桃太郎電鉄(桃鉄)のネタバレ解説・考察まとめ
『桃太郎電鉄』とは、ハドソン(現在はコナミデジタルエンタテインメント)で発売されていたすごろく形式のボードゲームである。一般的に「桃鉄」と省略されて呼ばれることが多い。生みの親はさくまあきらで、これまでシリーズ化されていた。
プレイヤーは電鉄会社の社長となり、各地の物件を購入して、最終的に総資産額トップを目指す。
『桃太郎電鉄シリーズ』の概要
『桃太郎電鉄』とは、ハドソン(現:コナミデジタルエンタテインメント)が製作したサイコロを振って進む、すごろく形式のボードゲームである。
プレイヤーは電鉄会社を運営する社長となり、全国の物件を購入して会社の資産を増やしていき、最終的には総資産額トップの日本一の社長を目指す。
これまで家庭用ゲーム機の他、携帯ゲーム機、携帯電話のアプリ版で展開し、シリーズ化されていた。その後一時製作が終了されるものの、2016年に新作のニンテンドー3DS専用ソフト「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」が任天堂から発売された(製作はヴァルハラゲームスタジオ)。
生みの親はゲームライターのさくまあきらで、彼をモデルにしたキャラクターもゲーム内に登場する。
双六形式と言いながらも戦略性が必要とされるゲームであり、サイコロ運以外の比重が高くなっている。
このゲームでは日本地図などをモチーフにしたマップを使用するため、路線図の配置や駅の位置関係が再現されている。また、各地の名産品や特産品、産業などが物件として登場する。そのため、各地の地理を覚えることができる。
『桃太郎電鉄シリーズ』のゲームシステム
基本ルール
ゲーム開始時に人数を選ぶ。2人から4人(3人から5人の作品もある)で遊ぶことができるが、対戦相手をコンピューターに任せることもできる。
コンピューターは思考ルーチンの弱いものから強いものまで、さまざまなキャラクターが存在する。
その後プレイヤーの名前を決めたら、プレイヤーの順番をシャッフルすることができる。
最後に遊ぶ年数を設定し、1年から最大100年(99年のものもある)まで選択できる。
ゲームスタート時に一定のお金を所持してから、ルーレットで目的地を選ぶ。目的地とは双六のゴールのような場所で、そこに1番乗りするとお金がもらえる。
東京(全国編のみ)からスタートし、目的地決定後に順番が回ってきたら、双六の要領で基本的にはサイコロを振って出た目の数だけコマ(汽車)をマップ上で動かしていく。止まるマスは駅となっていて、お金がもらえたり、お金を取られたり、物件を購入できたりする駅などがある。
目的地でもらえる金額は通常のマスで得られるより高い場合が多い。目的地に到着したプレイヤーは援助金として多くのお金がもらえ、その時目的地から一番遠いプレイヤーには貧乏神というキャラクターがつく。その後、次の目的地をルーレットで決める。目的地に誰かが到着するたび、以上のようなことを繰り返す。
ゲームでの1年は12ヶ月(4月から3月)で、1ヶ月ごとにプレイヤーはサイコロを振ったり、カード(後述する)を使ったりして行動する。
1年が終了すると決算になり、購入した物件から収益金が入ってくる。そして次の年になり、以上設定年数まで同じことの繰り返しになる。
駅
このゲームは双六の要領で汽車を動かしていくが、この汽車が止まるマスを駅という。
主な駅について紹介する。
プラス駅
マップ上の青色のマス(初期の作品では、青色にプラスのマーク、または白色にプラスのマーク)で、止まるとお金がもらえ、持ち金が増える。
もらえる金額はルーレットで決められ、6~8月の夏場は多くもらえるが、12~2月の冬場は逆に少ない。
ルーレットに表示されるお金の基本金額は月ごとに決まっていて、1年経過するたびにだんだんと増加していく。そのため、年数が経つともらえる金額が増える。
「桃太郎電鉄12」以降の作品ではもらえる金額が、夏場などでたまに2倍以上になることがある。
マイナス駅
マップ上の赤色のマス(初期の作品では赤色マスにマイナスのマーク、白色のマスにマイナスのマーク、黒色のマスにマイナスのマーク)で、止まるとお金を取られ、持ち金が減る。
取られる金額はプラス駅と同じくルーレットで決められ、12~2月の冬場は多く取られるが、逆に6~8月の夏場は少ない。
そして、ルーレットに表示される基本金額は月ごとに決まっていて、1年経過するたびだんだんと増加していく。そのため、年数が経つと取られる金額が増える。
「桃太郎電鉄12」以降の作品では取られる金額が、冬場で2倍以上になることがある。
カード駅
マップ上の黄色のマス(初期の作品では黄色のマスにCのマーク、または白色のマスにCのマーク)で、止まるとカードが1枚もらえる。
もらえるカードはルーレットで選出され、完全にランダムである。ただし年数によってもらいやすいカードもある。
基本的にはプレイヤーに有利な状況にさせるものが多いが、中にはプレイヤーに損害を与えるカードをもらってしまうこともある。
「桃太郎電鉄X」以降の作品では、持ち金がマイナスの場合に2枚もらえることがあって、「桃太郎電鉄11」以降の作品では、カードを3枚もらえることもある。
「桃太郎電鉄2017」では、カードがない時に止まった場合、複数枚のカードをもらえるイベントが発生することもある。
