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SNW2017のレビュー・評価・感想 (2/2)

機動戦士ガンダム バトルオペレーション2 / バトオペ2
8

バトオペ2は期待を裏切らない

バトルオペレーション2、略して『バトオペ2』はps3で無料配信されたバトオペの新作になります。

バトオペ初期は備蓄エネルギーと言ったアイテムを消費してゲームをしていく流れだったのが、今作では出撃し放題!これは、新規ユーザーだけでなく古参ユーザーにも大好評でした。
サービス開始当初は、バグや通信環境の問題が多く寄せられていましたが、運営の適切な対応もあってゲーム環境が良くなってきてます。これからも、アップデートをするにあたってバグ等の問題が出ると思いますが、バトオペの運営ならやってくれると思います!
因みに前作のバトオペと違い、出撃し放題にはなったものの、新規追加機体を誰よりも早く手に入れたい人ように『抽選配給』といったシステムが導入されました。
これは、ゲーム内の任務をクリアしたら手に入るトークンを使って回すいわゆるガチャです。
因みに、1回回すのに必要なトークンは3個。リアルマネーで100円ほどになります。
なんだ課金かと拒絶する人もいると思います。あくまで先行入手出来るだけなので無理に課金をしなくても、いずれ無料で手に入るんです!

重量感のあるガンダムゲームがしたい人は『バトオペ2』を是非プレイして下さい。

ラブライブ! / Love Live!
10

実は熱いスポ根アニメ

ラブライブ!の絵だけを見ると、ただの美少女アニメで、かわいい子がアイドルをするのを見るだけに見えますが、全然違います。ラブライブ!は、スクールアイドルに一生懸命取り組み、壁にぶつかり、それを乗り越えていく熱い熱いスポ根アニメなんです。確かにかわいいですが9人の少女たちの頑張ってる姿勢を見るともっともっと応援したくなりますし推したくなります。
そもそもなんでスクールアイドルをやっているかというと、理由は9人それぞれありますが1番の目的は彼女らの通っている音ノ木坂学院の廃校を阻止するためです。この他にもメンバーの1人である小泉花陽はアイドルオタクで昔からアイドルに憧れがあったり、星空凛は髪が短くて女の子らしく無いことをコンプレックスに思っていたり、様々な思いを持っています。そんな彼女らが1つのグループになる過程は1期の半分以上とかなり長いですが、それだけ1人1人の思いが強い訳ですし、とても感動します。入部までの過程を見て、挫折を見て、頑張りを見て2期最終話を見ると自然に涙が出てきます。特に高坂穂乃果の「やり切ったよ、最後まで」という言葉や屋上に水で描いた「μ's」の文字が消えていく様子、穂乃果の屋上での回想シーンは1期2期と見てきた全てが脳内で溢れ出し、この9人に心の底から拍手を送りたくなるくらい素晴らしいです。

こどものじかん
9

意外に感動作

私は本屋さんで立ち読みしたところからこのマンガを知りました。
最初はアニメのCMを見てキャラがすごく魅力的だなと感じ、所謂「萌え系ロリアニメ」として楽しむために見たのですが、これが以外に内容が深くびっくりさせられました。
真面目で真っ直ぐな主人公の青木先生がある小学校の担任となり、そこで美少女であり問題児である九重りんと出会います。この九重りんちゃんには1話目から小学生らしからぬ闇を感じさせられ、展開が気になりました。また、幼い女の子の絵がとても可愛いのでそれもあり、どんどん続きを読み進めてしまいました。九重りんちゃんの家は実質父子家庭で、そのせいか彼女はとてもませており内面が大人だけれど、その反面大人を陥れる利口さも持っています。その利口さで青木先生を陥れようとするのですが真っ直ぐな青木先生はめげず、彼女の心をほぐしてあげようと奮闘します。最初にも言いましたがこのマンガは九重りんちゃん、またその友達の宇佐美々ちゃん、鏡くろちゃんのメインキャラクター3人を楽しむためのものだと思っていたのですが、青木先生の真っ直ぐさやそれだけではなく、ほかの教師陣、はたまたりんちゃんの親代わりのレイジ。亡くなったりんちゃんの母親のアキさん。彼ら全員の物語がちゃんと描かれており、私は特に母親とレイジの話が泣けるほど好きでした。アキさんの言葉「許せないなら忘れるの」や、青木先生の「大人とは、与える側になることだ」などの名言は今でも覚えています。メインであり1番の苦悩を抱えているりんちゃんだけでなく、レイジにも幸せになってほしいなと思うようなマンガでした。

テイルズ オブ シンフォニア / Tales of Symphonia
10

魅力あるキャラクター達!好感度システムによりストーリー分岐あり!

