おおきく振りかぶって(おお振り)のネタバレ解説・考察まとめ
『おおきく振りかぶって』とは、ひぐちアサによる日本の漫画作品。講談社「月刊アフタヌーン」にて2003年11月号より連載が開始された。従来のスポーツ漫画にはない繊細な心理描写や日常の細やかな描写が高く評価され、2006年には第10回手塚治虫文化賞「新生賞」を受賞した。2007年、講談社マンガ賞も受賞し、累計発行部数1000万部を突破。全く新しいタイプの野球漫画として高く評価されている作品。
弱気で卑屈な性格の投手・三橋を中心に、1年生だけしかいない県立西浦高校野球部が甲子園を目指す物語。
波里高校1年生。
投手班のリーダー決めの際に、永宮が止めるのが遅かったら自分が声をかけていたと告白し、永宮からリーダー交代を打診されたが軽くかわしている。
杉原 聡(すぎはら さとし)
波里高校1年。投手。
森笠 隼人(もりかさ はやと)
波里高校野球部責任教師。かつてのポジションは投手と外野手。
1月16日生まれ。O型。身長175cm。体重77kg。家族構成は妻・娘。担当教科は英語。地元では顔が知られた有名な監督のため、悪いことができないと語っている。
新井 暁(あらい さとる)
泰然高校野球部責任教師。かつてのポジションは捕手。
6月19日生まれ。A型。身長171cm。体重80kg。家族構成は妻・息子。担当教科は保健体育。奥さんが美人らしい。
『おおきく振りかぶって』の出場高校解説
西浦高校
主人公たちが通う埼玉県の県立高校。制服がなく私服校。男女共学。
野球部は、軟式野球部だったのだが、主人公たちが入学した年度に硬式野球部となった。そのため、部員は1年生のみ10名しかいない。
補欠が一人しかいないため、各選手は複数のポジションを担当している。
監督の百枝は西浦高校軟式野球部のマネージャーをしていた当時、部員1名マネージャー1名となってしまった。
高校野球に対する思い入れが強く、卒業後、西浦の志賀教諭に協力を仰ぎ硬式野球部を立ち上げ監督に収まった。
モデルは作者の母校である埼玉県立浦和西高等学校。
西浦高校応援団
三橋や田島、泉と同じクラスの浜田良郎が設立した私設応援団。
当初は昨年浜田と同じクラスであった梅原・梶山の3人のみの活動だった。
正式に部として承認されていないが、試合の時には多くの生徒を集めるなど奮闘している。
チアガール2人を加え、吹奏楽隊3人も加え主要メンバーは8人となった。
桐青高校
三橋たちが高校に入学する前年度に夏の甲子園出場を果たした強豪校。キリスト教系の私立中高一貫校。
野球部では下級生はレギュラーでも背番号が大きい番号になっている。夏の大会では毎年レギュラーに1年生を入れる慣習がある。
秋季県大会で勝ち進み夏の大会ではBシードに入った。
主将である河合和己が1年生の時、夏の大会初戦で敗退し、それ以降「夏の初戦は怖い」と言い続けてきた。
西浦高校と夏の大会初戦で当たり、敗退したためその思いをさらに強くしている。
試合終了後、マネージャーたちが折った千羽鶴は西浦の花井に託された。
崎玉高校
西浦と同地区にある県立の農業高校。
夏の県大会で西浦とは3回戦で対戦した。崎玉高校も部員が10名と少なく、3年生は1人だけ。監督は野球素人。
10割バッターの佐倉の前に塁に出て、佐倉が長打を打って得点するというスタイルで勝ち上がってきた。
野手上がりの市原のスクリューボールも強力。
昨年度の大会は部員不足で欠場している。
岩槻西高校
毎年60人以上の部員が集う県立の高校。
春は1回戦、前年度の夏は3回戦に進出している。ここ10年で力をつけてきた学校。
ここ10年で力をつけてきた学校と言われている。
2回戦で崎玉高校と対戦し、延長の末、佐倉の本塁打でサヨナラ負けとなった。
港南高校
夏の県大会で西浦高校と4回戦であたり6対3で敗北した。
美丞大狭山高校
美丞大学の附属校で男子校。
夏の大会5回戦で西浦高校と対戦した。
2年前に前監督が定年で退職したことで、学生である滝井が監督に就任した。
5回戦で西浦高校に勝利したものの、続く6回戦では日農大付属高校に破れてしまった。
武蔵野第一高校
西浦と同地区になる高校。毎年1回戦で敗退するような弱小校だったが、榛名が入部し、榛名の実力と練習量を目の当たりにした部員たちが奮起し、秋大会から躍進してきた。春季大会ではベスト8入りを果たし、夏の大会のCシードに入った。
榛名の後輩である阿部には、榛名のワンマンチームと評されている。
夏の県大会では準決勝まで進み、ARC学園に敗れベスト4となった。
秋季大会地区予選で西浦高校と対戦している。
