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Atanasia_0006のレビュー・評価・感想

バトルスタディーズ / BATTLE STUDIES
7

なきぼくろによる漫画作品

野球好きな人、特に強豪校出身の方は共感できることが多いのかなという部分が多いですが、内容、流れは問題なく読める作品だと思います。
作者のなきぼくろさん自身が甲子園に出場されているだけあってリアルに描かれていると感じる部分も多々あります。
作者自身の体験談や当時の同級生、先輩とのトーク対談は野球好きには堪らないものではないでしょうか?
キャラクターに目を向けて話していくと、主人公の実力はともかく、どこか破天荒な部分や言動には読者も含めてその場にいるチームメート達にも同情してしまうくらい唐突なことが起きたりしますし、強豪校特有?の上級生による教育的指導や日々の雑用等避けては通れない毎日を全力で生きていると感じられる描写、指導をしてくださる上級生達の野球の実力を目の当たりにして、日々成長していく姿は少年誌にも繋がる部分がありますが、こちらは青年誌。たまに出るふざけた言動、態度等はまたまだ、発展途上の少年なんだと再認識させてくれるのも良いのかもしれません。
今、この瞬間も漫画の中では彼らは日々悩み、苦しみながらも夢の為、自分の為、仲間の為に野球をしています。
「波瀾万丈」という言葉が似合う野球漫画は多くないと思いますが、こちらの作品はまさに「波瀾万丈」にふさわしい内容です。
興味のある方、是非とも手にとってみてはいかがでしょうか?

スケート・キッチン
4

あまりのれなかった

ロングアイランドに住むカミーユはスケートボードが大好きな少女ですが、怪我をしたことをきっかけに母親からスケートを禁じられてしまい、母に内緒でニューヨークのスケート集団のところに行くという話です。
まあ、青春ちゃあ、青春ですが、登場人物たちの反社会的な行動が気になってのれなかったです。
いや、迷惑だろうと思ってしまいました。
カミーユはスケボーやりたすぎて、他のことに目がいってないかんじがします。
そんな人に共感できるのかと思いました。
スケボーの描写はよかったです。マンハッタンだとスケボーできるところがあんなにあるんだなと思いました。
スケボーをする人なら見て楽しかったのかもしれないですね。
私は自分はしませんが、競技としてのだったら、見ることはあります。なんかすごいなと思います。
それに夢中になる人がいるのもわかります。
だから、もう少し、登場人物たちが人様に迷惑をかけてなかったから、もう少し楽しく見れたのかもなと思いました。
あと、こんなこと言っちゃうとあれですが、登場人物が多すぎてよくわかんないところもありました。
でも、それは実際の7人クルーがモデルだから仕方ないことなのでしょう。
好きな人は好きな映画なのかなと思いました。

ダイヤのA / ダイヤのA actII
9

涙無しには見れない野球漫画、ダイヤのA

2006年から週刊少年マガジンにて連載されている野球漫画、それが『ダイヤのA』。
野球漫画は名作が既に数多く発表されているが、本作も第53回小学館漫画賞少年向け部門、第34回講談社漫画賞少年部門受賞のW受賞を果たした、紛れもない名作の一つ。
本作は、野球名門高校である青道高校に入学したピッチャー、沢村栄純が、エースの座を勝ち取るための日々、チームの激闘を描いた物語。
本作の魅力は、なんといっても個性豊かなキャラクター達と熱い試合展開。
名門、青道高校には甲子園に出演するべく野球の腕に自信のある選手ばかりが集まってくる。
そのため、彼らには確固たる自信があり、少し癖があるキャラクターばかり。
例えば俊足を誇るショートの倉持は元ヤンキーで主人公によくプロレス技をかけてくるし、後輩キャッチャーの奥村は先輩に物怖じせず、先輩に「黙れ」というキツイ言葉を投げかけることもある。
しかし、誰もが野球に対しては一途であり、普段分かり合えないメンバーも野球を通して一つになる様子には思わず感動を覚える。
そして、彼らが戦う第一線には、甲子園を目指し日々厳しい練習に励む高校ばかりが集まっている。
本作では主人公の学校だけでなく、他校に関しても深く掘り下げられている。
思わずどの学校にも惹かれてしまい、応援したくなる。
本作の人気の所以は、そこにあるのではないだろうか。

ドラえもん のび太の創世日記
9

ドラえもんの作品でも変わり種!