大人気のテイルズシリーズの第5作目、正直グラフィックや戦闘システムはあまりよくありません。
ですがそれもあまり気にならないくらいのストーリー、好感度システムで7周以上はプレイしています。

全てのキャラクターに結構思い過去があり、それも魅力の一つになっています。
中でも酷い過去を持つキャラクターが「プレセア」です。
見た目は12歳くらいの小さな女の子なのですが、実は実年齢は28歳。
この少女に一体何があったのか。それは彼女が本当に12歳だった頃にさかのぼります。
母親を亡くし、病気の父と妹を支えるために木こりとして働くのですが、12歳の彼女の腕ではとても3人で生活できるだけのお金を稼ぐことはできませんでした。
そこへ人の力を増幅させる宝珠「エクスフィア」の売人が現れ、プレセアはエクスフィアを買ってしまいます。
石の力で今までとはくらべものにならないほどの力を得たプレセアですが、彼女の時は止まってしまい、感情までをも失ってしまいました。
妹は「貴族のところへ奉公に出る」と家を出てしまいました。

主人公ロイド達が呪いを解いたころには、妹は奉公先で死に、病気の父もなくなって数年経過した状態で家のベッドから見つかりました。
プレセアは父親が死んだにも関わらず、それに気づかずに数年間も看病をしていたのです。

全年齢対象ゲームにしては重たい内容ですよね…。
他のキャラクターにも非常につらい過去があります。
しかし主人公ロイド、ネットでは「攻略王」と呼ばれるほどの人物です。
全員の過去を受け止め、打ち解け、成長していきます。
人種差別問題にも立ち向かいます。

非常に得られるものが多いゲームとなっています。
フェイスチャットやサブイベントも非常に多く、やりこみ要素も満点です。
人生で一番おすすめできるゲームですので是非プレイしてみてください!

HiGH&LOW THE MOVIE
10

まるでダンスのような殴り合い!!!

ドラマから始まったHIGH&LOWのプロジェクトの映画版です。
ドラマ放送の時から日本が忘れてしまっていた、とんでもないアクションを見せつけてくれましたが、今回の劇場版は、さらにスケールアップし、大人数の乱闘や、強者同士のバトルが盛りだくさんです。登場人物がかなり多いのですが、その1キャラクター1キャラクターにあったファイトスタイルで殺陣を見せてくれます。

また、TV版から地続きの魅力的なキャラクター達のストーリーにも目が離せません。
今回は敵対する大きな勢力に対して、味方側のいがみ合っていた勢力同士が手を組み、対抗します。
ドラマ編であれだけ争っていた勢力同士が、一同に会し、横一列に並ぶシーンは、まるで少年漫画を見ているようでした。

EXILEの方たち演技は未熟なはずなのですが、不思議とキャラクターと違和感なくマッチしており、もうこのキャラクターはこの人じゃないとダメ!とまるで海外のヒーロー映画のように、役者とキャラが切っても切れないようになっています。それ以外の本業の役者さんたちの熱演も必見です(特に窪田正孝氏の演技は非常に素晴らしいです)。

ヒットに恵まれていない邦画業界に旋風を巻き起こした非常に価値のある作品だと思いますので、是非ご覧になってください。

Fate/Zero / フェイト ゼロ
10

「聖杯」を求めて覇を競い合うサーヴァントと魔術師たちの壮絶なバトルに圧倒!

