ロッキー4/炎の友情(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロッキー4/炎の友情』とは、1985年に製作されたアメリカ映画。『ロッキー』シリーズ第4作。監督・脚本・主演はシルヴェスター・スタローン。当時の東西冷戦下のアメリカとソ連を背景としたストーリーは、過去3作とは大きく趣の異なる作品となっている。ロッキーの宿敵であり親友であるアポロが、引退後再びリングに立つことになった。だが、挑戦者であるソ連の長身ボクサー・ドラゴの殺人的パンチによって、リング上で死んでしまう。ロッキーはドラゴを倒すため、敵地ソ連へと旅立つのだった。

『ロッキー4/炎の友情』の概要

『ロッキー4/炎の友情』とは、1985年製作のアメリカ映画。全世界で大ヒットを記録し、主演のシルヴェスター・スタローンを一躍ハリウッド・スターに押し上げた『ロッキー』シリーズの第4作目。MGM/UAの配給によりアメリカ公開は 1985年11月、日本では翌1986年6月に公開された。
監督・脚本・主演は前作に引き続き、シルヴェスター・スタローン。製作のアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、撮影のビル・バトラーも引き続き担当している。音楽は、スタローンが監督した映画『ステイン・アライブ』に参加したヴィンス・ディコーラが、過去3作を担当したビル・コンティに代わって手掛けている。(シリーズ全6作で本作以外は全てビル・コンティ)また、サウンドトラック盤(日本ではオリコン洋楽アルバムチャート4週連続1位を獲得)には、主題歌を歌うアメリカのロックバンド・サバイバーを始め、ジェームス・ブラウンやゴー・ウエストら人気アーティストが多数参加している。

本作は、当時の東西冷戦下のアメリカとソ連を背景とし、ソ連のゴルバチョフが書記長に就任したことによる雪解けムードがストーリーにも反映されている。また、ストーリー性を減らし、上映時間を短くするなど単純なエンターテインメントに特化した作風となっており、過去の『ロッキー』シリーズと比べて大きく趣の異った作品でもある。興行的にはシリーズ最高のヒットを記録しているが、ストーリー展開の凡庸さや、ミュージック・ビデオを彷彿とさせる演出が延々と続くなどの点において、作品の評価は低かった。

『ロッキー4/炎の友情』のあらすじ・ストーリー

ボクシング世界ヘビー級のタイトルを挑戦者のクラバー・ラングに奪われた元チャンピオンのロッキー・バルボア。タイトル奪還のためクラバーとのリベンジマッチに臨み、ロッキーは見事KO勝ちを果たしチャンピオンに返り咲いた。試合後、誰もいないジムの中のリングに上がると、ロッキーはトレーナーとして自分を鍛え直してくれた、かつての盟友アポロ・グリードと、約束である2人だけでのリターンマッチを行うのだった。

車で帰宅したロッキーを、妻のエイドリアンと息子のロッキー・ジュニアが迎える。家では義兄のポーリーが自分の誕生パーティーで待ち構えていた。早速ロッキーからポーリーへプレゼントが贈られたのだが、それはなんとバースデーケーキを運んできた人間サイズの自走式ロボットで、しかも言葉をしゃべった。新車がプレゼントだと思っていたポーリーは唖然。ロッキー一家は笑いに包まれ、幸せな日々を過ごしていた。

そんな折、ソ連からアマチュア・ボクシングのチャンピオンであるイワン・ドラゴが、妻のルドミラとアメリカにやって来た。その記者会見の様子がテレビで放送され、自宅で偶然目にしたアポロは不快な表情を浮かべながら観ていた。ソ連はプロボクシング界に参入することを表明し、ドラゴが国際親善大使としてアメリカで試合をすると言う。同席したソ連政府の役人ニコライ・コロフはドラゴの実力に自信を見せ、可能であればロッキーとのエキジビション・マッチを希望するというのだ。その後、報道陣の前でドラゴの運動能力の高さが披露された。彼は最新の機械技術が導入されたトレーニングを行って来ており、パンチ力の測定では、通常のヘビー級ボクサーの倍以上の数値を叩き出した。

