四楓院夜一(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

四楓院夜一(しほういんよるいち)とは漫画『BLEACH』に登場するキャラクターで、死後の魂が住む世界「尸魂界(ソウルソサエティ)」に存在する四大貴族の一つ、四楓院家の22代目当主。徒手による体術「白打(はくだ)」と高速移動歩法「瞬歩(しゅんぽ)」の達人であり、その圧倒的な実力から”瞬神”の異名で呼ばれる。
老人のような口調と凛とした顔立ちから一見すると厳格な人物だが、実際は奔放でいたずら好きな自由人。整った顔に加えスタイルも良く、作中人物にその容姿をたびたび評価される。

尸魂界篇

浦原のもとで過ごしていた夜一だったが、一護の友人である井上織姫(いのうえおりひめ)と茶渡泰虎(さどやすとら)が霊能力に目覚めた際、能力の使い方を最低限の実戦レベルに至るまで手ほどきした。能力のコントロールに悩む彼女らに「思い出せ その時おぬしが何を守ろうと思うたのか」と語り、大切なのは心の在り様であると説いた。
一護に死神の力を譲渡した罪で死刑を言い渡された死神・朽木ルキア(くちきるきあ)を救出すべく、一護らと共に尸魂界に侵入。潜伏と進行を繰り返しながら一護の窮地を幾度となく救った。
護廷十三隊の面々を相手取るには一護はまだまだ力不足であると判明した後は、死神の武器「斬魄刀(ざんぱくとう)」の力を解放する奥義「卍解(ばんかい)」を一護に指南する。

その後、かつての部下である砕蜂と再会。裏切られた気持ちから、敬意が反転した憎悪を自らに向ける彼女と交戦する。砕蜂に引き連れられた部下たちを瞬く間に全員制圧し「もう一つの名まで 捨てた憶えは無いぞ」と、”瞬神”の名に恥じない速度で一騎打ちに持ち込む。「白打」や「瞬閧」を磨き上げた砕蜂であったが、遥かに上回る練度の体術で圧倒した。また、瞬閧は自身が編み出した奥義だと思い込んでいた砕蜂だったが、夜一は「名なら在る 瞬閧と言う」と語り、自身によってすでに名を持ち完成されている戦闘形態であると明かした。あまりの戦力差に戦意喪失した砕蜂は、「なぜ自分を置いて護廷十三隊を去ってしまったのか」と涙ながらに胸の内を語った。
一連の騒動解決後は砕蜂とも和解し、再び浦原のもとに身を寄せる。

破面篇

裏切りの五番隊隊長・藍染惣右介により戦闘能力を基準にして選ばれた10体の破面(アランカル)、「十刃(エスパーダ)」のうち”No.10”のヤミー・リヤルゴ、”No.4”のウルキオラ・シファーが現世に現れる。襲撃を受けた織姫を助けるべく一護が応戦するが敗北。夜一は浦原とともに駆け付け、一護らを一方的に痛めつけたヤミーを圧倒し撃退に成功した。

その後の決戦では、一護の父・黒崎一心(くろさきいっしん)、浦原とともに藍染と交戦。浦原が開発した特殊装甲と持ち前の体術で果敢に攻めるが敗北してしまう。藍染は一護との一騎打ちで疲弊したところを浦原の鬼道により封印され、事件は幕を閉じた。

千年血戦篇

世界から全てを奪い尽くそうと永い眠りから目覚めた滅却師・ユーハバッハが率いる敵対組織「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が襲来。尸魂界は、ユーハバッハにより選ばれた精鋭部隊「星十字騎士団(シュテルンリッター)」の侵攻を受ける。

