けいおん!・けいおん!!・映画けいおん!の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「けいおん!」とは、かきふらい作の4コマ漫画作品、およびそれを原作としたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品である。廃部寸前だった軽音楽部を舞台にした学園コメディー。帰宅部、楽器経験ゼロの主人公が仲間と共に成長する、等身大の女子高生の日常を描いた作品である。
アニメ第1期・第2期だけでなく、卒業旅行を描いた映画も公開された。
女性キャラが中心であり、友情を感じる名言・名セリフが多く存在し、楽曲とともに高い評価を得ている。

夏休みも終わり二学期が始まった。軽音部の3年生の元にキラキラした笑顔で駆け寄ってくる梓であった。唯たちはそんな梓を「眩しい」と言う。「二学期と言えば学祭ですね!ライブですね!」という理由でテンションが高い梓。学園祭の前に校内マラソン大会が控えていた。
紬のお弁当がうな重で「校内マラソン大会に備えて持久力アップに」という目的であった。唯はマラソン大会を前に元気がなかった。さわ子先生は「少しでも楽しくするためにこれ着て走れば?」とコスプレ衣装を提案するが断られるのだった。いつもの様にお茶をしているHTT。デザートは真っ黒のゼリーかと思われたのだが、「マラソン大会に備えて 貧血防止に 鉄分の補給にと思って 昆布とひじきのプラマンジャ」と紬は説明した。

唯が憂と運動靴を見ているとさわ子先生を見かけた。念願叶って唯はさわ子先生の車に乗ることができた。車の中でお餅を見つけた唯。さわ子先生から、マラソン大会完走後におしるこがある、と聞いた唯は「おしるこのためなら何とか頑張れるかも」とちょっとやる気を見せた。さわ子先生からマラソンコースの説明を聞く唯と憂。
さわ子先生の説明は以下の通り。
「まずは繁華街のこの道 甘い香り漂うスイーツのお店や色鮮やかなブティック 可愛い雑貨屋の並ぶ店を両サイドに見ながらウィンドウショッピングの誘惑を振り切りバス通りを抜ける。橋を渡り住宅街を抜ければそこは豊かに広がる田園地帯 たわわに実った稲穂を右手に見ながらゆったりとした一本道。だがその先に待ち受けるのは行くも地獄戻るも地獄のハートブレイク上り坂 まさに心臓破り 自分との戦い!」であった。
帰宅した唯と憂。買い物袋からさっきのお餅が出てきた。そのお餅は唯のお弁当に入っていた。
「明日雨が降れば中止になるんだけどねぇ」と紬が言うと、唯は「それだよ!マラソン大会中止でおしるこ大会だよ!」と考える。「(マラソン大会当日は)降水確率0%で絶好の洗濯日和」という天気予報を聞きながら、唯はテルテル坊主を作っていた。憂に「何してるの?」と訊かれた唯は、「テルテル坊主を逆さに吊るすんだよ そうすれば雨が降るって隣のお婆ちゃんも言ってた」と大量のテルテル坊主を作る唯だったが、残念ながら快晴となった。

和の選手宣誓でマラソン大会が始まった。澪は「ビリになると目立つ」ことを恐れ、「みんなちゃんと走らなきゃダメだぞ」とペースを上げて行った。
梓と憂は純と一緒に走っていたのだが、へばる純を待っていると、澪がやってきた。澪に憧れる純は「澪先輩一緒に走りましょう!」と急にやる気を出した。唯はケーキ屋を覗いてみたり、猫と遊んでいみたりとのんびり走っていた。すると澪が唯たちを待っていてくれた。

