抱きつく唯。梓に「まだいたんですか?」と言われ「あずにゃん冷たい」と唯、「私たちもう過去の女」と律は言った。唯たちは梓にパンを買って欲しくて待っていたようだ。「自分で行けばいいじゃないですか」と梓に言われると、「今日3年生が学校にいるの変だもん」という理由であった。パンを買って部室へ行く梓。「これが幻のゴールデンチョコパン!?」と感動をする唯たちであった。

「他にやり残した事ない?」と唯が言うと、澪はとんちゃんの餌やりをした。律は「部費が余っててどうしようかと」と言うが、余ってる部費は5円であった。6時間目になった頃、紬はやり残しを思い出した。それは「窓がピカピカになるクロスを使ってない」というものだった。澪が「どうせなら部室全部ピカピカするのもいいかも」と言うと、唯は「私たちは今日部室の掃除に来たんだよ!」と言い、部室の掃除を始める。
掃除が終わった頃、放課後の鐘が鳴った。紬が「最後の放課後だもん」と言うと、唯が「どうしよう!?」と慌てだした。生徒会アルバムのように何か残そうと思いつき、写真を飾る、机に名前を彫るなど提案するが却下される。唯が「歌は!」と言い、歌を残すことで決定した。どうやって残すかを悩んでいると紬が何か思いついた。

梓が部室へ行くとラジカセを使って録音しようと準備していた。「何からやるんですか?」という梓の質問に固まる3年生たち。曲順を決めておらず、まずはセットリスト会議が始まった。なかなか決まらないセットリストにひとまずお茶にすることになった。お茶の準備に立った紬は「この時間も録音しておかない?」と録音を始めた。律は「後に残る」という理由でイイコトを言おうとしていた。

さわ子先生が部室へ行くと「レコーディング中」の看板に気付いた。レコーディングの様子を温かく見守るさわ子先生が微笑んでいる。
すっかり暗くなり録音は無事終わった。

人生の無駄遣いかな

セットリスト(曲順)を悩むHTT。

卒業式前日、律は軽音部3年生部員に集合をかけた。特に用があったわけではなく何をしようかと悩む唯たち。
持ち帰ってない荷物を取りに教室に行ったりして過ごした。
「やり残しないかな?」と考え、澪はとんちゃんの餌やり、紬は窓拭きクロスの使い忘れを思い出した。ついでに部室も掃除することになった。部室の掃除が終わった頃、紬が「最後の放課後だもん」とお茶にしようとすると、唯が「どうしよう!?」と焦りだした。何か残そうとアイデアを出していく。歌を残すことになり、梓が来るのを待つ唯たち。

放課後、梓が部室へ来たので録音しようとするが曲順が決まっていなかった。まずはセットリストを作ることになり、悩んでいると紬はお茶の準備をしようと席を立つ。紬は「この時間も録音しておかない?」と録音を始めた。
唯が律に「放課後とは?」と質問し、それに答えた律の見出しのセリフである。

セットリスト会議で盛り上がるHTT。伸びをする唯。
唯「曲順決めるのも意外と難しいね」
紬「お茶入れよっか?」
唯「おっ!いいねぇ」
梓「あの…時間は?」
唯「でもあずにゃん今日1回もお茶飲んでないでしょ?」
お茶の準備のため席を立つ紬。
梓「そりゃ授業受けてましたから」
唯「でしょーやっぱりねぇ 私たちなんてすっごいお茶してるんだから」
澪「そこは威張るとこじゃない」
演奏を録音しようと用意したラジカセを机に持ってきて録音する紬。
「ん?」と一斉にラジカセを見る唯・澪・律・梓。
紬「この時間も録音しておかない?」
唯「おぉー!」
律「つまり『放課後ティ―タイム』ってのはなぁ 今を生きる高校生のロックスピリッツをアツーくはげしーく表現するロックバンドっつーかさぁ」
澪「イイコト言おうとしてるだろぉ?」
律「だって後に残るんだろ コレ…」
唯「では部長のりっちゃん あなたにとって放課後とは?」
律「そうだな… 人生の無駄遣いかな」
唯「えー!?」
吹き出す紬と梓。
澪「確かにな」
梓「ホントですよね」
唯が試しに再生すると、自分の声に恥ずかしがる澪と梓であった。

