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siva61のレビュー・評価・感想 (2/2)

新幹線変形ロボ シンカリオン / 新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION / Shinkansen Henkei Robo Shinkalion The Animation
10

今どき珍しい、清く正しくそして面白い子ども向けロボットアニメ!

2018年1月より、TBS系全国ネットにて毎週土曜あさ7時から放送されたロボットアニメ。
この作品の最大の強みは、JR各社が全面協力していること。そのため、いい意味で細かすぎる新幹線の描き分けや、オタク知識が楽しめるます。
シンカリオンとして登場する新幹線は、すべて実在する現役の新幹線。実際に子どもたち、あるいは大人たちが目にしたことのある新幹線がロボットに変形するという、夢のある展開も魅力的といえるでしょう。
もちろんロボットアニメのため、男の子が喜ぶ戦闘シーンも豊富。敵とのバトルでも複数体のシンカリオンが一斉に活躍しているので、主人公の機体ばかりに活躍が偏るということもありません。
ストーリー面でもよくお話が練られており、今のところ複雑かつ難解な展開や、登場人物で嫌味ったらしいキャラクターなどもナシ。王道的な展開で、安心して子どもたちに見せられるアニメになっています。JR東日本がメインスポンサーのため、その管内で活躍する新幹線がメインですが、JR九州やJR西日本の新幹線も続々登場します。

大神
10

独特な絵柄が生み出す至高の和風ファンタジーゲーム

「大神」は2006年にカプコンから発売されたPS2用ゲームソフトです。
同年の文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門では大賞を受賞し、翌年には日本ゲーム大賞優秀賞を受賞。そして遂には日本を飛び出し、アメリカのIGN(ゲーム情報webサイト)が主宰するThe Best of 2006において最優秀賞を獲得しています。その甲斐あってHDリマスター版となり、「大神 絶景版」というタイトルでPS3やPS4、XBOX等様々な機種に移植されています。2018年夏にはNINTENDO SWITCHにも移植される予定であり、古いゲームですが未プレイの人にも手を伸ばしやすくなっております。

「大神」がそれほど高い評価を受けた要因は何なのか?それは、やはりなんといっても筆で描いたような独特な絵柄でしょう。
鳥獣戯画のようなデフォルメされたキャラクター達が短い脚をちょこまか動かし、長い胴体を揺らしながら走る姿はとても可愛らしく滑稽に見えます。
かと思えば、立ちはだかる強敵を打ち倒した後に、主人公であるアマテラス(白毛の狼)が高らかに遠吠えする姿は非常に凛々しく、神々しさすら感じさせます。
ナカツクニのあちらこちらにある賽の芽を開花させ、祟り場を浄化する「大神降ろし」の美しさは、きっと忘れられないシーンになるでしょう。

「大神」をプレイしていくと、そんな魅力的な世界を思い切り満喫することが一つの目的になったりします。
スサノオ、ウシワカ、カグヤ、フセ姫など、聞き覚えのある名前のサブキャラクター達も皆愛嬌があり、駄目なところがあり、好きになれるところがあります。
そして思い切りナカツクニを堪能し冒険した最後には、涙なしには見られない最終決戦とエンディングが待っています。
大人も子供も、世代を超えて楽しんで笑って泣けるゲームです。

未来日記
7

ヤンデルヒロインを楽しむアニメ

結構古いアニメですが、インパクトのある作品だったので聞いたことくらいはある方も多いかと思います。
なんといってもヒロインの我妻由乃がすごい。可愛いとか好きとかを飛び越えて、すごい。彼女は主人公一筋で、その熱意と狂気は並大抵のものではありません。ストーキングは当たり前。主人公を助けるためなら地雷原をも駆け抜ける。ミニトマトに注入されたミリグラム以下の毒薬を、フォークで持っただけで「重さが変わっている」と見抜く。主人公に仇なす者なら笑顔で撲殺し、拳銃だって使いこなします。あんな小学生がいてたまるか。
可愛い時もあるのですが、主人公視点で見るとホラー以外の何物でもありません。ヤンデレ好きにはたまらないキャラクターと言えるでしょう。あまり語るとネタバレになってしまうので伏せますが、そんな狂気的な好意も一応理由あってのことなので、最後の方はなんとも言えない気持ちになります。

