Mass Effect 3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Mass Effect 3』とは、「BioWare」開発のアクションロールプレイングゲームで、『Mass Effect』シリーズの1つ。舞台は2186年の天の川銀河。機械生命体リーパーの侵略に晒される銀河系を守る為、人類最強の兵士・シェパード少佐が立ち上がる。多くの仲間達と協力して歩む壮大な物語は、本作最大の見所。
Game Informerのゲームオブザイヤーなど、複数の年末アワードの受賞暦があり、評価は高い。尚、続編として『Mass Effect: Andromeda』が発売されている。

『Mass Effect 3』の概要

『Mass Effect 3』とは、2012年3月6日に「エレクトロリック・アーツ」から発売されたアクションロールプレイングゲーム。開発元は大人気シリーズ『Dragon Age』を手がけた「バイオウェア (BioWare)」。Spike Video Game AwardsのベストRPG、Game Informerのゲームオブザイヤーなど数多くの受賞歴がある。
戦闘システムとマルチプレイヤーモードを始めとして、音楽や声の演技についても評価は高い。
本作の主人公シェパードの外見や名前、軍歴や戦闘訓練などは、ゲーム開始前にプレイヤー自身が自由に選択可能。『Mass Effect 2』のゲームクリアデータがあれば、古いキャラクターのインポートにより、前作のステータスレベルを引き継ぐことが出来る。
物語の舞台は、機械生命体リーパーに侵略されつつある2186年の天の川銀河。主人公・シェパードが仲間達と共に、危機に瀕した銀河系を救う為に強大な敵に立ち向かっていく。『Mass Effect 3』にはアクション、ストーリー、RPGの3種類のモードが存在し、それぞれ特性が異なる。RPGモードとストーリーモードは過去作を踏襲しており、ストーリーを楽しみたい人向けのモード。アクションモードは会話の選択肢を大幅に減少させることで、戦闘中心にアクションゲームのような感覚でプレイしたい人向けのモードとなる。
本作の目標は銀河系を侵略する敵・リーパーの討伐だが、途中で発生する選択肢はエンディング分岐に影響を及ぼす。立場も考えも違う銀河系の多くの種族達と出会い、信頼関係を築きながらストーリーを進めていく。広大な宇宙の探索の他、気に入ったキャラクターとのロマンスや強力な武器を駆使した迫力ある戦闘など、魅力的な要素が満載の人気作品。

『Mass Effect 3』のあらすじ・ストーリー

地球からの脱出編

シェパードは銀河系外延部のアルファリレイ破壊の責任を問われ、軍法会議で裁かれた後に地球連合に拘束されていた。地球連合は人類における独立超国家政府で、軍法会議は地球連合軍内の司法権を司る機関。
ある日、上官のデヴィッド・アンダーソンと公聴会に出席していた際に、突如リーパー(高度な文明を持つ機械生命体)の襲来を受ける。地球の大都市は彼らを前に成す術もなく蹂躙されていく。アンダーソンと共に合流地点へと急ぐシェパードは、彼に促されて脱出を決意するが、アンダーソンは脱出の寸前で同胞を支援するために地球に残ることを決意した。
シェパードは彼の意見を尊重し、自らは他の種族の協力を得るため、ノルマンディー SR-2に乗り込み宇宙空間へと向かうことになる。

プロセアンのデータ編

リアラとの遭遇

シタデルに支援を要請しに行くことになったシェパード達に、連合軍提督のスティーブン・ハケットから緊急通信が入った。リーパーの襲撃に晒されている火星に行き、システムが失われる前にプロセアン(古代エイリアン)のデータを探すように指令が下される。目的のデータはシェパードの仲間のリアラ・ティッソーニが調査中で、彼女ならリーパーを倒す手かがりを知っているという。
火星に降り立ったシェパード達は、プロセアンの遺物の研究を行う火星の施設が、リーパーに襲撃されているのを目の当たりにする。施設内を少し進んで出会ったのは、リーパーと交戦中だったリアラだ。リアラによると基地内の研究エリアには、プロセアンの遺物のデータが保管されており、データには戦兵器クルーシブル(プロセアンの遺物)の計画書が含まれているらしい。