#24「卒業!」

さわ子先生と和に「私たちの曲聴いてくれる!」と唯が言った場面。

卒業式の朝、唯の提案で待ち合わせて登校しようとしていた。紬・律・澪は合流したのだが、唯の姿がない。律が唯にメールをし、唯から「鮭に痛てて」と返信が来る。紬は「それ『先に行ってて』じゃない?」と解読する。律が電話をするが応答はない。すると息を切らせた唯と合流できた。唯は「早く起きてギー太を触ってたらこんなことにぃ~」と遅れたようだ。卒業式当日に走って登校する唯たち。

卒業生に付けるリボンを持って梓たち在校生は講堂に移動しようとしていた。そこへ唯たちが階段を駆けあがって行くのを見かけた梓・憂・純。純は「さすが軽音部だね ギリギリで生きてる感じ」と感心している。そんな先輩たちに見とれながら歩く梓はオデコを壁にぶつけてしまう。
教室で謝る唯たち。さわ子先生は唯のタイツが破れていることに気付く。焦る唯に、和は「大丈夫です」と声を掛ける。憂は替えのタイツを和に預けていた。唯と和はタイツを替えに行った。律はさわ子先生の寄せ書きを書くように言われる。

卒業生のリボンをつけた唯たちに見とれる梓。卒業式の間、最後に寄せ書きを書いた唯が色紙を預かることになった。お腹に色紙を隠した唯はずっとお腹を抑えている。そんな唯を澪は「卒業式に集中できない」と気にしている。さわ子先生はみんなが唯を気にしている事に気付いた。お腹を抑える唯を「お腹が痛いとか!?」と考えだした。他にお菓子・ギター・とんちゃんと想像が膨らむさわ子先生。さわ子先生が唯を凝視していることに気付いた澪は「さわ子先生が心配している」と唯に伝言を回す。唯に届いた伝言は「さわ子先生が失敗してる」であった。

卒業式も終わり、教室へと移動する唯たち。外で寄せ書きを書く唯を見つけたさわ子先生。寄せ書きがバレないようにさわ子先生を教室へと促す紬。教室ではさわ子先生から「卒業してもみんな元気でね」と生徒に言葉を贈る。唯からさわ子先生に寄せ書きが渡された。さわ子先生は最後に「お前らが来るのを待ってるぜ!」とキャサリン(DEATH DEVIL時の名前)のように生徒たちを送り出した。生徒たちは若干引き気味であった。

純が声を掛けるも心ここにあらずな梓。しんみりしている梓は寂しそうな憂の姿に「私もちゃんとお祝いする」と元気を出した。唯たちは部室へと向かった。生徒のいなくなった教室を見回し黒板に書かれたメッセージを見て「消せないじゃない」と涙ぐむさわ子先生であった。

部室に集合したHTT。律が「これからのことなんだけど…」と梓に声を掛けると、梓は言葉を遮り「絶対に廃部にはしません。さっきまでお礼の手紙を書いていたんですけど…」と一人ずつ手紙を渡していく。
唯たちの証書筒を見た梓は「卒業しないで下さい…」と泣き出してしまう。梓のオデコに気付き、絆創膏を貼ってあげる唯。唯たちに心配かけまいと強がる梓に唯は「これをあげよう」と唯たちが1年生の時の写真に梓の写真を貼った物を手渡した。律と紬は「ズルイ!」と唯に言う。澪は「梓 聞いて欲しい曲があるんだ」と言って演奏を始める。

唯・澪・律・紬は梓を座らせ「天使にふれたよ」を演奏する。唯、澪、律、紬の順で梓のために歌っていく。部室の前ではさわ子先生も聴いている。唯から貰った写真に涙が落ちる。梓はスタンディングオベーションをし、「あんまり上手くないですね!」と嬉しそうに言う。「アンコール!」と梓が言うと、唯は「次はあずにゃんも一緒に!」と言うのだった。
さわ子先生と和が部室へと入ってくると「私たちの曲聴いてくれる!」と唯は言い、「ふわふわ時間」の演奏を始めた。

卒業しないで下さい…

唯たちに「卒業しないで下さい」と涙する梓。

唯から貰った写真に涙を落した場面。

卒業式を終え、純が梓に声を掛けるが心ここにあらずな梓。
憂は梓に卒業式のお祝いの話している。憂の寂しさが解り「ゴメン!私もちゃんとお祝いする!」と憂の手を握る梓。
梓が部室へ行くといつもの様にお茶をしている先輩たちがいた。
先輩たちの証書筒を見た梓の寂しさが溢れた見出しのセリフとなった。