物件駅
資産の基本になる物件を売っている駅で、マスは駅舎の形をしていたり、「駅」などと表示されている。近くに「○○」と駅名を表す看板がある。
この駅に止まると物件を購入することができる。
一つの駅の物件を全て購入(独占)すると、駅の色が独占したプレイヤーの汽車の色と同じものになる(「桃太郎電鉄7」~「桃太郎電鉄11」、「桃太郎電鉄2017」)。
また独占だけではなく、全て物件を最大まで増資すると、駅名の看板も同じように変わる(「桃太郎電鉄12」、「桃太郎電鉄USA」、「桃太郎電鉄15」、「桃太郎電鉄16」)。
独占のみによって、駅と看板が独占したプレイヤーの汽車の色と同じものになる(「桃太郎電鉄2010」「桃太郎電鉄タッグマッチ」)。
駅の物件を独占したプレイヤーが独占した駅に止まると、まれにカードをもらえることがある。
物件駅の中には、目的地選出の際に候補となる駅がある。目的地に選ばれた駅は駅舎が立派なものに変化する。
一定の年数が経過すると、物件の100倍の金額により他プレイヤーが購入した物件を自分のものにすること(乗っ取り)ができる(「桃太郎電鉄16」「桃太郎電鉄2010」「桃太郎電鉄タッグマッチ」「桃太郎電鉄2017」では50年以降、「桃太郎電鉄20周年」は30年以降)。
ただし最高額物件「桃太郎ランド」は乗っ取ることができない。
ゲームの序盤から中盤あたりで「発祥地イベント」が発生し、電鉄会社の発祥地として物件駅を1駅指定する(「桃太郎電鉄12」の全国版~「桃太郎電鉄16」、「桃太郎電鉄20周年」~「桃太郎電鉄タッグマッチ」、「桃太郎電鉄2017」)。
発祥地イベントが発生してから指定駅に止まると、カードをもらえたり、持ち金がマイナスの時は0円にして借金を帳消しにしてくれる。
目的地駅
この駅に止まると、援助金として多くのお金がもらえる。マスは物件駅よりも立派な駅舎の形をしている。
ゲームスタート時、また誰が目的地に入ったとき、ルーレットにより、あらかじめ決められた物件駅のうちから目的地駅が選ばれる。
また、カード売り場やフェリー乗り場などが目的地駅になることもある。
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目次 - Contents
- 『桃太郎電鉄シリーズ』の概要
- 『桃太郎電鉄シリーズ』のゲームシステム
- 基本ルール
- 駅
- プラス駅
- マイナス駅
- カード駅
- 物件駅
- 目的地駅
- カード売り場駅
- ワープ駅
- フェリー乗り場
- 空港
- ロボット研究所
- 鉄道省駅
- 貧乏神・ボンビー
- カード
- 急行系カード
- ○進めるカード
- ぶっとび系カード
- 周遊系カード
- 銀河鉄道カード
- テレポートカード
- ふういんカード
- 冬眠カード
- 牛歩カード
- うんち系のカード
- オナラカード
- 目的地変更カード
- 豪速球カード
- 刀狩りカード
- デビル派遣カード
- ブロックカード
- 損害保険カード
- パトカード
- うんちに関連するカード
- 貧乏神に関するカード
- カードを処分できるカード
- モモトラマンカード
- 徳政令カード
- 収入系のカード
- 虎につばさカード
- 物件購入に関連するカード
- ダビングカード
- デビル系カード
- ウイルスカード
- とりかえしカード
- ぱろぷんてカード
- マスの色を変化させるカード
- 物件
- 農林物件
- 水産物件
- 食品物件
- 商業物件
- 工業物件
- 観光物件
- イベント
- 臨時収入
- 食品日本一
- 隠し金山
- 農林から小判
- 記念仙人
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- 台風
- 火山噴火
- 地震
- ドジラ(ドジラース)・モモスラ
- スリの銀次
- 豊作・凶作
- 大雪
- 日本シリーズ
- 借金
- 『桃太郎電鉄シリーズ』の登場人物・キャラクター
- 主要メンバー
- 桃太郎
- 夜叉姫
- 金太郎
- 浦島
- 貧乏神・ボンビー系
- 貧乏神
- キングボンビー
- ハリケーンボンビー
- ミニボンビー
- コンピュータキャラクター
- 初心者向けのキャラクター
- 中級者向けのキャラクター
- 上級者向けのキャラクター
- イベントに登場するキャラクター
- スリの銀次
- 記念仙人
- おいどん
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- 『桃太郎電鉄シリーズ』一覧
- 家庭用ゲーム機・携帯ゲーム機シリーズ
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- 桃太郎電鉄jr.~全国ラーメンめぐりの巻~
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- 桃太郎電鉄X~九州編もあるばい~
- 桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現!の巻
- 桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!
