巻島裕介(弱虫ペダル)の徹底解説・考察まとめ

巻島裕介(まきしまゆうすけ)とは、『弱虫ペダル』に登場するキャラクターであり、総北高校自転車競技部の3年生。インターハイ1日目山岳賞争いではライバルである東堂尽八に惜しくも敗れ2位。最終日ではチームメートの小野田坂道が1位でゴールしインターハイ総合優勝する。
車体を左右に大きく揺らし独特のフォームで坂を登ることから「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー」の異名を持つ。背中が隠れるまで垂らしたタマ虫色の長髪に、語尾に「〜ショ」が付く口調で話すのが印象的だ。

巻島裕介の概要

巻島裕介(まきしまゆうすけ)とは、『弱虫ペダル』に登場するキャラクターであり、総北高校自転車競技部の3年生。インターハイ1日目山岳賞争いでライバルである東堂尽八に惜しくも敗れ2位。最終日ではチームメートの小野田坂道が1位でゴールしインターハイ総合優勝する。特徴は車体を左右に大きく揺らし独特のフォームで坂を登ることから「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー」の異名を持つ。インターハイ優勝後は自転車競技部を退部し兄の仕事を手伝う為イギリスへ引っ越す。
『弱虫ペダル』とは自転車競技を題材としたスポーツ漫画・アニメ。通称『弱ペダ』。過酷なロードレースを描いてる点や王道の熱い展開などから高い人気を誇る。個性的な登場人物やキャラクターが魅力的で仲間との絆やライバルとの勝負が作品を盛り上げる。作者は渡辺航。アニメの総監督は鍋島修で、制作会社はトムス・エンタテインメント。

巻島裕介のプロフィール・人物像

生年月日:1990年7月7日
年齢:18歳(高校3年)
血液型:AB型
身長:176cm
体重:62kg
ゼッケン番号:173(高校3年)、76(高校2年)
星座:蟹座
担当声優:森久保祥太郎
舞台:馬場良馬 / 廣瀬智紀 / 栁川瑠衣 / 田淵累生

長い手足を持ち、自ら編み出した左右に大きく車体を揺らして走る独特のダンシング方法を身に付ける。その独特の走りで周りからは「頂上の蜘蛛男、ピークスパイダー」と呼ばれている。そんな彼は入部したての頃、平地が遅く先輩からは「亀」と呼ばれていた。自己流のダンシングも先輩から認めてもらえず、悔しさから1人で努力を積み重ねこのスタイルを生み出した。
性格面では、気を遣ったり、会話を繋ぐのが苦手。本人曰く言葉で話すより、自転車で会話するのが得意。怖い容姿での愛想笑いは不気味と評される。また後輩思いな面もあり、主人公である初心者、小野田坂道に対して同じクライマーとわかった時は大いに喜んでおり、坂道に強い期待を抱いている。坂道にとって巻島は憧れの先輩であることが描写されている。
箱根学園の同級生クライマー・東堂尽八とはライバル関係にある。初対面は高校2年生の春のヒルクライムレース。初対面の時はお互い対抗心を抱いていたが実力を認め合ってからは、東堂から詰め寄り「巻ちゃん」と呼び始めた。週に数回電話が来て体調を気遣われている。そんな二人の実力は拮抗しており勝率は五分五分。最後の夏のインターハイで決着をつけると約束する。
趣味はグラビア鑑賞。家がお金持ちで、豪邸に住んでいる。ソーダ系のアイスが好み。飲み物は必ずストローで飲む描写が描かれている。ファッションセンスは個性的で紫色、タマ虫色の服をよく着用している。総北高校部室にはポスターがあり、めくると穴が空いているが犯人は巻島だった。1年の頃独特のヒルクライムをバカにされ、悔しくて自主練を始めたが続けられずにいた際、同級生の金城が毎日練習日記をつけていると聞き、部室に「正」の字を書いて自主練を再開するようになった。スリルと隣り合わせの逆境感から自主練に励んでいた巻島だったが、怖い先輩が「正」の字を発見したと巻島の耳に入り、部活練習後の夜にノコギリで壁を切ってなかったことにしたという。巻島が部室の壁に穴を開けたことは、一年生の鳴子と今泉と坂道しか知らない。

