ふしぎ遊戯(朱雀・青龍編)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふしぎ遊戯』とは、渡瀬遊宇による漫画作品及び、それを原作とするアニメ、ゲーム作品である。高校受験を控えた少女・夕城美朱は、図書館の書庫で見つけた四神天地書という書物に吸い込まれ、本の中で朱雀を呼び出す巫女となる。鬼宿を始め、巫女を守る七星士と共に朱雀召喚を目指す一方、敵対国で青龍の巫女となった親友の本郷唯と対立する。1992年から1996年まで『少女コミック』で連載され、1996年にテレビアニメ化された。後に、前日譚に当たる『ふしぎ遊戯 玄武開伝』及び『ふしぎ遊戯 白虎仙記』が発表される。

亢宿(あみぼし) / 武亢徳(ぶ こうとく)

CV:上田祐司(テレビアニメ) / 岩永哲哉(ドラマCD)

年齢:15歳
誕生日:8月26日
身長:不明
血液型:O型
字:「亢」の字で右肩

角宿の双子の兄。本名は武亢徳、七星士名は亢宿である。
朱雀七星士・張宿を名乗り紅南国に潜り込む。自らの腕に爪文字を書き、スパイした内容が双子の絆で弟に送っていた。朱雀召喚の儀式を失敗に終わらせた時正体を現す。横笛が得意で、美朱たちの心を癒していた。一方で笛は攻撃の手段にも使え、「裂けろ」と念じれば相手の肉体を引き裂くこともできるが、紅南国では使わなかった。
一度死んだと思われたが、息子を亡くした夫婦に引き取られて懐可(かいか)という名で暮らしていた。記憶を失ったかに思われたが実際にはすべて覚えていた。根は優しい性格であり、争いは好まない。その性格ゆえに、青龍よりも朱雀側にシンパシーを感じ、美朱を守る為に戦闘に参加する。体を張って辛くも氐宿に勝利する。
兄の身を案じた角宿に忘却草を飲まされて青龍に関する記憶を全て封じられ、養父母に託される。角宿の死を感じ取り、「なくしていた半分が戻って来たような感覚」を覚えた。
青龍七星士唯一の生き残りである。
OVAでは、唯を助けたいと願った角宿を自身の体に憑依させた。

角宿(すぼし) / 武俊角(ぶ しゅんかく)

CV:上田祐司(テレビアニメ) / 岩永哲哉(ドラマCD)

年齢:15歳
誕生日:8月26日
身長:不明
血液型:A型
字:「角」の字で左肩

亢宿の双子の弟。本名は武俊角で、七星士名は角宿である。
幼い頃から戦による苦難の道を歩んでおり、兄との絆は強い。精神的に幼く直情的なところがあり、兄を傷つけた者は味方の青龍七星士であろうと容赦なく攻撃する。亢宿を殺したのが鬼宿だと吹き込まれ、病身の父と幼い弟妹という鬼宿の家族を皆殺しにし、後に亢宿を傷つけた氐宿を死に至らしめた。
唯に対して叶わぬ恋心を抱く。唯がこの世界に来てから味わった苦痛を知り、唯の不幸を全て朱雀の巫女、美朱のせいだと殺害に乗り出す。氐宿を殺した後、兄の記憶から青龍に関することを全て封印し、別れを告げた。唯の制服のリボンを媒体に現実世界に現れるが、鬼宿との戦いに敗れ落命した。
アニメでは唯に呼ばれ現実世界に現れる。美朱を抹殺する為に追い回し、鬼宿との戦いになる。自らが殺した鬼宿の弟妹の幻覚に身体を抑えられ、自身の武器で自滅した。

氐宿(とも) / 羅軍(らぐん)

