戦国無双1（1猛将伝）のネタバレ解説・考察まとめ

身長：152cm 武器：クナイ 無双奥義：殺 無双秘奥義：葬 CV：永島由子

くの一（くのいち）は、一般には女性の忍者を指す言葉として用いられている。小説や漫画などでは男性顔負けの活躍をするくの一をよく見るが、実際のくの一は情報収集を主な任務とする地味な存在だったらしい。史実では武田信玄に仕えた望月千代女という人物が有名である。

くのいちは『無双』シリーズでは数少ないオリジナルキャラクターで、モデルについては諸説あるが、公式で明確な言及はされていない。基本的には幸村に付き従っているが、武田家が健在な内は武田軍として登場することもある。
忍者の割に態度は非常に軽いが、与えられた任務は確実にこなす実力者。ふざけた言動が多いが、時にゾッとするほど猟奇的で残酷な台詞を吐くこともある。『戦国無双 猛将伝』では稲姫を「稲ちん」と呼び、彼女の行く先々で絡んでくる。

雑賀孫市（さいか まごいち）

身長：187cm 武器：火縄銃 無双奥義：撃 無双秘奥義：衝 CV：磯部弘

「雑賀孫市」は個人名ではなく、鉄砲傭兵集団・雑賀衆の棟梁や有力者が代々継承する名前。「雑賀孫一」「鈴木孫一」と表記されることもある。主な戦歴としては、石山合戦において石山本願寺に味方して織田信長の軍勢を苦しめたことや、豊臣秀吉に鉄砲大将として仕え、伏見城の戦いにおいては西軍に属して鳥居元忠を討ち取ったことなどがある。戦後は浪人となったが、後に水戸藩に仕官した。石山合戦の時の雑賀孫市については、鈴木重秀という人物であるという史料が残されている。そして秀吉に仕え、後に水戸藩に仕官した雑賀孫市は鈴木重朝という人物であると言われている。
前述の通り代々継承された名前であるため、当時存在してた鈴木姓の武将達にも孫市を名乗った者がいるのではないかと言われるなど、その正体については様々な説が存在する。

ゲームでは自由と女性をこよなく愛する風来坊という設定。色男を自称しているが、戦場でも見境なく女性を口説くせいか、女性受けは極めて悪い。秀吉とは親友の間柄で、傭兵として織田軍に加勢した際には再会を喜び合う場面もある。
孫市の「無双演武」のストーリーは本作の中でも最も重い。当初は織田軍に傭兵として雇われたこともあったが、後に本願寺顕如に加勢したことが信長の逆鱗に触れ、その報復によって多くの仲間を殺されてしまう。以後は信長への復讐を誓い、その命を付け狙うようになる。そのため親友である秀吉とも対立し、その対立を機にどちらかが死亡するシナリオも存在する。

武田信玄（たけだ しんげん）

身長：180cm 武器：軍配 無双奥義：帥 無双秘奥義：風林火山 CV：郷里大輔

甲斐の大名にして、甲斐の守護を務めた甲斐源氏武田家の第19代目の当主。越後の上杉謙信と川中島にて5度に渡る抗争をしつつ信濃を領国化し、さらには駿河・西上野・遠江・三河と美濃の一部を領すなど勢力を拡大させた。やがて室町幕府第15代将軍・足利義昭の求めに応じて上洛を試みるも、その途上で病を発し、甲斐へと撤退する最中に病没した。
信玄は稀代の軍略家・戦術家としても知られ、信長や家康からも、その強さを恐れられていたと言われている。ちなみに彼が旗印に掲げた「風林火山」は、古代中国の兵法家・孫武が著した兵法書『孫子』にある言葉からとったものである。

ゲームでは「甲斐の虎」の異名を持つ大名にして当代随一の軍略家。幸村を含む家臣団からは「お館様」と呼ばれ、非常に慕われている。常に仮面と乱髪兜を装着し、決して素顔を見せない。そんな怪しい風貌に反してお茶目なところがあり、気取った台詞の後に「なんちゃってな」とおちゃらけたり、自分を「渋くてカッコイイ」と自画自賛したりと、コミカルな言動が多い。しかし三方ヶ原の戦いでは徳川軍を容赦なく追い詰めたり、謙信に対して「全力で叩き潰してやる」と凄んでみせるなど、敵とみなした者には非情な一面を見せる。

