四楓院夜一(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

四楓院夜一(しほういんよるいち)とは漫画『BLEACH』に登場するキャラクターで、死後の魂が住む世界「尸魂界(ソウルソサエティ)」に存在する四大貴族の一つ、四楓院家の22代目当主。徒手による体術「白打(はくだ)」と高速移動歩法「瞬歩(しゅんぽ)」の達人であり、その圧倒的な実力から”瞬神”の異名で呼ばれる。
老人のような口調と凛とした顔立ちから一見すると厳格な人物だが、実際は奔放でいたずら好きな自由人。整った顔に加えスタイルも良く、作中人物にその容姿をたびたび評価される。

四楓院夜一のプロフィール・人物像

身長:156cm
体重:42kg
誕生日:1月1日
CV:雪野五月(人間の姿)/斎藤志郎(猫の姿)

四楓院夜一(しほういんよるいち)とは、久保帯人により連載されたバトルアクション漫画『BLEACH』に登場するキャラクター。死後の魂が住む世界「尸魂界(ソウルソサエティ)」に存在する四大貴族の一つであり、天から授かったとされる宝具「天賜兵装(てんしへいそう)」を管理する四楓院家の22代目当主。同家において初の女性当主である。
かつては尸魂界に拠点を構える死神たちの治安組織「護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)」の隠密機動総司令官で、同部隊の第一分隊”刑軍”の軍団長でもあった。また、二番隊隊長も兼任していたため、現在の二番隊隊長である砕蜂(ソイフォン)の先代にあたる。

褐色の肌に後ろで結わえた長い黒髪、切れ長のつり目が特徴のグラマラスな女性。
その整った顔立ちと老人のような口調により一見すると厳格な武人気質の人物だが、その実はいたずら好きで奔放な自由人であり、同時に貴族らしい高貴さも持ち合わせているというまさに猫のような性格。一人称は”儂(わし)”。
猫と人間のどちらの姿にも自在に変身でき、普段は猫の姿で自由気ままに放浪している。

主人公である黒崎一護(くろさきいちご)やその友人たちにとっては戦い方を教授してくれる師匠のような存在であり、彼らの戦いに同行して手助けすることも多い。同じく彼らを助ける死神・浦原喜助(うらはらきすけ)とは旧知の仲で、護廷十三隊に所属していた頃はともに練磨し助け合った。現在もその関係は続いており、軽口を叩く彼に対し冷たい態度を取っているものの、お互いに数少ない理解者である。

二番隊隊長であった頃は部下である砕蜂のことを妹のように可愛がり、彼女もまた夜一に対して崇拝にも似た尊敬の念を示すなど、良好な師弟関係を築いていた。しかし、当時起こったある事件の容疑者として身柄を拘束された浦原と握菱鉄裁(つかびしてっさい)の脱出を幇助した夜一は二番隊隊長を失脚、彼らとともに現世へ逃れ身を潜めることになる。
敬愛する夜一が自身を捨てるような形で護廷十三隊を去ったことにショックを受けた砕蜂は、夜一に対し尊敬が反転した強い憎悪を抱くようになってしまう。

四楓院夕四郎(しほういんゆうしろう)という弟もおり、彼もまた夜一を心から慕っている。

四楓院夜一の能力

体術「白打(はくだ)」

主に隠密機動第一分隊”刑軍”が使用する、徒手による高等体術。練磨された歩法による高速移動「瞬歩」と併せて使用されることが多い。
攻撃に際し接近する必要があるため武器を用いる相手に対しては危険も伴うが、型にとらわれない高速戦闘が可能な戦闘技術である。
奥義として、死神が用いる霊術「鬼道(きどう)」を高濃度に圧縮し身に纏う技術「瞬閧(しゅんこう)」がある。

四楓院夜一の必殺技

瞬閧(しゅんこう)

高濃度に圧縮した「鬼道」を身に纏い炸裂させることで、鬼道を手足に叩き込み破壊力を大幅に増幅させる戦闘形態。解放に際して両肩と背中の衣服が弾け飛ぶため、夜一や砕蜂をはじめとした使い手たちの装束は両肩と背中の部分が空いている。
また、使用者の霊圧によってそれぞれ得意とする属性が存在する。作中では夜一は雷、砕蜂は風、夕四郎は炎がそれぞれ得意であると明言された。

雷王拳(らいおうけん)

浦原が作成した特殊手甲を着用した腕で怒涛の連続攻撃を放つ技。異形の悪霊「虚(ホロウ)」の上位個体「破面(アランカル)」が有する強固な外皮「鋼皮(イエロ)」に対し有効打を与えられるよう開発された手甲は、その破壊力を上乗せした凄まじい威力の打撃を可能とする。

瞬閧・雷神戦形(しゅんこう・らいじんせんけい)

瞬閧から派生する技。
夜一が得意とする雷属性へと変容させた瞬閧のエネルギーを展開させ、広範囲に渡る雷撃により辺り一帯を焼き尽くす。

瞬閧・雷獣戦形・瞬霳黒猫戦姫(しゅんこう・らいじゅうせんけい・しゅんりゅうこくびょうせんき)

瞬閧から派生する技。
雷属性へと変容させた瞬閧のエネルギーを体中に纏わせ、縦横無尽に高速移動し攻撃する。移動が四足歩行になる、対話によるコミュニケーションが取れなくなる、対象に興味を失ったかと思えば次の瞬間には一心不乱に突撃するなど、まさしく猫のように気まぐれな挙動で相手を翻弄する。
上記の身体能力向上に加え、”霊圧の組成が1秒間に48回変化する”という特性が付与される。これにより、特定の霊圧に対して効果を発揮する類の能力を無力化することができる。作中においては、「攻撃を喰らった際、攻撃者の霊圧に対する耐性を獲得する」という能力を持つ相手に対し、絶えず変化する霊圧によって耐性が追いつかない速度で一方的に攻撃し続けた。
理性を失い本能のまま行動するようになるため、浦原が居なければ制御が難しく、能力の解除も気分次第という欠点がある。

四楓院夜一の来歴・活躍

尸魂界からの追放

本編から101年前の尸魂界において、隠密機動総司令官、隠密機動第一分隊「刑軍」の総括軍団長、護廷十三隊の二番隊隊長を兼任していた。砕蜂は当時の部下であり、夜一に対して崇拝にも近い尊敬を寄せていた。夜一もまた彼女のことを妹のように可愛がり、良好な師弟関係を築いていた。
また、浦原喜助とは互いに高め合い助け合っていた。現在もその関係は続いている。

しかし当時の五番隊副隊長・藍染惣右介(あいぜんそうすけ)の陰謀により、浦原喜助と握菱鉄裁(つかびし てっさい)が邪悪な実験の容疑者として身柄を拘束されてしまう。夜一は自身の地位をすべて捨てて彼らの逃走を幇助し、その罪により尸魂界を追放される。
その後は浦原のもとに身を寄せながら現世でひっそりと暮らす。

砕蜂は、浦原を助けるために自身を捨てるように現世へ逃げた夜一にショックを受ける。これを機に、夜一に対してこれまでの敬意が反転した憎悪を抱くようになる。

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