ハートブレイク上り坂でへばってしまった唯。澪は「軽音部らしくリズムを活かして走ればいいんじゃないか?」と提案すると、律は「歌いながら走ればいいんだ」と「ふわふわ時間」を歌いながら走るのだが、(テンポが)速すぎるとへばる唯であった。律は「つぎはホッチキスな」と言うが、紬もへばってしまう。澪は「心の中で歌うとか」と提案した。順調に走っていたのだが、唯が突然声を上げ「歌詞忘れた!」と言い出すのだった。「歌は止めにして他の楽しいことを考えて走ったらどうだ?」と澪は提案する。
走りながら澪は歌詞が浮かんだようであった。「ハートブレイク心臓破り ドキドキ張り裂けそうなこの胸 苦しいの君のせい それともマラソン大会のせい」と朗読するのだった。
ハートブレイク上り坂を乗り切ったところで純を見かけ声を掛ける律。純は唯がいないことを訪ねる。「まさか遭難!?」と唯なら十分にあり得そうなことであった。純がさわ子先生に唯がいないことを知らせた。律・澪・紬は唯を捜していた。律と紬は「自分たちも遭難した!?」というミニコントをしていた。そこへさわ子先生と合流し唯を捜すのだった。
学校で純を待つ憂と梓。そこへ純が「大変だ」と事情を説明する。憂ははぐれた場所を聞いて「だったらお姉ちゃんは多分あそこにいると思います」と言い出した。

唯はお隣のお婆ちゃん家で休んでいた。律・澪・紬・憂がお隣のお婆ちゃん家を訪ねてきた。唯は途中で転んで足を擦りむいたところにお婆ちゃんが通りがかり、絆創膏を貼ってもらったついでに休んでいたのだった。憂は先に学校に戻り唯が見つかったことを純と梓に伝え、おしるこを食べていた。そこへ戻ってきた唯たち。梓が「早くしないとおしるこのお餅なくなっちゃいますよ!」と声を掛けると、唯は「ビリはお餅が無い!」とスパートをかけた。4人同時にスパートをかけ、同時にゴールしたかに見えたが、澪はゴールテープを切る直前で転んでしまうのだった。結果、澪は目立ってしまうのだった。
唯・澪・律・紬がおおしるこを食べている頃、さわ子先生は森の中で唯を探し続けていたのだった。

ちゃんと苦手を克服しようとして 偉いなムギは

マラソン大会に備えた紬のうなぎ弁当。

夏休みも終わり二学期が始まった。梓は学園祭に心弾ませていたが、「その前にマラソン大会がある」とを紬は言った。
マラソン大会に元気のない唯。紬はマラソン大会に備えて持久力アップのためにお弁当がうな重であった。
そこで澪は見出しのセリフを言って紬を感心して、褒めるのだった。

唯「いっただっきまぁーす!」
澪「アレ!? ムギのお弁当 うな重!?」
紬「マラソン大会に備えて持久力アップにって」
律「確かにムギは力持ちさんだけど 持久力に欠けるからなぁ」
澪「ちゃんと苦手を克服しようとして 偉いなムギ」
唯「私も毎朝 家から学校まで猛ダッシュで特訓してるよ!」
澪「それは特訓じゃなくて寝坊しただけだろ!」
唯「いやぁ お恥ずかしい限りで…」

