友情物語とハンカチ
本作品は恋愛模様を中心に手掛けてきたナンシー・マイヤーズ氏の手掛ける友情物語です。
この物語は定年退職した主人公ベンがアパレル会社のインターンに参加するお話。ベンは妻と死別し定年を迎えた後の代わり映えのない毎日に刺激を求め、様々な習い事に手を付けますが、それでもなにか物足りないとシニアインターンに応募します。会社のCEOであるジュールズは最初ベンのことを良く思いませんでした。ですが日が進むうちにベンの所作、立ち振舞に関心を覚え打ち解けていきます。物語の中後半からは良い友人としての描写があり、友情に年齢差など関係ないんだなと思わされるでしょう。
様々なキャラクターが登場し、それぞれ誰もが直面するであろう些細な問題を抱えていることが判明しますが、ベンは自分のゆとり、知識を持って皆を手助けします。例えば部屋が見つからない同僚には自分の部屋を貸したり、恋愛に躓いている先輩がいれば年相応のアドバイスをします。CEOであるジュールズに対しても同じです。責任と私生活を天秤にかけているジュールズにベンは真摯に向き合い、問題解決の糸口を与えます。ベン自身も職場で伴侶を見つけ充実した日々を掴み取るのです。
そしてこの映画を観ると、これからはハンカチを持とうと思うでしょう。なぜそう思うかは映画を見て是非確かめてみてください!