私はドラえもんの大ファンで映画を昔からよくビデオで何回も見ていたのですが、この「ドラえもん のび太の創成日記」は他のドラえもん映画とは違う作品で特に記憶に残るお話でした。まずドラえもんの映画では冒険が基本的にはメインとなっていますが、この映画では冒険というよりものび太がつくった疑似地球の成り立ちを追っていくというお話になっていきます。(冒険も少しあります)そして明確にほかのドラえもん映画と違うことは、敵になる存在がいないのです。ドラえもんの映画では冒険先で悪さをしているやつがいて、そいつを倒したり誤解を解いたりというのが目的になることが多いですが、この作品ではそれがありません。少し子供ではわかりにくいような、生物の進化や繁栄、絶滅、文化の成り立ちなどほかのドラえもんではあまりないようなことを学ぶことができます。普段の冒険をするドラえもんももちろん楽しいのですが、この様に冒険というよりは学び、そして直にのび太たちが文化や進化に触れて物語が進んでいくのも他のドラえもん映画作品にはないこの映画ならではの楽しみなのではないかと私は思います。夏休みの宿題につまってしまったり、少しのんびりとした気持ちでドラえもんに触れたい方にとってはとてもオススメできる作品なのではないかと思います。

THE BACK HORN / ザ・バックホーン
10

骨のある熱いロック!! 退屈な日常をぶっ飛ばすバイブが欲しいならコレ!

流行りのボカロやアイドルソングを追うのに飽きて、もっと歯ごたえのある曲が聴きたいな、と思う時、おすすめなのが邦楽ロック。
一昔前は海外のバンドのコピーっぽいものが多かったりしましたが、今や邦ロック界は目移りするほど個性的で演奏技術の高いバンドばかりです。
何から聴いたらいいかわからないな、というあなたにはバクホンことTHE BACK HORNを是非試してほしい。
フェスの常連なので、聴けば「ああ、これかぁ」と馴染みがあるはず。
ケロッグコーンフレークのCMに使われた「コバルトブルー」、アニメ「機動戦士ガンダム00」のエンディングテーマ「罠」、宇多田ヒカルとの共同プロデュース作「あなたが待ってる」など、グイグイ来るテンポの良い曲からしっとりしたラブソングまで、幅の広さが魅力の一つ。
ノリの良いナンバーはただ流しているだけでも心地良いけれど、バクホンの本領は何といっても歌詞の深さ。
「どうにでもなればいいこんな世界は(生命線)」「屍蹴散らして(無限の荒野)」など、リリックの一つ一つに凄まじいインパクトがあるのです。
それを歌いあげるヴォーカル山田将司の説得力ある声には、音にうるさいオジサンからエモさ命のバンギャまでノックアウト確実です。
個性的なフレーズ作りでステージアクトは暴れまわる系のギター菅波栄純のソロの水準の高さは必聴。
正確でありながら決して単調に陥らない岡峰光舟のベースのカッコ良さはロックファンならずとも唸らされるレベル。
そしてバンドリーダーでもある松田晋二のドラムは全員を支え、かつ更なる熱量を叩きこむパワフルさ。
ライブでは踊りまくれてコール&レスポンスで盛りあがれ、一人ヘッドフォンで聴くとまた歌詞の深い味わいに浸りきれる、それがバクホン。
1998年のデビューから長いキャリアを誇りながら、時にはエレガントなストリングスを加え、時には映画製作にチャレンジし、と常に新たな試みを止めない、安住しないバンドなのです。
どの曲も聴いて損はない名曲揃いなので、試聴して好みの一曲を見つけてほしいです。
誰の心にも刺さる、繰り返し聴きたい一曲が見つかる……それがTHE BACK HORNなのです。

生理ちゃん
10

『生理』を明るくわかりやすく描いた傑作

1巻を購読。
これまで人口の半数を占める男性は知ることから目を背け、女性同士であっても真にわかりあえず個人の問題として追いやられていた生理という現象をテーマに、真正面から突っ込んでいく革新的な作品。

各話ごとにさまざまな生活背景を持つ女性が主人公となり、擬人化された生理の妖精である生理ちゃんが、時に主人公の周りの人を巻き込みながら生理にまつわる問題や苦労を解決していく。

生理ちゃんはどんなに大事な日でもお構いなしに毎月あらわれ、生理痛パンチを浴びせ、眠気の薬を嗅がせて、注射器で血を奪っていく。

毎月の訪問者に憂鬱になる女性たちだが、来ないと不安になり、困りながらも女性の宿命として生理ちゃんの存在を受け入れている。

ときに生理中の辛い状況が分からず理不尽な要求をしてくる男たちには、同じ痛みのきつい生理痛パンチをお見舞いしてくれる。いつだって生理ちゃんは女性の味方なのだ。
じつは女性の体を守ってくれている優しい生理ちゃんの存在に気づき、生き方そのものを考えさせられていく。