このアニメは、知る人ぞ知るクリエイター集団・タイプムーン原作のビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の派生作品である。小説版も刊行されており、原作をニトロプラスのシナリオライター・虚淵玄が手掛けている。それが大ヒットを博し、バトルシーンに定評があり、かつ圧倒的なクオリティの高さで知られるアニメ制作会社・ufotableが満を持してアニメ化に踏み切った。

肝心の内容はというと、これも“圧倒”の一言に尽きる。まるで実写と錯覚してしまかのような美麗な背景。音楽プロデューサー・梶浦由記が奏でる、西洋と東洋のエッセンスを融合させた独特でありながらも世界観にマッチした劇伴。そして観る者を魅了する、躍動感とド迫力に溢れたハイクオリティの戦闘シーン。これら豪華な要素と舞台に恵まれた『Fate/Zero』がその本領を発揮する。
根幹であるストーリーは実に単純明快だ。7人の魔術師が7騎のサーヴァント呼ばれる使い魔を使役し、あらゆる願望を叶える「聖杯」の所有権を手にするために、他の陣営を駆逐し殲滅する壮絶なバトルロイヤルである。
あまりにも苛烈な激闘が繰り広げられるため、この争いは「聖杯戦争」と呼ばれる。聖杯を手にする資格がある者は、たったの一人。望みを叶える事ができるのもただ一人。故に、彼らは自身が最強であることを証明すべく、他の聖杯戦争参加者を徹底的に排除するのだ。

特に、超絶的な技術と演出とを駆使して描かれるバトルシーンは圧巻! サーヴァントの人智を超えた戦いや、魔術師たちが策謀をめぐらせながら展開するバトルを一度でも観てしまえば、この作品のファンになってしまう人がいてもおかしくはないだろう。

Free!-Dive to the Future-
10

大人気シリーズFree! 3期スタート

2013年夏から放送が始まったFree!シリーズ。
1期では主人公である、七瀬遙とその幼馴染である橘真琴、葉月渚、そして陸上部であった竜ヶ崎怜を加え水泳部を創設するところから始まりました。そこで岩鳶scでリレーを泳いだかつての仲間であった松岡凛としのぎを削りながら高校生の熱い水泳に対する熱を感じることができました。
2期では、高校3年生となった遙や真琴、凛たちが将来を決める選択をする場面が1番印象に残っています。凛はもちろん世界を、真琴は水泳を教える側、しかし遙は何も決まっていませんでした。そこで、凛に連れられオーストリアに行き、世界の舞台を夢に描くようになりました。
そして第3期では、Free!シリーズの劇場版であるhigh speedに出てきた面々が出てきました。まさかの鮫柄高校の元首相であった御子柴先輩や、旭と同じチームになったところには驚きました。遙が水泳部で夢に向かって進む中、凛がオーストリアに拠点を移し練習しているところや、真琴がスポーツ学を一生懸命勉強しているシーンには今までのシリーズを見てきたものからいえば、本当に成長したなっという親目線で見てしまいました。

3期で注目するのはhigh speedで主要キャラを務めていた、桐島郁弥だと思います。中学時代と違い少し闇の深いように思いました。
これからのストーリー展開も楽しみですが、やはりFree!の魅力の1つ、声優が豪華というところです。前回と同様、島崎信長さん、鈴木達央さん、宮野真守さんなどといった現在活躍する有名声優さんが起用されています。そして、今回、活劇刀剣乱舞の和泉守兼定役など人気のあるキャラクターを演じる事が多い木村良平さんも新キャストとして起用されています。