律「サンキュー」
紬「はい」
澪「おー梓」
梓「すみません 今日くらいは私がお茶入れようと思ってたんですけど…」
律「あーずさ こっちこっち」

いつものようにお茶を飲んでいると律が切り出した。
律「…なぁ梓」
梓「はい」
律「これからの事なんだけど」
梓「大丈夫です!」
唯「でも私たち今まであんまり」
梓「本当に大丈夫ですから!新入部員ビシビシ勧誘しますし 絶対絶対ぜーったい廃部にはしません!」
紬「梓ちゃん…」
梓「それより 私今までちゃんと先輩方にお礼を言ってなかったような… だからお礼の手紙を書いて… さっきまで書いてたんですけど… 律先輩」
律「サンキュ」
梓「澪先輩」
澪「ありがと」
梓「ムギ先輩」
紬「ありがとう」
梓「唯先輩」
唯「ありがとー ね 今読んでもいい?」
梓「へっ!? あっはい どーぞ…」
唯「何が書いてあるのかしらぁ」
澪「ありがとな 梓」
梓「いえ…」
紬「はぁぁぁぁぁ」
律「へへへへへ」
赤面している梓。
梓「先輩方 ご卒業おめでと…」
カバンを置こうと長椅子へと移動して証書筒を見て動きが止まる梓。
唯「どうしたの?」
澪「梓?」
梓「卒業しないで下さい…」
律「梓?」
梓「もう部室片付けなくても… お茶ばっかり飲んでても叱らないから… 卒業しないでよ…」
涙を堪え切らず泣き出しその場に座り込む梓。
唯「あずにゃん!?」
駆け寄る唯。
梓「すみません…」
涙を拭い顔を上げる梓。
唯「オデコどうしたの?」
紬「ケガしちゃったの?」
澪「ぶつけたのか?」
梓「はい… 卒業式なのに… お祝いなのに…」
オデコのガーゼを取る梓。
唯「私 絆創膏持ってるよ」

梓のオデコに絆創膏を貼る唯。
唯「ハイ!」
梓「すみません… 泣かないつもりだったのに… 笑って見送ろうと…」
唯「ん?」
梓「私 大丈夫です!ちゃんと軽音部続けて… あの… とんちゃんもいますし…」
唯「これをあげよう」
手帳から写真を取り梓に渡す唯。
唯「私たちが1年生の時の写真だよ 今のあずにゃんより若いよ」
唯たちが1年生の時の写真に梓の写真を貼った物を貰い見入る梓。
唯「これもあげよう」
桜の花のしおりを梓に差し出し唯。
唯「花びら5枚!私たちみたいだねあずにゃん」
律「なーにカッコいい事やってんだよ唯」
紬「唯ちゃんばっかズルイ!」
澪「梓 聴いて欲し曲があるんだ」
律「澪までー!」
唯「あずにゃんのために作ったんだよ」
紬「唯ちゃんそれは私のセリフ!」
笑う梓。
唯「あずにゃん こっちにおいで」
梓を長椅子に座らせた唯。

「天使にふれたよ」を演奏し、唯・澪・律・紬の順に歌って聴かせる。
涙を溜め、堪える梓。
部室の外でさわ子先生も聴いている。演奏途中で和も部室前にやって来た。
演奏が終わると唯から貰った写真に梓の涙が落ちる。
先輩たちのプレゼントにスタンディングオベーションする梓。
梓「あんまり上手くないですね!」
唯・澪・律・紬「えっ!?」
梓「でも私 もっともっと聴きたいです!アンコール!」
唯「じゃあ次はあずにゃんも一緒に!」
梓「ハイ!」
さわ子先生と和が部室へと入って来た。
唯「私たちの曲聴いてくれる?」
律「ワンツー!」
「ふわふわ時間」の演奏が始まる。

番外編・#25「企画会議!」

封印されていた理由である、梓が入部する前に作った新入生勧誘ビデオでナース服を着せられ引きつった笑顔の澪。

「新入生のみなさんご入学おめでとうございます!」という唯の言葉から物語は始まる。
ビデオらしき映像でギター、キーボード、ベースにブレザーを着せてバタバタさせている。最後にナース服を着た澪が「ようこそ軽音部へ」と引きつった笑顔で言っている。映像を観ていた梓は「これは一体…」と不思議がっている。