#16「先輩!」

驚かそうと隠れていた紬だったが、うたた寝してしまう。

いつものティータイム。さわ子先生の分であるが、「遅くなるから要らない」との事らしく、ケーキを見つめる梓にもう一個食べるように促す唯たち。
唯の髪に付いたシールを取ってジャレている所に純(梓と憂のクラスメイト)が軽音部を訪ねて来た。「休憩中でした?」と訊く純にバツが悪い梓は全力で否定するのだった。
教室で純に「軽音部の1日の活動内容書いてみてよ」と言われた梓。
梓の書いた軽音部の1日の活動内容は以下の通りであった。
4:30~5:30 ミーティング
5:30~6:00 ミーティング
6:00~6:30 ミーティング
これを見た純は「ミーティングばっかじゃん」とイタイ所を突かれ、言葉に詰まる梓。憂が「音楽の事とかも話すんでしょ?」と助けるのだった。
そんな梓に「梓…変わったよね…」と純。純は「うちのジャズ研は学園祭に向けて練習始めてるよ」と言われ、梓は「ヤバイ…ヤバイヤバイヤバイヤバイ!いつの間にかすっかりあのペースに馴染んじゃってる!?」と危機感を覚えるのだった。「カムバックあたし!」と奮起し部室へと向かうのだが、「なんか唯先輩っぽいな…」と思うのだった。「よし行くぜ! ってこれ律先輩っぽいな…」、「よし行こうか これは澪先輩…」、「それじゃ行きましょう じゃムギ先輩だし…」と色々奮起させる言葉を言ってみるのだが「いよいよ解らなくなってきた…」と悩む。部室へ入るが、誰も来ていなかった。
誰も来ていないと思った部室には紬がうたた寝をしていた。紬は「誰か来たら驚かせようと思ってたの」と隠れていたのだが、西日の温かさに寝てしまったようだ。驚かせる練習をしている紬。「(あれ?部室でムギ先輩と二人きりって珍しいかも)」と梓は考え、妙に意識してしまい緊張から「ギターの練習しようかな」とギターを取り出そうとする。近距離でギターを見つめる紬に驚く梓。紬は「ギター弾くのって難しい?」と訊くと、「弾いてみます?」と梓は紬にギターを持たせるのだった。梓は紬にFコードを教えると、一生懸命に弦を鳴らそうとする紬を「(なんかカワイイ)」と梓は思うのだった。紬と梓でティータイムとなった。紬の口元にクリームがついているのを見つけた梓は拭いてあげる。そこで紬は「つまみ食いしてるのバレちゃった」と照れている。そんな紬と梓の様子を覗いていた唯たちであった。紬は学園祭用に新曲を作ってきていた。

紬とのことを憂と純に話す昼休みの梓。3人で笑っていたのだが、「ムギ先輩をカワイイと思う為に部室に行ったんじゃなかった!」と、「カムバックあたし!」と再度奮起して部室へ入ると、今度は澪がいた。「二人で練習始めましょうか?」と提案する梓。澪は「そろそろ弦を張り替えたいんだ」と言うのだった。弦を張り終えた澪に「お茶の用意しますね」と言ってしまいハッとする梓。そこへ唯たちがやって来た。律は澪に「家庭科の宿題手伝って!」と泣きつくのだった。ボタン付けの上手い律であったが、ミシンは機械ということで苦手であった。そこで律の家に行くことになったHTT。
律の家庭科の宿題を済ませた澪。宿題を手伝ってもらったお礼に律は夕飯を作っていた。そこで律の父親の下着を見つけ赤面する梓。唯は「ピンクだね」と言うのだった。

律の家でのことを憂と純に話す梓。「今日こそ絶対絶対絶対カムバック…」と奮起しようとするが「なんだか自信無くなってきた…」と悩む梓。部室へ入ると今度は唯だけがいた。とんちゃんの水槽を掃除しようと提案する唯。唯のペースに巻き込まれまいと考える梓だが、結局とんちゃんの水槽の掃除をする。「それじゃ練習しましょうか?」と提案する梓に、唯は「あずにゃんに教えてもらいたいところあったんだ」と質問があると言う。梓はギターソロの所かと思うが、唯が訊きたいのは楽譜の進行であった。しっかりと楽譜進行を教える梓。しかし唯は「いろいろややこしくて」という理由で居眠りをしていた。
「ムギちゃんのお茶が恋しいな…」とつぶやく唯。梓も思わず「そうですねぇ」と共感してしまう。ハッとして梓は「練習練習!」と言い出すと、「気合入ってるね」と唯は不思議そうにしている。
「これくらいが私らしい」と答える梓に「あずにゃんはなかなか難しい事考えるね」と感心する唯。「だってあずにゃんはあずにゃんだもん! りっちゃんはりっちゃんで 澪ちゃんは澪ちゃんで ムギちゃんはムギちゃんだもん!」と唯は言うのだった。