UVERworld / ウーバーワールド / SOUND極ROAD
9

ドームへの軌跡

インディーズから始まったUVERworldというバンドですが、このバンドは小さなライブスタジオでわずか数名という客数しか呼べない時から口にしていた言葉があります。「俺たちの夢は東京ドームに行くことだ」と。そこに来ていた音楽関係者はこぞって笑ったそうです。おまえたちになんか無理だ、と。それを言われたvocalのTAKUYA∞はその悔しさを押し殺すかのように成長していきました。やがてその無理だと笑われた夢は届くところまで来ました。そんな時もライブの度に「東京ドームでライブするのが夢だ」と毎回のように言うのです。何故毎回のようにこの言葉を口にするのかと言うと、本人は「口にも出せない夢は叶わない」、「口にも出して言えない夢は夢なんかじゃない」と言っていました。自分もこのバンドと出会った時に陸上選手になりたいと言う夢を持っていました。だからこのUVERworldと出会った時、衝撃のようなものを受けました。自分も陸上選手になりたいから口に出してみんなに陸上選手になりたいんだ!と話していました。ですがTAKUYA∞のように「おまえじゃ無理だ」と鼻で笑われた時の悔しさは今でも強く覚えています、そんなTAKUYA∞がとうとう東京ドームでライブするという夢を2014年に叶えたそうです。「あの時のバカにしてくれた奴ら見てるか?俺はここまで勝ち上がって来たぞ」という名MCはUVERworldについてきたcrewとしてはもう感無量でした。このドームに立つ夢までの軌跡をまるで一緒に叶えるかのようなストーリーがUVERworldの魅力であり、口々にする夢の本気さに気づかされる歌詞に私は非常に魅力があると思っているので是非聞いてみてください

ハンガー・ゲーム / The Hunger Games
9

全て、合格点のSFアクション映画、ハンガーゲーム。

舞台である近未来のアメリカは、パネムと呼ばれる独裁国家になり変わっていた。そこではキャピトルという町が政治の中心であり、市民権を得たものは貴族的特権を欲しいままにしている。
反乱を抑えるため、キャピトル以外の12地区から男女24名が選ばれ、生き残りをかけて殺し合う「ハンガーゲーム」が毎年開催されていた。
弓の達人、カットニス(ジェニファー・ローレンス)は、妹の身代わりにハンガーゲームへの出場に名乗りを挙げる。カットニスは同郷のピーターと恋人同士を演じ、視聴者の支持を集める事に成功する。支持者から武器、アイテム等の提供を受け、ゲームを有利に進めて行くがその結果はいかに?

この映画の戦闘シーンは、肉弾戦だ。銃などの武器は使用しない、というかアイテムの中にない。
でも、その結果ハラハラ感が増している。敵のナイフによる攻撃をかわして逆転するなど、弾いっぱつ食らっただけで死んでしまうような安易な展開はない。
また、プレイヤー同士の直接対決だけでなく、ゲームの運営側が仕掛けるトラップも良いアクセントになっている。
基本的には消極的なプレイをさせないための仕掛けだが、毒性の強いハチの巣を敵に落とすなど上手く利用すれば、一発逆転の名シーンを盛り上げてくれる。

そして最後は、生き残るために演じた偽りの愛。その行方が気になるところ。
この、テーマはシリーズ4作を通して描かれることになる。
アクション、サスペンス、映像、どれを取っても一流の「ハンガーゲーム」。
オススメ!

Zedd / ゼッド
9

超オススメなEDMの大家!

EDMというジャンルに興味があるなら絶対に一度は聴いてみるべきアーティスト……それがZeddです。
彼の作品は透き通るような高音を重視したサウンドから、ダンスミュージックにふさわしいノリの良い低音中心の楽曲まで、様々な分野をカバーしています。
まずは1stアルバムの表題曲『Clarity』を聴いてみましょう。ボーカルのFoxesによる表現力を存分に活かした美しい旋律と、それを支えるように刻まれる各楽器のリズム感はまさしくZeddの真骨頂です。この一曲が少しでも気に入ったなら、あなたはきっとZeddが大好きになるはずです!
とにかく多くのアーティストと共演しているので、自分の好きなアーティストとの楽曲を探してみると良いと思います。
有名所であれば、言わずと知れたアメリカ音楽界スター達……レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデなどが挙げられるでしょう。共演した相手も、そこで生まれた曲も、魅力とバリエーションに満ちあふれています!
敢えて一曲オススメな曲をオススメするとすれば、私は『Candy man』を選びます。実力派のアロー・ブラックの歌唱力を限界まで引き出したメロディアスな一曲は、きっとあなたの心を掴むはずです。