部室ではクッキーの缶を見て澪が声をあげている。中身が空になっており、律は唯が食べたと思う。そこへディスクを持った梓が部室にやって来た。それを見て澪は「封印してあったんだ…」と机に突っ伏した。冒頭で梓が観ていた映像は梓が入部する前の幻の新入生勧誘ビデオのようである。澪が「観たのか…」と訊くと梓は「はい」と答える。律は当時の勧誘ビデオの作製話を始めた。さわ子先生の提案でこの勧誘ビデオを作ることになったようだ。
梓が持っていた勧誘ビデオは再びクッキー缶へと厳重に封印された。封印した理由を梓が訊くと澪が「絶対イヤだ!」と封印するに至ったのである。紬の提案でもう一度勧誘ビデオを作ることになった。そこへさわ子先生がやってきて、梓にネコミミを装備させ、「軽音部へようこそニャン!」とポージングまでさせる。梓は「こんなんじゃダメです!もっと真面目に作りましょう!」と言い、第一回新入生勧誘ビデオ企画会議が始まった。

律がアイデアを求めると、さわ子先生は「もっと露出度の高い衣装を希望します!」と言う。そのアイデアは澪に却下され、紬の「もっとガツンと」という言葉に沢子先生は「こんなのどう?」とハリウッド映画の予告編のようなのはどうかと提案する。律と梓にツッコまれてしまう。さわ子先生は「みんなが震撼するような衣装を作ればいいのね?」と被服室へと走った。
さわ子先生が被服室へと行った後、第二回新入生勧誘ビデオ企画会議が始まった。澪は「とんちゃんの語りで構成するのはどうだ?」と提案する。とんちゃんの声を和にお願いするが、梓の「軽音部のビデオって解りづらくないですかね?」と言った。
それを受け第三回新入生勧誘ビデオ企画会議となる。今度は律が怪しげな通販番組のようなアイデアを出す。もちろん却下となり、唯が「着ぐるみ着てみんなで踊るとか?」と言う。どこの子供番組だ、あの着ぐるみは怖いという意見で却下となる。
第四回新入生勧誘ビデオ企画会議となる。頭を悩ませる律と唯。腕組みをしてウンウン唸る律と唯。口を開いた唯は「いちごタルトで!」とケーキを悩んでいたようだ。結果お茶となった。紬がアイデアを出すが「2時間サスペンスドラマ風」を提案する。すかさず律が却下した。「ごはんはおかずの歌詞の通りに消えていくのは?」と言うが、「そういう歌詞じゃなかったね…」と紬は自分で気付いた。ダメ出しばかりの梓が「私がシナリオを書いてきます!」と宣言する。

宣言したもののアイデアが浮かばない梓。ファーストフード店で憂と純に相談している。純は「難しく考えない方がいいんじゃない?」と言い、憂は「とりあえず思いついたことを適当に並べてみるとか」と提案する。純は「キャッチコピーとかつけてみたら?」とさわ子先生のようなアイデアを出す。梓は「手作り風で軽音部の良い所をアピールできたらな」とイメージはあるようだ。純は軽音部の良い所を並べる。憂に「なんか食べて遊んでばっかりみたい」と言われてしまう。それを聞いた梓は「あんなにいつも遊んでばっかなのにやるときはやるんだよね」と考える。その時、梓は何かを思いついた。

梓はインタビューを中心に構成したようだ。唯たちはこのアイデアを採用することにした。そこへさわ子先生が「全米も震撼させる素晴らしい衣装が!」と網タイツを持ってきた。却下されむくれるさわ子先生であった。学園祭のライブ映像を貰いに生徒会室を訪れたHTT。生徒会室を見ていると一昨年の学園祭のDVDを見つけた梓。「一昨年のライブと言えば 澪ちゃんを一躍スターダムに押し上げた あの伝説の…」と声をそろえる律と紬。「思い出させるな!」とツッコむ澪であった。
憂と純にも手伝ってもらい新入生勧誘ビデオの撮影が「とんちゃんのお世話のシーン」から始まった。次は「お茶のシーン」の撮影。「部室での勉強シーン」の撮影に移る。唯は隣に座る澪に勉強を教える。唯はチラチラとカメラを見ながら小芝居を始め、梓に叱られる。また「お茶のシーン」の撮影となり、純はここまでの様子を見て「ホントに練習しないよね…」とつぶやくのだった。ここで唯が何度もNGを出す。純は「ひょっとしてわざとやってない?」とツッコむ。
夕方の屋上へと撮影場所を移し、楽器をバックに新入生へのメッセージを撮影することになった。HTTが並び「けいおんぶ」と書いた横断幕を持ち、「軽音部でお待ちしてます!」と声を揃えた。
※クラスメイトや他の部活、生徒会、先生や学食のおばちゃんたちへのインタビューが流れる。