唯とのことを憂と純に話していると、「梓ちゃん居る?」と同級生が訪ねて来た。修学旅行のお土産である「ぶ」のキーホルダーを届けてくれたのだが、裏に唯がシールを貼り「なかのあずにゃん」と書いていたのだった。この日もさわ子先生は遅くなるという事でケーキが残っていたのだが、ケーキの下に名前シールが貼ってありそこにも「なかのあずにゃん」と書いてあり梓は嬉しそうにしている。

梓たちのクラスは学園祭で喫茶店をやる事になった。純が「ウエイトレスやろうかな?」と言うと「じゃあ何ネコにするの?」と梓は訊く。純は「何で?」と不思議そうにしていると「だってウエイトレスってネコミミ付けるものでしょ?」と勘違いをしている梓であった。

だってあずにゃんはあずにゃんだもん!

純に言われて軽音部の活動内容を書いた梓。

純に軽音部の1日の活動内容を訊かれた梓。書いてみるとミーティングばかりであった。そのことを指摘された梓は「カムバックあたし!」と奮起するが、先輩たちのペースに持っていかれて上手くいかないでいた。
奮起して3日目、唯ととんちゃんの水槽を掃除した梓。
その後、新曲の楽譜進行を梓に教わる唯は見出しのセリフで「自分らしく」と言うのだった。

「練習しましょう」と言う梓に唯は「あずにゃんに教えてほしとこがあったんだ」と切り出した。
楽譜進行を教える梓。居眠りしていた唯。
唯「ムギちゃんのお茶が恋しいなぁ…」
梓「そうですねぇ…」
ハッとする梓。
梓「ダメですよっ! 練習しましょう!今日こそ練習しないとダメですっ!こんなことしてるからダメなんですよっ!練習練習!」
唯「今日はどうしたのあずにゃん?気合い入ってるね?」
梓「へっ!? そんな事ないです これが普通ですよ!?」
唯「そっかなぁ?」
梓「そうですっ! えーっと… 多分… このくらいが私らしいっていうか… むしろ最近が緩んでるっていうかたるんでるっていうか… そっ そうですっ! このくらいでないと私らしくないですよっ!?」
唯「おぉー!そっかぁ! あずにゃんはなかなか難しい事考えるんだね 私はあんまり考えた事なかったなぁ」
梓「へっ?」
唯「ん~… だってさ… だってあずにゃんはあずにゃんだもん! りっちゃんはりっちゃんで 澪ちゃんは澪ちゃんで ムギちゃんはムギちゃんだもん! だから私そんなの考えた事なかったや… ムギちゃんのケーキ食べたいな」
梓「練習してからです!」
唯「フォルテシモで怒ったぁ」
梓「そんなとこで使わないで下さい」

#17「部室がない!」

貸しスタジオで練習しようとするが、大きな鏡に髪型や身だしなみを気にするHTT。紬はコンセントを探している。

文化祭まで1か月を切り、張り切って部活へと向かおうとする唯たち。和は唯に「張り切り過ぎて去年みたいに風邪ひかないようにね」と注意を促すと、唯は「毎日みかんを食べてるんだ。手が黄色くなったけど」と答えた。そこへさわ子先生が声を掛けた。「しばらく部室が使えないの」と告げる。天井からの水漏れで、水道管工事のため立入禁止となっていた。

梓が部室へとやってきた。工事の予定は10日間らしく、さわ子先生は吹奏楽部の顧問でもあり「吹奏楽部とコーラス部が使っている第二音楽室が使わせてもらえないか交渉してみようかか?」と提案する。第二音楽室はダメだった。そこで教室で練習することになったHTT。教室では「迫力ある」と好評だが、文化祭の話し合いをしている別クラスから「音量を下げて欲しい」と言われるのだった。
今度は体育館の片隅を借りて練習しようとするのだが、バレー部の練習に澪が見入ったり、バトン部の音楽に集中できないでいた。