ロッキーの自宅を訪れたアポロは、ロッキーにドラゴの記者会見の件で相談をする。「あいつら(ソ連)は俺たち(アメリカ)をコケにしている」と憤慨するアポロは、ドラゴとのエキジビション・マッチの相手を自分に受けさせて欲しいという。5年のブランクを心配するエイドリアンには反対され、ロッキーにも年を重ねた事実を受け入れるように説得されるが、「戦いを忘れるぐらいなら死んだほうがましだ」と言うアポロに逆に説得されたロッキーは、「今回限りだ」とアポロに協力することを決める。そして、アポロとドラゴのエキジビション・マッチの記者会見が開かれた。アポロ側にはロッキーとトレーナーのデュークも参加している。自信満々で冗舌なアポロに対し、ソ連側のルドミラやコロフは、「ブランクのあるアポロでは勝てない」とドラゴの勝利が当たり前のようにコメントをする。頭に血が上ったアポロはソ連側を罵倒し、両陣営が一触即発の状況になってしまい、記者会見は終了となった。

アポロとドラゴのエキシビション・マッチが幕を開ける。場所はラスベガスのグランドホテル。アメリカのスーパースター、ジェームズ・ブラウンが歌う華やかな演出の中、アメリカ国旗をデザインしたスタイルでアポロが派手に入場してくる。それに対し、会場のブーイングにも臆することなく無表情で傲然とリングに佇むドラゴ。アポロのセコンドに付くロッキーはドラゴの不気味な雰囲気に一抹の不安を覚えた。そして試合がスタート。序盤は軽快に動き回って相手を挑発し細かいパンチを放つアポロだったが、中盤からドラゴが反撃を開始する。ドラゴの強烈なパンチが何発も顔面に炸裂し、アポロはグロッキー状態に追い込まれたが、何とかゴングに救われた。ロッキーと共にアポロのセコンドに付いているデュークは本気のドラゴに対し、「これはエキシビジョンだ、何のマネだ!」と叫んだ。ロッキーはアポロに「これ以上は無理だ、殺されるぞ」と試合中止を勧めるが、アポロは「絶対に試合を止めるな」とロッキーに頼む。続く第2ラウンドでもアポロはドラゴにめった打ちにされる。デュークが試合を止めるように叫び、ロッキーがタオルを投げようとしたその瞬間、ドラゴの強烈なパンチを顔面に受けたアポロはリングに倒れそのまま動かなくなった。会場はパニックとなり試合は終了。リング上ではアポロを介抱するロッキーと、勝利しても冷徹なままのドラゴが睨み合っていた。

亡くなったアポロの葬儀が行われ、「今は彼の気持ちが分かる、最高の友だ」と弔辞を述べたロッキーは、タイトルを返上してでもドラゴと対戦することを決意していた。

ロッキーとドラゴの記者会見が行われた。ファイトマネーはゼロ、未認可の非公式戦、敵地・ロシアでの開催という悪条件を出されたロッキーはすべて了承し、試合を12月25日のクリスマスに行うという事で合意した。なぜロシアなのかという記者の質問にルドミラは「夫の身が心配だ」と答え、コロフは「米国政府は卑劣で暴力的」とアメリカを侮辱すると、ロッキー側のポーリーが反論。記者からもブーイングが起こり会見場は騒然。ドラコ側は怒って退席する事態となった。

その夜、帰宅したロッキーをエイドリアンが待ち構えていた。彼女はロッキーからドラゴと戦う事を何も聞いていなかったのだ。「ロシアでトレーニングを行う」と言うロッキーに、彼の身を心配し「あの強さよ、勝てっこないわ」と猛烈に反対するエイドリアン。だが、「俺はファイターだ!」とロッキーはあくまでも戦う意志を変えなかった。そして出発の日、ロッキーは、息子のジュニアにはしばしの別れの言葉を交わしたが、エイドリアンは窓から彼を見守るだけだった。