CV:飛田展男

年齢:18歳
誕生日:10月13日
身長:不明
血液型:AB型
字:「氐」の字で右下腹部

蜃(はまぐり)という貝を使って幻覚を見せる能力を持つ。羅軍の芸名で劇団に所属していた時期がある。七星士名は氐宿(孤児だった為本名は不明)。羽飾りや派手なメイクが特徴の不気味な出で立ちだが、素顔は美形。同性愛者であり、心宿に片想いをしている。自らの風貌を「芸術」と称するなど、少々変わった美意識を持つ(鬼宿からは「その格好恥ずかしくないのか」「よくそれで外歩けるな」と酷評された)。
貝で偽の太一君を作り出し、美朱を騙して心宿の下へと向かわせ神獣を呼ぶ資格を失わせようとした。心宿が美朱に手を出さなかったため、自分が幻覚の世界で美朱の恋人となり美朱を汚そうとしたが、亢宿の術で美朱の洗脳が解け失敗に終わっている。亢宿を傷つけた為、激昂した角宿に惨殺される。

尾宿(あしたれ)

CV:大友龍三郎(テレビアニメ) / 古田信幸(ドラマCD)

年齢:不明
誕生日:11月21日
身長:不明
血液型:AB型
字:「尾」の字で右腰

獣じみた巨漢。狼の血を引いており、人間の部分が死ぬと狼の部分が現れる。美朱から神座宝を奪おうとしたが、柳宿による照明弾で片目に怪我を負い、一度退却する。その後柳宿と再戦、怪力同士での戦いの果て柳宿を倒すが、結果は相打ちとなった。人間の部分が死に狼の部分で神座宝を奪うが、神座宝が手に入った以上は青龍七星士が全員揃っている必要がない上、獣と化した為に用済みだと言われて心宿に殺される。

箕宿(みぼし)

CV:中沢みどり

年齢:不明
誕生日:12月4日
身長:不明
血液型:不明
字:「箕」の字で襟首

魂だけで生きる邪法使いの青龍七星士。他者の肉体を乗っ取る能力を持つ。初めは地蔵のような童子の姿をしていたが、白虎七星士・婁宿の力で肉体が死ぬ。精神は生きており、「隙だらけ」だった張宿の肉体を乗っ取り、法力で化け物を召喚して朱雀七星士を翻弄する。張宿の精神力を侮った為に、他の体への移動ができないまま心中同然で殺される。

西廊国(さいろうこく)

四正国の内西に位置し、白虎を守護神とする。砂漠が多く、北アフリカや中東を思わせる。白虎の象徴色は白で、白虎七星士の字は白い。90年前に白虎の召喚に成功した。

婁宿(たたら) / カサル=ツォニエ

CV:山野井仁

年齢:不明
誕生日:3月21日
身長:不明
血液型:A型
字:「婁」の字で右手の甲

白虎七星士の一人。植物を操る能力を持つ。優し気な印象の美青年。カサル=ツォニエが本名で、婁宿は七星士名である。
かつて、白虎の巫女となった鈴乃と恋仲になったが、巫女の条件により結ばれず鈴乃は現実世界へと帰還した。彼女の幸福を願い生きてきた。青龍七星士に捕らえられたが、自身の体内で神座宝を守り通し、美朱に託した。鈴乃への想いを口にしながら息を引き取る。最後の言葉は天地書に文字として浮かび、奎介によって今わの際の鈴乃に届いた。魂となって鈴乃のもとに現れ、奎介らが見守る中若き日の鈴乃と再会し、共に昇天した。

昴宿(すばる) / ドゥリン=ハム

若返った昴宿。

CV:土井美加

年齢:不明
誕生日:5月1日
身長:不明
血液型:O型
字:「昴」の字で左胸

白虎七星士の一人。ドゥリン=ハムが本名で、昴宿は七星士名である。
肉体の時間を操作することができ、怪我を負った美朱の肉体を一日前に戻して怪我を治す、自分や奎宿を全盛期まで若返らせるなどした。若い姿を保つと、その分寿命が縮むらしく、奎宿共々覚悟の上で青龍七星士を足止めする為に若返り戦った。