その後、「講堂は演劇部が練習してるし、屋上は詩吟部がいて…」と教室に戻り律が愚痴っている。唯は「軽音部とかけて双六と解く!」と言うと、「その心は?」と澪が返す。「フリソデに戻ってしまいました!」と元気に答えるが、「振り出しですか?」と梓にツッコまれるのだった。下校時間となり「練習できる場所探しておくから」とさわ子先生に促され帰る事になった。

ファーストフード店でお茶をするHTT。紬が新曲を作ったのだが、澪の詞が完成しない。完成しないと言うよりは律が却下していた。詞を梓に見せる律。その内容は「甘い匂いのするお菓子の森で小鳥さんとおしゃべり…」と声が小さくなっていく梓だった。他にも「私の恋に白黒つけてよパンダみたいに」、「ペンギンさんとダンスダンスダンス」と澪は言う。唯が「何?その動物シリーズ?」と訊くと、「澪が動物ネタに走った時は不調なんだ」と律は教えた。どんより落ち込みながら「タヌキみたいに化かされたい、私をさらってマンドリル…」とつぶやくのだった。紬が「みんなでそれぞれ詞を作ってみる?」と提案し、やる気になる唯と紬。タイトルを考え出した唯は「ドキドキ分度器は?」と言い、律は「カバンのバカーンは?」とダジャレを言うのだった。
翌日、「ジャズ研の部室を借りられないか訊いて、理科室や調理室、会議室や校長室までお願いして回った」というさわ子先生だが、どこも使えそうになかった。部室が使えるようになるまで全体練習を控えようかと律は考えるが、さわ子先生は「貸しスタジオでも借りてみる?」と提案すると、貸しスタジオで練習することにしたHTT。

部長である律が代表して住所氏名を記入していると、身分証明書の提示を求められた。すると唯が「証明します!この人確かに桜高軽音部の人です!」と言うが、「生徒手帳とかでいいんじゃないか?」と澪が指摘するのだった。紬と唯はメンバー募集の張り紙に感心している。
スタジオに入り「思ったより狭いね」と言う唯に「贅沢言うな!」と律と澪がツッコむ。スタジオにある大きな鏡がり、それを見て「私のギー太の背負い方ってちょっと間抜けかな?」と唯が言うと、「うんちょっと」と律、「やっとわかったか」と澪は言う。
髪の毛や身だしなみを気にしている事に気付いて「大きな鏡があるとつい、ね」と唯。律は「女の子でちゅものねぇー」と答え、梓は「演奏中の自分たちもチェックできますもんね!」と言い訳をする。紬が「お茶入ったわよ」と言うと、店員が「スタジオ内は飲食禁止なんで」と駆けこんでくるのだった。ひとまずロビーでお茶をすることにしたHTT。

その時間を利用して歌詞発表することにした。唯は「ごはんはすごいよ 何でも合うよ ラーメンうどんにお好み焼き 炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション」と発表したところで律に止められる唯。サビのとこの歌詞がいいと「1・2・3・4・ゴハーン!」とサビまで発表し「ちなみにタイトルは「ごはんはおかず」だよ」と言うが相手にされない。続いて紬が発表する事になった。「吹きすさぶ冷たい風が肌を刺す ヨシエは犯人を断崖絶壁に追い詰めた ケンイチさん あなたがあなたがあなたが犯人だったんですね」と今までにない路線と自信満々だったが、律に却下される。
梓の作って来た歌詞は「いつもユラユラ揺れてる あなたの視線を感じるの 見つめて見つめないで もうすぐあげるから ちょっと待っててねとんちゃん」と、とんちゃんに餌をあげる内容であった。澪に「律はどんなの書いてきたんだよ」と言われた律。律は「いくらはいくら?」「電話にでんわ」「猫が寝こんだ」とダジャレでタイトルを作って来ただけだった。紬に「澪ちゃんは出来たの?」と訊かれ「アライグマが洗った恋とキリンリンリンどっちが見たい」と言う。それを聞いた唯は「(まだスランプ)」と思うのだった。練習しようとスタジオに戻ると終了を知らせるランプが光っていた。結局練習できずにいたHTTであった。貸しスタジオからの帰りにさわ子先生と会い「部室の工事終わったわよ」と言われ喜ぶHTTであった。無事、部室へと戻ったHTT。