どこか後ろ暗い生理の悩みを時にギャグテイストを織りまぜながら進んでいくストーリーはとても読みやすく、清々しく女性のリアルが描かれている。

これまで生理を嫌煙していた人や、これから大人になる全年齢の男女にぜひ読んでもらいたいオススメの一作だ。

この素晴らしい世界に祝福を! / このすば / KonoSuba
7

笑えるアニメを探しているならこの作品がオススメ

もしあなたがRPGの主人公だとして、下の三人の内一人を冒険のメンバーとして選ばなければいけないとします。

①借金を雪だるま式に増額させてくるアル中女神。
②クレータができるほどの大爆発を起こす魔法が使えるが、使える魔法はそれだけ。その上その一発だけで魔力を使いきりその場で倒れ伏して後は仲間のお荷物状態な魔法使い。
③防御力は高いけれど剣は一切当たらない攻撃力ゼロの騎士。

皆さんは誰一人つれていきたくないと思ったでしょうが、この物語の主人公は全員つれていくことになります。
この作品は異世界転生モノというジャンルの括りの中に入る作品であり、その中でもとりわけ異彩を放つ作品です。
それはなぜかというと、異世界転生というジャンルのお約束そのものをネタにしてしまっているからです。
もしこの作品にキャッチコピーをつけるとしたら…。
汚いアリスインワンダーランド、もしくはしょうもないドラゴンクエストとでもいいましょうか。
もちろん悪い意味ではありません、良い意味です。

あらすじ
元引きこもりの高校生 佐藤カズマが交通事故(本当はただの引かれたとおもいこんでのショック死)によって異世界に飛ばされることから始まります。
悪魔討伐がこの物語の終着点です。
アル中女神アクア、中二病魔法使いのめぐみん、ドМ騎士のダクネス。
キャラが立ってます。
主人公の佐藤カズマは一般的な人々が求めるようなヒーロー像とは対極に位置する人格の持ち主です。
ずる賢い卑怯な手をよく使う、ゲス野郎です。
ですが困っている人を見捨てることはできないお人よしなので、好感がもてます。

HELLDIVERS
9

すぐに死ぬけど、面白い

このゲームは骨太・SFシューティングを自称する見下ろし型シューティングゲーム(最大4人のオンラインマルチプレイができます)です。PS3、PSVITA、PS4、STEAMで遊ぶことができます。PS版は同じアカウントでセーブデータなどを同期させられます(どれか1つのハード買えば、他のハードでも無料でプレイできます)。
このゲームでは3種族の敵エイリアンと戦います。直接攻撃を得意とし、強固な装甲をもつ『ムシ』。装甲は薄めだが、遠距離や行動の反転などいやらしい攻撃を得意とする『イルミネイト』。やや装甲が硬めで遠・近・中全距離からの攻撃能力がある『サイボーグ』。この3種です。
落下死や、爆発、大型の敵に攻撃されるといとも簡単に即死してしまうのが特徴です。そのため、(さほど複雑ではない)エリアの確認や、爆発からは走って距離を置いたり、伏せて逃れる。大型の敵からの攻撃はスタン(レールガンなど)や毒効果のある武器などで足止めさせたり、後進しながら発砲するなどである程度は対処できます。大型の敵が突進(ムシやサイボーグの歩兵戦闘車(戦車のようなもの)など)してきた場合はある程度走ってから伏せると、滑り込むように回避ができます。武器は定番のアサルトライフルやショットガンなどから弾薬(補給)のいらない便利なレーザー兵器など、様々なものがあります。
戦略支援というものも重要で、空爆や一帯を機銃掃射するなどの支援を空から受けられます。ただし、自分が巻き込まれるとまたいとも簡単に死んでしまいますので、ご注意を。