ヒロインのインパクトが強すぎてかすみがちですが、敵方も個性的なキャラが多く、バカップルの二人などはとても好きでした。というか、中盤以降は主人公側のほうが残虐なので、敵のほうが被害者に見えるといいますか、敵方の方に感情移入してしまう方も居るのではないでしょうか。
ラスト付近は完全にヒロインがラスボスに見えました。
伏線の回収は雑ですし、物語としてはツッコミどころの多い作品です。
エログロも絡むので苦手な方もいらっしゃるかとは思いますが、OPEDもとても良く印象に残るアニメですので、一度は見ていただきたい作品です。

ワイルド7
9

時にワイルドで、時に繊細な描写

『ワイルド7』は、今は亡き望月三起也氏の作品である。
主人公は警察に雇われた「元悪人」七人で、手錠を付けられることもなく自由に犯罪者を捕まえる刑事ものである。全体的にアクションが多く、主人公たちはバイクを乗り回し、場合によっては戦争に巻き込まれたりもする。暴走族最盛期の頃であったのか、基本的には暴走族が登場する。
そのような「暴力的(ワイルド)」な世界観であるにも関わらず、いや、そのような世界観だからこそ、細やかなトリックが映える。「犯罪者を捕まえる刑事もの」であるからには、犯罪者は巧妙なトリックを仕掛けたり、詐欺まがいのことや、精神的なトリックを仕掛けてきたりする。彼らは時にワイルドで、時に狡猾に犯罪者たちを追い詰める。そのさまはやはり、戦争ものに通じる興奮があるものだろう。
また、主人公たち七人のキャラクターも魅力であるし、彼らのたまり場「ボン」のイコちゃんの可愛さも見どころだ。そして七人のリーダー、飛葉大陸(ひば だいろく)のハードボイルドで爽やかなカッコ良さは、現代なら「名探偵コナン」の安室透にも負けぬ人気を誇るだろう。いや、かつてそのくらいの人気があったのかも知れないが、私は生まれていないので分からん…(笑)

くるり / Quruli
10

様々なジャンルの音楽を縦横無尽に行き来する、くるりのロック

日本のバンドの中でも、これだけ好きな音楽を自由にやっていながら、しっかりとした数のファンを持つバンドも珍しいのではないでしょうか。
ロックをベースに、クラシック、フォークロア、ヒップホップと、いろいろな要素を取り入れたその音楽は、聞くものを飽きさせません。
ボーカル・岸田繫の紡ぎ出す独特の歌詞の世界とメッセージ性も魅力の一つです。
何度も彼らの曲に背中を押され、一緒に泣き、歌ったか知れません。ポップでありながら、どこか前衛的な部分も持つ音楽は、間違いなく日本のポップミュージックを進化させてきました。また、ライブへ行くとがっかりする日本のミュージシャンが多い中、くるりは演奏がうまいのもうれしいです。ミュージシャンとしてのグルーブ感もあり、一緒に歌える場面もあり、本当にいいライブをしてくれます。また、MCも面白いので、毎回笑いながらライブを観ています。
流行や万人受けすることに左右され、自分たちのカラーを全面に出さないで消えていくミュージシャンも多い中、くるりは自分たちのカラーを出しながら、いつも時代と向き合い、ファンの私たちに新しいメッセージと音楽を届けてくれるバンドです。
映画音楽にも使われることがあり、特に岸田繫がサントラを担当した映画『ジョゼと虎と魚たち』は見事に映像と音楽がリンクした佳作でした。

