戦国無双2（2Empires / 2猛将伝）のネタバレ解説・考察まとめ

『戦国無双2シリーズ』の概要

『戦国無双2』

『戦国無双2』は、2006年2月24日にコーエー（現コーエーテクモゲームス）より発売されたPS2版アクションゲームで、『戦国無双』シリーズの第2作目にあたる作品である。キャッチコピーは「かつてないスケールと爽快感で、戦国の世を切り開け。」。PS2版以外にも、2006年8月17日にはXbox 360版が、2008年7月11日にはWindows版が発売されている。

前作の時代背景が群雄割拠時代を中心としていたのに対して、本作は安土桃山時代を中心としている。また、前作では世界観のイメージカラーを「墨のイメージ」としていたが、本作では「金のイメージ」に変更した。これは安土桃山時代の豪華絢爛なイメージを表現するためだとされている。
そして歴史的にも重要な大戦であった「関ヶ原の戦い」をテーマとし、徳川家康や石田三成といった「関ヶ原の戦い」における重要人物が新たな無双武将として参戦。その他にも前作ではほとんど触れられなかった西国の武将達も参戦し、新たな戦場も追加された。

『戦国無双2』は、ムービーに非常に力を入れたことでも知られている。物語の合間やEDで流されるムービーの演出を映画監督の佐藤信介氏が担当し、オープニングムービーを下村勇二氏が担当した。特にオープニングムービーは製作に8ヵ月以上を費やした力作である。このためムービー演出の完成度に関しては非常に高い評価を受けており、シリーズ中でも最高の出来と言われている。また、和楽器を積極的に取り入れ、テクノ調にアレンジしたBGMも評価が高い。
アクション面や育成システム面でも大幅な改善や変更がされ、『真・三國無双』シリーズとのさらなる差別化にも一役かっている。

『戦国無双2 Empires』

2006年11月16日に発売されたPS2版アクションゲーム作品。海外ではXbox 360版も発売された。『真・三國無双』シリーズではお馴染みの、戦略シミュレーション要素を組み込んだアクションゲーム『Empires』シリーズ初の戦国版。内容は簡単に言えば、アクションと政略を駆使して全国統一を目指す国盗りゲーム。本作の大きな特徴として、ナンバリング作品では操作できない一般武将も操作可能であることが挙げられる。キャッチコピーは「鳴け、不如帰（ホトトギス）―」。
ちなみに、『猛将伝』よりも先に『Empires』が発売されたという点でも『無双』シリーズ初の作品である。

『戦国無双2 猛将伝』

2007年8月23日に発売されたPS2版『戦国無双2』の拡張版ディスク。『無双』シリーズではお馴染みの『猛将伝』シリーズの戦国版である。キャッチコピーは「宿命を生き抜く、乱世の魂。」。
秀吉の親友で後の加賀藩主前田家の祖・前田利家や土佐の大名・長宗我部元親など、新たな武将が追加されている。それに伴い、新たなステージも追加された。
さらに新モードとして「傭兵演武」が登場。本来の歴史とは全く異なる物語を楽しめる。
『猛将伝』シリーズではお馴染みのデータ結合システム「MIXJOY」で、PS2版『戦国無双2』と連動させると『戦国無双2』の物語やステージを楽しむことができる。しかし、2層ディスクを採用していたため、初期型のPS2ではディスクを読み込むことができず、起動できないという問題を起こした。

『戦国無双2 with 猛将伝』

2008年3月19日にXbox 360版で発売されたアクションゲーム作品。タイトルの通り、『戦国無双2』と『戦国無双2 猛将伝』の内容を1つにまとめた作品である。

『戦国無双2 with 猛将伝 & Empires HD Version』

『戦国無双2』『戦国無双2 猛将伝』『戦国無双2 Empires』の3作品を収録したゲーム作品。2013年10月24日にPS3版とPS Vita版とで発売された。PS3版はダウンロード販売にも対応しており、ダウンロード販売のみ『戦国無双2 猛将伝』と『戦国無双2 Empires』とを個別で購入できる。なお、PS Vita版はダウンロード販売限定のゲーム作品である。

『戦国無双2シリーズ』のあらすじ・ストーリー

『戦国無双2』

前作のストーリーは群雄割拠時代を中心としていたが、本作では後世にて「天下分け目の大戦」と呼ばれている「関ヶ原の戦い」を中心とした構成に変更。新たな武将の人選も、この戦いに関係の深い人物を中心としたものとなった。さらに特殊NPCとして佐々木小次郎と柴田勝家が追加されている。
その一方で、オリジナルキャラクターのくのいちやあまり物語に絡まない石川五右衛門、早い時期で信長に敗れた今川義元は登場しない。阿国と森蘭丸は模擬演武のみの登場となっている。
大まかなストーリーは、関ヶ原の戦いへと至る各々の経緯を中心に構成されているが、関ヶ原の戦いの前に世を去っている人物に関しては、前作の設定をさらに深く掘り進めたオリジナル要素の強いストーリーが展開されている。また、本来の歴史とは大きく異なる外伝シナリオも用意されており、なかには今でもファンの間でネタにされるほどの人気を博したものもある。

『戦国無双2 Empires』

メインモード「争覇演武」は、天下統一もしくは地方統一を目指すモード。天下統一を目指す「全国シナリオ」が5本、地方統一を目指す「地方シナリオ」が6本用意されている。また、地方統一後は「全国シナリオ」に移動することができる。
「争覇演武」はターン制になっており、収入を増やす、兵力を増強するなどの政策を行い自勢力を強化する「政略パート」と、戦闘を行うかどうかを決めたり、実際に戦闘を行う「戦略パート」の2つのパートをこなすと、次のターンに移る仕組みとなっている。これらを繰り返し、全ての国を自勢力及び自勢力の従属勢力が支配できればシナリオクリアとなる。
無双武将だけでなく、『戦国無双2』や『戦国無双2 猛将伝』ではプレイできない一般武将もプレイ可能。さらに自分で作成したオリジナル武将でプレイすることもできるため、総勢400人以上の武将を選べるのが大きな特徴である。

『戦国無双2 猛将伝』