歌詞を考える唯に「梨むけたよ」と憂が声を掛ける。憂は「ごはんはおかず」の歌詞を見て「すごい独創的だと思うよ」と褒める。憂も手伝って歌詞を書く唯であった。歌詞書くのに夢中であんまり寝ていないという唯に「去年みたいに風邪ひいたりしないでくれよ」と澪は言うのだった。
澪が自宅で歌詞を考えていると、「澪ちゃん…風邪ひいた…」と唯から電話があった。平沢家に集まったHTT。風邪を引いたのは唯ではなく憂だった。風邪を引きながらも皆にお茶を入れる憂に慌てるHTT。「何かあったら電話して」と言い、澪たちは帰っていった。
憂のためにおかゆを作る唯は、「大切な大事な物… いつも側にいてくれる… でもそれが当たり前になっていると気付かない…」と思うのだった。
翌日、憂が起きると机に唯が寝ていた。憂は唯の書いた歌詞を見つける。「キミがいないと 何もできないよ キミのごはんが食べたいよ もしキミが帰って来たらとびっきりの笑顔で抱きつくよ キミがいないと謝れないよ キミの声が聞きたいよ」と書かれてあり、タイトルは「U&I」となっていた。
投票の結果、U&Iに決まる。律は「憂ちゃんと部室が作らせたんだな」と解説する。

大切な…大事な物… いつも側にいてくれる… でもそれが当たり前になっていると気付かない…

憂の机で寝てしまった唯。

文化祭まで1ヶ月を切り部活に向かう唯たち。だが水道管の工事のため部室が使えないのだった。
教室や体育館などで練習しようとするがいつもと違う環境に上手く集中できないでいた。
さわ子先生が練習できそうな場所を探すことになり、HTTは帰宅する。紬が書いた新曲に澪が歌詞を書いたのだが律がそれを却下したいた。そこでそれぞれで歌詞を書いてくることになる。
翌日、さわ子先生も練習できる場所を探すも見つからなかった。貸しスタジオで練習することにしたHTTだが、お茶しながら歌詞発表となり、結局練習できずに時間がきてしまう。
貸しスタジオからの帰り道、さわ子先生に「部室の工事終わったわよ」と言われ、喜ぶHTTであった。
自宅で歌詞を書く唯。唯の書いた「ごはんはおかず」の歌詞を見て「すごい独創的だと思うよ」と褒める憂。憂も手伝って3つの歌詞を完成させた唯。そんな唯に「去年みたいに風邪ひかないでくれよ」という澪。その晩、自宅で歌詞を考える澪に「澪ちゃん… 風邪ひいた…」と唯から電話があった。慌てて平沢家に集まったHTT。
風邪をひいたのは唯ではなく憂だった。「何かあったら電話して」と言いHTTメンバーは帰っていった。
唯は憂のためにおかゆを作っていた。台所から聞こえる音が気になり眠れない憂であった。
おかゆを作りながら考えていた唯の見出しのセリフ。

風邪をひいた憂のためにおかゆを作る唯。
台所から聞こえる音が気になる憂。
憂「心配で眠れないけど寝ないと治らない」
唯「大切な…大事な物… いつも側にいてくれる… でもそれが当たり前になっていると気付かない…」

