ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway

『ペンギン・ハイウェイ』は、2010年に角川書店から刊行された森見登美彦のSF小説。第31回日本SF大賞受賞。
研究熱心で気になったことはとことん解明する小学4年生の男子「アオヤマ」は、自らの住む町に突如大量発生したペンギンたちの出現の理由について、調査していく。「ウチダ」「ハマモト」「スズキ」らクラスメイトと調査を進めた「アオヤマ」は、ペンギンの謎が憧れの歯科医院のお姉さんと関係していることを突き止め、謎の解決のために奔走する。小学生の自由研究の延長で起きるSFチックな冒険や、小生意気な「アオヤマ」とそれをかわいがる「お姉さん」の微笑ましい関係性が面白いと話題になり、人気となった。
2018年にはスタジオコロリドの石田裕康監督によりアニメ映画化、屋乃啓人の作画で漫画化されている。アニメ映画は第22回ファンタジア国際映画祭今敏賞(長編部門)と、第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。興行収入5.4億円。

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highwayの関連記事

ペンギン・ハイウェイ(小説・アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ペンギン・ハイウェイ(小説・アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ペンギン・ハイウェイ』とは、突如街に現れたペンギンの謎を突き止めようとする少年の恋と成長を描いた、森見登美彦のSF小説。2018年にアニメ映画化され、Netflixで公開された。 小学生のアオヤマの暮らす町に、突如大量のペンギンが現れる。淡い思いを寄せるお姉さんから「この謎を解いてごらん」と焚きつけられたアオヤマは、ペンギンについて独自に調査を開始する。アオヤマの研究は、やがて町の奥に眠っていた壮大な秘密と、お姉さん自身がその謎と深く結びついていることを明らかにしていく。

Read Article

宇多田ヒカル(Hikaru Utada)とは【徹底解説まとめ】

宇多田ヒカル(Hikaru Utada)とは【徹底解説まとめ】

宇多田ヒカルとは、1983年のニューヨークで生まれた日本を代表する女性のシンガーソングライター。1998年「Automatic / time will tell」でデビュー。自ら作詞作曲をし魅力的なハスキーボイスと抜群の歌唱力で世代を問わず圧倒的な人気を博す。後に発売したアルバム『First Love』が国内外で990万枚を超えるセールスを記録。2010年に「人間活動に専念するため」無期限の活動休止を報告。2016年活動再開。

Read Article

NEW
四畳半神話大系(小説・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

四畳半神話大系(小説・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『四畳半神話大系』とは、森見登美彦による日本小説、及びそれを原作として制作、放送されたアニメ作品。 小説は単行本では2005年に太田出版から、文庫本では2008年に角川書店から刊行されている。 アニメは2010年に放送された。 そして森見登美彦原作の「夜は短し歩けよ乙女」の映画化を受け、2017年1月から特別放送が開始された。

Read Article

有頂天家族2(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

有頂天家族2(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「有頂天家族2」とは、「森見登美彦」による小説作品「有頂天家族」シリーズ2作目をアニメ化した作品。2007年に小説「有頂天家族」が発売、2013年に第一期がアニメ化。2015年に小説「有頂天家族 二代目の帰朝」が発売、2017年に「有頂天家族2」としてアニメ化。主人公で狸の「下鴨矢三郎」は、天狗の息子「二代目」と出会う。二代目はヒロイン「弁天」と険悪な仲になり、矢三郎たち狸も巻き込まれていく。

Read Article

有頂天家族(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

有頂天家族(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2013年に放映されたアニメ。 原作は『四畳半神話大系』、『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」である。キャラクターデザインは『さよなら絶望先生』の久米田康治。 2013年には漫画化、2014年には舞台化された。 豪華なキャストと丁寧な描写で根強いファンがついており、2017年4月9日より第2期である『有頂天家族2』が放送開始する。

Read Article

【もはや別人】劣化?整形?芸能人のビフォーアフターをまとめてみた!

【もはや別人】劣化?整形?芸能人のビフォーアフターをまとめてみた!