実況パワフルプロ野球2018 / パワプロ2018 / Power Pros 2018
8

やりこみ要素が満載

実況パワフルプロ野球といえばスーパーファミコンで一作目が出された歴史の長い作品である。
作品を重ねる毎に新要素を追加している作品で、実名でプロ野球選手が登場するだけでなく、好きな選手だけを集めてオリジナルのチームを作ることが出来るアレンジモード、自分だけのオリジナル選手を育成するサクセスモード、自分をプロ野球選手として人生を歩んでいくマイライフモードなど、やりこみ要素が盛り込まれている。
サクセスモードで作り上げた選手だけでチームを作り、ペナントモードを行い、優勝を目指すもよし、マイライフモードで鍛えた選手を使うもよし、一つ一つのモードだけで一本のゲームが作れるほどのクオリティがありながら、それを組み合わせて一つのゲームを作成しているところには頭が上がらない。
そして、インターネットの普及に対応し、ネット対戦が出来るようになったことで、離れた相手との対戦が実現された。対戦してランクを上げていく楽しさに加えて、定期的にランク別や無差別での大会イベントが行われており、継続的に参加する楽しみや勝ち負けでの興奮はCPUとの対戦では味わえないものとなっている。
各モードを進めていくことで獲得できるアイテムがあり、選手を増やしたり、ゲームを進めていくために有利になるアイテムもあるため、アイテムを増やすためにゲームを進めるモチベーションにもつながる。さらに、2019年度へのアップロードも出来るため、次の作品が出るまで新しい環境で遊ぶことも出来る。プレイヤーのことを考えた行きとどったゲームだと言えよう。

Dead by Daylight / デッド バイ デイライト
9

飽きのこないオンラインホラーゲーム

PS4やPCで遊べる非対称型のオンラインホラーゲームです。
プレイヤーは鬼1人と生存者4人に分かれ、鬼は生存者全員を倒すこと、生存者は鬼から逃げながらマップ内の発電機を5つ修理して脱出を目指す、いわば鬼ごっこのようなゲームです。
鬼が近づいてくると心臓の鼓動の音が鳴るため、慣れるまではかなり怖く感じるかもしれません。このゲームでは音がかなり重要な要素となるため、ヘッドホンでのプレイ推奨です。
鬼と生存者の種類はたくさんあり、ソウなどの有名なホラー映画とのコラボもあるので、ホラー映画が好きな方にはかなりオススメです。また、操作するキャラクターの衣装や髪型を変えることもでき、見た目を自分好みに仕上げることが可能です。衣装や髪型は課金して手に入れることができますが、たくさんプレイしてゲーム内のポイントを貯めることでも購入できるので、お財布にも優しい設計になっています。頻繁にアップデートが行われ、鬼や生存者の種類、マップ、衣装の追加も定期的に行われるため、鬼ごっこという単純なゲーム内容にも関わらず飽きずにずっと楽しめます。クロスマッチングに対応しておらず、PS4ユーザーが少なくマッチングに時間がかかることがあるため、評価を1つ下げていますが、2019年秋にはSwitchからも発売される予定ですので、知名度が上がりプレイヤーの数も増えていき、もっと活気が出てくると思います。ぜひプレイしてほしいです。

MAJOR / メジャー
9

吾郎が野球のメジャーリーグを目指す

MAJORは主人公の吾郎が野球のメジャーリーグを目指すという物語です。
主人公の吾郎は幼い頃から、母親不在で、プロ野球選手の父親と一緒に生活していました。ある日、父親が試合中に頭部に死球を受けてしまいました。そしてその死球の影響で吾郎の父親は帰らぬ人となってしまいました。しかし吾郎は父親が死に悲しい思いをしているのにもかかわらず、友達の助けや父親の言葉を思い出して野球を続けるという選択をしました。そして時を流れ、小学校のリトルリーグに入部します。小学校の時に右肩を壊して、また野球を辞めようと思いますが、プロ野球選手の義理の父親の助言もあり、サウスポーに転向して野球を続けるという道を選択します。そして中学、高校と成長していき、高校卒業後はプロ野球という道で無く、メジャーに行く選択をします。そして、メジャーでの幾多の困難を乗り越えて、夢の目標であったメジャーのワールドシリーズのマウンドに上がりました。そして最終的には、右肩同様、左肩も壊してしまい、プロ野球人生は終わったかと思いましたが、野手に転向して自分の子供達に野球をやっている姿を魅せて、夢の続きは息子にも引き継ぐという物語です。

グリーンブック / Green Book
10

2018年度最高作品『グリーンブック』

舞台は1960年代初頭のアメリカ。ニューヨークに住むイタリア系アメリカ人のトニーは、人気ナイトクラブでバウンサーとして働いています。店がリニューアルで数ヶ月休業する事になり、家族を養うために臨時で運転手の仕事を受けますが、雇い主は黒人ピアニスト、ドン・シャーリー。黒人差別が特に激しい公民権運動時代のアメリカ南部へコンサートツアーの巡業へ出かけた2人が時間を過ごすうちに友情を築く物語です。
実話を基に、筆舌し難い困難を強いられるドンの人柄と彼の音楽に触れ、それまでトニーが持っていた黒人差別に大きな変化が現れていく過程をヴィゴ・モーテンセンが巧みな演技力で表現。また、コメディで構成されているため、重いテーマながらじっくり観る事ができます。
笑いを誘うのは、ドンを演じるマハーシャラ・アリの名演に依るところが大きく、批評家からも高評価を得て、2019年度ゴールデン・グローブ賞及びアカデミー賞の助演男優賞を受賞しています。