劇場版 のんのんびより ばけーしょん
9

のどかな時間を切り取った秀作

本作品は、もともとは田舎の分校に通う4人の少女を中心とした日常系漫画で、「のんのんびより」と「のんのんびより りぴーと」とこれまで2回アニメ化が行われてきた作品の劇場版です。
ひょんなことから町のデパートへ出かけることになったれんげ達、そこで越谷家長男の卓がくじ引きで沖縄旅行を引き当て、れんげ達で出かけることになります。そして、沖縄の地で新たな出会いと別れがあり少女たちは一夏の思い出を作る、というのが大筋です。
これまでの山奥の田舎とは異なり、沖縄という極彩色な土地を舞台にしているため、まず繊細かつ色鮮やかな背景美術には目を奪われることでしょう。また、作品本編における人物関係や、感情変化の機微を繊細に描き分ける手法は実に素晴らしいと思います。特に今作は「友情の形成」をテーマにしているようで、田舎で同い年がいない状況の少女が、違う土地の同い年の子と出会ったらどうなるか?という問いの設定から、友情の芽生え、そして別れに至るまでのプロセスを丁寧に描いているところに好感がもてます。また、単純に子供の頃の夏休みの思い出を回想するきっかけにもなるノスタルジーに溢れた作品であり、アニメや原作を知らなくても全年齢で楽しめる映画といえるでしょう。

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway
9

夏に見たいSF映画

「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」など、アニメ化された作品を多く手掛けている森見登美彦氏の作品を原作とした映画。
京都を舞台として、悶々とした大学生活を送る主人公が登場することが多い森見氏の作品において、今作は異色である。舞台は新興住宅地、主人公は日々の発見や、疑問について研究する小学生・アオヤマ君。彼の日常に突然起こった出来事が街に登場したペンギンであった。
このペンギンはどこからやってきたのか?どうしてこの街に現れたのか?この謎を解き明かすため、アオヤマ君の研究が始まった。そうしているうちに、彼の憧れる歯科助手のお姉さんがこのペンギンの登場に関わっていると気が付く。お姉さんは一体何者なのだろうか?なぜペンギンなのか?鑑賞しながら私たちはアオヤマ君と共にその謎を考えていく。
一見、日常のちょっとした冒険が描かれているようだが、物語の途中からふんだんに盛り込まれていくSFの要素が興味深い。アニメーションならではのファンタジックな場面、臨場感のある場面が美しいタッチで表現されている。
アオヤマ君が最終的に導き出す、お姉さんとペンギン、そして彼の街に起こった不可思議なことの答えは衝撃的なものとなる。
爽やかに感動出来る、夏になると見たい映画の一つになった。

おやすみプンプン / Goodnight Punpun
8

絵がとてもきれい

浅野いにお先生の独特な世界観から生み出された『おやすみプンプン』。この作品は似たような作品は全くありません。この作品でしか味わえない世界観があります。
途中少しグロテスクなシーンもありますし、ヒロインの女の子がメンヘラ気質なこともあって、なかなかの鬱マンガではありますが、この作品を読み終わった後には考えさせられるものがあります。

絵がリアルで、出てくるキャラクター一人一人のキャラの濃さも、表情も、感情も、すべてがこの作品オリジナルでほかの作品とは一風変わっています。
主人公の男の子が落書きのようなイラストで描かれていて、絵的には少し不思議な感じなんですけど、ヒロインの女の子への気持ちや、自分の信念などがきちんとかかれていて、最終的にはなんでこんな形で書かれているのかなど、いろいろなことが理解できるようになってきて繰り返し読むのがおすすめな作品です。
ヒロインの女の子の感情や考え方、発言にはここまで人を好きになれたり愛せるのは素晴らしいことなんだなと感心させられるほどでした。
ヒロインの女の子は笑うとすごくかわいらしい女の子です。
ラストに近づくにつれてどんどん話が盛り上がっていくので目が離せなくなります。
まずは表紙だけでもいいので見てもらうことをお勧めします

和楽器バンド / WagakkiBand
10

和楽器の魅力を再認識です

2014年に発売されたアルバム「ボカロ三昧」以来はまってます。メンバーそれぞれ和楽器や民謡の達人で、そこに力強いギターやドラムが加わって、まさに数倍の音の深さを出しています。
普段、伝統的な和楽器だけの音楽を聴くことはあまりありませんが、こういう形で聴くと、懐かしい気持ちになるのが不思議です。
ヴォーカルの鈴華さんの歌い方は、民謡や演歌の要素がありますが、決して古くさくなく心に響いてきます。他のメンバーの楽器も、皆さんその道で一流なだけに、聴いていてとても気持ちが良いです。
某演歌歌手さんが「千本桜」を歌っているのを見ましたが、確かに上手なんでしょうけど…何か違う。彼ら歌の良さは、歌や楽器が上手いだけでは決してないんです。日本の伝統音楽の良さ、洋楽の良さ、そして若く新しい感覚。それらが融合して、和楽器バンドの魅力になっていると思います。