テレビで毎日のように見ている芸能人やスポーツ選手。しかし「久々に見たと思ったら、別人のように人相が変わっていて驚いた」という経験をした人も少なくないはず。 子どもからおとなに成長する中で顔立ちが多少変化することは珍しくないが、おとなにってから急に人相が変わる場合は整形の可能性が高い。真相は闇の中である。 ここでは、世間で特に話題となった「急に別人のように顔の雰囲気が変わった」著名人を紹介していく。

Read Article

【百合】同性愛者との噂がある女性芸能人まとめ【中谷美紀など】

【百合】同性愛者との噂がある女性芸能人まとめ【中谷美紀など】

女優の中谷美紀や歌手の宇多田ヒカルなど、同性愛の噂がある女性芸能人をまとめました。噂のある人物だけでなく、ハリウッドスターのジョディ・フォスターやモデルのHIROMIなど、自ら同性愛者であることをカミングアウトしている有名人の情報もまとめました。ファンの声も交えながら噂の真偽を追及していきます!

Read Article

許されない恋・叶わない恋にまつわる切ない歌【号泣注意】

許されない恋・叶わない恋にまつわる切ない歌【号泣注意】

この恋は叶わないとわかっていても、それでも好き。それでも愛してる。そんな恋愛を歌った曲を集めました。 誰にも言えないつらい恋をしている人、悲しい恋をしている人の気持ちにぴったり寄り添ってくれる、そんな曲があるかもしれません。 つらいのは自分だけじゃないと思わせてくれるはず…。

Read Article

【宇多田ヒカル】芸能人の卒業アルバム写真を紹介!アーティスト・俳優・芸人など【長澤まさみ】

【宇多田ヒカル】芸能人の卒業アルバム写真を紹介!アーティスト・俳優・芸人など【長澤まさみ】

芸能人の卒業アルバムの写真まとめです。長澤まさみをはじめとする、テレビや映画で活躍する人気俳優・女優や、宇多田ヒカルなど人気アーティスト・アイドルの学生時代の貴重なショットを載せています。ファンでなくてもついつい見入ってしまう、芸能人たちの卒アル写真をどんどん紹介していきます!

Read Article

森見登美彦の小説ランキング14選!あなたはこの独特の世界観から抜け出せるか!?

森見登美彦の小説ランキング14選!あなたはこの独特の世界観から抜け出せるか!?

ファンタジーものや青春ものなど多彩なジャンルで独特の世界観を築いてきた、森見登美彦。その畳みかけるような言葉の洪水とみずみずしい感性は、一度触れると病みつきになること間違いなしである。 ここでは森見登美彦がこれまで発表してきた小説作品を、1位から14位までランキングにしてまとめている。また、それぞれの作品のあらすじ・ストーリーや、読者のツイートなども掲載している。

Read Article

【森見登美彦】「太陽の塔」の魅力とは?アンチ・クリスマス派に捧げる一冊!【日本ファンタジー大賞受賞作】

【森見登美彦】「太陽の塔」の魅力とは?アンチ・クリスマス派に捧げる一冊!【日本ファンタジー大賞受賞作】

世の中がクリスマスムードに染まる中で、リア充への妬みを胸に抱く人たちにおすすめしたいのが、森見登美彦のデビュー作「太陽の塔」です。京都を舞台に、ぶっ飛んだ登場人物やキャラクターが奇想天外なストーリーを繰り広げる彼の作品。ここではあらすじや愛読者によるおすすめポイントの解説を紹介しています。

Read Article

【宇多田ヒカル】絶対泣ける歌ランキング!秋の夜長に聴きたい名曲ぞろい!【スピッツ】

【宇多田ヒカル】絶対泣ける歌ランキング!秋の夜長に聴きたい名曲ぞろい!【スピッツ】

2014年に放送された『SmaSTATION!!』の企画「秋の夜長に聴きたい…懐かしの泣ける歌ランキング」でランクインした曲をまとめました。宇多田ヒカルの「First Love」やスピッツの「楓」など、歌詞やメロディが胸に沁みるものばかり。世代を超えて愛される珠玉の名曲を紹介していきます。

Read Article

【都市伝説】J-POPに隠された様々な陰謀論をまとめて紹介!実は音楽は洗脳の手段だった!?

【都市伝説】J-POPに隠された様々な陰謀論をまとめて紹介!実は音楽は洗脳の手段だった!?

