クザン／青雉（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

サカズキ／赤犬との決闘

頂上戦争終結の直後、海軍元帥であったセンゴクが退役。センゴクは次期元帥にクザン（青雉）を推薦していたが、政府上層部はサカズキ（赤犬）を推薦する者が多く、サカズキが次期元帥として有力となっていた。
しかし、クザンはサカズキが元帥になる事にだけは強く反発し、対立した二人の抗争はパンクハザードでの決闘にまで発展。海軍の指揮はこの決闘での勝者に委ねられる事となる。拮抗した実力の戦いはおよそ十日にも及び、死闘の末、サカズキの勝利で決着。新元帥の座にはサカズキが就き、敗北したクザンは海軍を去るのであった。

黒ひげ／マーシャル・D・ティーチとの出会い

赤犬との決闘から約1年後。青雉は新世界のとある島の酒場で酒を飲んでいた。そこへ黒ひげ／マーシャル・D・ティーチ率いる黒ひげ海賊団が現れる。青雉は先に手を出してきた黒ひげ海賊団を悪魔の実「ヒエヒエの実」の能力で氷漬けにした。黒ひげは青雉に能力を解くように要求。そこからどのような会話が繰り広げられたのか、青雉と黒ひげは仲良く酒を酌み交わす仲になっていた。しかし、黒ひげ海賊団のラフィットが、青雉の「ヒエヒエの実」の能力も奪ったらどうかと黒ひげに耳打ちをしているのが聞こえ、青雉は大激怒。黒ひげは慌てて青雉に謝罪し、そんなことをするつもりはないと取り繕う。そして黒ひげは、青雉を黒ひげ海賊団へと勧誘した。最初は拒否した青雉だったが、黒ひげの「『海賊』ってのは！！利害が一致してりゃいいのさ！！」という言葉を聞き、最後には黒ひげ海賊団へ入ることを承諾した。

新世界編

ドンキホーテ・ドフラミンゴとの接触

パンクハザードにて元王下七武海・ドフラミンゴの協力者である科学者シーザー・クラウンと麦わらの一味の抗争が勃発。
ルフィがシーザーを撃破し、一味らの活躍により人体実験が行われていたシーザーの研究所は破壊される。シーザーの敗北を聞きつけたドフラミンゴはパンクハザードへと急行するが、麦わらの一味は既に島を脱出した後であった。ドフラミンゴは、パンクハザードで行われていた人体実験の秘密を知った者全員を抹殺すべく、島に残っていたスモーカーら"G-5（グランドライン第5支部）"の海軍に次々と襲い掛かり、スモーカーを絶体絶命の窮地に追い詰める。今まさにドフラミンゴがスモーカーの息の根を止めようとしたその時、背後から「あらら…ちょっとごめんな、兄ちゃん そこどいてくれるか 友達なんだよ」と突如クザンが現れる。
クザンのヒエヒエの実の能力により、一瞬にして全身氷漬けにされるドフラミンゴであったが、「体の芯まで凍っていなかった」とのことから自力で氷結状態から脱出する。しかし、「お前と戦う気はない…フッフッフ！！！」とあくまでクザンと戦う意思はないことを告げる。その上で、サカズキとの決闘以降、消息が途絶えていたクザンに対し「お前は今…！！何者なんだ！！！クザン！！！」と問い掛けるが、その言葉にクザンは何も語ることなく、ドフラミンゴはその場を後にするのであった。
クザンは一命を取り留めたスモーカーに自身の想いを伝える中、「ドフラミンゴから目を離すな」と警告し、「サカズキの新『海軍本部』始まって以来のドデケェ山になる」と食い違った歯車によりこれから起こるであろう大騒動への予見を告げるのであった。

扉絵連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」

扉絵連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」では、四皇”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチ率いる黒ひげ海賊団の狙撃手ヴァン・オーガーと共に、元四皇ビッグ・マム／シャーロット・リンリンの第35女であるシャーロット・プリンを誘拐・拉致したことが描かれた。その際にビッグ・マムの第10男で、スイート3将星と呼ばれる幹部シャーロット・クラッカーを全身氷漬けにして戦闘不能にしている。