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『おおきく振りかぶって』とは、部員10人の新設野球部である西浦高校が弱気で卑屈な投手・三橋廉を中軸に一丸となって甲子園優勝を目指す青春野球漫画である。従来のスポーツ漫画にはない繊細な心理描写や日常の細やかな描写がされており、一球ごとの読み合いによる心理戦が展開されているのが特徴である。主人公三橋が、チームと共に成長していく姿も描かれており、白熱の試合展開から、人間模様まで幅広く取り扱っているが故に名言・名場面が多い作品となっている。
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目次 - Contents
- 『おおきく振りかぶって』の概要
- 『おおきく振りかぶって』のあらすじ・ストーリー
- 三橋のトラウマ
- 三星の選手たちと和解
- スゴイ投手
- 夏の大会とトラウマの克服
- 花井の成長
- 足りないもの
- 関係の改善
- 阿部と榛名の和解
- 合宿と成長
- 秋季大会
- フォームの乱れ
- フォーム改造
- 4市大会
- 『おおきく振りかぶって』の登場人物・キャラクター
- 三橋 廉(みはし れん)
- 阿部 隆也(あべ たかや)
- 田島 悠一郎(たじま ゆういちろう)
- 花井 梓(はない あずさ)
- 栄口 勇人(さかえぐち ゆうと)
- 水谷 文貴(みずたに ふみき)
- 巣山 尚治(すやま しょうじ)
- 沖 一利(おき かずとし)
- 泉 孝介(いずみ こうすけ)
- 西広 辰太郎(にしひろ しんたろう)
- 篠岡 千代(しのおか ちよ)
- 百枝 まりあ(ももえ まりあ)
- 志賀 剛司(しが つよし)
- 浜田 良郎(はまだ よしろう)
- 梅原 圭介(うめはら けいすけ)
- 梶山 力(かじやま りき)
- 友井 紋乃(ともい あやの)
- 小川 美亜(おがわ みあ)
- 深見 智花(ふかみ ちか)
- 松田 佳之(まつだ よしゆき)
- 野々宮 祥子(ののみや しょうこ)
- 三橋 尚江(みはし なおえ)
- 三橋 玲一(みはし れいいち)
- 花井 きく江(はない きくえ)
- 巣山 英子(すやま えいこ)
- 水谷 きよえ(みずたに きよえ)
- 泉 恵子(いずみ けいこ)
- 沖 久美子(おき くみこ)
- 田島 美輪子(たじま みわこ)
- 阿部 美佐枝(あべ みさえ)
- 阿部 隆(あべ たかし)
- 阿部 旬(あべ しゅん)
- 栄口 和花子(さかえぐち わかこ)
- 栄口 幸裕(さかえぐち ゆきひろ)
- 西広 かずみ(にしひろ かずみ)
- 篠岡 悦子(しのおか えつこ)
- 百枝 利昭(ももえ としあき)
- 河合 和己(かわい かずき)
- 高瀬 準太(たかせ じゅんた)
- 島崎 慎吾(しまざき しんご)
- 青木 毅彦(あおき たけひこ)
- 真柴 迅(ましば じん)
- 仲沢 利央(なかざわ りおう)
- 前川 俊彦(まえかわ としひこ)
- 松永 雅也(まつなが まさや)
- 本山 裕史(もとやま ゆうじ)
- 山ノ井 圭輔(やまのい けいすけ)
- 桐青野球部 監督(とうせいやきゅうぶ かんとく)
- 佐倉 大地(さくら だいち)
- 市原 豊(いちはら ゆたか)
- 小山 大樹(おやま ひろき)
- 沢村 真人(さわむら まさと)
- 原田 玲一(はらだ れいいち)
- 杉田 亨(すぎた とおる)
- 古沢 淳(ふるさわ あつし)
- 上村 良一(かみむら りょういち)
- 田中 光照(たなか みつてる)
- 石浪 智也(いしなみ ともや)
- 滝井 朋也(たきい ともや)
- 仲沢 呂佳(なかざわ ろか)
- 和田 誠(わだ まこと)
- 倉田 岳史(くらた たけし)
- 矢野 淳(やの あつし)
- 宮田 直正(みやた なおまさ)
- 竹之内 善斗(たけのうち よしと)
- 鹿島 匠(かしま たくみ)
- 斎藤 優(さいとう ゆう)
- 川島 公(かわしま こう)
- 石川 哲郎(いしかわ てつろう)
- 松下 貴光(まつした たかみつ)
- 北村 謙太郎(きたむら けんたろう)
- 守谷 修平(もりや しゅうへい)
- 加具山 直人(かぐやま なおと)
- 榛名 元希(はるな もとき)
- 秋丸 恭平(あきまる きょうへい)
- 大河 浩宣(おおかわ ひろのり)
- 町田 祐樹(まちだ ゆうき)
- 宮下 涼音(みやした すずね)
- 鈴木 葵(すずき あおい)
- 鈴木 涼(すずき りょう)
- 柴 有紀(しば ゆうき)