ドメスティックな彼女
7

こんな展開があったのか

主人公は冴えない男子高校生。ある日イケてる男子たちと合コンにいった。主人公には好きな人がいたが、それは学校の先生だったため、仕方なく合コンに行ったのである。そこで、ひとりの女の子と初体験をすることに。しばらくすると父親が再婚相手を紹介すると家に連れてきた。その相手は、初体験をした女の子と、想いを寄せる学校の先生だった。そんなこんなで主人公、初体験をした女(るい)、先生(ひな)の三人で繰り広げられる、家庭内の彼女(ドメスティックな彼女)のお話。
ひな押しや、るい押しなどの議論も繰り広げられるこの漫画の面白さには非常に興味を惹かれた。家族と言えども、ひとつ屋根の下で暮らすのはいろいろなハプニングがある。家の中で行為におよぶ場面もある。そのときには口にハンカチを加えてするなど、本当に少年誌なのか疑うほどである。そんなこんなで繰り広げられる物語に感心していると、意外な展開にもびっくりする。最初は先生と付き合うのだが、キスしているのがばれて、先生と別れることになる。そして次はるいと付き合う。今後の展開に目がはなせない状況である。

KUBO/クボ 二本の弦の秘密
10

ストップモーションの最高峰

さすがライカ。前作の『コララインとボタンの魔女』をDVDで鑑賞し、ライカのファンになり、クボは映画館の大スクリーンで鑑賞でき感無量。
人や背景、小道具すべて粘土で作られているとは思えないほどの細かさ、そして壮大さを感じるカメラワーク、ストップモーションとは思えないほどの滑らかで優美な動作、一瞬でクボの世界に引きずり込まれる。
外国人目線で描かれる日本の文化や、昔話を元としたストーリーで古き良き日本を新しい目線で再発見させられた。

昼間は村へ行き、三味線の芸を披露する。
軽快な三味線の音にのって飛び出し、形を変える色とりどりの折り紙が美しい。その折り紙たちが紡ぐ愉快で手に汗握る物語。
だが夜になると空気は一変し、ゾクゾクするほど暗く怖く不安になる場面が続く。しかしどんな場面でも、たとえ泣いてしまったとしても、頑張るクボの姿は健気で応援したくなる。
おおまかなストーリーは途中でうすうすわかってしまうが、予想通りだったとしても心はじんわりあたたかくなる。
そして最後にわかるタイトルの意味はストンと納得がいく。
家族のあたたかさを感じる一本。
ファミリーでも、もちろん一人でも、ぜひ多くの人に観てもらいたい。
見るたびに発見があり何回も見返したくなる作品だ。

パンズ・ラビリンス / Pan's Labyrinth
8

暗く悲しみに満ちた世界の美しい妖精の物語

10段階評価で8としたが、万人受けしないであろうと思ったためであり、本来の個人的な評価としては10段階中10である。
監督のギレルモ・デル・トロさんは映画の監督、脚本、小説の執筆などをして活躍されている方で他作品に
映画
『ミミック』
『ヘルボーイ』シリーズ
『パシフィックリム]シリー』
小説
『ザ・ストレイン』
『暗黒のメルトダウン』等がある

映画『パシフィックリム』では子役で出演した芦田愛菜ちゃんにその容姿と呼びにくい名前のためトトロさんと呼ばれていたらしい。
最近ではゲーム開発者の小島監督との交流があり新作ゲームのPVにも出演した。

舞台は内戦下のスペインで、主人公の少女・オフェリアは、母の再婚相手の独裁政権軍の義父の住む屋敷へ引っ越す。
義父は反乱軍を掃討する軍を指揮しており、非常に冷酷な男である。戦争で夫をなくした母は、生きていくため、オフェリアを養うため、義父と結婚し子供を身ごもる。
義父はオフェリアのことはおろか、母さえも自分の子供を産ませる道具のようにして扱う。まだ12歳の少女にとっては、耐え難い環境であった。
そして少女は空想の世界へと逃避する。飛んでいたカマキリが妖精になり、ただの木であったものが幸せを勝ち取るための試練を与える精霊になる
結末はメリーバットエンドです。受け取り方によって幸か不幸かがわかれる結末です。

この作品の良いところは雰囲気です。内戦中のダークな悲しい雰囲気と、少女オフェリアの見る世界との対比、といっても、オフェリアの見る空想は明るい世界ではありません。グロテスクで現実よりも死と隣り合わせ。だけれどその先にある、試練を超えた先にある未来は希望で明るさに満ち溢れています。
もうすぐ幸せになれるという子供ならではの純真無垢な希望と、残酷で直視しがたい現実との対比、さらにそれを見る物の目に耳に焼き付ける映像美と音楽、それらすべてが秀逸に合わさって一つの映画という芸術として作り上げられている。

