未来日記

未来日記

『未来日記』は、えすのサカエによる漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。『未来日記-ANOTHER:WORLD-』というタイトルでテレビドラマ化もされている。漫画は角川書店の『月刊少年エース』にて、2006年3月号から2011年2月号まで連載されていた。単行本は本編12巻、外伝3巻が発売されている。傍観者であることを望む中学2年生の主人公は、見聞きしたすべてを携帯電話の日記につけていた。しかしある日、まだ経験していないはずの未来のことが日記に書かれるようになる。喜ぶ主人公だったが、「未来日記」を持つ人間は全員で12人おり、未来日記を持つ者で次期時空王の座をかけた殺し合いが行われていることを知るのだった。

siva61のレビュー・評価・感想

未来日記
7

ヤンデルヒロインを楽しむアニメ

結構古いアニメですが、インパクトのある作品だったので聞いたことくらいはある方も多いかと思います。
なんといってもヒロインの我妻由乃がすごい。可愛いとか好きとかを飛び越えて、すごい。彼女は主人公一筋で、その熱意と狂気は並大抵のものではありません。ストーキングは当たり前。主人公を助けるためなら地雷原をも駆け抜ける。ミニトマトに注入されたミリグラム以下の毒薬を、フォークで持っただけで「重さが変わっている」と見抜く。主人公に仇なす者なら笑顔で撲殺し、拳銃だって使いこなします。あんな小学生がいてたまるか。
可愛い時もあるのですが、主人公視点で見るとホラー以外の何物でもありません。ヤンデレ好きにはたまらないキャラクターと言えるでしょう。あまり語るとネタバレになってしまうので伏せますが、そんな狂気的な好意も一応理由あってのことなので、最後の方はなんとも言えない気持ちになります。

ヒロインのインパクトが強すぎてかすみがちですが、敵方も個性的なキャラが多く、バカップルの二人などはとても好きでした。というか、中盤以降は主人公側のほうが残虐なので、敵のほうが被害者に見えるといいますか、敵方の方に感情移入してしまう方も居るのではないでしょうか。
ラスト付近は完全にヒロインがラスボスに見えました。
伏線の回収は雑ですし、物語としてはツッコミどころの多い作品です。
エログロも絡むので苦手な方もいらっしゃるかとは思いますが、OPEDもとても良く印象に残るアニメですので、一度は見ていただきたい作品です。