信玄の「無双演武」は「王道をもって天下を治める」という目標達成のために上洛を目指すストーリーとなっている。シナリオによっては、三方ヶ原の戦いにおいて服部半蔵に暗殺されてしまう展開もある。

伊達政宗（だて まさむね）

身長：140cm 武器：木刀二刀流 無双奥義：乱 無双秘奥義：竜 CV：檜山修之

奥州の戦国大名・伊達家の第17代目の当主で、後に仙台藩初代藩主となった。幼少期に天然痘にかかったことが原因で右目を失明し、隻眼となった逸話が有名で、その逸話から後世「独眼竜」と呼ばれるようになった。隻眼という武将としては大きなハンデがあったにも関わらず、奥州を統一した実績から、もう少し早く生まれていれば天下人の座を競っていたかもしれないと言われる人物である。『伊達男』の由来となるほど派手好みな性格だったことでも有名。
文化人としても一流で、能や和歌や茶道などにも通じていた。特に料理が趣味で、「馳走とは旬の品をさり気なく出し、主人自ら調理して、もてなすことである」という言葉を残しているほど。また、戦闘において重要な兵糧開発の研究にも熱心であったという。

波乱に満ちた生涯だったこと、やんちゃどころではない過激な逸話が数多く残っていることなどから人気が高く、小説や映画、ドラマなど多くの創作作品の題材にされている。映画やドラマなどでは眼帯がトレードマークになっているが、実は失明した右目を何かで覆っていた記録はない。

ゲームでは若くして奥州を統一し、さらには天下の統一を目指す野心家。良く言えば情熱的で反骨精神旺盛な少年武将、悪く言えば生意気で自信過剰な子供である。「無双演武」のシナリオも川中島や長篠といった有名な戦場に乱入するという、史実からは大きく離れたストーリーとなっている。ちなみに「馬鹿め！」が口癖である。
武器は二振りの木刀と眼帯から発射する独眼竜ビーム。なお、このビームの名前は付属の解説書に記載されている。攻撃スピードは早いが、パワーとリーチが今一つなので、ここぞという時はビームを放つのが望ましい。また、背が低い分、乱戦になると兵士達に埋もれて見えなくなってしまうので注意が必要である。

濃姫（のうひめ）

身長：165cm 武器：暗器（鉄鈎と爆弾） 無双奥義：艶 無双秘奥義：蝶 CV：鈴木麻里子

美濃の戦国大名・斎藤道三の娘で、政略結婚で織田信長に嫁いだ女性。母親が明智一族の出身であることから、明智光秀とは従兄妹関係にあったとする説がある。彼女に関する史料は非常に少なく、信長に嫁いだ後のことについても離縁説や早世説、本能寺の変で戦死した説、さらには信長の死後も生きた説など、死亡時期についても諸説あり、謎の多い人物でもある。「濃姫」の名前も「美濃の高貴な女性」という意味の通称であり、本名ではない。

ゲームでは魔王の妻らしく、危険な雰囲気を漂わせる妖艶な美女として描かれている。倒錯的な言動が多いが、その実冷静で聡明な女性。史実の光秀と従兄妹関係だったとする説を採用しており、彼とは旧知の仲である。
信長に嫁ぐ際、父の道三に「信長がうつけならば討て」と懐刀を渡された有名な逸話から、信長を生かすも殺すも自分次第と考えている。信長には強く惹かれているが殺す気持ちは鈍っておらず、シナリオによっては自ら信長を討ちにいく。