テレビ・ラジオ・インターネットなどを通じて多くの人が日常的に聴いている音楽。しかしその中には様々な「陰謀」が隠されているのではないかと考える人もいるのだ。記事内ではJ-POPアーティストのPVやCDジャケットなどに隠された、様々な秘密結社のシンボルマークやハンドサインについてまとめた。

Read Article

浜崎あゆみが宇多田ヒカルをカバー!紅白落選したけど評価が再上昇した件

浜崎あゆみが宇多田ヒカルをカバー!紅白落選したけど評価が再上昇した件

2014年の『NHK紅白歌合戦』で選考から漏れてしまった浜崎あゆみ。それまで15年間連続で出場を果たしてきた彼女にとって、恐らくこれはかなり辛い出来事だったのではないでしょうか。そんな中で、あゆが宇多田ヒカルのカバー楽曲を発表。これがカッコ良すぎるとして話題になり、大きく評価を上げることになりました。この記事では、ファンの声などについてまとめています。紅白に落選しても常に前を向いて進み続けるあゆ。芯の強さが伝わってきますね。

Read Article

年末年始のTwitterで衝撃的な出来事を明かした芸能人まとめ!セカオワのSaoriは超高額請求に驚愕!?

年末年始のTwitterで衝撃的な出来事を明かした芸能人まとめ!セカオワのSaoriは超高額請求に驚愕!?

イベントごとが多い年末年始は、TwitterなどのSNSが特に盛り上がる時期である。ファンとの間の貴重な交流ツールとして頻繁にTwitterを更新している芸能人は多いが、中には「超高額請求された電話料金の明細」や、新年早々のおみくじで「凶」を引いてしまった声優などの衝撃ネタを乗せている芸能人もいるのだ。本記事では驚きの内容で年末年始のTwitterが盛り上がっていた芸能人をまとめて紹介する。

Read Article

【四畳半神話大系】絶対に観たい10のおすすめ名作アニメ【電脳コイル など】

【四畳半神話大系】絶対に観たい10のおすすめ名作アニメ【電脳コイル など】

世界に誇れる文化なのに、アニメというだけで敬遠するのは勿体無い!!大人が楽しめる考え抜かれたストーリー展開を軸に、死ぬまでに観ておきたい良質のアニメを厳選して紹介。質の高さは折り紙つき。四畳半神話大系や電脳コイルなど、名作だらけですのでぜひ最後までご覧ください!

Read Article

隠れた名作アニメをまとめて紹介!もっと評価されるべき傑作揃い!

隠れた名作アニメをまとめて紹介!もっと評価されるべき傑作揃い!

人気作ほど名が知られてはいないものの、名作と呼ぶにふさわしいアニメ作品をまとめてみました。『四畳半神話大系』や『妄想代理人』など、作画が良く独特な世界観に惹き込まれる作品を多く紹介しています。気になった作品は、レンタルや配信サービスなどでぜひ視聴してみてください。

Read Article

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highwayのレビュー・評価・感想

New Review
ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway
8

21世紀の理科学少年

ペンギンは好きですか?特にフンボルトペンギンはお好きですか?フンボルトペンギンが好きならば、絶対に見たほうがいい映画です。
海のない学研奈良登美ヶ丘に大量のペンギンが発生。登美ヶ丘にすむ理科学少年がその謎に挑むのが本筋なのですが、本当にいい理科学少年で所謂造成地のエモさと合間って形容の仕様がないほど心がときめきます。何より、少年たちが生駒の山を越えられないのがドラマチックです。あの山は大人には低く子供には高い山だったな、と思い出させてくれます。まぁ、生駒の周囲で育った人間にしかない思い出なのですが。
ただ、関西の話なのにみんな標準語なのは気持ち悪い人には気持ち悪いかも知れません。言葉にストレスを感じない方のほうがおすすめかな。
こまっしゃくれた理科学少年の淡い恋の行方がまた切なくてたまらないのです。
原作は「夜は短し歩けよ乙女」の森見登美彦氏なので、きっと「ペンギンハイウェイ」の少年もいつか京都大学へ進学するんだろうな、そしてこのひと夏の不思議な経験を一生涯をかけて研究しちゃうんだろうなと思うと画面がにじんで何も見えなくなります。
作中に出てくる文房具類が普通の文具店でも入手可能というのもいいですね。
理科学少年とペンギンが好きな方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway
9

世界観がSF感満載で終始楽しめた!