翌朝、目覚めた憂。
憂「あっ… だいぶ楽に…」
憂が起きると机で寝ている唯。
憂「おかゆの上に目玉焼き…」
クスっとする憂。唯の書いた「U&I」の歌詞を読む憂。

投票の結果、唯の書いた「U&I」に決まった。
律「とゆーわけで投票の結果、唯の歌詞に決まりましたぁ」
唯「どーもどーも」
紬「凄いわ唯ちゃん!私感動しちゃった!」
唯「いなくなってみて初めて大切な物のありがたさがわかる。って気持ちを込めてみました」
梓「これ…本当に唯先輩が作ったんですか!?」
律「というか、憂ちゃんと部室が作らせたんだな」
唯「いやぁ才能が開花しちゃったっていうかぁ」
澪「自分で言うな自分で」
終始照れっぱなしの唯であった。

#18「主役!」

衣装係に立候補するさわ子先生。

唯たち3年2組は学園祭で「ロミオとジュリエット」をやる事になり、投票により澪がロミオ役に決まった。目立つことを嫌う澪だが無反応であった。律が澪の所へ行くと、笑顔のまま気絶していた。正気に戻った澪は「異議あり!」と投票に異を唱えるが、和から「立候補も推薦も無かった」と言われた。澪は「律を推薦します!」と言うが、律は澪を説き伏せる。唯は「澪ちゃんだけに「ロ・ミオ」が合っているでしょう!」と納得する。澪をからかっている律だが、ジュリエット役に決定する。律も「異議あり!」とクラスメイトを推薦するのだが、「ロミオが澪ならジュリエットはりっちゃんでしょ」と言われ何も言えなくなる。律と澪が主役となり、脚本担当の紬は「台本を大幅に書き直さなきゃ」とウキウキしている。衣装係を決めようと和が進行すると「立候補します!」とさわ子先生を手を挙げ、怯える律と澪であった。

放課後、先輩たちの状況を聞いた梓は「律先輩がジュリエットなんて…」と吹き出す。唯は木Gをやるようである。セリフチェックのために教室へと戻る紬。ずっととんちゃんを眺めていた澪は「とんちゃんになりたい…」とつぶやく。「楽しみにしてます!」という梓に「楽しみにしなくていいよ。やりたくないんだから」と返す澪であった。梓は「今年の学園祭のステージは澪先輩一色ですね!」と澪にトドメを刺すのだった。「パパの仕事の都合でイルクーツク(ロシアの都市)に移住することになってさ…」と逃げようとする澪に、呆れる律と梓だった。律に止められ「学園祭後に戻るから」と言う澪に、「ライブはどうするんです!?」と梓に言われ、「双子の妹が」と言う澪であった。挙句「夢かぁ。私がロミオ役に選ばれるなんて変な夢だよなぁ」と言い出す澪。梓は「だんだん現実逃避が酷くなっていきますね…」と呆れていた。そんな澪を連れて教室へと向かう律、動かない唯。梓は「行かなくていいんですか?」と訊くと「ジッとしている練習してなさいって和ちゃんが」と唯は両手を上げ、木Gの練習をしていた。
教室ではクラスメイトが劇の練習をしている。辞退を申し出る澪だが、和は「せっかく皆が選んでくれたんだからちょっと頑張ってみない?」と澪を説得するのだった。
律と澪の練習が始まった。上手くセリフを言えない律に「カット!りっちゃんそこはもっとジュリエットの気持ちになって!」、声の小さい澪に「カット!澪ちゃんまだ恥ずかしがってる」と脚本担当の紬がダメ出しをする。紬は「次りっちゃん」と促すが、律は「それにしてもさぁ」と何かを言おうとするが、「カット!」と声が掛かる。律は「ムギ…「カット」って言いたいだけじゃないだろうな?」と指摘すると、「監督っぽいなって思ったら楽しくて」と「カット」が言いたいだけのようであった。澪はクラスメイトから「いい声してるんだからみんなに聞かせてあげようよ」と声を大きく出すように言われる。律の練習が続くが、セリフの途中で律が止まってしまった。「歯が浮く!なんだこのセリフぅ!」と律がシェークスピア全否定しだすのだった。