服部半蔵（はっとり はんぞう）

身長：170cm 武器：鎖鎌 無双奥義：断 無双秘奥義：滅 CV：黒田崇矢

徳川家康の家臣で「鬼半蔵」と呼ばれた武将。半蔵というのは通称で、本名は服部正成（はっとりまさなり/まさしげ）という。数々の武功をたて、後世「徳川十六神将」の1人に数えられる。
服部家は百地家や藤林家と並ぶ伊賀上忍の家系で、半蔵自身も実戦では伊賀衆や甲賀衆を指揮していたが、彼自身は忍者ではなく槍を得意とした武士だった。しかし、後世の創作では彼を忍者として扱った作品が多く存在している。

ゲームでは徳川家康の家臣にして伊賀忍軍頭領という設定。自身を「影」と称し、非常に寡黙で任務以外のことはほとんど喋らない。主君である徳川家康に絶対の忠誠を誓い、主君を支えるべく暗躍する。
本作では半蔵が三方ヶ原の戦いで信玄を暗殺するシナリオがあり、その因縁が大坂夏の陣まで続くことになる。そのため、真田幸村やくのいちとは深い因縁を持つライバル関係となっている。また、伊賀の抜け忍である石川五右衛門に対しては「抜け忍には死を」と問答無用で抹殺に向かう。

森蘭丸（もり らんまる）

身長：178cm 武器：野太刀（長刀） 無双奥義：誠 無双秘奥義：義 CV：進藤尚美

織田信長の家臣・森可成（もりよしなり）の三男。弟達と共に小姓として召し抱えられ、本能寺の変にて2人の弟と共に討死した。享年18。活動期間は短いが、利発で有能な小姓として信長に寵愛された逸話が多く伝わっており、知名度は非常に高い。
名前については異説が多く、一般に幼名として知られている「蘭丸」も「乱丸」と表記する史料がある。また、本名についても成利（なりとし）や長定、長康とするものが存在している。

ゲーム序盤は明智光秀と共に斉藤家に仕えている設定となっている。これは森家が元々は美濃出身だったことを元にしていると思われる。真面目で礼儀正しい性格の少年で、信長に心酔し忠義を尽くすが、異常なほどの心酔ぶりに周囲から「忠誠というよりも依存に近い」と指摘されることもある。光秀や濃姫とは旧知の仲で、特に光秀とは非常に親しかったことから、後に光秀が信長に謀反したことに苦悩することになる。
女性と見紛う美貌であることから、シリーズを通して実際に女性と間違われる場面もしばしば見受けられる。また、本編とは関係ない番外シナリオやおまけのステージなどでは所謂「いじられキャラ」にされることが多い。

『戦国無双 猛将伝』で追加された登場人物・キャラクター

羽柴秀吉（はしば ひでよし）

身長：155cm 武器：三節棍 無双奥義：志 無双秘奥義：昇 CV：戸北宗寛

武士ですらなかった身から天下人にまで成り上がった、戦国一の出世人にして戦国の三英傑の1人。最初は木下氏を名乗ったが、後に羽柴氏などを経て、最終的には豊臣氏に改める。
当初は今川家に仕えていたが、後に出奔し織田信長に仕え、類まれな才智と「人たらし」と呼ばれるほどの魅力を武器に出世していく。信長に謀反した光秀を山崎の戦いにて破った後は織田家内部の権力争いに打ち勝ち、信長の後継者としての地位を固めて遂には天下統一を果たす。しかし後継者に恵まれず、天下統一後は失政も多かったこともあって、秀吉死後の豊臣家は衰退し、徳川家に滅ぼされた。

『戦国無双』では特殊NPCとして登場したが、『戦国無双 猛将伝』にて無双武将の仲間入りを果たす。名古屋弁が強い喋り方が特徴。『戦国無双』では猿っぽさや狡猾な一面が強調されていたが、『戦国無双 猛将伝』ではその人物描写が深く掘り下げられ、鋭い才気や大器、性格の裏表が表現されるようになった。孫市とは親友で、彼と同じく女好き。お市に想いを寄せているが、お市からは良く思われていない。
秀吉のシナリオは信長の家臣としての彼を中心としているが、展開によっては親友の孫市を討ち、信長に挑む過酷な話となる。