海賊島ハチノスにて

黒ひげは、海軍本部大佐のコビーを捕らえ、拠点である海賊島、通称ハチノスへと戻ってきた。黒ひげはコビーをエサに海軍にハチノスを王国として認めるように要求する計画だった。しかしコビーは海軍本部であり、海軍本部機密特殊部隊「SWORD（ソード）」にも所属している。「SWORD」は既に海軍に辞表を提出している海兵で構成されており、あらゆる命令を無視できる代わりに、何かあった時に切り捨てられる存在だった。クザンはコビーが「SWORD」に所属していることを知り、黒ひげに計画を諦めるように諭す。しかし黒ひげは、コビーが”英雄”として世界で広く知られている事実を逆手に取り、コビーを見殺しにするのかと世論に問いかけて計画を実行するという。

しばらくして、ハチノスにコビーを助けようと海軍中将モンキー・D・ガープ率いる「SWORD」の面々がやってきた。クザンはそこでガープと対面。そこでクザンが黒ひげ海賊団10番船船長であることが明らかになった。
クザンはガープと戦い、黒ひげ海賊団の面々と協力することで、コビーは逃がしてしまったもののガープの撃破に成功する。ガープは生存しているのか死亡したかどうかわからない状況となった。

劇場版『ONE PIECE FILM Z』（ワンピース フィルム ゼット）

NEO海軍を名乗り”全海賊抹殺”を企む伝説の元海軍大将・ゼットは古代兵器にも匹敵すると言う巨大なエネルギーを持つ鉱物「ダイナ岩」を盗み出すことを企てていた。

魚人島を出港した麦わらの一味は、航海の途中、ダイナ岩による爆発に巻き込まれ意識不明となっていたゼットを救出する。的確なチョッパーによる手当てに感謝を伝えるゼットであったが、ルフィが海賊だと名乗ると態度が急変し、一味を壊滅させようと攻撃を仕掛けるのであった。そして、ゼットの仲間でありNEO海軍の幹部であるアインとビンズも攻撃に加わり戦いは更に激化。アインの”どんなものでも12年時間を戻せる”という「モドモドの実」の能力によって、ナミ、チョッパー、ロビン、ブルックは年齢を戻されてしまう。劣勢に立たされた麦わらの一味は、サニー号に備わった特殊装備「風来・バースト（クー・ド・バースト）」で緊急回避を試みる。
なんとかNEO海軍から逃げ切ることに成功した一味は、「ドック島」と呼ばれる島に上陸し、NEO海軍の襲撃により傷付いたサニー号の修理を行う。ゼットの情報を手に入れる為、海列車で「セカン島」へ向かうが、顔が割れているルフィ・ゾロ・サンジ・ブルックは情報収集組（ナミ・ウソップ・チョッパー・ロビン）と離れ温泉に向かうことに。
のんびり温泉に浸かり体を癒やすルフィ達であったが、そのとき「相変わらず元気が良いな…おれはお前達を待っててのぼせ気味だぜ」と突如クザンが姿を現す。思いもよらぬ人物の登場にルフィ達は驚愕しいきり立つ中、「今更お前達を捕まえるなんてことはしねェ。おれはもう海軍辞めてんだ。」と話す。「やんちゃし過ぎちまったんだよ」と語るクザンの体は、右半身の首筋から指先まで大きな傷痕が残り、左足は切断されヒエヒエの実の能力で氷の義足を充てがうという痛々しい姿になっていた。「その足どうしたんだ？」、「なんで赤犬（サカズキ）と決闘なんてしたんだ？」というルフィの質問に対しては、「世の中には聞かない方が良い事もあるって覚えときな」、「ノーコメントだ」としながらも、「（ここに居るのは）ある男を追っている」と目的は”ゼットの行く末を見届ける”為だと打ち明ける。その真意は、クザンにとってゼットは海軍時代のかつての師であり、弟子としてその動向を自身の目で確認する為、「セカン島」に訪れていたのであった。

戦いを経て、ルフィの実力を認めたゼットは「お前にはお前の冒険があるのだろう」と伝え、サカズキが仕向けた海軍の群衆に一人立ち向かう。部下のアインは「ダメです！！先生！！！」と叫び引き戻そうとするが、ゼットの意思を汲みっとたクザンは氷の壁でルフィ達とゼットを分かち、最後の戦場へ送り出すのであった。