全ての方に勧められる作品ではありません、衝撃的な場面がいくつもあります。結末は後味が良いものではありません。けどそれゆえに私の心に深く突き刺さった。
本当に映画が好きなら一度は見ておくべき作品だと思います。私はこの作品を見て映画に対する価値観ががらりと変わりました。忘れようにも忘れられない。時々作中に出てきた鼻歌を無意識に歌っているほどです。
素晴らしい映画だと思います。ぜひおすすめ
なお今回の感想ではネタバレを極力避けましたが、ネットで検索するとたくさん出てきてしまうと思います。なるべくそれらを見ないようにして、映画で初めて結末を知った方が何倍も楽しめるかと思います。

モンスターハンター:ワールド / Monster Hunter: World / モンハンワールド / MHW
8

やっぱり楽しい!

昔からモンハンは好きでずっとやってきたのですが、今作のワールドは全く新しい感じがあってやりごたえがあります。
最初は慣れなくてマップも分からないし、モンスターがどこにいるのかも分からなくなったりと、凄くやり難かったですが、木に付いているツタにモンスターを上手く誘導させてツタ罠にかける事や、立体機動を駆使してモンスターに乗るなどしてモンスターと戦う術が増えたので、そういうのを上手く使えると凄く爽快感があります。
ただ、逆にモンスターが戦ってる最中に移動するのですが、どこに逃げて行ったか分かりづらかったり、高低差が激しいので非常に戦い辛い点も多々あります。
グラフィックは凄く綺麗です。草花アイテムの採取や、鉱石アイテムの採掘も今までと比べて断然早くなった上に、レアなアイテムを見つけた時には特殊動作が加わっています。今までただの背景になっていた環境生物も今作は捕まえることができ、レアな生物もいるという新要素も増えて、狩るのに疲れたらのんびり探索して過ごす事も出来るのでかなり楽しいです。
新しいアップデートも来て、イビルジョーという今までに出て来ていたお馴染み厄介モンスターも追加されて狩り応えがあります。
これからも色々アップデートが来てまた馴染みのモンスターが増えるのかなと思うとワクワクします。

言の葉の庭 / The Garden of Words
10

究極の癒し

新海誠さんの小説「言の葉の庭」の映画。言葉で表せられないくらいにとにかく美しい。
「君の名は」で大ヒットした新海誠さんだが個人的には言の葉の庭の方が現実味が強くしんみりとした感じが好き。映像も音楽も文句の付け所がない。映画にしては、それぞれの登場人物のセリフ量はとても少ないのだが、絶妙な雨や光の描写だけで登場人物の繊細な心を全て表現できている。特に雨が物語の中で大きな役割を果たしているのだが雨が滴る音、地面に当たって跳ねる音、激しく力強く降る音など雨の映像だけでも映画が一本作れると思うほど素晴らしい。またエンディングで流れる秦基博さんによるrainという曲のカバーが映画にぴったりで最高だ。
この映画を観た後は雨の日には、決まってこのrainが聴きたくなる。上映時間46分と非常に短い映画でだがそれを感じさせないくらいの内容の濃さと満足感が得られる。
個人としても言の葉の庭は6、7回は見ているので何度見ても飽きない映画だ。原作に比べ情報量は一段と少ないが、とても秀逸にまとまっていて大事な場面がしっかり抜粋されているので不満はない。原作が再現されていない映画でがっかりする事は良くあることだが、言の葉の庭に関しては原作を既に知っていても映画も全く違う魅力があるので観ることをお勧めする。
反対に、映画を先に観たという人は原作を読むことによって細かい情報が得られ映画では少ししか触れられなかった孝雄の兄や雪野の元恋人、高校のクラスメイト、更には孝雄のバイト先の先輩達にまで触れられているのでより言の葉の庭を知ることができる。映画、小説どちらも素晴らしいの両方とも観て読んでほしい。