奎宿(とかき) / ランヴァ=ハム

ninja
ninja
@ninja

Related Articles関連記事

ふしぎ遊戯(玄武開伝)のネタバレ解説・考察まとめ

ふしぎ遊戯(玄武開伝)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふしぎ遊戯 玄武開伝』とは、渡瀬悠宇による漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品で、前作『ふしぎ遊戯』で語られた玄武の巫女と七星士の活躍を紡ぐ物語である。大正時代の女学生・奥田多喜子は、嫌っていた父が訳した書物・四神天地書に吸い込まれる。本の中に広がる異世界で玄武の巫女となった多喜子は、巫女を守る七星士と共に玄武の召喚を目指す。玄武を祀りながら巫女と七星士を不吉と見なす北甲国皇帝一族、北甲国を狙う倶東国の軍勢との戦いの中、多喜子は巫女としての使命に目覚めていく。

Read Article

ふしぎ遊戯(ふし遊)の巫女・七星士・二十八宿まとめ

ふしぎ遊戯(ふし遊)の巫女・七星士・二十八宿まとめ

『ふしぎ遊戯』とは、1992年から1996年まで『少女コミック』にて連載されていた渡瀬悠宇の漫画。1995年にはアニメ化もされ、後に続編が出るほど人気を誇った。古代中国を舞台にした書物の中に吸い込まれた主人公・結城美朱が神獣である朱雀の巫女となり、七星士と呼ばれる仲間たちと共に朱雀召喚の為に必要な神座宝を探す旅に出るという物語だ。ここでは朱雀・青龍・白虎・玄武、各巫女や七星士たちのプロフィール、名前の由来だといわれている二十八宿について紹介していく。

Read Article

ふしぎ遊戯(ふし遊)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ふしぎ遊戯(ふし遊)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ふしぎ遊戯』とは渡瀬悠宇による少女漫画であり、後にアニメ化された作品である。中学3年生の夕城美朱は突然『四神天地書』という本の中に吸い込まれて、本の中の主人公となる。美朱は紅南国を守る朱雀の巫女になるが、親友の本郷唯は倶東国を守る青龍の巫女となってしまう。美朱は朱雀に、唯は青龍に願いを叶えてもらうために2人は戦う。巫女を守る存在の七星士の名言は、感動と共感を与えた。

Read Article

アラタカンガタリ〜革神語〜(アラカン)のネタバレ解説・考察まとめ

アラタカンガタリ〜革神語〜(アラカン)のネタバレ解説・考察まとめ

『アラタカンガタリ~革神語~』とは、異世界・天和国と日本を舞台に、高校生の少年が劒神・創世を手に戦う様を描いた渡瀬悠宇による冒険ファンタジー漫画。 2008年から『週刊少年サンデー』で連載をはじめ、2016年8月に一時休載するも、2021年5月より連載再開。2022年4月20日以降はサンデーうぇぶりに掲載誌を移している。アラタという少年と入れ替わる形で天和国にやってきた高校生の日ノ原革は、秘女王の暗殺未遂をきっかけに始まった争いを終わらせるため劒神・創世を手に戦いと冒険を繰り広げていく。

Read Article

妖しのセレス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

妖しのセレス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『妖しのセレス』とは、渡瀬悠宇によるファンタジー少女漫画。1996年から2000年まで小学館の『少女コミック』にて連載され、2000年にはアニメ化もされた。天女の羽衣伝説を基にした物語であり、「天空お伽草子」というキャッチコピーで親しまれる。女子高生の御景妖は、双子の兄である御景明と16歳の誕生日に本家へと赴く。妖は御景家を滅ぼそうとする天女の、明は御景家の始祖の生まれ変わりであった。力を覚醒させた2人は引き離され、妖は命を狙われる。過酷な運命に放り出された妖は、元の生活を取り戻すべく奔走する。

Read Article

女性漫画家の素顔をまとめて紹介!芸能人並みの美人も!?

女性漫画家の素顔をまとめて紹介!芸能人並みの美人も!?

芸能人、スポーツ選手などと比較すると、表舞台に出てくる機会が少ない漫画家たち。コミックスのカバーなどに画像が載っている場合もあるが、デフォルメして描かれているケースも多いため、なかなか漫画家の顔を知らないという人も多いのではないだろうか。本記事では、女性漫画家たちの貴重な画像をまとめて紹介する。

Read Article

目次 - Contents