本作のタイトルでもあるグリーンブックは、当時白人と同じ宿に宿泊したりレストランで食事が出来なかった黒人向けに作られたガイドブックです。ドンのレコード会社が南部の巡業の際に役立てるよう運転手のトニーにこのグリーンブックを手渡します。実在した物ですが、監督を務めたピーター・ファレリーは知らなかったとインタビューで話しています。トニーとドンは、劇中にある通り旅を通して友人となり、その友情は生涯温められました。
製作を担当したニック・バレロンガはトニーの実子であり、父に連れられてドンに会い、2人から話を聞いていつか映画にしようと決意。劇中にもカメオ出演しています。ナイトクラブの用心棒・トニーと3つの博士号を持ち8ヶ国語を話す天才音楽家ドン・シャーリーのロードムービー『グリーンブック』は、笑いと涙ありのハートフルな作品で、2018年度を代表する映画であり、完璧な脚本と俳優陣の卓越した演技力でアカデミー賞作品賞に輝いた傑作です。

ポケットモンスター サン&ムーン / ポケモン サン&ムーン / Pokémon: Sun & Moon
7

好きな人はとことんハマる作品

この作品の本質はステータスの高いポケモンのタマゴを孵化させ、それを育成して対戦に使うことです。延々とタマゴを孵化させ続けること、対戦環境に合わせて個体を育成すること、それこそがこの作品の楽しみであり、上級者にとっての至高の喜びです。
また、過去のシリーズ作品のデータをこの作品に移行することができるのも魅力のひとつであり、14年前に発売された『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のデータを移行すると歴史のようなものを感じ、感慨深くなります。

このゲームのマイナーチェンジ版としては『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』が存在しており、手に入るレアなポケモンの種族、育成の簡便さなどではそちらの方に軍配が上がりますが、そちらは面白い要素が豊富過ぎて孵化作業に集中できないという難点があります。
2000年代前半から半ばにかけてはポケモンは子供の行うゲームであり高年齢層が行うことは恥とされていましたが、2010年代に入ってから大人の嗜みとして市民権を得るに至りました。
研究、やり込みを惜しまないプレイヤーにとっては最上級のゲームとなるでしょう。そうでないプレイヤーには少し大変かもしれません。

ナラタージュ
8

自分から本気で好きになった事がありますか?

この映画は松本潤・有村架純主演の映画です。
設定的には既婚者の学校の先生と生徒の不倫ですが、そんな簡単な恋愛事情ではありません。
私は女性なので生徒役に気持ちが入ってしまいましたが、自殺を考えるぐらい本気で追い詰められた時に
差し出された優しい男性の言動に心惹かれる事は罪な事でしょうか。
人の気持ちに綺麗事なんて通用しない。
それでも理性と戦って、微妙な距離で互いの気持ちを確かめ合って。
勿論先生の方にも相当の事情があり、巷の不倫関係とは全く違う状況で。
むしろ関係上は不倫かもしれませんが、私の目には純愛にしか見えませんでした。
映画のキャッチコピーで「一生に一度の恋。私にはあなたでした」という絶妙な言葉が使われていましたが、この言葉が全てだと思います。
どんなに諦めたくても、忘れたくても、他の人と付き合っても「私にはあなたでした」なんです。
この映画は自分から本気で好きになった事がある方なら、何かしら胸にくるものがあるように思えます。
逆に相手から惚れられて付き合った場合が多い方には理解されない感情かもしれません。
余談ですが、この映画は原作の小説がありますが、映画を観て胸に刺さる感情があった方は是非とも小説も読んでみて頂きたいです。
映画とはラストが違うのですが、私は映画のキャストで小説のラストを想像すると幸せな感情に包まれます。
アイドル感なしで演じた松本潤さんと泣きの演技が秀逸だった有村架純さんなので、先入観なしで一度観て頂ければ嬉しいです。

亜人
8

こんな戦い方とは!