- 高橋 航(たかはし こう)
- 小野 嵩人 (おの たかひと)
- 森 陵太 (もり りょうた)
- 長沢 (ながさわ)
- 橋本 仁志(はしもと ひとし)
- 河野 祥平(こうの しょうへい)
- 加藤 正芳(かとう まさよし)
- 安達 慎也(あだち しんや)
- 上倉(うえくら)
- 吉田 友成(よしだ ともなり)
- 太田川 好美(おおたがわ よしみ)
- 塩入 千紘(しおいり ちひろ)
- 北川 章(きたがわ あきら)
- 小杉 駿人(こすぎ はやと)
- 増田 雄二(ますだ ゆうじ)
- 坂巻 純平(さかまき じゅんぺい)
- 田辺 友将(たなべ ともまさ)
- 松原 芳朗(まつばら よしあき)
- 叶 修悟(かのう しゅうご)
- 畠 篤史(はたけ あつし)
- 織田 裕行(おだ ひろゆき)
- 三橋 瑠里(みはし るり)
- 上代 祥真(かみしろ しょうま)
- 石田 成津(いしだ なつ)
- 藤丘 省吾(ふじおか しょうご)
- 中村 正(なかむら ただし)
- 江藤 大貴(えとう たいき)
- 長田 理(ながた おさむ)
- 会沢 大志(あいざわ たいし)
- 岸川 徹 (きしかわ とおる)
- 森 隆平(もり りゅうへい)
- 田口(たぐち)
- 福田 正巳(ふくだ まさみ)
- 永宮 悠吾(ながみや ゆうご)
- 野口 由成(のぐち よしなり)
- 土屋 翼(つちや つばさ)
- 石井 篤史(いしい あつし)
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- 森笠 隼人(もりかさ はやと)
- 新井 暁(あらい さとる)
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- ランダウンプレイ
- 4市大会
- ディスボール
- 『おおきく振りかぶって』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- オレがお前をホントのエースにしてやる。そのかわりオレの言うとおりに投げろよ。首振る投手は大嫌いなんだ。
- 野球をホントに楽しめるのは…ホンキで勝とうとする人間だけよ
- 阿部が三橋の努力を認め、三橋のために尽くしたいと心から思ったシーン
- クソレフトー!!
- ホントのエースになる!!
- 三橋が畠たちに中学時代のことを謝罪され、戻ってくるよう誘われたが西浦を選んだシーン。
- 捕手が投手につくした分を投手は信頼で返すのよね。信頼されるっていいもんでしょ。
- やっぱ笑顔がいいね
- ならオレ3年間ケガしねェよ、病気もしねェ!お前の投げる試合は全部キャッチャーやる!
- 努力のタマモノだろ、マネはできないよ。
- こいつが完封してくれる!
- 夏の初戦だぞ。レギュラーが出るし、エースが投げるよ。去年と同じ道が俺たちにも用意されてる…なんて錯覚するなよ。夏大には道なんかないぞ。
- 7回裏、握力がなくなった三橋が三星の叶の勝利を聞いて奮起したシーン
- やっぱり“夏”は怖い!
- 三橋!!投げらんねェなら替わってくれ!!
- あとのことはまかしてお前の一番いい球 投げろ!!お前の投げる球なら誰も文句ねェから!!
- 初戦敗退の桐青ベンチ
- 野球やっててよかった。修ちゃん、ありがとう。
- …アウトあと2つ 取ってくる よ
- ワンナウトー!
- 西浦野球部がこれから先の目標を定めたシーン
- これまでのバッテリーのあり方を反省し、新しい関係を築き始めた瞬間
- 阿部と榛名の和解のシーン
- 阿部君に投げなきゃ…!
- 阿部君 もう ケガしたらダメだ
- ちょっとでも首振れよ、投げたくねー球 投げてもいい結果出ねーし
- 榛名の助言
- なんかあったらすぐ呼べ、何回だってマウンド行ってやる
- 『おおきく振りかぶって』の主題歌
- 第1期OP(第1話~第13話):Base Ball Bear「ドラマチック」
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- 『おおきく振りかぶって』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 声優の福山潤は「おおきく振りかぶって」のオーディションは阿部隆也で受けた
- 阿部隆也役の中村悠一は、先輩の榛名元希役を狙っていた
- 西浦高校のモデルは作者ひぐちアサの母校埼玉県立浦和西高等学校
- 単行本カバー裏には本編には入らない裏事情が満載である
- アニメ「おおきく振りかぶって」の効果音は実際の音を使用している。