いでたちもまたカッコいい。見てるだけで楽しくなります。彼らのインタビューなどを見ると、彼らは歌手やバンドではなく、本物のアーティストを目指して、現実にそうなっていると感じます。デビュー以来、多少方向性の違う楽曲を発表してきましたが、それはそれで魅力が広がったと解釈しています。新アルバム「オトノエ」もまた新しい雰囲気の楽曲が含まれていて、今後も目が離せません。

安室奈美恵
10

日本が誇る歌姫・安室奈美恵

私の一番好きなアーティストは、日本が誇る歌姫、安室奈美恵さんです。
40歳でありながら、歌って踊れるアーティストを体ひとつで表現している彼女は25周年という節目をもって引退を発表しました。私個人としてはこんなに寂しいことはありませんが、彼女が決めたことですので最後まで応援していこうと思っています。
彼女はこれまで、ライブというものを一番大事にしてきました。ファンと同じ空間で、ファンのために自分のステージを作る。この事に妥協を許さなかった彼女のステージは、いつも最高のクオリティで私たちファンを満足させてくれました。
この25周年の集大成である彼女のラストステージ「Finally」は開演から涙が抑えられませんでした。
ファン投票の為、どうしてもメジャーな曲ばかりになってしまったのは私のようなコアなファンにとっては少し残念ではありましたが、これも彼女の意向ですので仕方ありません。
とくに最後にステージに浮かび上がる、「I♡FAN」を彼女が指差しながら熱唱する姿を見たときは声を出して泣いてしまいました。
最後に、いつぶりだろう、とても久しぶりに聞く彼女のMC。涙で声を詰まらせながら話す彼女にさらに涙腺は崩壊しました。
最後は笑顔で、みんな元気でねー!という言葉と共に去っていく彼女を見たときは、また遊びにきてねー!はもう聞けないんだ、と喪失感でいっぱいになってしまいました。

もう彼女のステージを見ることは出来ませんが、映像作品としては見ることが出来ます。
一度も見たことがない方には、是非一度見てほしいと思います。

小袋成彬
8

小袋成彬のSelfishが想像以上に良かった

宇多田ヒカルプロデュースという鳴り物入りで登場した小袋成彬。宇多田ヒカルファンとしては見逃せないなと動画サイトに曲を聴きに行きました。最初に聴いた印象はまあまあ。面白味のある曲ではないけど、情緒的な声に雰囲気のあるプロモーションビデオ。割といいかな、という感じで一度聴いてウィンドウを閉じました。次に聴いたのは車に乗っていた時のこと。ふと有線からサビが流れ始めました。「時代に華を添えたくて筆をとってたわけじゃない」。悲しげにのびやかに歌われるこの歌詞が突然心に響きました。いい曲でも、何度も聞かないと入ってこないものもあります。私にとって、Selfishはそういう種類のものでした。
家に帰って歌詞を調べると、どうやら付き合っている女性に自分の本質的な暗い部分を理解されない男の歌のようです。彼自身が作詞家であったことや、実体験を歌うと公言していることから、このサビは彼の想いそのままだったのでしょう。恋人に、現代の音楽シーンを盛り上げてて凄いだとか、そんな褒められ方をされたのかなと想像してしまいました。アルバムタイトルにもあるように、彼は過去の悲しみを分離するために筆をとっているのでしょう。やるせなさと、どこかすがりたい気持ちと、ノスタルジーを感じさせる歌声。文学的な歌詞。ハマる人にはハマる名曲です。