まずはこの漫画で注目するポイントは戦い方です。やはり普通の戦い方だと武器を使ったり、必殺技があったりとします。そして傷つき、登場人物が死亡してしまう展開もよくあると思います。この亜人という漫画は、その死すら戦いの手段にしてしまいます。
大まかなストーリーは亜人と言われる不死の存在の人間がいることが分かる。主人公はそのことを知らず、不慮の事故に遭うが亜人の力により再生されていく身体、亜人と分かり、周りは不気味がってしまう。そして亜人の不死の力を逆手にとり人体実験など非人道的なことを企てる者。そうした中で亜人は人間に宣戦布告をする。死を恐れない彼らの戦い方に驚いてしまう。例えば飛行機をハイジャックし、操縦、目的地までそのまま突っ込んでしまう。普通であればそのまま死亡してしまうのは当たり前だが、亜人は復活してしまう。死する当たり前に利用し戦う亜人たちに人間は亜人である主人公と手を組み、敵と戦っていきます。亜人は不死だけではなく、特別な力を使えます。色々な死を活用し戦う姿はいままでの漫画にはなかった展開です。不死は漫画を多く見た方は一度は憧れたことがあるかもしれませんが、この漫画はその不死によって起こる人の目、心の苦痛も描かれていると思います。

ハリー・ポッターと賢者の石 / Harry Potter and the Philosopher's Stone
10

魔法の世界にあこがれる作品!ホグワーツ行きたい!!

この映画はファンタジー作品の中でも最高峰の一作だと思います。魔法という誰もが憧れるものを誰もが憧れる学校で学ぶことができるハリーがうらやましくて仕方ないです!

ハリーは両親とも亡くなり、自分自身も額に傷がある男の子です。叔父の家で育てられるのですが、この叔父の家族が本当に嫌な人たちなのです。原作ではもっと詳しく嫌なところが描かれてるのですが、映画ではほどほどに嫌な感じです。
本当に最悪な家族の家庭で暮らしていたハリーにある日・魔法学校であるホグワーツから入学の手紙が届きます。この手紙でハリーの人生が一変するのです。叔父の家族から解放され、魔法学校の準備をするために魔法市場で買い物をする場面が本当に面白い!杖を選ぶところや、ハリーが魔法界では超有名人で会う人会う人に握手を求められるところなど、人生が一変する所に少し感動しました。また、入学した後の組み分け帽子や、学校の飾りつけなどいたるところに魔法が使われており、自分もホグワーツに入学したいと思うに違いないと思います。
このような楽しい学校生活だけではないところがこの作品の良いところです。賢者の石と呼ばれる不死身になる石を求めて、ハリーの両親を殺したヴォルデモートが動き出します。この石を守り、ヴォルデモートを食い止める為、ハリーの友達ロンとハーマイオニーと共に奮闘する所は手に汗握る展開でした。友情、ファンタジー、ハラハラすべてそろっており、映像もきれいなすばらしい映画です。

とある魔術の禁書目録III
7

小説でも人気のストーリーをアニメ化

とある魔術の禁書目録の第三期としてアニメ化された今作ですが、二期の放送から長く待ったかいのある内容になっていると言えます。
小説でも人気の高いストーリーと、アニメならではの進め方が合っていて、作画やテンポも良く各話ごとに見どころがたくさんあります。主人公の能力や黒幕など核心に迫る展開が多いので、小説や漫画を見ていない方はぜひ見るべきだと感じました。個人的には第一期から見返すのがおすすめですね。前回のアニメ放送からかなり時間が空いたので、細かい流れや登場人物の相関関係などを忘れていると問題があります。内容が重いので用語や立場を理解しておきたいですし、全てが繋がっているので一気に見るのもよいでしょう。
今回も2クールでの放送が予想されますが、第三期から見始めると話しについていけないと思います。実際に、第一話終了後のレビューでは面白いと感じなかった方もいるようだったので、世界観については下調べしておくべきですね。また、アニメのOPやEDについてはこれまでほど良いとは感じませんでした。とあるシリーズは主題歌が良いのも特徴なのですが、そこに関しては今回は期待できないかもしれません。ただ、全体的には上手くまとまっているので、作品のファンなら見るべきだと思います。

機動戦士ガンダム / Mobile Suit Gundam / 初代ガンダム / ファーストガンダム / First Gundam / Gundam 0079
10