ドクター・エヴァの襲撃

深部へと進んだシェパードは目的の遺物を発見したが、地球人至上主義を掲げるサーベラスのスパイであるドクター・エヴァに襲撃され破壊されてしまう。
エヴァはサーベラスのシャトルに乗り込み逃走を図るが、シェパードが阻止した。破壊されたシャトルを捨て攻撃してきたエヴァを倒すと、ムービーが流れて火星ミッションは完了する。

トゥーリアンの危機編

火星ミッションを完了したシェパード達はシタデルへと向かい、これまでの経緯を説明する為に評議会に出席した。
評議会出席後、人類代表大使のドネル・ウディナから大使館のオフィスへ呼び出されたシェパードは、道中でトゥーリアン族の評議員と遭遇。トゥーリアンの故郷であるパラヴェンの月は、リーパーと交戦状態になっているという。
トゥーリアンの支援を得る為には、彼らの代表であるプリマーチを救出する必要がある。新たな目的が出来たシェパード達は、パラヴェンの月に向かった。

新たなるプリマーチの誕生編

パラヴェンの月に降り立ったシェパード達は、トゥーリアンのキャンプにいる将軍のコリンサスと合流。救出対象のプリマーチが死亡していることを告げられる。

キャンプに戻って早々に、コリンサスから次期プリマーチであるエイドリアン・ヴィクタスの救出を要請される。ヴィクタスのキャンプはリーパーの襲撃に晒されていたが、シェパード達が撃破し彼を救出した。次期プリマーチにヴィクタスが正式に就くと、パラヴェンでのミッションは完了する。

クローガン女性救出編

レックスの掲示した条件

ノルマンディー SR-2では、パラヴェンで救出したヴィクタスの要請により、クローガン族・サラリアン族・トゥーリアン族の3者との会談が実現。リーパーを倒す為には他の種族の協力が必要不可欠だったが、会談に出席していたクローガンのクラン長であるアードノット・レックスは、クローガン女性の救出と治療を協力の条件として提示してきた。
クローガン女性は、サーケシュ星にあるサラリアン特殊部隊(サラリアン族で構成された部隊)の基地に捕らわれているという。ノルマンディー SR-2はクローガンの協力を得る為、サーケシュ星へと舵を切った。

クローガン女性の解放

サラリアン基地下層にある研究エリアに到達したシェパードは、ポットに隔離されたクローガン女性を発見するが、サーベラスの襲撃に遭いポットが攻撃に晒されてしまう。襲い来るサーベラス兵士を殲滅しながら、ポットを護衛して最上階を目指すことになる。
本ミッションの成功により、トゥーリアンとクローガンの協力が実現に向かうことになる。ミッション完了後の会話シーンでは、プロセアンの遺物・クルーシブルの設計が行われていることが判明した。

ジェノファージからの解放編

ウイルス兵器の危険性

クローガン女性の救出作戦には成功したが、レックスはプリマーチからのパラヴェンへの援軍要請には応じなかった。クローガンをジェノファージから完全に解き放つことを、援軍要請に応じる条件にしたのだ。
ジェノファージは、ラクナイ戦争後に周辺惑星に侵攻するクローガンへの対抗手段として、サラリアン科学者でノルマンディークルーのモーディン・ソーラスにより、開発されたウイルス兵器。散布されたジェノファージにより、クローガンの出生率は99.9%まで低下した。

モーディンの覚悟

ジェノファージの免疫薬が完成すると、シェパード達は惑星トゥチャンカのシュラウドタワーに移動。タワーから免疫薬を散布を試みるが、リーパーとの戦闘でシュラウドタワーは崩壊し始める。モーディンはシェパード達が脱出した後、免疫薬の散布を完了させ、崩壊するタワーの中で息絶えた。
モーディンが命懸けで散布した免疫薬はトゥチャンカの大地に降り注ぎ、ジェノファージから多くのクローガンを解放することになる。これにより、クローガンはリーパー討伐の為の共同戦線に参加することを決意。互いに衝突することが多かったトゥーリアン族とクローガン族については、今回のミッション成功を機に同盟を結ぶことになる。

k0taron4
k0taron4
@k0taron4

目次 - Contents