ロッキーはポーリーとデュークとともにロシアへと向かった。ロシアに到着した彼らを待っていたのは、降り続く雪と強烈な寒さ。そして宿舎に案内するという迎えの車に乗り込んだ一行が着いた場所は、一面の銀世界に囲まれた雄大な大自然の中の人里離れた小屋だった。それは環境を生かした過酷なトレーニングを行うためのロッキーの希望する場所だったのだ。その夜デュークはロッキーに、自分が育ててきたアポロへの思いとロッキーへの期待を語った。その言葉に礼を言うロッキーは、同時にドラゴ戦への決意を新たにする。

翌日からトレーニングを開始するロッキー。スパーリングは一切行わず、雪道のロードワークをメインに、木や石やソリなどを使った独自のトレーニングに終始した。そして彼の行動には常にロシア政府の監視が付いていたが全く気にせずマイペースでトレーニングを積むロッキーだった。一方のドラゴは、科学者のサポートを受けながら、最新のハイテク機器を使って特訓を積んでいた。トレーニングが続く日々の最中、ドラゴとの試合に反対をしていたエイドリアンが、突然ロッキーを追いかけてロシアまでやって来た。「何があっても離れない」と言うエイドリアンを抱きしめるロッキー。その後の彼はそれまで以上に集中して様々なトレーニングに励んだ。そして、トレーニングの仕上げには延々と走って雪山を登り、山頂に着くなり太陽に向かってドラゴの名前を絶叫するのだった。

クリスマスの試合当日、ロシアの首都モスクワの試合会場では観客の「ドラゴ」コールがロッキーの控室までも響いてくる。会場内にソ連の書記長を始めとする政府高官たちが着席するとなお一層の大歓声が沸き起こった。そんな中、ロッキーがセコンドのデューク、ポーリー、そしてエイドリアンと共に入場すると、観客は大ブーイングの嵐となる。だがロッキーは集中して無表情を崩さずにリングに上がる。ロッキーの家では息子のジュニアが友だちと一緒にそんな父の姿をテレビ観戦していた。そして、ロッキーとは対照的に大歓声に包まれ、ドラゴが入場。試合前にはソ連国歌が流れ、ドラゴの巨大な肖像画が掲揚された。

試合が開始された。スタートからドラゴの顔面パンチが炸裂し、ロッキーはなかなか手が出せず、ダウンを奪われる。その後も連打を浴びてコーナーに追い詰められ、ドラゴ優勢で第1ラウンドが終了する。第2ラウンドも打たれる一方のロッキーだったが、中盤にロッキーの右フックがドラゴの顔面にヒット。ドラゴは目の周りから流血すると逆にコーナーに追い詰められて連打を浴び、第2ラウンドが終了する。「あいつも人間だ」と言うデュークの言葉に、手応えを感じ始めたロッキー。それに対しドラゴは「あいつは鉄で出来てるのか」とロッキーに脅威を感じ始めた。3ラウンド以降も、一進一退の激しい攻防が続き、ロッキーの素晴らしい精神力と根性に対して、ソ連の観客は次第にロッキーにも声援を送るようになった。そして最終ラウンド直前、観客のロッキーコールに不満を示す政府高官を見たコロフは、ドラゴのコーナーでトレーナーを罵り、さらにドラゴの頭を小突いた。怒ったドラゴは、「俺は自分のために勝つ」と、コロフを突き飛ばすのだった。

最終ラウンドは、激しい打ち合いとなった。お互い足がふらつき精神力の勝負となった。そしてドラゴはついに力尽き、コーナーに倒れ込むとそのまま起き上がれず、ロッキーがKO勝ちを収めた。リング上には多くの観衆がなだれ込み、ロッキーの肩には星条旗がかけられる。その後、リング上での勝利者インタビューに応えるロッキーは、ソ連の観客に向かって話し始める。それは観客とロッキーの間にあった憎しみの感情が、試合を通じて変わっていったことに触れ、「誰でも変われるのだ」と訴えることだった。そのロッキーの言葉に、ソ連の政府高官たちも立ち上がって拍手を送った。さらにロッキーは、アメリカにいる息子のジュニアにもメッセージを送る。「メリー・クリスマス、愛してるよ!」
テレビの前では、ジュニアが勝利した父のメッセージに最高の笑顔を返していた。