地球連邦とジオン公国の戦いを描いたリアルロボットアニメの金字塔

人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させてから半世紀が過ぎた0079年。地球からの独立を宣言したジオン公国と地球連邦による戦争が勃発。サイド7の民間人アムロ・レイは偶然にも連邦軍の最新鋭MS「ガンダム」に搭乗し否応なしに戦火に巻き込まれていく。最初は素人のアムロだったがライバルである”赤い彗星”シャアとの戦いに苦戦をしながらも、ランバ・ラル、黒い三連星など強敵との激戦を経て一人前の兵士に成長していく。物語の終盤はアムロがニュータイプとして能力を開花させると逆に敵に同情したくなるほどの無双状態になる。TVの最終回はニュータイプの力で仲間たちを爆発する敵要塞から脱出へと導く感動的なラストシーンで終了した。
人気の高さからこの後に「Zガンダム」を皮切りに様々な続編やアナザーワールドの作品が数多く製作された。それは映像作品にとどまらず小説、マンガ、ゲーム以外にコラボによる日用品や乗用車までと関連商品は枚挙に暇がない。やはりオススメは主人公のアムロを差し置いてライバルのシャア・アズナブル。赤い色にツノ、素顔を隠したマスク、日常会話にも使えそうな「通常の3倍」など、彼なしではガンダムワールドは語れない。

メイドインアビス / Made in Abyss
8

探究心から生まれる人間の本性を暴く

この作品の世界では、誰もがアビスという大穴に強い関心を抱いている前提でストーリーが続く。アビスという大穴の魅力に取り憑かれた人々は、それが一体何を意味するのか、もしくはその穴を通して自分の存在を確かめる為にそこを探索するのである。目的は違えどアビスに対する探究心は皆同じ。そしてその探究心が人間の本性を暴くのである。
あるものは真っ直ぐに底を目指し、あるものは遺物を発掘し研究し、あるものはあらゆる物を使い実験する。目的を遂行するための手段が様々なのは、本来の人間の在り方なのかもしれないが中には非人道的な事も起きていたりする。それが観ている者の倫理感に訴える作品になっている。
登場人物の誰もが皆正しい事をしているというという認識であるため、何らかのキャラクターには感情移入しやすいかも知れない。特に主人公達は子供であるため同情する場面は多いかも知れない。アビスの中はあらゆる試練の連続であり、それに立ち向かっていくヒューマンドラマとも言える。
前半は少し間の抜けた雰囲気だが、後半にかけて段々とシリアスな展開へと変化して行く。この作品は作画がとてもクオリティが高いのでそれがまた暗い独特な世界観をしっかりと表現している。

ザ・フライ
9

ヒロインの愛がイイ感じ!

まず始めに、この映画は見る価値ありだ。そう断言するよ。
頭空っぽの状態で十分楽しめ、引き込まれる。そんな映画は結構貴重だと思うね。

天才科学者がテレポーテーションの研究をしていて遂に無生物だけでなく、生物も転送させることができるようになって、自分自身で実験するんだよね。その時に自分以外に、別の生物も装置に入り込んでしまっていた。それがフライ、蝿だ。転送によって分解された彼と蝿は組み直される時に遺伝子的に融合してしまっていた。蝿男の誕生だ。最初は精力的になっただけだと思い、恋人とのセックスもかなり楽しんでいたけど、徐々に蝿に変わっていくんだ。
彼が元に戻れるか否かはラストまでお楽しみ。。。

天才科学者が蝿男へと変化していく様子はとても見応えがあると思ったね。かなり蝿へと容姿が変わってからもヒロインが愛を持って接する感じはこんな恋人が欲しいと思わず考えさせられる。普通もっと早い段階で逃げ出す女ばっかりだって。世の中。
主演の俳優は「ジュラシックパーク」や「インディペンデンスデイ」にも出ている背の高いメガネが似合うあの人さ。かなりガタイがいいって、この映画を見て思った。ちょっと変態的に見えるけど、男らしくてかっこいいと個人的には思うな。この役は彼にピッタリだと思ったよ。

MIND ASSASSIN
10

かずはじめの代表作品

1994年より、週間少年ジャンプにて連載。
若い日独Quarterの青年が主人公。名前は奥森かずい。表の顔は町医者。身長が高くよくドアに頭をぶつけている。イケメンでお人好しのため、近所のおばさま方にも好かれている。しかしその実態は記憶と精神の暗殺者。頭部に触れるだけで相手の記憶と精神を破壊することができる。その力は第二次世界大戦中、ナチスドイツによって開発された。制御装置は両耳に付けられたピアス。同居人は虎弥太。昔、かずいが想いを寄せていた女性の息子。日常的に酷い虐待を受けていたためにかずいが記憶を壊し引き取った。実年齢は18歳だが中身は8歳程度。ヤマダロボというロボットをいつも近くに置いている。この作品は背景がとてもシンプルで言葉がダイレクトに伝わる。かずはじめの絵柄が引き立っていると思える。きれいな男同士が一緒に暮らしているので見方によってはボーイズラブのようにも見えるがそうではない。医者であるかずいも暗殺者であるかずいも頼りなさげな虎弥太が受け入れているからこそ二人は成り立つのだ。コミックスは5巻まで発売されている。しかしこの作品は完結していない。作者自身が(終わりのない作品)と申しているように単行本などでも(おわり)と表記されていないのである。何年たっても構わない。私はこの作品の続編が読みたい。

