戦国無双2（2Empires / 2猛将伝）のネタバレ解説・考察まとめ

身長：172cm 武器：稲妻刀 アクションタイプ：通常攻撃タイプ 無双奥義：迅 無双秘奥義：雷 CV：進藤尚美

九州豊後国の大名・大友家に仕えた名将・立花道雪の一人娘。道雪には後継者となる男子がいなかったことから誾千代に家督を継がせたのだが、その際に男性当主が家督を相続するのと同じ手続きをとっている。これにより、誾千代は戦国時代でもまれな女性当主となった。後に高橋紹運の子・立花宗茂を婿に迎えている。女性当主だったことや、父親が猛将として名高い人物であったことが影響しているのか、彼女に関する逸話は女傑ぶりを表したものが多い。

今作では立花家の当主で、跡継ぎとして育てられた男装の麗人として登場する。立花家と亡父・道雪を誇りに思っており、言動も厳格で勇ましいものが多い。その勇敢さと実力に注目する者も多く、秀吉は「剛勇鎮西一」と称賛し、稲姫には尊敬の念を持たれている。島津家との戦いで父や主家を失ったため、当初は島津義弘を宿敵と見ていたが、やがて認め合うライバル関係となる。ちなみに本人は否定しているが、可愛い物や小動物が大好きという女性らしい面も持っている。
設定としては夫の立花宗茂の要素を吸収したものとなっており、そのせいか今作においては宗茂の存在が抹消されている。「剛勇鎮西一」も、史実では立花宗茂の武勇を称賛した言葉である。

直江兼続（なおえ かねつぐ）

身長：182cm 武器：宝剣と護符 アクションタイプ：特殊技タイプ 無双奥義：知 無双秘奥義：愛 CV：高塚正也

「愛」の字をかたどった前立ての兜が有名な武将。石田三成と深い親交があり、「関ヶ原の戦い」の発端となった会津討伐を引き起こして西軍の一翼を担ったと言われている。「関ヶ原の戦い」にて西軍が敗北し、主家である上杉家が所領を大幅に減らされた後は、徳川家との関係修繕や財政改善などに尽力した。

史実では上杉景勝（謙信の甥）に仕えたが、今作では上杉謙信の代から上杉家に仕えている設定となっている。真面目で弁舌に優れた才人なのだが、良く言えば高潔で清廉な理想家、悪く言えばやたらと義と愛を連呼する暑苦しい人物である。とにかく義と愛への信奉を必要以上に語るため、「ギーギーうるさい」と言われることも。一方で清廉過ぎるが故の繊細さと脆さも持っており、一度信念が揺らぐような事態が起こると激しく落ち込んでしまう。
とはいえ義と愛を重んじる気持ちは本物で、作中でも危機的状況の中で自分よりも兵達を案じたり、友人である幸村や三成を大切に思う姿が見られる。ちなみに敵対勢力な上に狡猾な野心家である伊達政宗とは良く思っておらず、「山犬」「利に走る犬」と、よく罵っている。

ねね

身長：165cm 武器：巨大手裏剣 アクションタイプ：特殊技タイプ 無双奥義：護 無双秘奥義：慈 CV：山崎和佳奈

豊臣秀吉の正室で、一般的には北政所という名前で知られている。戦国時代の賢妻と言えば必ず名前が挙がる女性の1人。子供には恵まれなかったが、加藤清正や福島正則などといった秀吉や自分の親類縁者を養育し、豊臣家を支える次代の育成に影響を与えている。人柄も良く、当時から多くの人達に深く慕われていた。
『戦国無双』シリーズでは「忍術の心得がある」という設定で、本人も自分の忍術を「ねね忍法」と称している。ショートヘアがよく似合う活動的で若々しい容姿の持ち主だが、中身は対照的に肝っ玉母さんのような性格。我が子のように可愛がっている子飼い衆だけでなく、誰もがねねには頭が上がらない。また、夫の秀吉のことを心から愛しているが、女癖の悪さには手を焼いている。

風魔小太郎（ふうま こたろう）

身長：210cm 武器：籠手 アクションタイプ：チャージ攻撃タイプ 無双奥義：疾 無双秘奥義：闇 CV：檜山修之

北条氏に仕えた忍者集団・風魔一党の頭領。長期間にわたって活躍していることから、代々の頭領が名乗ってきたものだと言われている。七尺二寸（約215cm）の筋骨隆々たる体躯に加え、高い鼻・髭面・逆さに裂けた目・口に生えた4本の牙を備えた怪物の如き風貌だったという伝説がある。北条氏が滅んだ後は盗賊となったが、対立していた盗賊の密告によって捕らえられて処刑されたと伝えられている。小太郎のことも含めた風魔一党については史料が少なく、未だに謎が多い。

『戦国無双』シリーズでは破壊と混沌を好み、乱世にさらなる混沌を求めて戦場に乱入することもある異端の忍び。怪物のような風貌をしていたという伝説を元にしたのか、青白い肌に赤い髪、自在に伸びる腕に不気味な忍術という人外じみたデザインと設定にされている。2mを越える大柄な体格だが、敏捷性は高く半蔵に勝るとも劣らない。今作における小太郎のシナリオは、三方ヶ原へ乱入して徳川家康を味方につけて武田軍を倒すなど、ほぼ完全なオリジナルストーリーとなっている。