『ロッキー4/炎の友情』の主な登場人物・キャラクター

ロッキー・バルボア(演:シルヴェスター・スタローン)

本作の主人公。
ニックネームは「イタリアの種馬」。
世界タイトルを奪われたクラバー・ラングとのリベンジマッチに勝利して世界チャンピオンに返り咲き、家族と幸せな日々を送っていた。
ソ連のボクサーであるドラゴからの挑戦を、ドラゴと戦いたいというアポロに譲ってしまったことで、アポロの死という悲劇に見舞われてしまう。
亡きアポロの気持ちを理解し、未認可の非公式戦でファイトマネーはゼロ、敵地・ロシアでの開催という悪条件で、ドラゴの挑戦を受け入れるが、妻のエイドリアンには猛反対される。だが、あくまでも戦う意志を曲げず、妻と息子を置いて、アポロのトレーナー・デュークと義兄のポーリーと共にロシアにトレーニングに向かい、ロシア大自然の中でトレーニングを積む。
そしてクリスマスの日、モスクワの会場でドラゴとの試合に臨む。

エイドリアン(演:タリア・シャイア)

本作のヒロイン。
ロッキーの友人であるポーリーの妹であり、ロッキーの妻。
初めは内気な女性だったが、ロッキーと結婚してからはさらに強い女性に変わった。
ボクシング世界チャンピオンの夫・ロッキーと、息子・ロッキージュニアと共に幸せな生活を送っている。
ドラゴと対戦しようとするアポロには、試合のブランクを心配して反対し、アポロの死後にドラゴとの対戦を受託したロッキーには、ドラゴの強さから夫の身を案じ猛烈に反対する。ソ連に旅立ったロッキーに当初は同行しなかったが、思い直してロッキーの元に向かい、トレーニングに立会い、ドラゴとの試合も見守った。

ポーリー(演:バート・ヤング)

エイドリアンの兄で、ロッキーの義兄。
かつては精肉工場や、集金の仕事をしていたが、本作では無職で、ソ連でトレーニングを積むロッキーに同行し、ドラゴとの試合ではセコンドに付く。
ロッキーの家族と同居していて、誕生日には、ロッキーたちから等身大の自走式のロボットをプレゼントされる。また、ポーリーの顔をデザインしたケーキも作ってもらう。当初はロボットをいやがっていたが、声を女性の声に変え、彼女のように接するようになっていた。
口の悪さは相変わらずで、アポロに対しても、試合の記者会見場でも文句ばかり言ってロッキーを困らせている。

アポロ・クリード(演:カール・ウェザース)

元ボクシング世界ヘビー級チャンピオン。
圧倒的な強さを誇るボクサーだったが、ロッキーに敗れた後は彼のサポートをし、家族ぐるみの付き合いもするほどの親友となった。
ソ連のドラゴがロッキーとの対戦を希望していることに不快感を持ち、引退して5年も経つブランクがありながら自分がドラゴとのエキシビジョン・マッチを行うことをロッキーに承諾させる。
ドラゴとの試合の記者発表会では、自信満々な姿を見せるものの、ドラゴ側がドラゴの勝利を確信するコメントをしたために、一触即発の状態となる。
ドラゴとのエキシビションマッチでは、ジェームズ・ブラウンがアメリカの良さを賛美する歌を歌う中、星条旗をあしらった衣装で派手に登場するが、試合ではドラゴの強烈なパンチを浴び続け、最後はダウンを喫してそのままリングの上で死んでしまう。

イワン・ドラゴ(演:ドルフ・ラングレン)

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