クザン／青雉の関連人物・キャラクター

ニコ・ロビン

異名：”悪魔の子”
コードネーム：ミス・オールサンデー
懸賞金：7900万ベリー → 8000万ベリー → 1億3000万ベリー
悪魔の実：ハナハナの実
性別：女
誕生日：2月6日
年齢：28歳（初登場時）→ 30歳（新世界編）
スリーサイズ：B 99cm（Iカップ）、W 59cm、H 89cm
身長：188cm
星座：みずがめ座
血液型：S型
出身：”西の海”オハラ
好きな食べ物：サンドウィッチ、甘すぎないケーキ、コーヒーに合う物
一人称：私
笑い方：フフ…、アハハハハ
CV：山口 由里子

麦わらの一味の船員であり考古学者。考古学の聖地”オハラ”に生まれ、バスターコールによる襲撃の際にクザンによって命を救われる。
幼少時代から、”悪魔の実”の能力によりオハラの住民からは「妖怪」と揶揄され差別を受けていたが、”全知の樹”の下に世界中から集まった考古学者達は彼女を”仲間”として厚く迎え入れていた。「”空白の歴史”の謎を解き明かすこと」がロビンの夢であったが、”歴史の本文（ポーネグリフ）”を解読することは”犯罪”行為に当たることから、学者達の反感を買い、オハラ図書館への出入りを禁じられてしまう。そんな中、偶然海岸に打ち上げられていた漂流者であり、元海軍本部中将のハグワール・D・サウロと出会い意気投合する。サウロによってオハラにバスターコールが仕向けられていることを知ったロビンは学者達が居る図書館へ走るが、既に政府の役人達が上陸しており、ほどなくしてオハラは制圧されてしまう。クザンはサウロを捕縛するが、かつて盟友関係であった彼の意思を継ぎ、壊滅状態に陥ったオハラからロビンを逃がすことを決意。20年後、再びロビンの前に姿を現したクザンは、麦わらの一味と激闘を繰り広げるのであった。

ニコ・ロビン／ミス・オールサンデー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ニコ・ロビン（ミス・オールサンデー）とは、『ONE PIECE』に登場する海賊である。
主人公・ルフィ率いる『麦わらの一味』の考古学者。ハナハナの実の能力者で、自由に身体の一部を咲かせる事ができる。
考古学の聖地『オハラ』の唯一の生き残り。8歳にして考古学者になり、ポーネグリフの解読を可能にした天才。現状、ポーネグリフを解読できる唯一の存在であり、物語の中で重要な役割を担っている。

ハグワール・D・サウロ

性別：男
所属船：自作のイカダ
誕生日：3月6日
年齢：享年105歳
身長：1950cm
星座：うお座
血液型：F型
出身：”西の海（サウスブルー）”
好きな食べ物：クジラの丸焼き
一人称：ワシ
笑い方：デレシ、デレシシシ
CV：草尾 毅

偶然オハラの海岸に流れ着いた巨人族の漂流者。その正体は元海軍中将であり、海軍時代のクザンにとっての親友である。ニコ・ロビンの母親であるニコ・オルビアが乗船していた歴史探索チームの船を捕らえ調査する中、乗組員を殺害する部下の海軍達の姿を見て「こいつらが死なにゃあならん意味がワシにはわからんでよ」と疑問を抱き憤怒する。探索チーム唯一の生存者であったオルビアの悲痛の叫びに心を動かされたサウロは、「少し話を聞かせてくれ」と歩み寄る。そして、世界中から集められた歴史の文献を抹消する為、軍がオハラに向けてバスターコールを発動すると知り、オルビアを連れて脱走を図るのであった。かねてから政府や海軍に不信感を抱いていたとオルビアに打ち明け、軍へは戻らないことを決意する。「デレシシシ！！！幸運を祈っとるでよ！！」とオルビアに告げた後、軍の追っ手から逃げ惑う内に、オハラに流れ着きロビンに出会うのであった。オハラがバスターコールの襲撃に見舞われる中、サウロはロビンを助けるため必死に抵抗するが、軍の集中砲火の前になす術もなく、最後は親友のクザンによって全身氷漬けにされてしまう。「どこかの海で必ず待ってる仲間に会いに行け！！！ロビン！！！！」と告げるサウロの意思を汲みとったクザンは、小舟と脱出ルートを確保する。「サウロが守った”種”は一体何者に育つのか…お前が何かやらかせばお前を一番に捕らえに行く”敵”だ」とロビンに伝え逃がすのであった。