- 桃太郎電鉄USA
- 桃太郎電鉄G ゴールド・デッキを作れ!
- 桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻
- 桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!
- 桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN
- 桃太郎電鉄20周年
- 桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻
- 桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!
- 桃太郎電鉄WORLD
- 桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!
- 携帯電話アプリ版シリーズ
- 桃太郎電鉄TOKYO(NTTドコモ iアプリ版:2005年2月7日、au EZアプリBREW版:2006年1月26日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2007年4月2日)
- 桃太郎電鉄JAPAN(NTTドコモ iアプリ版:2005年11月1日、au EZアプリBREW版:2006年8月10日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2007年4月2日)
- 桃太郎電鉄JAPAN豪華版(NTTドコモ 903i向けメガゲーム版:2007年1月4日、au EZアプリBREW版:2008年4月1日)
- 桃太郎電鉄JAPAN+(iPhone・iPod touch版:2011年2月17日)
- 桃太郎電鉄Lite(GREE:2010年12月16日)
- 桃太郎電鉄WORLD(NTTドコモ iアプリ版:2006年4月1日、au EZアプリBREW版:2007年2月1日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2007年9月3日)
- 桃太郎電鉄WORLD豪華版(NTTドコモ iアプリ版:2007年7月1日)
- 桃太郎電鉄CHUBU(NTTドコモ iアプリ版:2006年11月1日、au EZアプリBREW版:2007年9月6日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2007年9月3日)
- 桃太郎電鉄KANTO(NTTドコモ iアプリ版:2007年5月1日、au EZアプリBREW版:2008年2月1日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2008年2月1日)
- 桃太郎電鉄TOHOKU(NTTドコモ iアプリ版:2007年11月1日、au EZアプリBREW版:2008年9月4日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版)
- 桃太郎電鉄HOKKAIDO(NTTドコモ iアプリ版:2008年6月1日、au EZアプリBREW版:2009年2月12日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版)
- 桃太郎電鉄KYUSHU(NTTドコモ iアプリ版:2009年2月1日、au EZアプリBREW版:2009年9月3日)
- 桃太郎電鉄SETOUCHI(NTTドコモ iアプリ版:2009年9月1日、au EZアプリBREW版:2010年2月1日)
- 桃太郎電鉄KINKI(NTTドコモ iアプリ版:2010年3月1日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2010年8月2日、au EZアプリBREW版:2010年9月3日)
- 桃太郎電鉄AOMORI(NTTドコモ iアプリ版:2010年11月1日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2011年2月1日、au EZアプリBREW版:2011年4月22日)
- 桃太郎電鉄SHIZUOKA(NTTドコモ iアプリ版:2011年5月1日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2011年8月1日、au EZアプリBREW版:2011年10月27日)
- 桃太郎電鉄TOKAI(NTTドコモ iアプリ版:2012年2月1日、ソフトバンクモバイル S!アプリ版:2012年3月1日、au EZアプリBREW版:2012年4月5日)
- ボードゲーム(卓上ゲーム)
- 桃太郎電鉄ボードゲーム「大どんでん返しの巻」
- 『桃太郎電鉄シリーズ』の主なスタッフ
- さくまあきら
- 土居孝幸
- 関口和之
- 宮路一昭
- 池毅
- その他のスタッフ
- 『桃太郎電鉄シリーズ』の裏話・トリビア・秘話
- 「桃太郎電鉄」の由来
- 貧乏神のモデル
- 桃太郎ランドで遊べる?
- マイナス駅はどう決められたか
- 実在の司会者「ショッカーO野」
- 桃太郎電鉄芸人・陣内智則
- 「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」に至るまでの経緯