「石塚真一」先生の「BLUE GIANT」と「BLUE GIANT SUPREME」に関するレビュー
ビッグコミックで連載していた「BLUE GIANT」と、その続編である「BLUE GIANT SUPREME」の感想を書いてみます。
ビッグコミック紙上で、「石塚真一」先生による「岳 みんなの山」「東京チェックイン」に続く3作目の連載になります。
作品の大まかな印象は、青年の成長物語です。
仙台の中学3年生である宮本大が、ふとした事でジャズに触れ、独学でサックスの練習をする所から物語が始まります。
ガムシャラにサックスを吹いていた大でしたが、周りの人達に支えられ東京でトリオを組み、そして解散までが「BLUE GIANT」の話。「BLUE GIANT SUPREME」は大が欧州へ渡った後の話です。
以下は、自分自身が感じた印象になりますが、ストーリー展開で魅せる漫画と言うよりも、短いカットの連続部分で目が離せなくなるような箇所に引き込まれる事が多かったです。
その為に、印象的な部分に関しては、後々まで映像として記憶に残る事が多く、読み返すのも楽しいです。
特に序盤部分で印象深かったのは、ストリートジャズフェスティバルで大が路上でサックスを吹き始めた際、お母さんに連れられた女の子が音に引き込まれたように振り返り、それから人だかりが出来ていく部分です。
他にも、セリフ無しで1話を描き切ったりした事もありましたから、著者もカット部分には力を入れている印象があります。
ビッグコミックを購入した際、真っ先に読むのが「BLUE GIANT SUPREME」です。
大は苦難を乗り越えつつあり、更なる目標に向かって邁進しています。
大の成長物語から、目を離せません。