さわ子先生が編集したものを観たHTT。最後に冒頭でやらされた梓の「軽音部へようこそニャン!」が入っていたため、梓は「このバージョンは封印します!」と封印しようとする。
梓単独のシーンがないため、改めて撮影しようとカメラを回す紬。慌てた梓は「軽音部へようこそニャン!」と同じセリフを言ってしまう。

改めて考えると やっぱり軽音部ってスゴイのかも

梓が「軽音部へようこそニャン」と言う場面。

澪が封印した、梓が入部する前に作った「幻の新入生歓迎ビデオ」を梓が見つけ観てしまう。
もう一度勧誘ビデオを作ることになったHTT。色んなアイデアを出すがどれも却下となる。
梓は「私がちゃんとしたシナリオを書いてきます!」と宣言するがアイデアが浮かばない。
憂と純に相談しながら頭を悩ませている。梓は「手作り風で普通に軽音部の良い所をアピールできたらなぁって」とイメージはあるようだ。それを聞いた純が軽音部の良い所(純にとって羨ましい所)を並べる。
純の言葉に軽音部のスゴイ所を再認識した梓の見出しのセリフ。

「新入生勧誘ビデオ」のシナリオが書けず悩む梓。
ファーストフード店で憂と純に相談している。
さわ子先生と似た発想を提案する純。
純「カッコイイキャッチコピーとかつけてみたら? 『桜高を震撼させた学園祭ライブ 観客動員数1000人 君たちも俺たちと新しい伝説を作ってみないか!』とか?」
梓「(何か思考パターンがさわ子先生と似ている…)」
純「映像はビデオクリップ風で 海辺の倉庫とかで演奏して 上からカメラでババーン!ってカッコよく撮ったり」
梓「うーん… そういう派手なのもいいけど もっとこう 手作り風で普通に軽音部の良い所をアピールできたらなぁって思って」
憂「確かに!その方が軽音部らしいかも!」
純「軽音部の良い所…」
ちょっと考える純。
純「学園祭で徹夜できる所!」
憂「それって良い所?」
純「えー!?だって学校で徹夜って楽しいじゃん ジャズ研なんて本番の前の日も軽く音合わせしただけで終わっちゃうんだもん…」
むくれてドリンクをすする純。
梓「それは軽音部と違って普段ちゃんと練習してるから 土壇場で慌てなくて済むって事じゃ?」
純「他にも放課後は毎日お茶とお菓子食べながらおしゃべりでしょ 夏の合宿は海辺の別荘でしょ」
憂「なんか…食べて遊んでばっかみたい…」
梓「(そう… いつもあんなに遊んでばっかなのにやるときはやるんだよね…)」
学園祭ライブを回想する梓。
梓「改めて考えると やっぱり軽音部ってスゴイのかも」
純「ジャズ研の子たちも言ってたよ いつもあんまり練習してるように見えないのに演奏凄かったって」
憂「それ 隣のお婆ちゃんも言ってた!お姉ちゃんはやればできる子だって!」
純「えー それはちょっといい違わない?」
憂「そんな事ないよー」
梓「そうだ」
何か思いつきアイデアを書き始める梓。
梓はインタビュー中心の構成で新入生歓迎ビデオのアイデアを出した。
梓のアイデアを採用し、純と憂に手伝ってもらい新入生歓迎ビデオの撮影は始まった。

番外編・#26「訪問!」

律と紬のドッキリにふくれる梓。

律と澪が顔に落書きをしている。唯と紬はまばたきできないのが辛いようだ。梓が入部した時の記念撮影をしている回想。この記念撮影の裏テーマは「家族写真」で、唯たち先輩部員はまぶたに目を描いていた。紬は赤ちゃん人形を抱いている。そんな懐かしい写真を見る梓。