Rainbow Six Siege / レインボーシックス シージ / R6S / Tom Clancy's Rainbow Six Siege
10

レインボー最高のFPSゲーム

まずこのゲームはプレステ4、パソコン版があります。私はPS4でやっております!ちなみに私はFPSゲームが大好きで、FPSゲーム歴8年ぐらいです。数々のFPSゲームをやってきました。その中でもこのレインボーは私の中の一押しです!
まずFPSは大抵戦争ですが、このゲームは特殊部隊側対テロリストとなっており、5VS5となってるオンラインゲームです。
このゲームは撃ちあいはもちろんですが、戦略を練ってチームでどう攻めるのか、を考えるのが非常に重要になります。
テロリストは拠点のカベを穴補強して壁抜きされないようにしたり、逆に大きい穴を開けたり、小さい穴を開けたり、工事して特殊部隊が攻めにくいステージに改造します。逆に特殊部隊側はドローンなど索敵したり、カベを開けて射線を通したり、仲間と連携を取りながら作戦を立てる面白みがあります!
状況は毎回変わり、考えながら動かないとならないので、同じマップでも飽きることなく何回も楽しむことが出来ます。

レディ・プレイヤー1 / レディプレ / Ready Player One / ゲームウォーズ
10

これはスピルバーグ監督の遺言か? 最高のエンタメ娯楽映画

最高のエンタメ娯楽映画でした。
VRゲームの仮想世界「オアシス」が生活の全てとなっている人々。ゲーム製作者・ハリデーが残した「オアシス」の謎を解けば、プレイヤーは「オアシス」の支配者となり、高額賞金を手にすることができる。あらすじからして、ゲーム好きにはたまらない設定です。
前評判から、各種パロディの元ネタがわかるかしら…と心配でしたが、圧倒的情報量で、そもそも全ての「元ネタ」を知るなんて不可能なつくりになっています。スピルバーグ監督や80年代ポップカルチャーに思い入れがあるに越したことはないですが、知識がなくても、十分楽しめる内容だと思いました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する名車・デロリアンで、マリオカートを思わせるレースゲームに参加し、コースを逆走する姿にはファンなら誰だって胸が熱くなります。
また、ふたつめのステージがホラー映画『シャイニング』というのも、たとえ元ネタを知らなくなって、RPGゲームに親しんだことがあるひとなら、ワクワクすること間違いなしだと思いました。なにより、ゲーム製作者・ハリデーの見た目が、どことなく、スピルバーグ監督を思わせる容姿であることに注目してほしいです。これはスピルバーグ監督からファンへ向けた遺言なのでは?と思わせる、ニクイ演出に涙腺が緩んでしまいました。
ファンなら必見、できれば映画館で、3Dや4Dで体験してほしい作品です。
ファンでないなら、この映画をキッカケにして、いろんな名作に触れてみてほしいな…と思います。
親子で観るのもオススメです。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
9

魔法少女の世界観を覆す名作

魔法少女まどか☆マギカ、略称『まどマギ』の愛称で親しまれているこのアニメ。
シャフトの独特の世界観と、魔法少女として過ごしてゆく5人の女の子が、美しく、そして強く、時には悩みながら、それぞれの想いを胸に繰り広げられるストーリーは多くのファンを生み出したと思います。
シャフト特有の負の世界観の描写は他のアニメでは味わうことのできません。視聴者のハートを見事なまでにキャッチし、訴えかける独特の描写となっています。
そして今までの魔法少女の常識を覆すストーリー。
彼女たちはインキュベーターとよばれる別次元の生物と契約することで魔法少女としての力を手に入れる。それと同時に、叶えたい願いをひとつ叶えることができる。そして得た力で「魔女」とよばれる敵と戦っていくアニメ。
「魔女」と「魔法少女」の関係が過酷な現実として描かれており、この現代社会にも通じる理念のようなものがアニメの鍵となってます。その展開の残酷さといえば、作中でヒロインが死んで戻らなくなるという黒めな展開もあります。
ワンクールのアニメですが、このアニメにはふとしたワンシーンでもそれぞれの心情が暗喩されていて、ぬかりない作品となっております。
現代社会に通じる「対価」というものが、いかに残酷で、重いものであるかをこのアニメは教えてくれます。
はかなくも同じ世界を繰り返す彼女たちのストーリーを一度ご覧になってみてはどうでしょうか。