こどものじかん / こじか

こどものじかん / こじか

『こどものじかん』とは、私屋カヲルによる漫画および、それを原作としたテレビアニメである。略称は「こじか」。小学校を舞台に赴任してきた新任教師と、担任クラスのおませな女の子たちとの恋愛と成長を描いたラブコメディ漫画。2004年に初めて読み切り作品として『コミックハイ!』(双葉社)で掲載され、2005年から2013年まで同誌で連載されていた。漫画、アニメとも話数は学校の時間割になぞらえて「◯時間目」とカウントされている。作中の時間経過により、連載当初は小学3年生だった主人公達は進級し、最終回前半までに小学6年生になっている。

SNW2017のレビュー・評価・感想

こどものじかん / こじか
9

意外に感動作

私は本屋さんで立ち読みしたところからこのマンガを知りました。
最初はアニメのCMを見てキャラがすごく魅力的だなと感じ、所謂「萌え系ロリアニメ」として楽しむために見たのですが、これが以外に内容が深くびっくりさせられました。
真面目で真っ直ぐな主人公の青木先生がある小学校の担任となり、そこで美少女であり問題児である九重りんと出会います。この九重りんちゃんには1話目から小学生らしからぬ闇を感じさせられ、展開が気になりました。また、幼い女の子の絵がとても可愛いのでそれもあり、どんどん続きを読み進めてしまいました。九重りんちゃんの家は実質父子家庭で、そのせいか彼女はとてもませており内面が大人だけれど、その反面大人を陥れる利口さも持っています。その利口さで青木先生を陥れようとするのですが真っ直ぐな青木先生はめげず、彼女の心をほぐしてあげようと奮闘します。最初にも言いましたがこのマンガは九重りんちゃん、またその友達の宇佐美々ちゃん、鏡くろちゃんのメインキャラクター3人を楽しむためのものだと思っていたのですが、青木先生の真っ直ぐさやそれだけではなく、ほかの教師陣、はたまたりんちゃんの親代わりのレイジ。亡くなったりんちゃんの母親のアキさん。彼ら全員の物語がちゃんと描かれており、私は特に母親とレイジの話が泣けるほど好きでした。アキさんの言葉「許せないなら忘れるの」や、青木先生の「大人とは、与える側になることだ」などの名言は今でも覚えています。メインであり1番の苦悩を抱えているりんちゃんだけでなく、レイジにも幸せになってほしいなと思うようなマンガでした。