クズの本懐(横槍メンゴ)のネタバレ解説・考察まとめ
横槍メンゴによる漫画作品、及びそこから派生したアニメ、ドラマ作品である。「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で2012年Vol.10から2017年Vol.04まで連載された。
報われない恋に悲しむ男女や、誰もが持ちうる孤独に苦しむ人間の姿、そしてその寂しさから抜け出し、未来を歩んでいく人々の強さを描いた作品である。
花火が勇気を出して鳴海に想いを告げる時に言った言葉(漫画:6巻、アニメ:第8話)。
夏休み、日曜日の夜に鳴海を公園に呼び出し、「好き」と告げる花火。「いつから?」と鳴海に聞かれると、「ずっと前から」と答える。何とか笑顔をつくる花火だが、「好き」と言葉にすると、我慢していた涙があふれだしてしまった。すると鳴海が腕をのばし花火を抱きしめたことで、ついに花火は声をあげて泣き出す。
ずっと心に秘めてきた想いを、ようやく相手に伝えられた花火。お兄ちゃんの腕に抱きしめられながら涙を流し、長年の片想いに終わりを告げた。
「まだすごく好きだから。……でもがんばるから。…………がんばって忘れるから」
早苗と花火が一時的にお別れする時の早苗の言葉。(漫画:7巻、アニメ:第9話)
花火が自分に向いてくれないことを悟り、これ以上つらい思いをしないために、花火にさよならを告げる早苗。そんな早苗に対して花火は、「私と友達でいて」とお願いする。その勝手な言葉に早苗は涙を流し怒るが、花火は「いつまででも待つ」と泣きながら、それでもまっすぐ早苗に言葉をぶつける。その言葉を聞いた早苗は、今はまだ無理だが、必ず今の感情を忘れ、友達に戻ることを約束した。互いがいびつな関係を終わりにし、それぞれ歩き出す場面。
「どうしてそんなに、私なんかのこと好きなの?」
鳴海の言葉に心打たれる茜のセリフ(漫画:8巻、アニメ:11話)。
「男好きなのをやめなくていい」という鳴海に驚きといら立ちを感じる茜。一体どういうつもりでそんなことを言うのか、鳴海に尋ねてみるが、鳴海は本心から「好きな人はただ元気でいてほしい」「俺は好きです」と、裏表のないまっすぐな言葉を茜に告げる。無条件で心から人を愛することのできる鳴海に愛しさを覚え、初めて茜は鳴海の前で涙を流す。その後二人は結ばれ、結婚することを約束した。
打算的で自分しか愛せなかった茜が、初めて他人を愛しく思った場面。
「私たちは本物を探している。そのために生きていく。」
花火が自分一人で歩きながら口にしたセリフ(漫画:8巻、アニメ:第12話)。
鳴海と茜が結婚することになり、完全に失恋した花火と麦。文化祭中に用具室で会った二人は久々に話をし、さよならを告げる決意をする。最後に抱きしめあった二人は本心では離れがたく、互いが互いのそばにいたいと願う。しかし、それでは今までの孤独を埋めあうだけの関係と変わらず、もはやその行為は何の意味もないため、二人は痛む心を抑え、離れることを決意。その後、桜が舞うなか校門前ですれ違う花火と麦は、何の言葉を交わすこともなく通り過ぎていく。花火は桜の中を一人、上を向いて歩いていくのだった。
『クズの本懐』の主題歌
オープニング
嘘の花火/96猫
エンディング
平行線/さユり
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漫画 クズの本懐 全8巻(横槍メンゴ作 スクウェア・エニックス刊)
Blu-ray.DVD アニメ クズの本懐 全6巻
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目次 - Contents
- 『クズの本懐』のあらすじ・ストーリー
- 『クズの本懐』の登場人物・キャラクター
- 安楽岡 花火(やすらおか はなび)
- 粟屋 麦(あわや むぎ)
- 鐘井 鳴海(かない なるみ)
- 皆川 茜(みながわ あかね)
- 絵鳩早苗(えばと さなえ)
- 鴎端のり子(かもめばた のりこ)
- 『クズの本懐』の名言・名セリフ
- 「大切にされてること、嬉しかった。たとえ恋じゃなくても。」
- 「まだすごく好きだから。……でもがんばるから。…………がんばって忘れるから」
- 「どうしてそんなに、私なんかのこと好きなの?」
- 「私たちは本物を探している。そのために生きていく。」
- 『クズの本懐』の主題歌
- オープニング
- 嘘の花火/96猫
- エンディング
- 平行線/さユり
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