「3年生は授業がなかったんじゃ?」と梓が訊くと、唯は「今日はとっても大事な物が届く日なんだよ」と何かを待っているようだ。そこへ和が卒業アルバムの見本を持ってやって来た。
唯が恐る恐るアルバムを開く。律は「オデコのとこが光ってる!」、澪は「私変に写ってないか!」と騒いでいる。和に「何でこの写真使ったんだ!」と詰め寄る律と澪。梓は気落ちする唯の事を澪たちに教える。唯の写真を確認すると、セルフカットに失敗した写真で、吹き出す律のオデコを叩く澪は懸命に唯のフォローをする。「唯は結構普通に撮れてるな」と澪、紬が「唯ちゃんぽい感じで凄くカワイイ」と言う。唯の「私っぽいって…」の問いに和は「子供っぽいってことかしらね?」と直球で返すのだった。撮り直そうと必死に説得を試みる唯だが、和はこれを却下する。
卒業アルバムの見本をさわ子先生がチェックすることになっていたようで、和が「困ったことがあってね…」と言うと心配する梓。「先生どうかしたんですか?」という梓に、律は「いい人だったんだけどな…」と目を逸らし、紬は「そうねぇ… 私の口からはとても…」と言う。何かあったと思い、涙を浮かべる梓は「澪先輩!」と澪に訊くと、「風邪で休んでるだけだよ」とネタばらしをする。ドッキリ成功と喜ぶ律と紬、ふくれる梓であった。唯は「もしかしてさわちゃんがこの写真別のに交換って言ったら交換になるの?」と和に訊ねると、「なるんじゃないかしら?」と和は言った。どうしても撮り直したい唯はさわ子先生の家に行くことを和に申し出る。

さわ子先生の家はそれほど離れていないようで、唯は「8時過ぎまで寝ていられる極楽人生だね」と言う。さらに唯は「思ったより普通だね」と言い、ロックな家を想像していたようである。早速訪ねようとするが、澪がみんなを止める。澪は「いきなり行くのは迷惑かな」と言い出した。何故か?という問いに澪は「プライベートもあるだろ?彼氏とか…」と言うと、唯・律・紬は駆け出した。
さわ子先生の部屋を隣と間違えインターホンを押した律。お隣は留守なようでさわ子先生が部屋を開けると慌てて隠れる唯たち。ドアを閉めようとするさわ子先生だが、唯は「お願いします」と部屋に上がろうとする。一方、梓は何か計画しているようで、純に「今日どうするの?」、憂に「決まったら教えてね」と話していた。

さわ子先生の部屋を物色する唯。さわ子先生の卒業アルバムを見つけ、本来の用事を思い出した唯。卒業アルバムのチェックをするさわ子先生に唯は自分の写真を換えるように促すが「可愛いじゃない 唯ちゃんぽくて」と唯のお願いを退ける。紬が何かに気付いた。クラスの集合写真で唯の肩に手があるのを見つけ、心霊写真と驚愕する一同。修学旅行前に撮影したことを思い出した律。律が何かを誤魔化そうとしていることに気付いた澪は律を問い詰める。澪の追及に対し、唯の肩に手を置いたのは自分だと白状した律は、澪からゲンコツを貰い、その場で土下座して謝るのだった。

さわ子先生が他の写真をチェックする間に家事をすることにした唯たち。さわ子先生に梓から電話がくる。梓はさわ子先生に「しばらくそっちにいますかね?」と何かを確認している。純に「コソコソしなくていいんじゃない?」と言われると、「心配するでしょ そういうとこ見せちゃったら」と何かしようとしている。
澪と紬は洗濯をし、唯と律は台所に立っていた。さわ子先生は部活の写真撮影を思い出していた。夕陽の中、うたた寝していたさわ子先生は「静かになっちゃうんだなぁ…」とつぶやいた。唯たちがベランダで夕陽を眺めていると、紀美(DEATH DEVIL時代の仲間)たちが訪ねてきた。さすがに9人は狭いし学校に戻らないといけないため唯たちは帰る事にした。かつての先輩たちに今後の軽音部について訊かれ、返事に困る唯たち。さわ子先生が「大丈夫!軽音部はなくならないわ!」と力強く言うのだった。

唯たちが学校へ戻ると、ギターの音が聴こえ、「あずにゃんだ!」と部室へ走る唯。ドアノブに手をかけると梓たちの声が聞こえてきた。梓は純と憂に手伝ってもらい、来年の新歓ライブに向けて練習していた。
梓が部室のドアを開けると、唯は「逃げろー!」と階段を駆け下りていく。律は「新歓ライブ頑張れよー!」と言い、唯たちは走って行く。
梓(ギター)・憂(オルガン)・純(ベース)の「ふわふわ時間」が流れる。

