桃太郎電鉄(桃鉄)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『桃太郎電鉄』とは、ハドソン(現在はコナミデジタルエンタテインメント)で発売されていたすごろく形式のボードゲームである。一般的に「桃鉄」と省略されて呼ばれることが多い。生みの親はさくまあきらで、これまでシリーズ化されていた。
プレイヤーは電鉄会社の社長となり、各地の物件を購入して、最終的に総資産額トップを目指す。

家庭用ゲーム機・携帯ゲーム機シリーズ

「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」のタイトル画面。

桃太郎電鉄

桃太郎電鉄シリーズ最初の作品で、ファミリーコンピュータ(ファミコン)で1988年12月2日に発売された。

スタートは東京、国からの援助金を持ってスタートすることは変わらないが、1年は季節ごとにターンが進む。
サイコロで移動した後、サイコロを2個振ってその出目に応じたイベントが発生したり、プレイヤーによって目指す目的地が異なったり、後のシリーズとゲームシステムが異なるところがある。
所持物件の合計価格で順位を争う。

スーパー桃太郎電鉄

桃太郎電鉄シリーズの第2作目で、PCエンジン版が1989年9月15日、ゲームボーイ版が1991年3月8日、ファミリーコンピュータ版が1992年3月20日に発売された。

1年が4月から2月までの変更、プラス駅やマイナス駅などの登場、カードの登場、目的地の統一化、貧乏神の登場など、シリーズで共通する基本的なゲームシステムになった。
所持物件と持ち金の合計により順位を争うように変更された。これもシリーズで共通するようになった。

スーパー桃太郎電鉄Ⅱ

桃太郎電鉄シリーズの第3作目で、PCエンジン版が1991年12月20日、スーパーファミコン版が1992年8月7日、ファミリーコンピュータ版が1994年2月18日に発売された。

今作から貧乏神の変身キャラクターキングボンビーが登場する。
空路のマスもできて、ハワイなど海外の物件駅が登場する。
また、物件の資産価値を向上させる「増資」が登場する。

スーパー桃太郎電鉄Ⅲ

桃太郎電鉄シリーズの第4作目で、スーパーファミコン版で1994年12月9日、ゲームギア版で1995年12月15日に発売された。

今作から夜叉姫が桃太郎のアシスタントとして登場する。
キングボンビー対策として「メカボンビー」というロボットが登場する。メカボンビーはロボット研究所で購入可能。
物件数やカードの種類、イベント数が前作より増えた。

スーパー桃太郎電鉄DX

桃太郎電鉄シリーズの第5作目で、スーパーファミコンで1995年12月8日に発売された。桃太郎電鉄DX(デラックス)と呼ぶ。

前作よりカードの種類や物件駅、イベントが増加する。
今作から銀河鉄道マップに行ける「銀河鉄道カード」が登場する。
キングボンビー対策に使い捨ての「カプセルロボ」が登場、また「メカボンビー」よりも強い「メカボンビーRX」が登場する。
ワープすると持ち金が0円になるワープ駅が初登場。

桃太郎電鉄HAPPY

桃太郎電鉄シリーズの第6作目で、スーパーファミコンで1996年12月6日に発売された。

キングボンビーの故郷ボンビラス星が初登場、悪行で連れて行かれる。
カード売り場の数が前作より減った。
高知港をつなぐ海路が登場した(今作のみ)。
ワープ駅の行き先を自由に選べるようになった。

桃太郎電鉄7

桃太郎電鉄シリーズの第7作目で、PlayStationで1997年12月23日に発売された。桃太郎電鉄7(セブン)と呼ぶ。

プレイヤー全体に損害を与える「ギーガボンビー」というキャラクターが登場する。この作品の副題にもなっている。
山手線が初登場するなど、マップに変化が見られる。
進行系と便利系というカード分類方法が登場、カードを入手した際はこの2つのグループに分けた状態で持つようになる。
今作より、物件駅を独占すると物件駅が独占したプレイヤーの汽車の色になる。
強力なコンピューターキャラクター「さくま」が初登場する。

桃太郎電鉄jr.~全国ラーメンめぐりの巻~

桃太郎電鉄シリーズの第8作目で、ゲームボーイで1998年7月31日に発売された。

ゲームの内容は前作の「桃太郎電鉄7」と変わらないが、バラエティゲームが新たに登場した。
バラエティゲームはすべてのプレイヤーが目的地を決まった順番に巡り、最後の目的地に到着した時点で総資産額トップのプレイヤーが優勝という形になる。
この他にも通常の双六と同じように、決められた目的地に1番乗りしたプレイヤーが勝つというゲームもある。

桃太郎電鉄V

桃太郎電鉄シリーズの第9作目で、PlayStationで1999年12月16日に発売された。桃太郎電鉄V(ブイ)と呼ぶ。

副題が「ハルマゲド~ン襲来の巻」となっており、一地方の物件を全て破壊してしまう「ハルマゲド~ン」という巨大キャラクターが登場する。
対策方法として、今作のみに登場する「シェルター」を物件駅に建設する。
このシェルターは独占している物件駅のみ建設可能で、独占価格の半額が建設費用となる。シェルターは独占したプレイヤーの汽車と同じ色になる。
シェルターはハルマゲド~ンの攻撃を防ぐだけではなく、台風やドジラなどの被害も防ぐ。

関西地方のマップが少し変更になる。
バラエティゲームの種類が前作よりも増加する。
桃太郎ランドを購入することで、実際そこでアトラクションやミニゲームなどを遊べるモードが今作のみ存在する。

桃太郎電鉄X~九州編もあるばい~

桃太郎電鉄シリーズの第10作目で、PlayStaion2で2001年12月13日に発売された。桃太郎電鉄X(ばってん)と呼ぶ。

今作から家庭用ゲーム機ハードにおいて、全国マップは3Dとなった。
路線が白黒デザインから線路に変更される。
副題の通り、桃太郎電鉄シリーズ初の地方編「九州編」で遊べるモードがある。プレイヤーに利益をもたらす「おいどん」が登場する。
1年のうち3月は決算となっていたが、今作から3月も行動が可能になった。
物件の増資が5段階まで可能になった。
「九州編」で鉄道を購入できる要素が再登場する。鉄道購入要素は「桃太郎電鉄」以来となる。
ドジラよりも凶悪なドジラースが初登場する。
カード売り場で「モモトラマンカード」や「ワクチンカード」を購入すると、使用した状態にしてくれる。

桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現!の巻

桃太郎電鉄シリーズの第11作目で、PlayStaion2版、ニンテンドーゲームキューブ版で2002年12月5日に発売された。桃太郎電鉄11(イレブン)と呼ぶ。

副題の通り、貧乏神が変身した「ブラックボンビー」というキャラクターが登場する。
悪行として、カード使用を禁止したり、マイナス駅と目的地駅以外の駅を黒マスのブラック駅に変える。ブラック駅に止まると高い確率で「デビルカード」など損害系のカードを引いてしまう。
1年間スリの銀次が出現しやすくなるイベントが今作から登場する。
前作では増資は5段階まで可能だったが、今作から3段階に戻った。
九州編に登場した「おいどん」が全国版に登場する。また、鉄道購入要素も登場。

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