Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)の徹底解説まとめ

Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)は2007年に北海道稚内市で結成された日本のロックバンド。2008年に開催された、10代限定のフェス『閃光ライオット』でグランプリを獲得し、2010年にメジャーデビュー。2016年に開催した自身初の武道館公演をもって一度活動を終了するが、2022年に新体制で活動を再開した。代表曲の『青い栞』をはじめ、多くのヒット曲を産み出している。

Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)の概要

Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)は、北海道稚内市出身のロックバンド。2007年にボーカル・ギターの尾崎雄貴、ドラムの尾崎和樹の兄弟を中心として、ギターの船谷創平とベースの佐孝仁司の4人体制で結成された。

2008年、結成早々にラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』などが主催する10代限定の音楽フェス『閃光ライオット』で初代グランプリを獲得し、翌2009年にミニアルバム『雨のちガリレオ』でCDデビューを飾る。(『閃光ライオット』は後に『未確認フェスティバル』に名称が変更されている。)
2010年2月ミニアルバム『ハマナスの花』をリリースしメジャーデビュー。このアルバムのタイトルナンバー「ハマナスの花」はau LISMO!のCMソングに起用され、その後も「青い栞(2011)」「サークルゲーム(2013)」などの楽曲でヒットを記録している。この頃はオルタナティブロックの傾向が強いサウンドであったものの、ここから徐々にエレクトロポップ路線の音楽性へと変化していく。
2012年に拠点を東京から札幌へと移し、同年発表したアルバム『PORTAL』では全曲プライベートスタジオでのレコーディングに挑戦している。その後リリースされたアルバム『ALARMS』などから従来のエレクトロポップサウンドは後退していき、ギターポップやシンセサイザーを取り入れた音楽性へと変化。岩井郁人、野口一雅の脱退を経て、3人体制になった直後のライブでは電子楽器を主にし、バンドという枠を取り払ったような音楽性に変わっていった。
2014年頃まではメンバーで札幌のプライベートスタジオで共同生活を送っていたものの、2015年に入って共同生活を終える。
2016年10月、自身初となる日本武道館公演をもって活動を一度終了し、2022年に尾崎雄貴、尾崎和樹、ベーシストの岡崎真輝に加え、初期メンバーの岩井郁人の4人による新体制での活動開始を発表する。
2023年5月31日には、新体制初となるフルアルバム『Bee and The Whales』を自主レーベルOuchi Daisuki Club Recordsよりリリースした。

Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)の活動経歴

結成

彼らの歴史は、中学3年生の時、ギター・ボーカルの尾崎雄貴が自宅の大掃除中に、押入れでエレキギターを発見したことに始まった。
しばらくの間、後にドラムとなる実弟の尾崎和樹とエアギターバンドごっこをして遊んでいた雄貴だったが、真面目に練習をするうちにバンドをやりたいと考え始め、幼馴染の佐孝仁司を誘う。
彼らが楽しそうにしているのを以前から見ていた佐孝は加入を快諾し、お年玉で初心者用ギターセットを購入。当時はベースという楽器の存在を知らなかったため、ツインギターでASIAN KUNG-FU GENERATIONやthe pillowsなどのコピーをして練習していた。
その後、音楽雑誌を読んでベースの存在を知った雄貴は佐孝にベースを買うように頼む。バンド活動ができるならば楽器は何でも良いと思っていた佐孝は提案を受け入れて購入。
和樹は学校の教師の息子が使っていたドラムセットを譲り受け、雄貴に隠れて教本を見ながらドラムの練習をしていたが、ある日雄貴がそれを発見し、サポートメンバーとして和樹を加入させる。
その後船谷創平が加入して4人体制を樹立した彼らはオリジナル楽曲の制作を始め、2007年に北海道稚内市発のバンド、Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)が結成されるに至った。
Galileo Galileiは2008年8月10日に開催された10代限定の音楽フェス、『閃光ライオット2008』にてグランプリを獲得。
翌年には『閃光ライオット2009』にオープニングアクトとして出演し、翌月には同じく『SCHOOL OF LOCK!』が開催するイベント『YOUNG FLAG 09』 のZepp Sapporo公演にもオープニングアクトとして出演するなど、順調にキャリアを積み上げていく。
しかし2009年8月31日、船谷創平が公式HPで脱退を表明。11月に昨年の『閃光ライオット2008』3次審査で知り合ったGuildのボーカルである岩井郁人が加入した。

