魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

『魔法少女なんてもういいですから。』とは、双見酔が2015年から2018年まで『コミック アース・スター』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。スーパーからの買い物帰り、奇妙な生物に話しかけられた主人公の葉波ゆずか。不思議な生物・ミトンから魔法少女にならないかと誘われたゆずかは魔法少女になることを決意するが、変身したコスチュームは肌も露わな水着だった。従来の戦う魔法少女ものとは違った、日常もののゆるかわ魔法少女コメディになっている。

siva61のレビュー・評価・感想

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
9

魔法少女の世界観を覆す名作

魔法少女まどか☆マギカ、略称『まどマギ』の愛称で親しまれているこのアニメ。
シャフトの独特の世界観と、魔法少女として過ごしてゆく5人の女の子が、美しく、そして強く、時には悩みながら、それぞれの想いを胸に繰り広げられるストーリーは多くのファンを生み出したと思います。
シャフト特有の負の世界観の描写は他のアニメでは味わうことのできません。視聴者のハートを見事なまでにキャッチし、訴えかける独特の描写となっています。
そして今までの魔法少女の常識を覆すストーリー。
彼女たちはインキュベーターとよばれる別次元の生物と契約することで魔法少女としての力を手に入れる。それと同時に、叶えたい願いをひとつ叶えることができる。そして得た力で「魔女」とよばれる敵と戦っていくアニメ。
「魔女」と「魔法少女」の関係が過酷な現実として描かれており、この現代社会にも通じる理念のようなものがアニメの鍵となってます。その展開の残酷さといえば、作中でヒロインが死んで戻らなくなるという黒めな展開もあります。
ワンクールのアニメですが、このアニメにはふとしたワンシーンでもそれぞれの心情が暗喩されていて、ぬかりない作品となっております。
現代社会に通じる「対価」というものが、いかに残酷で、重いものであるかをこのアニメは教えてくれます。
はかなくも同じ世界を繰り返す彼女たちのストーリーを一度ご覧になってみてはどうでしょうか。