巻島裕介の能力:登りを得意とするクライマー

巻島裕介は山登りを得意とするクライマー。左右に大きく体を揺らし異様なまでに傾けるダンシング走法からついた異名は「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」。独特の走方を目の当たりにした選手は「何であんな走り方で速いんだ」と口に出す。実際、巻島以外は実現不可能なダンシング技術。

巻島裕介の自転車・愛車:GIOS、TAIM

1年生時使用していたGIOS

2年生時以降の愛車TAIM

巻島裕介が1年生の時に乗っていたのはGIOSのロードバイクだ。GIOSの色は白地に青の差し色。カラーリングを気に入って選んだことがスピンオフ作品『スペアバイク』で語られている。しかし、この車体を大きく左右に揺らすダンシングは愛車に大きな負担をかけており早々にフレームが破損してしまう。破損した分、車体を大きく揺らすダンシングは封印しGIOSを乗り続ける。騙し騙し乗っていたが、ダンシングをしなくなったことを当時の部長に見抜かれる。自身も丁度サイクル店に置いてあるTAIM(タイム)のフレームが気になっていたが、GIOSのフレームに思い入れもあり迷っていたところ、部長に説得されてTAIMのフレームに変えた。
TAIMは値段が高く一般庶民には手の届かないモデルが多い。通常カーボンフレームは外部委託して製造するのが大まかな流れだが、TAIMに限ってはカーボンを構成する1本の糸から自社で組み合わされ作られている。そのこだわりから生み出される、凄まじいダンシングで山頂を狙う巻島本人にとってはぴったりなロードバイクだ。

巻島裕介の来歴・活躍

入学時〜3年生時

1年時の巻島裕介

入学時から髪色や立ち姿など注意されるシーンも見られたが、「自転車は自由だ」という信条の元、強豪である総北高校自転車競技部に入部する。
入部早々に先輩にダンシングを見せるも笑われ、フォーム矯正される。それでも自己流のスタイルを貫きたいことから夜間1人で自主練を始める。
当時部長だった寒咲が自主練を見て、県内で開催される峰ヶ山ヒルクライムに巻島をエントリーし、巻島は普段封印されていたダンシングで独走し優勝する。レースの勝利で先輩を見返し自由に走れるようになったがトラブルの発生に見舞われる。独特のダンシングで耐えきれなくなったフレームが破損してしまった。騙し騙し乗っていたが部長に説得され、フレームを変えることになる。直後の他校との合同練習ではスタートに遅れるも、一気に先頭に追いついて追い越してトップでゴール。他校の選手が抜かれた際、巻島のことを「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」と呼んだ。
2年生の春、地方レースで初めて箱根学園クライマーの東堂尽八と出会うが、すれ違った際、東堂が巻島のオーラのなさに声をかける。東堂は「総北?聞かないな しかもオーラゼロだ」と言い、巻島は「カチューシャ、かっこ悪いショ」と言い返す。それが二人の出会いである。完全に巻島を舐めていた東堂だったが、その時のレースは完敗だった。以降東堂から意識されるようになった巻島は、レースで会うたび実力をぶつけてきた。次第にお互い「巻ちゃん」・「東堂」「尽八」と呼び方を変えている。総北はこの年の広島のインターハイに出場したが、特にレースの描写は描かれていない。2日目に金城真護が箱根学園の福富寿一にジャージを掴まれて落車した描写が描かれている。
巻島は3年に進級し、主人公の小野田坂道ら1年生が入部する。入部後行われた1年生ウェルカムレースでは最下位だった坂道は、自家用自転車でレースに参加していたが、途中でロードバイクに乗り換えたことで本領を発揮する。巻島はその速さに驚きを隠せなかった。しかし、「先頭を走ってる今泉・鳴子に追いつくわけない」と断言する。それに対して「追いつく」宣言をした坂道は、その後今泉との山岳争いを制した。巻島は坂道の走りに「ドリームでしょ!」と感動していた。巻島はその後の個人練習も坂道と走ることになり、坂道のクライマーとしての才能があることに確信を持ち、部長の金城に推していた。その後行われた合宿では4日間で1000km走破しなくてはならず、機材ハンデを課された坂道に仕掛けられたハンデに合わせたアドバイスを送ってる。合宿での1000km走破は金城・田所に続いて3位だった。

