10
心に残る音を聴かせてくれる作品です
BLUE GIANTの初アニメーション映画ということもあり、とても気合の入った作品だと感じました。
特に演奏シーンの迫力は見応え十分でした。
大のパワフルで力強いサックス、雪祈の天才的な技術と美しさを兼ね備えたピアノ、初心者ながらも必死に食らいつく玉田のドラム。
これらの音が混ざり合い、1950~1960年代のJAZZ全盛期を彷彿させるような素晴らしいものになっていました。
映画館ではなく、実際に生で演奏を聞いているかのような感覚に陥ります。
また、シナリオに関しても原作の漫画をベースにしつつも、オリジナルの展開が加えられている点も良かったです。
原作では、ラストの演奏シーンが大と玉田の二人だけとなっていましたが、アンコールが追加されており、その時に雪祈が登場するシーンはとても感動的でした。
交通事故にあって左手しか動かせないにも関わらず、奏でる美しいピアノの音は心にくるものがありました。
雪祈の必死の頑張りに応えた、玉田にとって初めてのドラムソロも最高でした。
映画は原作漫画の4~10巻にあたる内容となっています。
1~3巻の内容も冒頭で簡単に紹介してくれるため、原作未読の方でも十分に楽しめると思います。