夜一は、尸魂界を統べる”霊王”を殺害すべくユーハバッハが選出した親衛隊の一人であるアスキン・ナックルヴァールと交戦。
飄々とした態度で油断を誘うアスキンだったが、己の気分次第で動く夜一の思考が揺らぐことはなく、奥義を派生させた戦闘形態「瞬閧・雷神戦形」を解放して一方的に攻撃する。終始圧倒しているかに見えたが、アスキンの「攻撃を喰らった際、攻撃者の霊圧に対する耐性を獲得する」という能力により徐々に攻撃が通用しなくなっていく。
加勢した夕四郎と共に形勢不利に追い込まれるが、そこへさらに浦原が参戦し、浦原のみが制御できる夜一の最終戦闘形態「瞬閧・雷獣戦形・瞬霳黒猫戦姫(しゅんこう・らいじゅうせんけい・しゅんりゅうこくびょうせんき)」を解放。圧倒的な速度と膂力に加え、「霊圧の組成が1秒間に48回変化する」という特性によりアスキンが耐性を獲得するよりも速く攻撃し続けた。

しかし、アスキンも奥の手である「滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)」を発動。受けた傷は回復し、変化するすべての霊圧の耐性を獲得した彼に敗北してしまう。
アスキンはそのまま浦原との戦闘に移行し、浦原の緻密な戦略と「卍解」した彼の戦闘能力を前に敗北した。

四楓院夜一の関連人物・キャラクター

黒崎一護(くろさきいちご)

CV:森田成一

空座第一高等学校に通う高校生であり、『BLEACH』の主人公。卓越した霊感を持っており、現世をさまよう霊的存在をはっきりと知覚している。
現世に現れた死神・朽木ルキアとの邂逅や、家族が「虚(ホロウ)」の被害を受けたことがきっかけとなり死神として覚醒する。
ぶっきらぼうで粗野な口調だが非常に温厚な性格の持ち主であり、手の届く範囲の人々を護ろうと奮闘する。
夜一とは物語序盤からの付き合い。戦闘技術や卍解を手ほどきする、絶体絶命の窮地に駆けつけ幾度となく救うなど、彼にとっての夜一は浦原と並ぶ師匠のような存在である。

浦原喜助(うらはらきすけ)

CV:三木眞一郎

現世で「浦原商店」という駄菓子屋を経営している死神。飄々とした態度で核心を濁す発言を繰り返す、掴みどころのない人物。
尸魂界の技術開発局創設者であり、かつては十二番隊隊長と開発局初代局長を兼任していた。夜一とは当時からの付き合いであり、互いに高め合い助け合った旧知の仲。現在もその関係は続いており、冷たくあしらわれながらも彼女に対する確かな信頼を覗かせる。
夜一とともに一護とその友人たちに戦い方を指南し導いた。

砕蜂(そいふぉん)

CV:川上とも子/桑島法子(2代目)

護廷十三隊の二番隊隊長であり、隠密機動総司令官を兼任する暗殺部隊の頭領。基本的にクールで無表情な女性。時折相手を見下した不敵な笑みを覗かせることもあるが、その立場から護廷十三隊の矜持に従って行動する傾向にある。
現在就任している役職はいずれもかつて夜一が就いていたもので、彼女の元部下。夜一が総司令官を務めていた頃は彼女を心から慕っていたが、突如自身を置いて尸魂界を去ってしまったことから敬意は翻り、激しい憎悪を抱くようになった。再会時はその憎悪を感情のままぶつけるが、依然遥か格上の夜一を前に戦意を失い、長年溜め込み続けた本音を吐露した。

四楓院夕四郎(しほういんゆうしろう)

夜一の弟で、彼女が失脚した後の四楓院家23代目当主。
褐色の肌や顔立ちなど夜一そっくりの容姿だが性格はほぼ真逆。気まぐれで素っ気ない態度が目立つ夜一に比べ天真爛漫でどこか抜けている明るい人物。姉としても死神としても夜一を心の底から敬愛しており、会うたび彼女に抱きつこうとする。
愛嬌のある人柄や華奢な外見とは裏腹に戦闘能力は確かなものであり、夜一から教わった奥義「瞬鬨」をわずかな時間で使いこなすに至るなど、その高い才覚を覗かせる。
崇拝する夜一の弟ということで、砕蜂からは顔を合わせるたびに成長を喜ばれる、小遣いを貰うなど、非常に可愛がられている模様。

四楓院夜一の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「思い出せ その時おぬしが何を守ろうと思うたのか」

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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。

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