だって心配するでしょ そういうとこ見せちゃったら

ジャンプのタイミングが遅れた澪。

授業のないはずの3年生だが、唯たちは部室でお茶をしていた。卒業アルバムの見本が届くらしくそれが見たくて待っていたようである。
見本チェックするはずのさわ子先生が風邪で休んでいる事で和が困っている事を知った唯は、自分の写真を換えてもらおうとさわ子先生の家へ行くことを和に申し出る。さわ子先生の家を訪ねるが、個人写真はそのままということになり、他の写真をチェックする間に家事をする事になった唯たち。そこへ梓からさわ子先生に電話があった。
さわ子先生との電話を切り、純に「コソコソしなくていいんじゃない?」と訊かれた梓が言った見出しのセリフである。

以下は見出しのセリフの「そういうとこ」について解る場面である。

さわ子先生の家から学校へと戻る唯たち。
校門でギターの音が聴こえてきた。
律「この音…」
唯「あずにゃんだ!」
部室へと走って行く唯。
唯「あーずーにゃ…」
ドアノブに手をかけると純の声が聞こえてきた。
純「もうちょっとやろうよ 唯先輩たちまだ戻って来ないんでしょ?」
梓「うん… さわ子先生はそう言ってたけど でももうこんな時間だし…」
純「まだ平気だよ 新歓ライブでもう1曲演奏するんでしょ? 頑張らなきゃ」
憂「練習手伝うの楽しいから全然平気だよ」
ドアノブから手を離す唯。
紬「唯ちゃん」
澪「練習の邪魔しちゃ悪いぞ」
梓が部室のドアを開けた。
梓「唯先輩!?」
慌てる唯。
唯「に、逃げろー!」
階段を駆け下りる唯。
梓「えっ!?先輩あの…」
律「新歓ライブ 頑張れよー!」
先輩の声援に微笑み「ふわふわ時間」の演奏を始める梓。

番外編・#27「計画!」

rose24167
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1960年代イギリスの若者達を描いたカルト映画「さらば青春の光」

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「さらば青春の光」(原題「QUADROPHONIA=「四重人格」)は、1960年代のイギリスの若者達、「モッズ」と「ロッカーズ」の間で実際に起きた暴動事件をもとに、ある一人の青年の心の軌跡を描いた作品です。 映画内に登場するモッズファッションや音楽は未だに人気が高く、この作品は一種のカルト映画となっています。

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「漫画の殿堂」芳文社からアニメ化された作品まとめ

「漫画の殿堂」芳文社からアニメ化された作品まとめ

かつてはほとんど知られていませんでしたが、今では知らない人が少なくてってきたほど、大ブームを巻き起こしている出版社が芳文社です。形式は4コマ漫画が主体。その漫画雑誌のタイトルは「まんがタイムきらら」で、「けいおん!!」や「ひだまりスケッチ」など数多くの名作を世界に轟かせてきました。そんな芳文社の過去から現在に至るまでを、アニメ化された経緯とともに、まとめてみました。

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アニメライブの先駆者!ゆるゆるアニメなのに大ヒットしたけいおんの魅力に迫る!

アニメライブの先駆者!ゆるゆるアニメなのに大ヒットしたけいおんの魅力に迫る!

2009年4月深夜帯でテレビアニメの放送が開始されると、作中に登場する楽器や楽曲にも注目が集まるなどの大きな反響があった「けいおん!」 その反響は数字としても現れており、テレビアニメ第1期の終了時点で、ポスターなども含めた関連商品の点数は200点以上におよび、TBSの番組としては最多であった『ROOKIES』の103点を倍近く上回っています!そんな「けいおん!」の魅力について考察していきます!

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【氷菓】彼女と観るならコレ!カップルにオススメの安心安全アニメまとめ【けいおん!】

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アニメ好きな男性にとって、彼女と一緒に作品を観たいというのは夢だったりしますよね。でも、いざ2人で観るとなると「引かれたらどうしよう…」と不安になってしまうもの。そこでこの記事では、カップルで観るのにオススメしたいアニメについてまとめました。アニメに馴染みがない彼女も、きっとこれらの作品だったら安心して観られるのではないでしょうか。実は彼女のほうがオタクだったなんてこともあったりするかも!?

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