戦国無双2（2Empires / 2猛将伝）のネタバレ解説・考察まとめ

今川義元（いまがわ よしもと）

身長：180cm 武器：刀と蹴鞠 アクションタイプ： 無双奥義：貴 無双秘奥義：趣 CV：河内孝博

戦国時代屈指の名門・今川家の当主にして、駿河国及び遠江国の戦国大名。「桶狭間の戦い」での敗北の印象が強過ぎて過小評価されがちだが、実際は軍事・内政・外交とあらゆる方面で優れた才覚を発揮し、今川家の最盛期を築き上げた傑物である。
『戦国無双』シリーズでは公家言葉で喋り、蹴鞠と和歌が得意な風流人という設定。蹴鞠をすることを「蹴鞠（けま）る」と、独特の言葉で表現している。性格は純真無垢でお人好しな癒し系。史実では「桶狭間の戦い」で亡くなってしまうため、彼専用のシナリオはシリーズを通してオリジナル要素が強く、バラエティ色もかなり濃い特徴がある。
『戦国無双2』では出番がなく、『双六モード』のイベントシーンでのみの登場に留まっていたが、『戦国無双2 猛将伝』にて復活を果たす。彼のシナリオは戦乱が続く世を憂い、何故か「皆が蹴鞠って暮らせる世」を掲げて時代の節目の戦に乱入するというもの。最終的には「関ヶ原の戦い」に乱入し、史実では有り得ない結末へと持っていく。

本多忠勝（ほんだ ただかつ）

身長：210cm 武器：大槍 アクションタイプ：チャージ攻撃タイプ 無双奥義：轟 無双秘奥義：哮 CV：大塚明夫

「徳川四天王」「徳川三傑」「徳川十六神将」に数えられる徳川家の功臣。生涯57度の合戦に参加し、一度も傷を負わなかったという伝説を持つ。また、愛用の武器である「蜻蛉切」が「天下三名槍」の1つに数えられていることでも有名。『戦国無双』シリーズにおいても、前田慶次と並んで最強の武人と位置付けられており、敵としての登場時には『真・三國無双』シリーズの最強武将・呂布と同じく、専用BGMが流れる演出が用意されている。
主君・家康に絶対の忠誠を誓い、その武で主君を支える戦国最強の武士。性格は厳格で誇り高く、まさに武士の鑑といった人物であるが、娘の稲姫とのやり取りでは人間味を感じさせる場面もある。忠勝のシナリオはシリーズを通して三河武士として家康を支えて戦うものとなっている。ちなみに史実で稲姫の夫となる真田信之と戦うと、彼に好印象を持ち、「戦が終わったらまた会ってみたい」と呟く特別な会話イベントが発生する。

稲姫（いなひめ）

身長：165cm 武器：和弓 アクションタイプ：特殊技タイプ 無双奥義：純 無双秘奥義：爽 CV：大本眞基子

本多忠勝の長女。「稲姫」は幼名で、史実では「小松姫」と呼ばれることが多い。後に徳川家の養女として真田幸村の兄・信之に嫁いだ。才色兼備の誉れ高く、戦国時代の女傑の1人としてよく名前が挙がる女性でもある。
『戦国無双』シリーズでは、父親譲りの武芸の才能を持つ女性武将という設定。父・忠勝を心から尊敬し、主君の家康への忠義心も強い。性格は純情で直情的、そして堅物なところがあり、本人も自覚している節がある。一方で女性らしい奥ゆかしさも併せ持っているが、時々他人との会話で妙な勘違いをするなど、やや天然な一面も。稲姫のシナリオは徳川の武将として戦っていくもので、「小田原城攻略戦」からの開始となる。また、今作から登場した立花誾千代の凛とした振る舞いと強さに憧れる描写がある。

『戦国無双2シリーズ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

「愛」の文字

直江兼続と言えば真っ先に思いつく「愛」の文字。今作の兼続の場合、前立てではなく背中に入れられている。何故前立てにしなかったのかというと、ゲームのプレイ中は背中を見る機会が多いので、背中にあるほうが目につきやすいからである。ちなみにこの「愛」の文字のデザインは、兼続の兜を所蔵している上杉神社に許可を貰い、兜の前立ての文字と同じデザインを入れている。

朝倉ワッショイ

「朝倉ワッショイ」とは、浅井長政の「無双演武」シナリオ「金ヶ崎の戦い」で見られる珍現象である。このステージでは当初の敵総大将・織田信長を撃破すると、長政を含めた浅井軍が朝倉軍を裏切って織田・徳川連合軍に寝返るイベントが発生する。この時、信長を撃破する前に連合軍の武将をほとんど倒していなかった場合にこの現象が起こる。

浅井軍が寝返るイベントの発生と同時に連合軍と浅井軍の士気が大いに上昇し、味方全部将が朝倉本陣に突撃を開始する。その結果、総大将の朝倉義景は圧倒的多数の武将達の攻撃を受ける羽目になる。この時の手も足も出ず、ひたすら攻撃されて宙を舞う様が胴上げのように見えることから「朝倉ワッショイ」と呼ばれるようになった。

義トリオ

幸村・三成・兼続の3人組を指す言葉。3人組結成のきっかけは「無双演武」の「小田原城攻略戦」の前に流れるムービーで、3人が義の名の下に友情を誓いあう場面が出てくることから。この3人組がいつしかファンの間で「義トリオ」と呼ばれるようになり、後にはキャラクターソングまで作られるほどの人気を博した。
名前の由来はこの3人（特に兼続）がやたらと「義」を連呼することからきている。余談だが幸村のCVを務める声優・草尾氏も、同キャラクターソングのコメンタリーで「義トリオ」と呼んでいた。

ねねヶ原

ねねは誰に対しても母親のように接する慈愛深さと面倒見の良さを持つが、時にはそれが暴走してとんでもない事態を引き起こすことがあり、本作ではねねの「無双演武」外伝シナリオがそれに該当する。内容は武将達が敵味方に分かれて争っていることに怒ったねねが「関ケ原の戦い」に乱入し、全員に「お説教」をするというもの。要するにねねが東軍西軍問わず、全ての武将達を倒して戦いを終わらせてしまうという、とんでもなくぶっ飛んだストーリーなのである。
ちなみにこのステージ、史実では戦いの途中で東軍に寝返る小早川秀秋が最初から最後までねねに味方する。理由は東軍西軍よりもねねのほうが怖いからである。このステージはファンの間でも評判となり、「ねねヶ原」と呼ばれるようになった。