部室へ戻ったのだが、律と澪は机に突っ伏していた。唯は「りっちゃんは女の子っぽく、澪ちゃんは男の子っぽくする」という提案をする。律は「カップは両手でちゃんと持って小指を立てて」と指導される。帰宅する律と澪。澪は「今からでも辞めたいって言わない?」と言うが、律は「このままバカにされっぱなしで終われない」とヤル気に満ちていた。

律の家で特訓をする律と澪。上手くいかない二人。しかしお互いの真似をしながらセリフを言うと上手くできた。クラスメイトを「澪が演じるジュリエットをイメージする事」で演技して感心させた律。じゃあ澪も、とクラスメイトは期待したが、相変わらず声が小さい澪であった。そこで紬は「知り合いの喫茶店でバイトする」と接客で苦手克服しようと軽音部5人でバイトをする。順調に接客をこなす澪以外の4人だが澪は「いってらっしゃいませ!」と言ってしまう。律は「追い詰められればできるのか」と澪を休憩なしで接客させるのだった。
休憩する澪以外の4人。そこで飲んだお茶を軽音部でもたまに出していると聞いた律は値段を見て驚愕する。澪の様子を見に行くといい笑顔で接客していると喜んだが、澪は気絶していた。律と澪は劇の練習時間を倍にする事を聞いた梓。唯は部室で木Gの練習を繰り返していた。そんな様子の先輩たちに「ライブ大丈夫かな」と不安になる梓であった。

でもせっかくクラスの皆が選んでくれたんだからちょっと頑張ってみない?

律の家で特訓するが上手くできず寝転がる律と澪。

学園祭でロミオとジュリエットをやる事になった唯たち3年2組。立候補も推薦もなく、投票の結果ロミオ役に澪、ジュリエット役に律が選ばれた。目立つのが苦手な澪は現実逃避をするほど嫌がっていた。
劇の練習が始まったのだが、澪は和にロミオ役の辞退を申し出る。
その時、和が澪を説得するために言った見出しのセリフ。

教室で劇の練習をしている3年2組の面々。
律が澪に代わってロミオ役の辞退を申し出ている。
和「無理?」
律「んー…どうしてもって言い張ってな…」
澪「やっぱり主役は…」
紬「残念だけど澪ちゃんライブもあるしね…」
和「…そう まぁどうしてもって言うなら考えるけど…」
澪「ホント!?」
和「でもせっかくクラスの皆が選んでくれたんだからちょっと頑張ってみない?」
澪「えっ…」
和「楽しみにしてると思うの皆」
劇の練習をしている様子を見る澪。
澪「…うん…わかった」
紬「良かったぁ」
律「さすが和だな」
紬「うん!」
律「でも…皆が真面目に選んだとは思えないけどな」

#19「ロミジュリ!」

学園祭で主役に選ばれたロミオ役の澪(右)とジュリエット役の律(左)。

rose24167
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@rose24167

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2009年4月深夜帯でテレビアニメの放送が開始されると、作中に登場する楽器や楽曲にも注目が集まるなどの大きな反響があった「けいおん!」 その反響は数字としても現れており、テレビアニメ第1期の終了時点で、ポスターなども含めた関連商品の点数は200点以上におよび、TBSの番組としては最多であった『ROOKIES』の103点を倍近く上回っています!そんな「けいおん!」の魅力について考察していきます!

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アニメ好きな男性にとって、彼女と一緒に作品を観たいというのは夢だったりしますよね。でも、いざ2人で観るとなると「引かれたらどうしよう…」と不安になってしまうもの。そこでこの記事では、カップルで観るのにオススメしたいアニメについてまとめました。アニメに馴染みがない彼女も、きっとこれらの作品だったら安心して観られるのではないでしょうか。実は彼女のほうがオタクだったなんてこともあったりするかも!?

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