予告の映像のペンギンの可愛さにやられ、友人とペンギンハイウェイの映画を観ましたが、自分の想像以上のSFチックな表現が満載で圧倒されました。
もともと小説が原作の映画ですが、小説を読んで映画を見るのも、映画を見て小説を読むのも、どちらも楽しめそうだなと思う内容でした。
私は小説を読まずに映画を見たのですが、原作の小説の中でこの映画に描かれなかったことがあるのだろうかと探求心をくすぐられます。
主人公の男の子、アオヤマ君はかなり学者体質のようで、映画内で彼の書くノートの中身はかなり年相応の小学生が書くものなのかと思うくらいの文字や、観察対象の絵などの内容が詰め込まれていました。
そんな彼を取り巻く登場キャラクターも魅力的で、アオヤマくんの思いを寄せるお姉さんは劇中で名前が出ることなくミステリアスな印象があり、セリフも謎掛けのようなことを言ったりと、思わず引き込まれるようなものが多かったです。
彼の住む町で不思議な事がおき始めますが、そのことの始まりにこの作中には欠かせないペンギンの出現です。
劇中で可愛くたくさん活躍するシーンもあるので、ペンギンが観たかった私にとっては大満足でした。
劇中どんどん明かされていく謎も、子供目線で進んでいく描写、残る疑問もこの映画の見どころなんだなと思いました。
ラストシーンあたりに世界感がいっきにSFの表現が際立っていくのですが、これもまた映像の表現力の高さも相まって圧巻でした。
たくさんの人におすすめできる映画だと思います。

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway
9

かつて「アオヤマ君」であった大人の方へ

本や映画が好きな人なら「何回読んでも/観ても感動する」という作品の一つや二つあるのではないでしょうか。私にとってはこの作品がそうでした。

原作者は「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」「有頂天家族」など、アニメ化作品も多い森見登美彦先生。京都を舞台にした作品を多く書かれているのですが、今作は一味違う、郊外の新興住宅地に住む小学生を主人公としています。
早熟で少し生意気な小学四年生のアオヤマ君を主人公とし、彼の憧れる歯科助手の「お姉さん」、それと彼の友人が関わっていく一夏の冒険譚です。
原作の大ファンであったため、はじめアニメ映画化と聞いたときは、他の作品の原作ファン同様に嬉しい反面、不安がありました。しかし予告編で流れたコーラ缶がペンギンに変化していく映像を観た瞬間、それは期待に変わりました。原作では文字の表現で細かな描写で、読み手は非現実的な事象でもぼんやりと頭の中でイメージを描くことができます。そんなぼんやりとしたイメージが、見事にアニメーションとして表現されていたのです。登場人物のビジュアルや声も、賛否はあるかと思いますが、個人的にはイメージ通りで全く違和感はありませんでした。

なにより、私が最も好きな最後の場面を、見事に映像とモノローグで表してくれていました。冒頭でも述べましたが、原作は何度読んでも最後で泣いてしまいますが、映画でも映画館でこんなに泣いたのは初めてではないかというくらい、感動してしまいました。
アニメーション映画ですが子どもだけでなく、ぜひかつてアオヤマ君であった大人に見てほしいと思う作品です。

ペンギン・ハイウェイ / Penguin Highway
9

夏に見たいSF映画

「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」など、アニメ化された作品を多く手掛けている森見登美彦氏の作品を原作とした映画。
京都を舞台として、悶々とした大学生活を送る主人公が登場することが多い森見氏の作品において、今作は異色である。舞台は新興住宅地、主人公は日々の発見や、疑問について研究する小学生・アオヤマ君。彼の日常に突然起こった出来事が街に登場したペンギンであった。
このペンギンはどこからやってきたのか?どうしてこの街に現れたのか?この謎を解き明かすため、アオヤマ君の研究が始まった。そうしているうちに、彼の憧れる歯科助手のお姉さんがこのペンギンの登場に関わっていると気が付く。お姉さんは一体何者なのだろうか?なぜペンギンなのか?鑑賞しながら私たちはアオヤマ君と共にその謎を考えていく。
一見、日常のちょっとした冒険が描かれているようだが、物語の途中からふんだんに盛り込まれていくSFの要素が興味深い。アニメーションならではのファンタジックな場面、臨場感のある場面が美しいタッチで表現されている。
アオヤマ君が最終的に導き出す、お姉さんとペンギン、そして彼の街に起こった不可思議なことの答えは衝撃的なものとなる。
爽やかに感動出来る、夏になると見たい映画の一つになった。

親タグ

兄弟タグ