マイ・インターン / The Intern

マイ・インターン / The Intern

「プラダを着た悪魔」で、恋に仕事に奮闘しながらファッション業界でキャリアアップしていく主人公役を演じたアン・ハサウェイが主演。今作はニューヨークのファッションサイトの社長のジュールズ役を演じ、彼女の下にシニア・インターンしてやってくるベンをロバート・デ・ニーロが演じる。全てを手に入れた彼女の新たな出会いと試練を描く話題作である。

I_TO2のレビュー・評価・感想

マイ・インターン / The Intern
8

人と心を通わせる大切さ

主人公は定年を迎えて生きがいを失ってしまった70歳の男性、ベン(ロバート・デニーロ)が、急成長を遂げているファッション系オンラインサイトのCEO、ジュールズ(アン・ハサウェイ)の会社に「65歳の見習い社員(インターン)」として入社し、ジュールズやほかの社員たちとのふれあいを描いたヒューマンドラマ。
ロバート・デニーロの70代ならではの紳士的な考え方や渋さがが良く、『歳を重ねた素敵なおじいさん』を具現化した感じがとてもよかった。会社では新人だが、年の功で社員の仕事やプライベートの悩みに的確なアドバイスをしたり誤送信のメールを消すために無理する冒険心がとても魅力的だった。
また、アン・ハサウェイが演じる役では働く女性の悩みや葛藤、家族の問題などが描かれていて、そんな2人が対話をしながら心を通わせて、仕事も家庭の問題も解決していく様子にグッと来た。

円満な人間関係とはコミュニケーションでお互いを理解していったり相手を尊敬することで築かれ、そして何よりも「伝えることが大切である」というのを改めて感じた。誰かと一緒に何かに一生懸命取り組んだり苦難を乗り越えることは、大変だけど充実感があってやりがいに繋がる。「こんな仲間たちと仕事がしたいな。歳を重ねるって素敵なことだな」と感じた作品だった。