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最高の映画体験
ジャズをテーマにした音楽.青春群像劇。ジャズに興味ない方でも、原作を知らない方もとっつきやすい内容です。
言語化が難しいほどに目まぐるしく動く映像表現、一流ピアニストの上原ひろみさんが担当しており、その演奏内容にも著しい説得力があります。
天才サックスプレイヤーの主人公、長年努力してきたエリートピアニスト、初心者ドラマーのジャズチーム。3人の目標は10代のうちにジャズの殿堂「ソーブルー」での公演をすることで、野球少年にとっての甲子園とも言える舞台を目指し、四苦八苦します。
どんな状況でも変わらずに河原で自主練を続ける主人公。サックス歴は3年程度ですが、その熱量と表現力で周りを惹きつけます。
初心者ドラマーの玉田は、同じチーム2人の神がかり的な演奏力に負い目を感じており、常に自分が足を引っ張っていると感じ一人猛練習を重ねます。最後の舞台では彼の1年間積み重ねてきたものがソロパートで炸裂します。
ピアニストは本作の実質的な主人公であり、超人的に成功を重ねる主人公と異なり長年地道で報われることの少ない研鑽を続けた人物。文字通り人生全てを音楽に費やしてきた彼の挫折と栄光への泥くさい歩みは、ある意味で1番感情移入がしやすいです。