クザン／青雉（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

クザン／青雉の概要

クザン／青雉（アオキジ）とは、尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。

海軍本部大将の一人として初登場。海軍本部の最高戦力と称される「三大将」の内の一人であり、サカズキ／赤犬、ボルサリーノ／黄猿に並び、通称”青雉”と呼ばれていた。海兵としてのモットーは「ダラけきった正義」と自身で発言している通り、普段はやる気を見せず気の抜けたような言動や行動を見せている。ロングリングランド島でルフィ達の前に初めて姿を現したときは、アイマスクを着用し立ったまま熟睡していた。しかしその実力は本物で、悪魔の実「ヒエヒエの実」の能力を使い麦わらの一味を瞬時に一網打尽にし、海軍本部大将としての圧倒的な力を見せつけた。過去の出来事からニコ・ロビンとは深い関係が有り、彼女の遍歴を知るが故に、麦わらの一味に対し「後悔する日もそう遠くはねェさ」と警告をしている。

頂上戦争を経て、海軍の指揮を巡りサカズキと対立し、パンクハザードにて十日に及ぶ死闘を繰り広げる。死闘の結果、クザンは敗北を喫し、片足を失う深手を負うと共に海軍を辞職することとなる。その後、しばらく消息不明であったが、パンクハザードで交戦中であったドフラミンゴとスモーカーの前に姿を現した。ドフラミンゴを牽制し、瀕死状態であったスモーカーを救う。「お前は今…！！何者なんだ！！！クザン！！！」というドフラミンゴの台詞の通り、後に「”黒ひげ”に加担している」との情報が流れるなど、目的や行動については謎に包まれていた。

扉絵連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」では、四皇”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチ率いる黒ひげ海賊団の狙撃手ヴァン・オーガーと共に、元四皇ビッグ・マム／シャーロット・リンリンの第35女であるシャーロット・プリンを誘拐・拉致したことが描かれた。その際にビッグ・マムの第10男で、スイート3将星と呼ばれる幹部シャーロット・クラッカーを全身氷漬けにして戦闘不能にしている。この時はまだ青雉がどのような立場で黒ひげ海賊団に加担しているのかが謎のままだったが、後に黒ひげ海賊団の10番船船長をしていることが判明した。

クザン／青雉のプロフィール・人物像

通称：青雉（青キジ）
悪魔の実：ヒエヒエの実
モットー：ダラけきった正義
性別：男
誕生日：9月21日
年齢：47歳（初登場時）→ 49歳（新世界編）
身長：298cm
星座：おとめ座
血液型：F型
出身：”南の海（サウスブルー）”
好きな食べ物：シェリー酒（ティオペペ）、酪農牛乳、コーヒー（クザンオリジナルブレンド）
一人称：おれ
笑い方：フフフ

CV：子安武人

マイペースで単独行動を好み、何事にも動じることなく飄々とした性格。海軍大将のそれぞれキャラクターは実在の人物をモデルとしており、クザンのモデルは俳優の松田優作である。愛車の”青チャリ”に跨り、ヒエヒエの実の能力で凍らせた海の上を走り移動する。自らが掲げる「ダラけきった正義」の通り、普段はやる気を見せず、いつでも寝れるようにアイマスクを額に付けている。だが、一度戦闘となればその表情は一変し、殺気を放ち”最高戦力”の名に相応しい圧倒的な力で敵を制圧する。

過去にはニコ・ロビンの故郷である「オハラ」に向けて発令されたバスターコールに参加していた。まだ幼かったロビンを逃がすといった心の暖かい一面も持っている。その性格故か、同じく三大将に君臨していた”赤犬”ことサカズキの度を超えた正義感には抵抗を覚え、頂上戦争終結後には海軍元帥の座を掛け、サカズキと一騎討ちの決闘を繰り広げた。サカズキに破れた後は自ら海軍を辞職し、しばらく消息不明の身となる。その後、”黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチに加担しているとの情報が巡るなどしていた。そして、黒ひげの拠点、海賊島ハチノスでの海軍中将モンキー・D・ガープとの戦いの際に、黒ひげ海賊団10番船船長になっていたことが明らかになった。

クザン／青雉の能力

悪魔の実：ヒエヒエの実

自分自身の体を氷に変化させたり、他の対象物を凍らせることができる氷結人間。凍らされた人間は、氷漬けとなり氷解するまで一切の身動きが取れなくなる。”覇気”の力によって自力で氷解が可能である。凍らせた対象を破壊することで復元不可能の状態に陥れることもできる為、自力での対処法が無い”覇気”未習得者に対してはある種チート級の能力であると言える。
また戦いにおいての使用用途の他、海面を凍らせて氷の道を作り海を渡るなどの実用的な使い方も可能。クザンは海面上に作った氷の道辿り自転車で移動していた。

クザン／青雉の必殺技

氷河時代（アイスエイジ）

海をも一瞬にして凍らせることが出来る。戦闘においての攻撃手段の他にも、ロングリングランドにて島民のトンジットを3つ先の島へ向かわせる為の経路を作る際に使用された。氷結状態は1週間程持続する。

アイスサーベル

空中に散らした雑草に息を吹きかけ、氷漬けすることで作り出される氷の剣。ロングリングランドでの麦わらの一味との戦闘で使用。雑草を凍らせただけの即席の剣であるが、ゾロと剣技で競り合える程の硬度を持っている。

アイスタイム

触れた相手を全身で包み込み一瞬にして氷漬けにする技。氷漬けにされた相手は自力での復活は不可能で、氷結状態のまま破壊された場合、生身の肉体もろとも損傷してしまう。但し、覇気を習得している場合は、自ら氷結状態を解除することが可能であり、パンクハザードにて全身氷漬けにされた王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴは自力で氷結状態から抜け出している。

アイス塊「両棘矛」（アイスブロック・パルチザン）

複数の槍型の氷塊を相手に向け放つ技。ハグワール・D・サウロや、頂上戦争にて白ひげと対峙した際に使用された。

アイス塊「暴雉嘴」（アイスブロック・フェザントベック）