メジャーデビュー

2010年2月、ミニアルバム『ハマナスの花』をリリースしメジャーデビュー。このミニアルバムの表題曲「ハマナスの花」が音楽専門チャンネル各局や全国のFMラジオ局でパワープレイを獲得し、au by KDDI「LISMO」のCMソングにも起用されることとなった。
同年6月には1stシングル『夏空』を発売し、9月に2ndシングル『四ツ葉さがしの旅人』を発売。11月には配信された『僕から君へ』の着うたが『レコチョクロック・うた』デイリーチャートにて初登場1位を獲得。同曲を含む3rdシングルは翌年1月19日に発売されるなど、精力的に活動を重ねていく。この年から『ROCK IN JAPAN FES』、『RUSH BALL』など、大きな音楽イベントへの出演もし始め、バンドは快進撃を続けていく。
2011年2月16日にフルアルバム『パレード』発売。ワンマンツアーも行われた。同年6月15日、彼らの代表曲のひとつとなるシングル「青い栞」をリリース。
同じく9月7日にシングル「さよならフロンティア」、12月7日にもシングル「明日へ」をリリースし、12月にはアルバム『PORTAL』リリースの発表と、サポートメンバーとして活動していたキーボードの野口一雅の正式加入が発表される。
2012年1月25日、フルアルバム『PORTAL』をリリース。順調に活動を続けていたが、同年9月13日に公式HPで岩井郁人、野口一雅の脱退を発表。
10月31日に、ミニアルバム『Baby, It's Cold Outside』発売。2013年2月10日、公式HPでサポートメンバーの募集が発表された。
8月21日、シングル「サークルゲーム」、10月にはフルアルバム『ALARMS』をそれぞれ発売。ワンマンツアーも開催された。
2014年2月には、自身初のホールワンマンライブを渋谷公会堂にて開催し、これを記念してインディーズ時代の楽曲「ハローグッバイ」をリメイクした「Hellogoodbye」を配信リリースする。
同年10月1日、ミニアルバム『See More Glass』発売。大規模な全国ツアー『Galileo Galilei "landing balloon tour" 2014』も回り、メンバー脱退を乗り越えて精力的な活動は続いた。
2015年3月11日にシングル「恋の寿命」、6月10日にはシングル「嵐のあとで」をそれぞれ発売。
同年10月17日には、札幌公演を皮切りにした全国ツアー『Galileo Galilei “broken tower tour” 2015』をスタートさせた。

活動終了

ここまで精力的に活動し、快進撃を続けてきたGalileo Galileiだが、2016年1月、同年3月から4月にかけて開催する全国ワンマンライブツアー『Galileo Galilei "Sea and The Darkness" Tour 2016』をもって、バンドを「終了」すると発表。同年1月27日に発売したアルバム、『Sea and The Darkness』が最終作となった。
同年6月15日、初となるベストアルバム『車輪の軸』を発売。
10月11日、最初で最後の日本武道館ラストライブ『Galileo Galilei Last Live~車輪の軸~ at 日本武道館』を開催し、活動を終える。この公演は一部がインターネットテレビ『AbemaTV』にて独占生中継され、会場と通販のSony Music Shop限定でアナログレコード『Sea and The Darkness』を発売した。

2017年1月25日バンド最初にして最後のライブDVD『Galileo Galilei Last Live~車輪の軸~ at 日本武道館』をリリースし、2018年、事実上の後継バンドとなるBird Bear Hare and Fishが始動。

活動再開

活動休止より6年が経った2022年10月11日、尾崎雄貴、尾崎和樹、岡崎真輝、岩井郁人による新体制でGalileo Galileiとしての活動を再開することが発表される。
2023年3月29日、バンド初となるボックスセット『Tsunagari Daisuki Box』を発売し、同年5月には全国5都市のZeppを回るツアー『Bee and The Whales Tour 2023』を開催。
ファイナルとなるZepp Haneda公演のステージ上では、11月に札幌、大阪、東京の3都市を回るツアー『Galileo Galilei Tour 2023 "WINTER HARVEST" -冬の収穫祭-』を開催することを発表した。
このツアーは各地が即完売となり、チケットを手に入れられなかった多くのファンがいたことを受け、すぐに同年秋の新ツアーの日程が発表される事態となった。
2023年11月3日よりGalileo Galilei初の劇場作品『劇場版 僕らのGalileo Galilei〜会えたね〜』が公開され、本作のテーマソングでもある「あえたね」を10月11日に配信リリースした。

Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)のメンバー

現メンバー

尾崎 雄貴(おざき ゆうき)

1991年5月27日生まれ、北海道稚内市出身。ボーカル、ギター、シンセサイザー、プログラミングを担当。ドラムの尾崎和樹の実兄。
実家の大掃除をしていた際、彼が押し入れからギターを見つけたことがバンド結成のきっかけとなった。
全楽曲で作詞を手掛け、バンドの傍ら、家入レオや叶、梶原岳人など、他アーティストへの楽曲提供も行っている。

尾崎 和樹(おざき かずき)

1993年5月11日生まれ。北海道稚内市出身。担当パートはドラムで、尾崎雄貴の実弟。
雄貴と共作した曲を叶に提供したり、涼海ネモにも楽曲提供を行ったりと、作曲家、エンジニアとしての顔も持つ。

岩井 郁人(いわい ふみと)

1990年12月24日生まれ。北海道恵庭市出身。ギター、ベース、コーラス、シンセサイザー、プログラミングなどを担当。
バンド初期の2009年8月31日に加入、2012年9月13日に一度脱退したものの、2022年10月11日の再始動時にメンバー入りした。

岡崎 真輝(おかざき まさき)

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