宮本武蔵（みやもと むさし）

身長：175cm 武器：双剣 アクションタイプ：チャージ攻撃タイプ 無双奥義：斬 無双秘奥義：極 CV：金子英彦

江戸時代初期の剣術家・兵法家。日本史上、最も有名な剣豪と言われている。吉岡一門との戦いや、佐々木小次郎との巌流島での決闘など多くの伝説を持ち、後世において演劇、小説、映画など様々な作品の題材となった。
『戦国無双』シリーズでは天下無双を名乗り、己の剣術に絶対の自信を持つ剣士。剣の道を極めるために各地の戦場で戦いを続ける中で「人を斬る剣」ではなく、「人を活かす剣」を求めて奮闘するようになる。性格は熱血漢で、剣の道に対する探求心は誰よりも強い。武蔵のシナリオは「関ケ原の戦い」で西軍が敗れたところから始まり、佐々木小次郎や真田幸村らとの出会いや様々な戦いを通して「人を活かす剣」を求めて戦う姿が描かれている。

『戦国無双2 猛将伝』追加武将

前田利家（まえだ としいえ）

身長：190cm 武器：刀と二本槍 アクションタイプ：通常攻撃タイプ 無双奥義：壮 無双秘奥義：侠 CV：小西克幸

織田信長に幼い頃から仕えていた武将。通称を又左衛門といい、槍術に秀でていたことから「槍の又左」という異名がついた。義理の甥に傾奇者で有名な前田慶次がいるが、利家も若い頃はかなりの傾奇者だったと言われている。信長の死後、当初は上司であった柴田勝家についていたが、後に秀吉に臣従した。元々秀吉とは夫婦共に仲が良く、敵対関係になった「賤ケ岳の戦い」以降、そして秀吉に降って家臣となった後も友人関係を密かに続けていたほどだったと言う。
『戦国無双』シリーズでは仁義を何よりも大切にしている義理堅い熱血漢で、「槍の又左」の異名を持つ武将。上司の勝家を「叔父貴」と呼び慕い、自分の成長を見せるべく戦っている。秀吉とは親友の間柄で非常に仲が良い。それ故に信長の死後、対立を深めていく秀吉と勝家との間で板挟みとなり、苦悩することになる。

長宗我部元親（ちょうそかべ もとちか）

身長：180cm 武器：三味線 アクションタイプ：チャージ攻撃タイプ 無双奥義：奏 無双秘奥義：響 CV：置鮎龍太郎

土佐国の戦国大名。幼少期は色白でおとなしい性格から「姫若子（ひめわこ）」と呼ばれていた。しかし初陣において敵兵を見事に突き崩してみせたことから「鬼若子（おにわこ）」と称賛されるようになる。土佐を統一した後は四国に勢力を広げるが、豊臣秀吉に敗れて土佐一国のみを安堵された。以降は秀吉に臣従するが「戸次川の戦い」で長男を失ったことをきっかけに生活が荒れ、家督相続問題で家中を混乱に陥れたまま他界した。

『戦国無双』シリーズでは、ロックアーティストのような風貌と旺盛な反骨精神の持ち主という設定。武器の三味線は打撃に使う他にも、音波による攻撃や水弾を放つなど、かなりトリッキーな攻撃が行える。「反骨」「凄絶」「上等」「抗う」「時代を意志する」などが口癖で、運命や時勢を読みつつも、あえてその流れに抗うことを選択する独特の強い意志を持つ。元親のシナリオは天下の大勢が定まっていく中、あえてそれに抗い時代の先を見据えようとするものとなっている。

ガラシャ（がらしゃ）

身長：165cm 武器：腕輪 アクションタイプ：特殊技タイプ 無双奥義：煌 無双秘奥義：輝 CV：鹿野潤

明智光秀の娘で、豊前小倉藩初代藩主・細川忠興の正室。キリシタンとして有名な女性である。「ガラシャ」は洗礼名で、本名は「たま（玉/珠）」または「玉子（たまこ）」と言う。当初は幸福に暮らしていたが、父が謀反人となったことから波乱に満ちた生涯を送ることになった。「関ヶ原の戦い」の前、三成はガラシャを人質とするために屋敷を包囲したが、ガラシャはそれを拒絶。キリスト教の教義で自殺は禁じられているため、家臣に自分を殺させた。そのあまりにも壮絶な死に驚いた三成は、人質を取る方針を取りやめたと言う。

『戦国無双』シリーズのガラシャは幼さが残る容姿に似合わず、古めかしい姫様言葉で喋る美少女。西洋のドレスを意識した衣装は史実でキリシタンだったことに由来している。天真爛漫な性格で旺盛な好奇心を持ち、家を抜け出して戦場に出ることもある。武器は腕輪だが、実際は合気道をベースにした体術と魔法のような術を駆使して戦うスタイル。なお、馬上攻撃の魔法がかなり強力なため、ファンの間で「馬上攻撃では最強クラス」と評された。
史実のイメージからは大分離れた設定とデザインがされたガラシャだが、「無双演武」のストーリーもオリジナル要素が高い。彼女のシナリオは見聞を広めるための旅の途中で野武士に襲われ、それを雑賀孫市に助けられるところから始まる。以降は彼を「ダチ」と呼び、行動を共にしていく。

佐々木小次郎（ささき こじろう）