エクスペンダブルズ / The Expendables
8

タイトルなし

2010年に公開されたシルベスター・スタローン主演・監督のアクション映画シリーズ第1作めです。
スタローンはかねてからこの映画の製作を夢見ていたようで主演・監督・脚本を一気に担当(この時点でスタローンの俺様一番映画になる事はお約束されている笑)スタローンの呼びかけによりジェイソン・ステイサムやジェット・リーを始めとした往年のアクションスターが大集結、(2以降で出番が増えるとはいえ)サブキャラでチョイ役ながらブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツェネッガーも参戦(?)し、見ているだけで制作費が爆発しそうな(?)絵面になっています(笑)(正し、意外にもスター達は友情出演の形で参戦したらしく、シュワちゃんに至ってはノーギャラだという話らしくて驚きです…!)
作風はそれこそ80年代から90年代のアクション映画全盛期のノリまんまで(笑)これだけのほぼ全編アクション俳優たちによるド派手(すぎる)大乱闘が大きな見せ場になっていて(っていうかそこを期待するなという方が無理笑)ストーリーは南米の島国を我が物顔にする独裁者をエクスペンダブルスが粉砕するっというぐらいのシンプル(すぎな笑)なものとなっています(笑)。
所謂オールスターのお祭り映画なので頭使わずストレス発散したい時に視聴をお勧めしたい映画です。

Dr.STONE / ドクターストーン
9

無から生まれる少年

人類が突然石化し世界が崩壊して石器時代と化した未来の地球。
この物語は石化から解き放たれた少年達が、様々な困難を乗り越えて成長し、イチから文明を造りあげていく発明冒険活劇ファンタジーです。
主人公の科学オタクの千空、親友で肉体派の大樹、大樹が思いをよせるユズリハ、武闘派でエリート思考の獅子王達を中心に冒険は進んでいきます。

この物語の核となるテーマは
①少年達の生き残りアドベンチャー
②千空の科学王国と獅子王のエリートグループとの対決ドラマ
③千空によるビックリ発明記
なのですが、今回は個人的に一番面白いと思った③の項目にスポットをあててみたいと思います。

発明記といっても、特筆すべきは無から有を生み出すプロセスと、取り出されたモノの意外性に尽きます。舞台は何もない石器時代です。そこから千空は核となる素材(石などの鉱物・液体など)を見つけ出し科学(法則)と自然(木や草の紐・人力)の道具をプラスして予想もしない現代のモノを造り出してしいく。それはあたかも超能力者が何もない区間から物質を取り出すのによく似た感覚です。
石器時代にもしもお菓子が食べられたら!ラーメンに舌鼓をうちコーラで喉を潤す事ができたら!眼鏡をつくって視力をなおし薬で体を癒すことができたら!電気の光で地上明るくすることができたら!なんて考えていくことが出来たらもう胸のワクワクが止まりません。この漫画はそんな無から胸のワクワクを生み出してくれるとても素晴らしい作品だと思います。

猿の惑星:創世記
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旧作同様、心に刺さる映画

2011年公開に公開されたSF映画の衝撃作、猿の惑星シリーズのリブート作品です。
本作では3部作に渡って、なぜ地球が人間から猿に支配者の座を奪われてしまったかが描かれます。
旧作では特殊メイクで表現されていた猿達ですが、技術の進歩により、モーション・キャプチャーを中心によりリアリティある存在として描かれています。
リブート3部作の第1作だけあって。本作は知能を持った主人公「シーザー」の誕生から、特殊な薬品で猿達が知能を得て、人間に反旗を翻すまでが描かれます。
旧作の熱心なファンから見た場合、本作からの猿達は服を着ていない普通の猿に近い姿なので、多少物足りない印象もあるかもしれませんが、劇中で猿の監獄に入れられて日常的に行われる虐待や動物実験に使われたりと、人間の身勝手さに翻弄される猿達を観れば彼らに感情移入せざるえなくなり、最終的には(すべてではないとはいえ)人間のほうが猿達に反撃され、快哉を上げたくなる心境になりました。
とはいえ、薬品を開発した科学者とシーザーの疑似親子関係など、以降の作品でも度々描かれますが、猿と人間が心通わすシーンも度々あり、ゆえに理不尽に争いあう光景にはもの悲しさを感じさせ、旧作同様、心に刺さる映画となっています。