インターハイ

箱根学園東堂尽八(左)と巻島裕介(右)

1日目の山岳賞をかけて争う。

夏のインターハイが開幕した。初めてインターハイに出場する坂道は会場の空気感に圧倒されて緊張していたが、巻島が「頂上、獲るぜ」と鼓舞する場面も。
1日目の山岳ステージでは、巻島はライバルである東堂と山岳賞をかけて飛び出す予定だったが、途中の大量落車に坂道が巻き込まれて最下位まで落ちてしまい、オーダーを任された坂道に代わって巻島がチームを引くことになる。2人の決戦が近づき待ちきれない東堂だったが、動き出そうとしない巻島がチームから抜け出せないことがわかり、東堂は残念な表情で巻島を置いていく。絶望的に思われた2人の対決だったが、坂道が驚異の100人抜きでチームに戻ったことで巻島はチームを飛び出し、先行する東堂に追いつきラストクライムに挑む。死闘の末、僅差で東堂に軍配が上がった。ゴール直後はお互いの健闘を称え握手しようとするがお互いに疲弊しており、タッチを交わす。1日の勝者を決める終盤は、エース金城と箱根学園の福富、そして京都伏見1年の御堂筋の3人同着ゴールで終える。しかし、レース終了後のテントではメンバーが疲弊しており、同級生である田所の体調不良を巻島が不安視する場面もあった。
2日目は前日に体調不良だった田所がいないことに巻島が気づき、鳴子が待つ選択肢を提案するが、巻島は切り離す選択をする。その後田所が体調不良だと巻島が打ち明けると、坂道が「救出する」と宣言する。巻島は一度は拒否しつつもオーダーを守る坂道を信じ、救出の許可を出す。巻島・鳴子はその後金城・今泉に合流、更に救出に向かった坂道が田所を連れ、チームに合流する。しかし、2日目の総北は僅差の2位に終わる。巻島は2位で安堵している先輩たちに怒る鳴子・今泉・坂道を連れ、ゴール付近で他校の選手がタイムアウトする様子を見せ、「明日こいつらの屍の上を走るんだ」「そいつは明日の糧にしまっておくんだ、今出しても腐っちまうから、道の上で爆発させろ」と伝えている。

インターハイ総合優勝

優勝し涙する巻島裕介

インターハイ3日目は「一番荒れる」と言われている。広島の呉南の選手が先頭を目指し、下位にいる選手を集めて大集団を作り加速する。坂道は一度は集団に飲み込まれるが、箱根学園3年の荒北と1年の真波と協調し、集団から抜け出して先頭に追いつく。その後巻島らメンバーが追いつくが、山頂前で田所が力を出し切りチームから離脱していく。
3日目は山頂にゴールがあるため1年3人を切り離して金城と巻島で登る予定だったが、金城が膝の痛みで無念のリタイアとなってしまう、箱根学園は福富・東堂・真波の磐石な布陣で山を登る。1年生3人と巻島が山頂を登ることになったが、鳴子の頑張りで先頭に追いつく。だが、鳴子は全力を出し切ったことでリタイアとなった。1年生の今泉が福富に対し、「総北のエースは俺です」と宣言し、それに対し巻島は「よく言った」と告げ、東堂をブロックしながら1年生2人に全てを託す。今泉は京都伏見の御堂筋と争い勝つが、メカトラブルが起こり真波に抜かれてしまう。そんな中で上がってきた坂道に、今泉はゴールを託した。坂道と真波という、総北と箱根の1年2人がゴールを争うことになった。一方で3位争いも加熱しており、東堂と巻島が争う形になっていた。巻島は最終的に5位に終わったが、先頭争いをしていた坂道がトップでゴールしたことで、総北高校の優勝が決まる。
ゴール後、巻島は坂道を持ち上げて喜び、表彰式では思わず涙をこぼすシーンも描かれている。

部活を退部しイギリスへ

総北の未来を託される坂道(左)

tsuki06starry
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@tsuki06starry

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