「弱虫ペダル」作者の“超苦労人”伝説!打ち切りの危機!掲載ミス!

ロードバイクに懸ける少年たちの熱い青春を描いたスポーツ漫画『弱虫ペダル』。アニメ化や舞台化で絶大な人気を誇る本作だが、連載初期には打ち切りの危機や掲載ミスなど様々なアクシデントに見舞われていた。
ここでは、作者の渡辺航が次々に見舞われた苦労話を紹介する。

◆自転車ロードレースを描いた人気漫画「弱虫ペダル」

出典: www.amazon.co.jp

『弱虫ペダル』は週刊少年チャンピオンで2008年から連載されている渡辺航による人気のマンガ。 オタク少年が仲間との出会いをきっかけに自転車競技の世界に足を踏み入れ、インターハイを目指す姿を描いたスポーツものである。

2013年10月にはテレビアニメ化され、そのアツいドラマに注目が集まった。2014年10月から第2期シリーズが放送開始。

いわゆる『腐女子』と呼ばれる女性達からの人気が高いとも言われ、漫画をきっかけに自転車を購入しているファンも多い。

◆作者の渡辺航は1986年デビューのベテラン漫画家

渡辺航(わたなべわたる)

1971年3月9日生まれ
長崎県出身

渡辺航は1986年、15歳で集英社の第22回ホップ☆ステップ賞佳作を受賞しプロデビューを果たした。その後集英社の赤塚賞も何度か受賞し、数本の読み切りを掲載したが、連載を取ることは出来なかった。

◆15年後、ようやく連載デビューするも打ち切りに…

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デビューから15年後の2001年、ナツメハルオとして講談社『マガジンSPECIAL』にて「サプリメン」を連載。薬が10倍効く体質になってしまった主人公の春野寿が意中の幼馴染み・たか子に振り向いてもらう為に空回りしつつも頑張る熱血あり笑いありの少年マンガだったが、連載打ち切りとなり単行本化はされなかった。

◆次の連載作「制服ぬいだら♪」は人気作だったが…

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2002年、ペンネームを渡辺航に改め、秋田書店『チャンピオンRED』にて「制服ぬいだら♪」を連載開始する。

主人公・果実みのりはドジでのろまでおバカな高校一年生。ある日、突然変身スティックを託され宇宙からやってきたモンスターと闘うことになるが、スティックでの変身は毎回着替えが必要で、着替えの遅いみのりはモンスターから地球を守れるのか…という内容。

しかし2005年、同誌での『電車男』の漫画化企画の作画担当に選ばれたため、『制服ぬいだら♪』は連載中断。そのまま打ち切りとなる。

ページ数の不足もあり、秋田書店版「制服ぬいだら♪」の最終巻となる6巻は刊行されずじまいだった。

◆そんな電車男で前代未聞の悲劇が起きる

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『制服ぬいだら♪』を中断してまで始めた『電車男』だったが、単行本の売り上げが予想より下回った為にまたも打ち切り決定。しかし悲劇はこれに留まらない。

終盤では編集部により掲載話数が逆になるという前代未聞のミスが発生してしまう。

大まかなストーリーは、原作『電車男』に準じている。が、ネット住人のキャラクターや私生活の様子などはほぼオリジナル。エルメスの友人も後述のようにほぼオリジナルに近い形にアレンジされたキャラクターになっている。

◆次の「ゴーゴー♪こちら私立華咲探偵事務所。」もやっぱり…

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2006年には、『週刊コミックバンチ』で『ゴーゴー♪こちら私立華咲探偵事務所。』を連載。

雑誌の方での人気はあったようだったが、単行本1、2巻の売れ行き不振で新潮社の方から4巻までしか出せないと言われてしまい、無念の連載終了となってしまった。

◆後にアニメ化された「まじもじるるも」が連載開始

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2007年、魔女から修業魔に格下げされたるるもの人間界での修業を描くマジカルコメディ作品「まじもじるるも」が、7月号別冊付録「お笑いチビウス」に読みきり短編として掲載。同年11月号より連載化された。

渡辺さんは本誌に掲載されると思っていたためショックだったらしい…。

この作品は2014年7月~9月にテレビアニメが放送された。

『弱虫ペダル』アニメのヒットに影響されているのかと思いきや、『ペダル』アニメ放送前から話はあったとのこと。

◆そして…ついにあの漫画が誕生!

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